月刊誌「カトリック生活」2010年1月号~特集「聖霊~あなたの息吹を受けて」」
いつもお世話になっているある方が、
ドン・ボスコ社から毎月出版されている、
月刊誌「カトリック生活」の最新号を貸してくれました。
2010年1月号は、特集「聖霊~あなたの息吹を受けて」と題して、
聖霊について神学的に、体験的に、かつハリストス正教会の立場をもふまえて、
見事でわかりやすい特集が組まれています。
私は、一度も「カトリック生活」という雑誌を買ったことがありませんし、
あまり興味がありませんでした
(たぶん、これを機に購読開始、とはならないでしょう。)。
従来、こういう特集がされていたのかどうかは知りませんが、
この特集号は、日本のカトリック教会にとって、
画期的なものになるのでは、と思いました。
興味深かった記事は、
特集記事冒頭にある、「聖霊について学ぶ」と、
中ほどにある、「正教会における聖神」
(※ここでは、「神」という文字の横に、小さな○がついています。
正教会用語では、「神」の字は、「霊」と同じ意味に使われますが、
カトリック・プロテスタントで言うところの「聖霊」は、
「聖神」と表し、なおかつ、上記のように、小さな○を付加して、
特別の存在であることを意識させているようです。)、
そして圧巻が、
久保伊都子さんという方の、「金色に輝く十字架を胸に」という証です。
聖霊に満たされたすばらしい経験などについて語っています。
日本のカトリックにおける聖霊刷新運動は、
そろそろ円熟期に入ってきたのかもしれません。
一例としては、カトリック教会の一部において、
アルファコースが取り入れられてきていることを挙げます。
きちんとした学びと、聖霊の満たしという、
クリスチャン生活に欠かせないものを、
カトリックにおいても採用し始めているというのは、
誠に喜ばしいことです。
従来の、体験重視から、
知的説明をきちんと伴った、落ち着いたものに変化しつつあるのでしょうね。
ヨーロッパ的な、頭でっかちで冷たい信仰や、
「○○信心」(聖○○とか)などではなく(理屈はともかく、とにかく信心!といったもの)、
聖書をフルに活用しつつ、情熱と知性を共に兼ね備えた、成熟した、
聖霊による信仰こそ、望ましいものです。
月刊誌「カトリック生活」2010年1月号については、
発行元の、ドン・ボスコ社のHPをごらんください。
http://www.donboscosha.com/product/3223
上記サイトやサンパウロ、女子パウロ会のサイト、
またはカトリック書店で入手できます。
日本のカトリックの聖霊刷新運動について、
知りたい方は、以下のサイトを参照願います。
http://www.sol.dti.ne.jp/~hsro/index.htm
(※プロバイダ等で閲覧フィルタ機能をつけている場合、
上記サイトは、閲覧できない可能性があります。)
「これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、
善意、誠実、柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。
キリスト・イエスのものとなった人たちは、
肉を欲情もろとも十字架につけてしまったのです。
わたしたちは、霊の導きに従って生きているなら、
霊の導きに従ってまた前進しましょう。
うぬぼれて、互いに挑み合ったり、ねたみ合ったりするのはやめましょう。」
(新約聖書 ガラテヤの信徒への手紙5:22~26新共同訳)
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