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2009年12月の39件の記事

2009年12月29日 (火)

ブログ一時休止のお知らせ

年末年始の帰省のため、
12月30日から1月2日までブログを休止します。
1月3日から再開予定です。

来年もよい1年でありますように・・・
皆様に神様の祝福と平安が豊かにありますように。

主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、
あなたがた一同と共にあるように。
(新約聖書 コリントの信徒への手紙Ⅱ13:13新共同訳)

映画『カールじいさんの空飛ぶ家』

『カールじいさんの空飛ぶ家』は、大人向けのファンタジー映画です。

昨日、妻と一緒に、2D・字幕版で、この映画を観ました。
冒頭の10分間、主人公カールと、その妻エリーとの話は、
とても感動的でした。
この部分だけでも、十分と言えるぐらいの、すばらしさがあります。

幼い時からの夢だった、エリーとの冒険旅行。
結局、カールは妻エリーの存命中に、
その夢を果たすことはできませんでした。
妻亡き後、一人残されたカールは、無数の風船を家につけて、
家ごと、冒険の旅に出ます。

不器用な少年との出会い、
かつてのあこがれだった冒険家との出会い、
怪鳥や犬たちとの出会いなどを経て、
カールは妻との夢をなんとか実現させます。

映画の中で、「じいさん対じいさん」のシーンがあります。
敵役の、冒険家マンツは、主人公の影のようなものなのでしょう。
主人公カールは、亡き妻との約束、という過去を追い求め、
冒険家マンツは、失われた名誉を回復するため、
どんな手段を使ってでも、怪鳥を探し求めています。
精神的な「老いの醜さ」の象徴ですね。

過去に生きるのではなく、未来に向かって生きる。
たとえどんなに年老いても・・・
それが、カールの亡き妻エリーの遺したメッセージでした。

最初の10分間以外で、感動したのは、
主人公カールが、亡き妻エリーの本当に伝えたかったことを、
心から悟るところでした。

「人生そのものが、冒険である。」
奇想天外なストーリーでしたが、
じっくりと楽しめるアニメでした。

危機一髪を乗り切る伏線が随所にある、
構成力の見事さにも感心しました。
(空飛ぶ家、という根本的な設定はさておき・・・)

映画の公式HPは、以下のとおりです。
http://www.disney.co.jp/movies/carl-gsan/

なお、原題は、”Up”です。
実にそっけないタイトルですね。
日本語版ではより具体的なタイトルをつけたのは、
正解ですね。

2009年12月28日 (月)

NHK「サラリーマンNEO」~ウインタースペシャル2009

12月27日放送のNHK番組、
「サラリーマンNEO~ウインタースペシャル2009」はとても面白かったです。

特にウケたのが、
強面の(失礼!)姜尚中 (カン・サンジュン)さんが、
まじめな顔で、「サラリーマンアート大展覧会」を解説するところと、
短いコント「夫婦百景~うたたね」でした。

前者は、その著書『悩む力』というタイトルがぴったりな人が、
ふざけた絵をまじめな顔で解説する、というギャップと、
実際に紹介される絵の毒があるユーモアさが秀逸でした。
(姜尚中 さんは、実際に、NHKの「日曜美術館」の司会をしていますね。)

後者の面白さは、あまりに短すぎるし、ネタばれになりますので省略します。
ぜひご覧になってください。悲哀感たっぷりのコントです。
番組HPによると、1月1日深夜(1月2日)25時から再放送があります。

番組HPは以下のとおりです。
http://www.nhk.or.jp/neo/
ついでながら、NHK「日曜美術館」の番組HPは、以下のとおりです。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/index.html
姜尚中 (カン・サンジュン) さんのHPは、以下のとおりです。
http://www.kangsangjung.com/home

2009年12月27日 (日)

月刊誌「カトリック生活」2010年1月号~特集「聖霊~あなたの息吹を受けて」」

いつもお世話になっているある方が、
ドン・ボスコ社から毎月出版されている、
月刊誌「カトリック生活」の最新号を貸してくれました。
2010年1月号は、特集「聖霊~あなたの息吹を受けて」と題して、
聖霊について神学的に、体験的に、かつハリストス正教会の立場をもふまえて、
見事でわかりやすい特集が組まれています。

私は、一度も「カトリック生活」という雑誌を買ったことがありませんし、
あまり興味がありませんでした
(たぶん、これを機に購読開始、とはならないでしょう。)。
従来、こういう特集がされていたのかどうかは知りませんが、
この特集号は、日本のカトリック教会にとって、
画期的なものになるのでは、と思いました。

興味深かった記事は、
特集記事冒頭にある、「聖霊について学ぶ」と、
中ほどにある、「正教会における聖神」
(※ここでは、「神」という文字の横に、小さな○がついています。
正教会用語では、「神」の字は、「霊」と同じ意味に使われますが、
カトリック・プロテスタントで言うところの「聖霊」は、
「聖神」と表し、なおかつ、上記のように、小さな○を付加して、
特別の存在であることを意識させているようです。)、
そして圧巻が、
久保伊都子さんという方の、「金色に輝く十字架を胸に」という証です。
聖霊に満たされたすばらしい経験などについて語っています。

日本のカトリックにおける聖霊刷新運動は、
そろそろ円熟期に入ってきたのかもしれません。
一例としては、カトリック教会の一部において、
アルファコースが取り入れられてきていることを挙げます。
きちんとした学びと、聖霊の満たしという、
クリスチャン生活に欠かせないものを、
カトリックにおいても採用し始めているというのは、
誠に喜ばしいことです。
従来の、体験重視から、
知的説明をきちんと伴った、落ち着いたものに変化しつつあるのでしょうね。
ヨーロッパ的な、頭でっかちで冷たい信仰や、
「○○信心」(聖○○とか)などではなく(理屈はともかく、とにかく信心!といったもの)、
聖書をフルに活用しつつ、情熱と知性を共に兼ね備えた、成熟した、
聖霊による信仰こそ、望ましいものです。

月刊誌「カトリック生活」2010年1月号については、
発行元の、ドン・ボスコ社のHPをごらんください。
http://www.donboscosha.com/product/3223
上記サイトやサンパウロ、女子パウロ会のサイト、
またはカトリック書店で入手できます。

日本のカトリックの聖霊刷新運動について、
知りたい方は、以下のサイトを参照願います。
http://www.sol.dti.ne.jp/~hsro/index.htm
(※プロバイダ等で閲覧フィルタ機能をつけている場合、
上記サイトは、閲覧できない可能性があります。)

これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、
善意、誠実、柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。
キリスト・イエスのものとなった人たちは、
肉を欲情もろとも十字架につけてしまったのです。
わたしたちは、霊の導きに従って生きているなら、
霊の導きに従ってまた前進しましょう。
うぬぼれて、互いに挑み合ったり、ねたみ合ったりするのはやめましょう。
(新約聖書 ガラテヤの信徒への手紙5:22~26新共同訳)

2009年12月26日 (土)

ヘイリー"Winter Magic"(冬の輝き~恋人たちのピュア・ヴォイス)

