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2009年12月29日 (火)

映画『カールじいさんの空飛ぶ家』

『カールじいさんの空飛ぶ家』は、大人向けのファンタジー映画です。

昨日、妻と一緒に、2D・字幕版で、この映画を観ました。
冒頭の10分間、主人公カールと、その妻エリーとの話は、
とても感動的でした。
この部分だけでも、十分と言えるぐらいの、すばらしさがあります。

幼い時からの夢だった、エリーとの冒険旅行。
結局、カールは妻エリーの存命中に、
その夢を果たすことはできませんでした。
妻亡き後、一人残されたカールは、無数の風船を家につけて、
家ごと、冒険の旅に出ます。

不器用な少年との出会い、
かつてのあこがれだった冒険家との出会い、
怪鳥や犬たちとの出会いなどを経て、
カールは妻との夢をなんとか実現させます。

映画の中で、「じいさん対じいさん」のシーンがあります。
敵役の、冒険家マンツは、主人公の影のようなものなのでしょう。
主人公カールは、亡き妻との約束、という過去を追い求め、
冒険家マンツは、失われた名誉を回復するため、
どんな手段を使ってでも、怪鳥を探し求めています。
精神的な「老いの醜さ」の象徴ですね。

過去に生きるのではなく、未来に向かって生きる。
たとえどんなに年老いても・・・
それが、カールの亡き妻エリーの遺したメッセージでした。

最初の10分間以外で、感動したのは、
主人公カールが、亡き妻エリーの本当に伝えたかったことを、
心から悟るところでした。

「人生そのものが、冒険である。」
奇想天外なストーリーでしたが、
じっくりと楽しめるアニメでした。

危機一髪を乗り切る伏線が随所にある、
構成力の見事さにも感心しました。
(空飛ぶ家、という根本的な設定はさておき・・・)

映画の公式HPは、以下のとおりです。
http://www.disney.co.jp/movies/carl-gsan/

なお、原題は、”Up”です。
実にそっけないタイトルですね。
日本語版ではより具体的なタイトルをつけたのは、
正解ですね。

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