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2010年2月 4日 (木)

小6の将来の夢~「生活保護を受けて楽に暮らしたい」

先日から、読売新聞北海道版の特集記事、
検証 北海道の教育」を紹介しています。

2月3日(水)朝刊の記事は、読んでいて驚愕でした。
記事の一部をそのまま引用します。

「 『生活保護を受けて楽に暮らしたい。』札幌市内の小学6年の男児がつづった”将来の夢”だ。同市内の小学校の校長は、数年前、児童が卒業文集の下書きに書き込んだ一文に衝撃を受けた。
 同市内の別の小学校教師も、勉強するように指導した際に返ってきた『生活保護をもらうからいいよ』という児童の言葉が耳に残る。
 この教師は、子供たちの変化を感じている。かつては、勉強が苦手な子でも、励ませば元気な返事が戻ってきた。今は淡々とした表情で『勉強しなくても何とかなるから』と言う子が多い。学ぶことをあきらめた子もいると感じている。(以下省略) 」

小学6年生の「将来の夢」が、
生活保護を受けて楽に暮らしたい。」とは・・・
あまりにも、悲しすぎませんか?
(実際、こういう子は、日本全体の同じ年の子からすると、
1%にも全然満たない程の数でしょうが・・・)
私がその子の担任教師だったら、号泣するかもしれません。
と同時に、自分のいたらなさを責めるでしょう。
教師は「教えることのプロ」ですから、
わからない子を少しでもわかるようにさせるのが、
一番大切なつとめです。
学ぶことへの無力感を感じさせたまま、というのでは、
教師として失格なのでは、と思います。
「やればできれ!」、「努力は必ず実を結ぶ!」ということを、
子どもたちに実感させたいものです。


教育の話はここまでにして、
ちょっと違った角度から、論じてみましょう。
「お金やモノを楽して受けるだけが、幸せですか?」ということです。
最近、中部大学の武田邦彦教授のサイトをよく読みます。
この方は、科学者の立場として、
「エコロジーは偽善だらけだ」とか、
「地球温暖化は疑問だ」という事をデータを使って主張しています。
著書多数です。
その是非はともかく、文章は説得力があります。
最近の文章の中には、
政府からの「子ども手当て」の類の補助金をあてにするのはやめよう、
のようなのがよくあります。
2月1日の記事は、「人の富の分配だけに興味がある政府」という題で、
もらうばかりの浅ましい心を批判しています。
興味のある方はぜひご一読を。
http://takedanet.com/2010/02/post_a8b4.html

聖書の中で、私が好きな言葉は多数ありますが、
ベスト3に必ず入れたい言葉の一つは、
受けるよりは与える方が幸いである
(新約聖書 使徒言行録20:35新共同訳)です。
生きる姿勢の一つとして、生涯指針にしていきたいと願っています。

聖書の中によく登場する湖は、ガリラヤ湖と死海です。
ガリラヤ湖から、ヨルダン川が流れ、その水は、死海に注ぎ込みます。
死海は、水をもらうばかりで、そこから出て行くところがありません。
そうすると、水と共に、塩分も溜まる一方で、
ついには生物の住めない湖となっています。
生き方の姿勢として、死海のあり方は、象徴的ですね。

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