ヘイリーの最新CD、
"Winter Magic"(冬の輝き~恋人たちのピュア・ヴォイス)を、
妻へのクリスマス・プレゼントとして購入しました。

HMVのオンラインサイトで12月9日に注文しましたが、
諸事情により、到着がちょうど、12月25日になりました。

私が購入したのは、国内版でなく、
輸入版の方です。
国内版のタイトルは、「冬の輝き~恋人たちのピュア・ヴォイス」ですが、
元々のタイトルである、"Winter Magic"の方が、
このCDをよく言い表しています。
まさに、"Magic"のように、その歌声に魅せられたからです。

ヘイリーといえば、日本では、
ドラマ「白い巨塔」の"Amazing Grace"で有名ですね。
その透明感ある美しい声に、以前から注目していましたが、
彼女のCDを買うのは、今回が初めてです。
たまたま、妻が、「クリスマスのCDが欲しい」と言ったのがきっかけです。
(クラシックとか、いかにも讃美歌、といったCDは、もちろんありましたが・・・)
今回購入して、さっそく夜に何度も聴きました。
12月25日だけで、全4回ぐらいCDを通して聴きました。
妻はたいそう気にいったようです。
私としても、うれしかったです。

このアルバムの中では、
トラック3の"The Christmas Song"と、
トラック12の"All With You"が特に気に入りました。
もちろん、伝統的なクリスマスの讃美歌の、
トラック4"Veni Veni Emmanuel"(久しく待ちにし)や、
トラック5"Silent Night"(きよしこの夜)もステキです。

クリスマスシーズンが過ぎても、
雪が降りしきる季節にぴったりの、すばらしいCDです。

ちょっと残念だったのは、歌詞がついていなかったことでした。
(別なサイトで、一応、歌詞は見つけました。)

以下のサイトで、CDの一部を視聴できます。
http://www.universal-music.co.jp/classics/hayley_westenra/wintermagic/index.html

Winter Magic ※輸入盤

国内盤
冬の輝き~恋人たちのピュア・ヴォイス(限定盤スペシャルエディション)

2009年12月25日 (金)

「山口智子の 時を旅し時を奏でる」(テレビ東京系)

12月24日テレビ東京系で放送の、
「メンデルスゾーン生誕200年記念~山口智子の時を旅し時を奏でる」は、
すばらしい内容の番組でした。

ともすると、
「さわやかで、口当たりがいいが、深みがない」と評されがちな、
メンデルスゾーンの作品とその生涯を、
約1時間半と短いながらも、コンパクトにまとめ、
多角的・立体的にとらえていました。
欲を言えば、姉ファニーとの関わりを、
もう少しとりあげてもよかったかな、と思いましたが、
入門としては、これで十分でしょう。
メンデルスゾーンが旅した、
イギリスやスイスなどの映像もとても美しかったです。
特にスイスの映像はよかったです。
昔自分が経験したスイス旅行を思い出しました。

番組を観て驚いたのは、
メンデルスゾーンの絵のうまさでした。
音楽のみならず、絵においてもすばらしい才能を持っていたとは・・・

世界的に有名な3名の指揮者へのインタビューもよかったです。
何より、山口智子さんが、番組をうまくまとめていました。

この手の企画なら、NHKしか取り上げないものですが、
民放の地上波で、地味ながらも素晴らしい作品を放送した、
テレビ大阪~テレビ東京に拍手です。
メインスポンサーのダイワハウスにも拍手です。
(しかも、クリスマス・イブの夜に!
ちなみに、メンデルスゾーンの生誕日は、1809年2月3日です。)

番組HPは以下のとおりです。
写真が美しいですよ。
http://www.tv-osaka.co.jp/sp/mendelssohn/

2009年12月24日 (木)

Ave verum corpus KV618(モーツァルト作曲)~聖夜のプレゼント

メリークリスマス!

今晩はクリスマス・イヴですね。

私からのささやかな、音楽の贈り物です。

「きよしこの夜」ではありきたりなので、
モーツァルトの名曲"Ave verum corpus"KV618のMIDI版をお届けします。

モーツァルトの宗教作品で最も美しい曲です。
いや、クラシックの作曲家の宗教作品の中でも屈指の、
崇高な、「聖なる」美しさです。

余計なコメントをつけるよりも、
どうぞ曲の美しさに浸ってください。
(残念ながら、歌詞はありませんが・・・)

今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである。
(新約聖書 ルカによる福音書2:11新共同訳)

だから、このパンを食べこの杯を飲むごとに、
主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです。
(新約聖書 コリントの信徒への手紙一 11:26新共同訳)

「20091224_ave_verum_corpus_kv618_by_mozart.MID」をダウンロード

2009年12月23日 (水)

詩篇61【自作曲】

今日は天皇誕生日の祝日でしたね。
(クリスチャンとしては、天皇誕生日が、
ちょうど12月24日か25日なら、もっとよかったのですが・・・
それでも、この時期に、1日祝日が与えられていることに感謝です。)

詩編61の7節(新共同訳)には、次のような祈りがあります。
王の日々になお日々を加え
その年月を代々に永らえさせてください。
これは、旧約聖書における「君が代」ですね。
それで、あえて今日、この曲を紹介することにしました。
また、今日一日、自分自身の心の中で、
2~3節(新共同訳)の祈りが絶えず響いていました。
神よ、わたしの叫びを聞き
わたしの祈りに耳を傾けてください。
心が挫けるとき
地の果てからあなたを呼びます。
高くそびえる岩山の上に
わたしを導いてください。
(旧約聖書 詩編61:2~3新共同訳)
高くそびえる岩山」とは、象徴的に、
安心できる場所、ということなのでしょう。
地上の波風にもビクともしない、確かな岩。
イエス様こそ、私たちの救いの岩です。

この作品は、高らかに歌う、というよりも、
むしろ、心の中で祈り続けるイメージです。

テキストは、旧約聖書 詩編61(新共同訳)全体です。

テキスト・楽譜と、メロディは、下記からダウンロード願います。

「20091223_psalms061allno01.MID」をダウンロード

「20091223_psalms061allno01.pdf」をダウンロード

映画「NOEL(ノエル)」

私にとって、クリスマス映画№1の存在です。

12月22日の夜に、NHKBS2で、
映画「ノエル」が放送されていました。
「ノエル」とは、フランス語で、「クリスマス」の意味です。
今回で、この映画を観るのは、確か4回目です。
しかし、何度観ても、すばらしい映画です。

アルツハイマー病を患う母の看病を長年している、
離婚歴ありの独身中年女性、
結婚を間近に控えながらも、嫉妬に苦しむカップル、
親に虐待され続けた孤独な若者、
信仰を失ってしまった神父、
まったく無関係だったこれらの人物が、
クリスマス・イブの夜に、不思議な形ですれ違い、
悩みに希望が見出される、という物語です。

そのきっかけは、ほんの小さな、愛の一歩を踏み出したことでした。
奇蹟はそこから始まります。

日常において、水がぶどう酒に変わるような、
異様な「奇蹟」は、たぶん見ることはないかもしれません。
しかし、愛から来る小さな奇蹟は、
たぶん、私たちのようなものでも、
生涯に何度も、いや、たくさん見ることができます。

