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2009年12月23日 (水)

映画「NOEL(ノエル)」

私にとって、クリスマス映画№1の存在です。

12月22日の夜に、NHKBS2で、
映画「ノエル」が放送されていました。
「ノエル」とは、フランス語で、「クリスマス」の意味です。
今回で、この映画を観るのは、確か4回目です。
しかし、何度観ても、すばらしい映画です。

アルツハイマー病を患う母の看病を長年している、
離婚歴ありの独身中年女性、
結婚を間近に控えながらも、嫉妬に苦しむカップル、
親に虐待され続けた孤独な若者、
信仰を失ってしまった神父、
まったく無関係だったこれらの人物が、
クリスマス・イブの夜に、不思議な形ですれ違い、
悩みに希望が見出される、という物語です。

そのきっかけは、ほんの小さな、愛の一歩を踏み出したことでした。
奇蹟はそこから始まります。

日常において、水がぶどう酒に変わるような、
異様な「奇蹟」は、たぶん見ることはないかもしれません。
しかし、愛から来る小さな奇蹟は、
たぶん、私たちのようなものでも、
生涯に何度も、いや、たくさん見ることができます。

映画の前半は、希望がない、出口が見えない展開です。
後半は、少しずつですが、希望の光が見え始めます。
ちょうど、夜が更け、朝日が昇るように・・・

クリスマスシーズンは、西洋においては、
一番自殺者が多い時期だそうです。
孤独さをひしひしと感じやすくなるからなのでしょう。
そんな中でも、「天使」は、一人ひとりの存在を、
やさしく、見守ってくれています。

音楽でたとえれば、シェーンベルクの『浄夜』のような作品です。
(前半は非常に重苦しい展開ですが、後半は赦しと和解があり、
浄化された美しさがあふれています。)
クリスマスシーズンには必見の作品です。

しかし、わが名を畏れ敬うあなたたちには
義の太陽が昇る。
その翼にはいやす力がある。
(旧約聖書 マラキ書3:20新共同訳より)

なお、映画の最初と最後に、
アメリカの女子パウロ会のシスターたちが、
歌うシーンが出てきます。
なかなかきれいですよ。

この映画を知ったのは、
女子パウロ会のサイト"Laudate"中の、
「お薦めシネマ」コーナーによります。
そちらに、映画の詳しい内容が書いてありますので、
ぜひ御覧ください。
http://www.pauline.or.jp/cinemas/cinemas200512-2.php


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