映画の前半は、希望がない、出口が見えない展開です。
後半は、少しずつですが、希望の光が見え始めます。
ちょうど、夜が更け、朝日が昇るように・・・

クリスマスシーズンは、西洋においては、
一番自殺者が多い時期だそうです。
孤独さをひしひしと感じやすくなるからなのでしょう。
そんな中でも、「天使」は、一人ひとりの存在を、
やさしく、見守ってくれています。

音楽でたとえれば、シェーンベルクの『浄夜』のような作品です。
(前半は非常に重苦しい展開ですが、後半は赦しと和解があり、
浄化された美しさがあふれています。)
クリスマスシーズンには必見の作品です。

しかし、わが名を畏れ敬うあなたたちには
義の太陽が昇る。
その翼にはいやす力がある。
(旧約聖書 マラキ書3:20新共同訳より)

なお、映画の最初と最後に、
アメリカの女子パウロ会のシスターたちが、
歌うシーンが出てきます。
なかなかきれいですよ。

この映画を知ったのは、
女子パウロ会のサイト"Laudate"中の、
「お薦めシネマ」コーナーによります。
そちらに、映画の詳しい内容が書いてありますので、
ぜひ御覧ください。
http://www.pauline.or.jp/cinemas/cinemas200512-2.php


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販売元:アミューズソフトエンタテインメント

発売日:2006/08/25
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Salve Regina(元后、あわれみの母)【自作曲】

聖母賛歌シリーズ第4弾、最終回です。

今回は、「元后、あわれみの母」を紹介します。
ラテン語タイトルは、"Salve Regina"です。

テキストは、「祈りの手帖」(ドン・ボスコ社)P.11によります。

このテキストも、なじみが薄いと思われますので、
上記「祈りの手帖」から引用します。

元后、あわれみの母、われらのいのち、喜び、希望。
旅路からあなたに叫ぶエバの子、嘆きながら、
泣きながらも、涙の谷にあなたを慕う。
われらのために執り成す方、
あわれみの目をわれらに注ぎ、
尊いあなたの子イエスを、旅路の果てに示してください。
おお、いつくしみ、恵みあふれる、喜びのおとめマリア。

演歌的な曲です。
「♪津軽海峡冬景色」みたいなイメージで歌うといいでしょう。

メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

「20091223_salve_regina_no01.MID」をダウンロード

「20091223_salve_regina_no01.pdf」をダウンロード

2009年12月22日 (火)

NHK「世界びっくり旅行社~児玉トラベル 冬の特別営業!」

NHKの「世界びっくり旅行社」は、
今年の3月まで、レギュラー番組でした。
旅行の際に知っておいたほうがいい、
各国の法律やマナー・文化などの紹介があり、
従来にない視点の旅行番組だったので、
できる限り、視聴していました。

今は、季節の特別番組扱いになっているようです。

12月21日に、冬の特別番組として、
「世界びっくり旅行社~児玉トラベル 冬の特別営業!」
が放映されました。

「ボランツーリズム」(ボランティア+ツーリズム(旅))として、
飯島直子さんがアフリカのナミビアに旅行し、
ライオンなどの飼育ボランティアをするのは、
ちょっと怖いなぁ、と思いました。
私なら、金を出されても、やりたくありません。

その他、「世界遺産に住もう!」など、
興味深いトピックが多かったです。

しかし、この番組本来の、
各国の法律やマナーなどの話は、
たしか出てこなかったと思います。
従来の内容の延長、というよりも、
「びっくり旅行」という番組タイトルを強調した、
番組内容になってしまったのは、少し残念でした。

2009年12月21日 (月)

道徳×SMAP ~ 道徳はテストできるか?

NHKBS2での映画「ハッピーフィート」を観た後
(といっても、主に妻が観ていて、私はあまり観ていませんでしたが)、
適当にチャンネルをあれこれ変えていたら、
フジテレビ系で、
「道徳×SMAP」という単発の番組をやっていました。
SMAPのうちの2人と、会場の人に対して、
道徳のテストを行なう、というものでした。

番組を見ながら、
「果たして、道徳はテストできるものだろうか?」と疑問に思いました。
道徳の適用は、状況によって、さまざまに変わるはずです。
一概に、「これが正解!」と万民が納得できるものではないはずです。
企画としては、面白いとは思いましたが、
誤解を招き易いのでは、とも思いました。

番組を見た視聴者のうち、政治家とか学校関係者が、
「そうだ、これからは、道徳もテストしよう!」などと思いませんように・・・

Ave Regina caelorum(天の元后、天の女王)【自作曲】

聖母賛歌シリーズ第3弾です。

今回は、「天の元后、天の女王」を紹介します。
ラテン語タイトルは、"Ave Regina caelorum"です。

テキストは、「新しい聖務日課 教会の祈り」P.574によります。

このテキストも、なじみが薄いと思われますので、
上記「新しい聖務日課 教会の祈り」から引用します。


天の元后、
天の女王、
世に光を生み出した、
いのちの泉、天の門。

喜べ、輝く おとめ、
すべてにまさる とうとい おとめ。
われらのためにキリストに祈りたまえ。


メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

「20091221_ave_regina_caelorum_no01.MID」をダウンロード

「20091221_ave_regina_caelorum_no01.pdf」をダウンロード

2009年12月20日 (日)

Regina Coeli(アレルヤの祈り)【自作曲】

聖母賛歌シリーズ第2弾です。

今回は、「アレルヤの祈り」を紹介します。
ラテン語タイトルは、"Regina Coeli"です。
本来は、復活節用の作品ですが、
聖母関連として、今回紹介します。

テキストは、「祈りの手帖」(ドン・ボスコ社)P.7によります。
もともとは、
「新しい聖務日課 教会の祈り」のP.574にあるテキストに作曲されたものですが、
前半部分は文語か口語かの違いだけですし、
後半(下記、下線部分)もあれば、どちらでも使えると思いましたので、
「アレルヤの祈り」として改作しました。
この「アレルヤの祈り」は、復活節には、
「お告げの祈り」の代わりに唱えられるものです。
下記テキストの最初の4行だけの場合は、
聖務日課の「寝る前の祈り」の聖母賛歌として、
復活節だけに使われます。

このテキストも、なじみが薄いと思われますので、
上記「祈りの手帖」から引用します。


「アレルヤの祈り」

神の母聖マリア、お喜びください。アレルヤ。
 あなたにやどられた方は。アレルヤ。
おことばどおりに復活されました。アレルヤ。
 わたしたちのためにお祈りください。アレルヤ。
聖マリア、お喜びください。アレルヤ。
 主はまことに復活されました。アレルヤ。

(この後に、「祈願」として、以下の祈りが続きます。
私はこの部分には作曲をしていません。)
[祈願]
神よ、あなたは御子キリストの復活によって、
世界に喜びをお与えになりました。
キリストの母、聖マリアにならい、わたしたちも
永遠のいのちの喜びを得ることができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

主のご復活を祝うのは、別に復活祭だけではありません。
いやむしろ、毎週日曜日ごとに、主の復活は祝われるのです!
そういう意味では、毎週がクリスマスであり、復活祭みたいなものです。

この曲については、男声、女声どちらでも可です。
「アレルヤ!」を高らかに、喜ばしく歌うと効果的です。

なお、「新しい聖務日課 教会の祈り」P.574のテキストでも歌うことができます。
そのヴァージョンについても今回紹介します。
(これが、最初に作曲されたものです。)

テキストは以下のとおりです。

天の元后、喜びたまえ アレルヤ。
あなたにやどられたかたは アレルヤ。
仰せのように復活された アレルヤ。
われらのために祈りたまえ アレルヤ。

メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

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「アルプスの少女ハイジ展」に行ってきました

「アルプスの少女ハイジ」は、妻の一番好きなアニメです。
今年でアニメ放映35周年になりました。
そのすばらしさは、年月を経ても色褪せることはありません。

大丸札幌店での「アルプスの少女ハイジ展」に、
妻と一緒に行きました。
このアニメに関する様々なものが展示されていました。
私が一番感心したのは、
出口の近くに展示されていた数枚のパネルです。
スイスのいろいろな花や景色と、
アニメで描かれているさまざまな場面を対比させ、
一つのパネルにおさめていました。
アニメの中で何気なく描かれている花や景色も、
「なんとなく」ではなく、
実物や実在の景色に基づいて描かれていたことを改めて知りました。
どうりで、「アルプスの少女ハイジ」を見ると、
実際にスイスに行ったような感覚になりますね。
この作品は、
実際に作品の舞台を訪ねてみたくなるような、
魅力的な背景が拡がっていますよね。
私にとっても、大好きなアニメの一つです。

会場を出ると、
「アルプスの少女ハイジ」グッズがたくさん売っている売店になっていました。
会場を出てすぐのところには、
なんと、ハイジちゃんかクララちゃんの衣装を着て、
記念撮影ができるコーナーがありました。
子どもだけではなく、大人もOKでした。
冗談半分で、妻に「写真撮ってみたら?」とすすめたら、
さすがに断られました・・・
ちなみに、私が見ていた間に、、
写真撮影を希望していた子どもが何組かいて、
どの子も、クララちゃんの衣装を着て撮影していました。
ハイジちゃんの衣装を着た姿は、残念ながら見れませんでした。
小学生の子がクララちゃんの衣装を着ると、
なんとなく、幼稚園のスモッグ服のように見えました。
後で妻が、
「クララちゃんの衣装を着るなら、金髪のカツラも用意していればよかったのに」、
と言っていました。

妻は、グッズ会場で、さまざまなアイテムを買うのに夢中になっていました。
今回は、メモ帳と、108ピースのパズルと、紅茶を買いました。
「アルプスの少女ハイジ」大好きな人なら、ぜひおすすめです。

関連するHPを掲載しておきます。

「アルプスの少女ハイジ」公式HP
http://www.heidi.ne.jp/hp/index.html
スイス政府観光局公式HP
http://www.myswiss.jp/jp.cfm/home/


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2009年12月19日 (土)

TBS系金曜ドラマ『おひとりさま』最終回

『おひとりさま』というタイトルと、
主役が観月ありささん、ということで、
たぶん、ユーモアあふれた面白い作品になるかな、と思い、
放送開始前から、注目していたドラマでした。
昨日(12/18)で最終回でした。

視聴率としては、全然ふるわなかったようですが、
楽しめるドラマだったと思います。
何回か見逃しましたが、
妻と一緒に各話楽しみに視聴していました。
(妻の方が、熱心に見ていました。)
年下の草食系男子との、徐々にじわじわと育まれる恋心。
控え目で、じれったくなるような展開が、
かえって、現代的なのかもしれません。
主役の観月ありささん、小池徹平さんの好演がよかったです。
(観月さんの役柄は、アニメなら、ツンデレ系になりそうですが、
ほとんど「ツン」だけで終わってしまいました。)

「おひとりさま」としてお気楽な独身生活の方が、
結婚して苦労するよりもマシ、という冷めた現実・・・
さらには、経済的格差や年の差があれば、
なおさら、結婚に踏み切るのは、むずかしいですよね。
仕事を通しての「自己実現」も、現代の女性にとっては重要ですよね。
そういった、30代独身女性の微妙な心を丁寧に描いていました。
また、草食系男子クンの軽いノリや鈍感さも、
うまく描けていました。

最終回は、「予想どおり?」、主人公の二人は、
結婚・婚約には至りませんでしたが、
これでいい、という幕引きだったといえます。

この番組の次のドラマは・・・
たぶん、見ないと思います。

ひとりよりもふたりが良い。
共に労苦すれば、その報いは良い。
(旧約聖書 コヘレトの言葉4:9新共同訳)

クリスマス用ポスター

教会学校とボランティア団体のクリスマス会用に、
クリスマスのポスターを作ってみました。

A4サイズのものを、A4・25枚に拡大して、
糊とセロテープでつなぎあわせました。
できあがりは、幅約1メートル、高さ約1.5メートルになりました。
絵はいろいろなサイトからダウンロードしました。
教会学校のクリスマス会では、ただ飾るだけですが、
ボランティア団体のクリスマスでは、余白やクリスマスツリー内に、
短冊を飾る予定です。
(同じものを使います。)

印刷はご自由にどうぞ。
「20091219_christmas_poster.pdf」をダウンロード

Alma redemptoris mater(救い主を育てた母)【自作曲】

今回から、4回にわたって、聖母賛歌の自作曲を紹介します。
12月24日までにはこのシリーズは終了予定です。

聖母賛歌は、もともと「聖務日課」の「寝る前の祈り」中で、
「結びの歌」として使われます。
4つあります。
私はその4つともに1曲ずつ作曲が与えられました。
クリスマスを前に、紹介してみたい、という気になりました。

1回目は、「救い主を育てた母」です。
元々のラテン語タイトルは、"Alma redemptoris mater"です。
あまり知られていないテキストですので、
下記に引用します。

救い主を育てた母、
開かれた天の門、
光り輝く海の星、
倒れる者に走り寄り、
力づけてくださるかた。

すべてのものが たたえる中で、
造り主を生んだかた。
ガブリエルから
ことばを受けた とわのおとめよ、
罪深い われらのために祈りたまえ。
(『新しい聖務日課 教会の祈り』P.573より引用)

優雅なイメージの曲です。
女声でやわらかく歌うと効果的です。

メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

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2009年12月18日 (金)

書評:森薫『乙嫁語り』1巻

森薫さんの最新作『乙嫁語り』1巻を読みました。

ストーリー展開そのものは、
さほど「スゴイ!」と思わせるものはないですが(ゴメンナサイ・・・)、
森薫さんのマンガの本当に「スゴイ!」ところは、
背景等の細部へのこだわりです。
そのまま、映像化(実写も、アニメも)できそうなほどです。
目を通して心は19世紀の中央アジアをさまようことができます。
表紙の装丁だけでも、見事だと思います。

森薫さんの作品では、『エマ』が代表作でしたが、
この作品が、新たに代表作になるかもしれません。
今後の展開が楽しみです。
まだ1巻だけですが、『エマ』よりも好きになれそうです。
人物造形も、こちらの方がすばらしいです。
(『エマ』は1巻~7巻まで全部揃えていましたが、
その後、手放してしまいました。
こちらも、ストーリー展開は、単純なものでしたが、
背景等の細部へのこだわりはすばらしかったです。
ただ、人物描写はイマイチかな、とも思いました。)
期待できそうな作品です。

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)



乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)


著者:森 薫




乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

2009年12月17日 (木)

NHK「ブラタモリ」~横浜

NHKの「ブラタモリ」は、
以前から新聞・ネット上でいろいろ話題になっている番組ですが、
私は今回が初めての視聴となりました。
それも、積極的に「見る」つもりではなく、
なんとなく、テレビをつけていたら、放映されていたので、
「試しに」見てみた、程度でした。

今回の舞台は横浜。
古地図を片手に、タモリさんならではの独特な視点での散策は、
とても興味深いものでした。
たとえば、道の高低差なんて、普通はあまり気にしないものですよね。
それが、タモリさんにとっては、街の過去と現在をつなぐ、
魅力あるものに変貌します。すごい視点だなぁ、と感心しました。
番組が、単に、観光名所めぐりのようなものになっていないのはさすがでした。
番組の構成は、相当力を入れているのだな、というのがよくわかりました。
CGを駆使して、
横浜開港当時の様子を古地図や古い写真から再構成したりするのは、
歴史ものが好きな人にとっても、興味深い内容です。
また、タモリさんと一緒に散策する久保田アナとのやり取りも、
軽妙で、うまくタモリさんを引き立てています。

今年の夏に、妻と一緒に横浜へ行きました。
そこで一緒に歩いたところの一部が映されており、
少し懐かしさを覚えました。
(横浜へは個人では何回か行ったことがありますが・・・)

NHKに受信料をきちんと払っている価値があると思わせる、
良質な番組です。
本放送時間は、NHK総合が毎週木曜日22:00~22:43、
再放送は、NHK総合が、翌週の木曜日16:05~16:48、
BS2が、翌週の火曜日16:45~17:28です。
なお、次回は、2010年1月21日(木)の予定です。
番組HPは、以下です。
http://www.nhk.or.jp/buratamori/

なお、私がよく読んでいる、女子パウロ会のサイトにおいても、
この番組を紹介していますので、参考までにどうぞ。
http://laudate.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/16-7e7c.html

2009年12月16日 (水)

『君に届け』(マンガ/アニメ)

最近、とても感動したマンガは、
椎名 軽穂さん作の『君に届け』です。
まだ1~3巻までしか読んでいませんが、
最初の2巻は、とてもすばらしいです。

読むきっかけは、アニメからです。
『君に届け』のアニメ版が紹介されていたWeb記事です。
(たぶん、毎日新聞のWeb版だと思います。)
内容がよさそうだったのと、
何よりも、主役の声が、能登麻美子さんだったからです。
(彼女の声が大好きです。)
さっそく、まずアニメ版を見てみました。
北海道では、東京よりも放送が遅れているので、
(まだ4話目です。)今のところ、かえって助かっています。
1話目から見ていればよかったなぁ、と思える作品です。
エロとか萌えとかの話でないのに、
どうしてこういう作品が、深夜放送されてしまうのだろう、とさえ思います。
もっと、多くの中高生や若い人に見てもらいたい内容だと思いました。

ここからは、マンガ版について書きます。
見かけが暗い感じなので、ホラー映画『リング』の「貞子」とあだ名されてしまい、
誰からも本名で呼ばれることなく、周囲から避けられている、
孤独な主人公・黒沼爽子。
彼女が変わるきっかけが、
誰に対しても分け隔てなく接する、実に爽やかな風早翔太との出会いでした。

1巻の、「人に受け入れてもらえる幸せ」は、
私にも経験があります。
(私も、高校時代は、とても孤独でした。
しかし、自ら「アウトサイダー」を選んだ結果でしたので、
別に友達がいないことも平気でした。
そういう意味で、『君に届け』の主人公・爽子の姿は、
性別は違えど、なんとなく、自分の過去の姿に似ていると思えました。
そして、高校3年の時に、ようやく心から語り合える友人ができたことは、
とてもすばらしいものでした。)
2巻は、1~3巻の中で、最も感動しました。
地下鉄の中で急いで読んでいた時に、
思わず泣きそうになりました。
3巻は、これからの展開が期待できそうな内容です。

単なる恋愛もので終わらない、豊かな内容をもっています。
主人公・爽子の心理描写が見事ですし、
重たい内容になりすぎず、時々クスリと笑えるところもいっぱいです。
4巻以降も、楽しみに読めそうです。

番組HPおよび公式HPは以下からどうぞ。
http://www.ntv.co.jp/kiminitodoke/index.html
http://betsuma.shueisha.co.jp/portal_kimitodo/index.html


君に届け (1) (マーガレットコミックス (4061))



君に届け (1) (マーガレットコミックス (4061))


著者:椎名 軽穂




君に届け (1) (マーガレットコミックス (4061))


君に届け (2) (マーガレットコミックス (4094))



君に届け (2) (マーガレットコミックス (4094))


著者:椎名 軽穂




君に届け (2) (マーガレットコミックス (4094))


君に届け 3 (マーガレットコミックス)



君に届け 3 (マーガレットコミックス)


著者:椎名 軽穂




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NHK「ためしてガッテン」~パックもちのつきたて再現法

今日放送のNHK「ためしてガッテン」では、
パックもちをつきたてのもちのようにする方法が紹介されていました。
私と妻は、番組でそれが紹介されると、
さっそくためしてみました。
(番組が終わる前から、とりかかりました。)

方法は簡単です。
以下は、番組HPからの引用です。

1.フライパンを予熱(うすく油をひき、強火約1分)
2.フライパンに、熱する方の面だけ水をつけたもちと、
湯(80℃以上)大さじ1を入れて、すぐふたをする。
3.30秒加熱して、火を消す。
4.余熱約7分で出来上がり。
(水蒸気を充満させているため、ふたを途中で開けないでください)
(番組HPでの詳しい紹介は、以下でご覧ください。)
http://cgi2.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20091216

そしてさっそく、実際に食べてみました。
焼いたもちよりもおいしかったです!
(我が家では、ガスコンロに焼き網をおいて焼いて、
きなこをまぶして食べるのが一般的でした。)
これはおすすめです。
(ただし、焼いたもちの、皮がパリッとした感覚が好きならば、
おすすめできません。しかし、煮るよりもおいしいです。)
みなさんも、ぜひ一度試してみてはいかがですか?

2009年12月15日 (火)

国辱外交

暗澹たる1日でした。

天皇陛下が、政治利用されてしまう国辱・・・

無理な要求を出した中国にも問題がありますが、
それ以上に、それを断るどころか、ルールを曲げても対応した日本政府。

一方、長年のパートナーであるアメリカ合衆国に対しては、
基地問題を「先延ばし」する、という不誠実な対応。

現在の鳩山政権には、大変失望しています。
もっと誠実で、愛国心ある人が、首相になってほしいものです。

2009年12月14日 (月)

娘シオンよ、喜び叫べ!(ゼファニヤ3:14~15)【自作曲】

昨日の主日、教会の礼拝において、
聖書朗読の奉仕をしました。
朗読した箇所は、旧約聖書ゼファニヤ書3:14~17(新共同訳)でした。

今回紹介する曲は、ちょうどその朗読箇所の一部にあたります。
テキストは、旧約聖書ゼファニヤ書3:14~15新共同訳です。
ロ短調の曲ですが、暗い曲ではなく、情熱的で、
イメージとしては、ユダヤ人たちがダンスしている感じです。

ところで、みなさんの教会では、
聖書朗読はどのようになされているでしょうか?
(ここでは、信徒が聖書朗読を担当する場合を考えてください。)
きちんと準備してくる人もいれば、ただ「当番だから、仕方なく」読む人もいます。
教会によっては、一律に、まるでお経のように、
どの箇所も淡々と読むことが求められるところもあるようです。
(実際、そんな教会に行ったこともあります。)
まぁ、それはそれぞれの教会の「伝統」というものがあるのでしょうから、
ある程度、尊重した方がいいのかもしれませんが・・・

私は、いろいろな教会に行き、礼拝において聖書朗読を聞きましたが、
今でも一番印象に残っているのは、
加藤常昭牧師による特別伝道礼拝において(日本キリスト教会)、
加藤常昭牧師が、ホセア書を朗読したときのことです。
ふつう、説教というのは、
「聖書は『わからないもの』だから、
牧師が信徒向けに優しく噛み砕いて提供する。」というイメージがありますが、
加藤牧師の聖書朗読は、聴くだけで、説教がなくても、
聖書の「心」がわかってしまう、というすばらしいものでした。
そのとき加藤牧師は何を説教されたのか、
今では思い出せませんが、
そのときの聖書朗読のすばらしさだけは、忘れられない体験です。

そういう経験がありますから、私の理想とする聖書朗読は、
最初に書いたような、淡々とお経のように読むことではなく、
「今、ここで神様がこの御言葉を私たちに語られている!」ということを、
強く意識できるようなものです。
具体的には、書かれているテキストをじっくり読み込み、
力強いところは力強く、
繊細さや愛、喜びがあふれているところなら、そのとおりに、
テキストを「表現する」ことです。
自分なりの「解釈」が、朗読からにじみ出てくる、
聴いている人たちが、「声」だけで、
聖書の御言葉を直接的に「理解」できることを目指しています。

昨日の私の聖書朗読は、
もちろん加藤牧師の「芸」には遠く及びませんが、
それなりに、朗読箇所をきちんと「表現」できたかな、と思っています。

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2009年12月13日 (日)

トラベリックスⅢ(BS日テレ)~プリンス・エドワード島

日曜日夜のお楽しみの一つは、前回の記事に書いた、
NHKハイビジョンの「名曲探偵アマデウス」を視聴することですが、
もう一つの楽しみは、
BS日テレで9:00~9:54放送の、
「トラベリックスⅢ~世界体感旅行」です。
本上まなみさんのほんわかとしたナレーションと、
美しい映像で、実際に自分が旅行したような気分になります。
妻もこの番組が大好きです。
(妻は旅行大好きですので。)

似たような番組としては、NHKの「世界ふれあい街歩き」がありますが、
比べてみると、「トラベリックスⅢ~世界体感旅行」に軍配があがります。
前者は、なんとなくだらだらと街を歩いているだけ、という感じがしますが
(※そういうのがいい、という人も、中にはいるでしょうが・・・)、
「トラベリックスⅢ~世界体感旅行」は、
視聴者の見たい・知りたい・体験したい、というポイントをきちんとおさえています。
飲食代やホテル料金もきちんと日本円表記してくれています。

12月13日放送は、カナダのプリンス・エドワード島旅行でした。
プリンス・エドワード島といえば、『赤毛のアン』の舞台として有名なところですね。
実は、私、中学生~高校生の時、『赤毛のアン』大好き少年でした・・・
(言ってしまいました・・・)
『赤毛のアン」を、中学3年の冬休み前に読んだことから、
世界文学に目覚め、ひいては、聖書へと導かれたのだと思っています。
(『赤毛のアン」を一気に読破した後、夢中になって、
新潮文庫から出ているL・M・モンゴメリの小説を全部買いあさって、
読んでしまいました。
当時は、頭の中に『赤毛のアン』とその続編の舞台の地図が、
鮮明に思い浮かべられたほどでした。今は記憶の彼方ですが・・・
なお、アニメの『赤毛のアン』を見たのは、小説を読んでからで、
高校生のとき、ちょうど再放送をやっていたので、これも楽しみに見ていました。
ただ、アニメを先に見てしまうと、アンのイメージが固定化されてしまうので、
原作を十分に楽しんでから、アニメも楽しむ、という方が、
想像力豊かになれると思います。)
それはさておき、プリンス・エドワード島は、
私にとっては今でも、海外旅行で行ってみたいところの一つです。
いつか、妻と一緒に行ってみたいと思っています。

番組内では、『赤毛のアン』の舞台となったところを訪ねるシーンは、
だいたい20分程度で終わってしまいましたが、
プリンス・エドワード島の『赤毛のアン』以外の魅力を知ることができました。
ロブスター料理がとてもおいしそうでした。

余談ですが、BSフジで、毎週日曜日夜7:30から、
世界名作劇場「こんにちは アン~Before Green Gables」というアニメをやっています。
たぶん、もうすぐ最終回を迎えるようです。
私は『赤毛のアン』の大ファンでしたが(過去形)、
この作品は、あまり見る気になれなかったです。
アンの声が、あまりにもアニメ声すぎるとか、
子ども向けなのに字幕放送対応していない(妻にとっては必要です。)、
原作に書かれている事から推測しても、あまり幸せな物語ではなさそう、
などといった点も気になりましたが、
それ以上に、原作者が書いてないことを、
別の作者が書いてみても、それほど面白くないのでは、
と思えたからです。
(同様なのは、たとえば『風と共に去りぬ』の続編とかもそうですね。)
「世界名作劇場」を銘打つなら、
もっと別な作品を取り上げてほしかった、というのが、正直な気持ちです。

NHK「名曲探偵アマデウス」・武満徹「ノヴェンバー・ステップス」

最近、NHKハイビジョンでの「名曲探偵アマデウス」を楽しみに視聴しています。
バラエティ、という形で、クラシックの名曲をわかりやすく楽しく知ることができます。
楽譜の構造や、たとえばヴァイオリンだけ取り出してある箇所を弾かせる、
といった分析も楽しめます。
毎回、筧 利夫さん演じる名曲探偵・天出 臼夫が言うセリフ、
「今回は、名曲探偵始まって以来の○○○○・・・な事件になりそうだ。」というのも、
楽しみのひとつです。

今まで様々な「名曲」を取り上げてきたこの番組ですが、
なんと、武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」まで取り上げたのは驚きでした。
実際、わかりやすく、ためになるこの番組をもってさえも、
さすがに「ノヴェンバー・ステップス」の「良さ」までは、
少なくとも私にはよくわかりませんでした。
「ノヴェンバー・ステップス」はCDで2回ほど聴いたことはありますが、
演奏の様子を見たのは初めてでした。
私にとって、「ノヴェンバー・ステップス」のイメージは、
「侍」、「四谷怪談」みたいな感じです。
妖怪が蠢いているような・・・・
それはともかく、よくこの曲を番組として取り上げたなぁ、
という勇気に拍手です。

2009年12月12日 (土)

起きよ、光を放て!(イザヤ60:1~2)【自作曲】

待降節のイザヤ書シリーズ、第6回目のタイトルは、
「起きよ、光が放て!」です。
テキストは、旧約聖書イザヤ書60:1~2新共同訳です。
とりあえず、ひとまず「待降節のイザヤ書シリーズ」の最終回です。

このテキストへの作曲は、
リビングプレイズ176番「はなて主の光を」に影響を受けています。

主がともにいてくださるなら、
闇は地を覆い 暗黒が国々を包んでい
(旧約聖書 イザヤ書60:2新共同訳)ようとも、
主の栄光があなたの上に現れる」(同上)と聖書は約束しています。
今、目の前は真っ暗で、先が見えない、というような不安に包まれていても、
主ご自身が、光となって導いてくださるでしょう。
主に信頼しましょう!

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2009年12月11日 (金)

Ave Maria(ラテン語版、日本語版)【自作曲】

このブログも、記事数がついに200本目となりました。
まずは、神様に感謝です!
そして、読んでくださるみなさまにも感謝します。

200本目、ということで、いつもならとりあげない曲を紹介します。
今回は大盤振る舞いで、一挙4曲紹介します。
ラテン語の"Ave Maria"1曲と、日本語の「聖母マリアへの祈り」3曲です。

「聖母マリアへの祈り」は、以前は「天使祝詞」と呼ばれ、文語でしたが、
現在では口語体のものが使われています。
私は今年1月中旬から3月中旬にかけて、なぜか集中的に、
この「聖母マリアへの祈り」への作曲が与えられました。
(第8番から第40番まで、ほぼ2、3日に1曲のペースでした。)
現在、完成しているもので、40曲あります(※編曲を含みます。)。

「聖母マリアへの祈り」のシリーズは、
紹介するつもりがあまりなかったのですが
(聖母マリアをどういう存在ととらえるかが、
残念ながら、教会一致の妨げの大きな要因の一つになっているからです。)、
たまたま、前回の記事を書くために、いろいろな讃美歌集を調べていたところ、
国分友里恵・岩本正樹編「現代賛美歌Vol.1」という楽譜集の中に、
26番「恵まれた人マリア」という曲が入っているのを見つけました。
これは、カッチーニの有名な"Ave Maria"に新たに日本語の歌詞をつけたものです。
いかにもプロテスタント、という人たちが、聖母マリアをたたえているなら、
私も思い切ってやってみよう、自分の曲を紹介してみよう、
という気になりました。
(いわゆる「カミングアウト」ですね・・・)

まず、ラテン語版の"Ave Maria"から。
ちょうど、昨年の12月11日に与えられたものです。
ヨーロッパ的なイメージで、古くから存在しているような感じさえあります。
明るくやさしくやわらかな曲調で、女声向きです。
ラテン語版への作曲は、現在までに2曲与えられています。

続いて、日本語版です。
全40曲あるうち、今回は、オリジナル1曲と、
西洋の曲の編曲版1曲と、日本の旋律の編曲版1曲を紹介します。
楽譜のタイトルには「ロザリオ」とつけています。
日本語版への作曲がたくさんあるので、
1曲1曲が、ちょうどロザリオの珠みたいなものかな、
と思って、タイトルを統一しています。

栄えある最初の曲(「ロザリオ(01)」)は、
一時代前の少女向けアニメの主題歌みたいなイメージの曲です。
かわいらしさとやさしさ、愛があふれている、そんな感じの曲です。

「ロザリオ(05)」は、ショパンの夜想曲(ノクターン)№2に、
祈りの言葉をつけたものです。
西洋の曲の編曲の代表としてあげました。
なお、西洋の曲を編曲したものとしては、その他に、
ベートーヴェンの「第9」の有名なメロディと、
ブラームスの「子守唄」の替え歌があります。
さらには、有名な「星に願いを」の替え歌もあります。

「ロザリオ(35)」は、「さくらさくら」に祈りの言葉をつけたものです。
日本の曲を編曲したものの代表としてあげました。
なお、日本の曲を編曲したものとしては、この他に、
「浜辺の歌」、「早春賦」、そして「瀬戸の花嫁」の替え歌があります。

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2009年12月10日 (木)

新聖歌・讃美歌21のクリスマス讃美歌

日本基督教団出版局発行の「讃美歌・讃美歌第二編」は、
教派を問わず多くの教会で使われてきましたが、
「新聖歌」や「讃美歌21」となると、
ある教派限定になってしまいますね。

今回は、新聖歌と讃美歌21から、クリスマスの曲を何曲か紹介します。
まず、新聖歌から。

私は、新聖歌(発行:教文館)を教会で実際に使ったことはありません。
ただ、趣味(讃美歌コレクション)として、持っているだけです。
今回、この記事を書くにあたって、新聖歌のクリスマス曲を調べてみました。
「待降・アドベント」と「降誕・クリスマス」の曲の合計は、全30曲でした。
だいたいが、讃美歌と聖歌からの曲です。
しかし、「これは?」と思える曲がありました。
まずは、新聖歌71番「良きおとずれ」です。
これは、「神の国と神の義」"Seek ye first"の別な歌詞ヴァージョンです。
文語体の歌詞がついています。
次に、「クリスマス」の曲として、
新聖歌89番「神は独り子を」が入っていました。
どちらかというと、クリスマス、というよりは、
伝道集会向きの曲かな、と思いましたが・・・
最後に、「よくこの曲を取り上げてくれましたね!」と言いたいのが、
新聖歌94番「鳥の歌」です。
パブロ・カザルス編曲によるチェロ曲がとても有名ですね。
スペインのクリスマスキャロルです。

続いて、讃美歌21(発行:日本基督教団出版局)に移りましょう。
私は、かつての所属教会で、この「讃美歌21」を使っていたことがあります。
「讃美歌」の歌詞がいつの間にか「現代的に」変えられていたりするのが、
少し残念だったり
(たとえば、「いつくしみ深き」(讃美歌312番)が、
「いつくしみ深い」(讃美歌21・493番)となっているなど。)、
「なんでこんな曲を讃美するの?」というものもいくつかあります。
(礼拝の中で使われた場合、歌うのを拒否しました。)
あと、古い形の楽譜表記があったりして、どうやって歌うのか、
素人にはさっぱりわからないのも多々あります。

それはさておき、讃美歌21では、待降節~降誕節の曲が、
全部で45曲あります。
讃美歌・讃美歌第二編から引き継いでいるのも多いですが、
讃美歌21独自のもかなりあります。
讃美歌21独自のもので、「いい曲だな」と思うものを2曲紹介します。
1つ目は、「飼いばおけにすやすやと」(讃美歌21・269番)です。
イギリスでは有名なクリスマスソングです。
実にかわいらしい曲です。
2つ目は、「喜びはむねに」(讃美歌21・271番)です。
原曲は、シベリウスの曲のようですね。
これは、「讃美歌第三編」にあたる「ともにうたおう」の42番として、
採用されていましたが、讃美歌21に採用される際に、
歌詞が一部変更されています。
「ともにうたおう」での歌詞と、讃美歌21での歌詞を比較するなら、
讃美歌21の歌詞の方がすばらしいです。

最後に、讃美歌21を使っていたときの、
クリスマスのエピソードを書きます。
教会の聖歌隊として、クリスマスに、
讃美歌21・256番「まぶねのかたえに」を歌うことになりました。
これは、J・S・バッハの曲です。
バッハの曲は、やたらとバスパートが難しいのです。
しかも、低いところを転げまわるような感じの旋律です。
さらに、バスパートは私一人しかいなかったので、
孤独に、目立たず難しいバスパートを歌うことになりました。
今となってみれば、これも尊い経験でしたね・・・

2009年12月 9日 (水)

私の好きなクリスマスの讃美歌

クリスマスの讃美歌、といったら、あなたはどの曲を思い浮かべますか?
たぶん、大多数の人が、まず「きよしこのよる」(讃美歌109番)をあげるでしょう。
あとは、「もろびとこぞりて」(讃美歌112番)とか、
「あらののはてに」(讃美歌106番)とか、
「あめにはさかえ」(讃美歌98番)あたりがとても有名ですね。
「きよしこのよる」や「もろびとこぞりて」は、
一般の人にもよく知られていますね。
クリスチャンなら、上記の他に、
「かみのみこは」(讃美歌111番)とか、
「ああベツレヘムよ」(讃美歌115番)とか、
「あめなるかみには」(讃美歌114番)、
そして、「まきびとひつじを」(讃美歌103番)なども、
よく愛唱しているはずです。
(上記の曲は、新聖歌や讃美歌21等にもありますが、
煩瑣になるので、代表として、
一般的によく使われる「讃美歌」で表記しました。)

今回は、「私の好きなクリスマスの讃美歌」と題して、
3曲をとりあげます。
(誤解のないように書きますが、上記の曲はどれも好きですよ。
特に思い入れのある曲、知られざる名曲という意味での、
「私の好きなクリスマスの讃美歌」です。)

はじめは、先ほどあげた、「まきびとひつじを」です。
20歳ぐらいの時、私は合唱団に所属していました。
(もちろん、一般の合唱団です。)
クリスマスに、市の大型商業施設(ショッピングモールみたいなもの)で、
クリスマスの曲を歌うことになりました。
「赤鼻のトナカイ」とか、「もろびとこぞりて」などと一緒に、
この「まきびとひつじを」も歌いました。
私は合唱ではバス・バリトンパート担当なので、
合唱団での練習の他に、
家でも電子ピアノ(キーボード?)を弾きながら、
練習しました。
そんなある日、家でバスパートを弾いていたとき、
瞬間的に、神様の深い愛が直感的にわかりました・・・
私たちのために、無限に低くなってくださった方、
そのへりくだりと慈しみ・・・
私は神様の愛に打たれ、しばし感激の涙があふれました。
そういう意味で、この「まきびとひつじを」は、
好きな曲でもあるし、思い出深い曲でもあります。
(クリスマスに、教会の聖歌隊として、歌ったこともあります。
そのときは、たしか讃美歌21版だったと思います。
教会の聖歌隊は、女性は多くて男性が少ない、というのがよくあります。
私は、バスパートを結局一人で歌う、というのを何度も経験しています。)

次に、上記の曲ほど有名ではないですが、
今クリスマスの讃美歌として一番好きな曲を紹介します。
それは、「バースデー・オブ・ア・キング」"The Birthday of a King"です。
この曲を初めて知ったのは、The Brooklyn Tabernacle Choirのアルバム、
"Light of the World"によります。
購入したのは、たしか5、6年前でしょうか・・・
The Brooklyn Tabernacle Choirは、アメリカ・ニューヨークの教会の合唱団で、
グラミー賞を何度も受賞しているそうです。
その"Light of the World"中、最も感動的なのが、
"The Birthday of a King"です。
(参考までに、試聴できるサイトがありますので紹介します。)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1462684
残念ながら、このCD、私は人に貸したか、
誤って売ってしまったのか、もう覚えていませんが、手放してしまったのは確かです。
タワーレコードや上記HMVのサイトで注文してみましたが、
結局取り寄せ不可でした。
この曲は、日本でも、リビングプレイズの207として、訳詞がありますが、
原曲の英語と比べると、内容が半分以下です。ちょっと物足りないです。
(実は、リビングプレイズの「クリスマス」に入っていたことに、
後で気がつきました。
ですから、実際には、10年くらい前から聴いていたことになります。
しかし、存在感はとても薄かったです。)
英語の歌詞は、とてもすばらしいです。
やはり、私たちのために、低く、小さくなってくださった、
神様のすばらしい愛を実感できます。
なお、参考までに、
The Brooklyn Tabernacle Choirの公式サイトを紹介します。
ただし英語です。
http://www.brooklyntabernacle.org/choir/
このBrooklyn Tabernacleの牧師、Jim Cymbala(ジム・シンバラ)による、
『神よ。私の心に聖霊の火をともしてください』(新生宣教団)は、素晴らしい内容です。
一読に値します。
赴任時、十数名程度の潰れかけていた教会を、どのようにして、
何千人も集うようなすばらしい教会へと立て直したかが書かれています。
(新生宣教団のHP参考)
http://www.nlljapan.com/shoseki.htm

最後に、日本人が作った新しい讃美歌を紹介します。
国分友里惠さん作詞・岩本正樹さん作曲の、
「イエス・キリスト大いなる愛」です。
これは、国分さんの「ふたりだけの言葉」というアルバムに収録されています。
このアルバムの中では、「主は私の羊飼い(詩篇23)」とともに、
とても好きな曲です。
冒頭の歌詞、これだけでもすばらしいものです。
あなた(=イエス様)はこの日 降りてこられた
天の栄光をすべて捨てて
私たちのために」(「イエス・キリスト大いなる愛」から)
満天の星空が目に浮かんでくるような、すばらしい曲です。
ここにも、低くなり、へりくだってくださった、
神様の愛への感謝があふれています。
このCDは、下記のサイトから購入できます。
http://www.gospelshop.jp/catalog/product_info.php/cPath/2_221/products_id/3355

クリスマスは、ともすると、華やか、にぎやかな面にばかり目がいきがちですが、
本来の、神様の愛のみわざを忘れてはなりませんね。
天の栄光をすべて捨てて」さえも、私たちを愛するがあまり、
私たちと同じ人間となられたイエス・キリスト。
このすばらしい愛を思い起こすのが、本当のクリスマスです。
なお、参考までに、
私がいつも読んでいるブログのひとつ、
水谷潔牧師の「命と性の日記~日々是命、日々是性」の、
12月8日の記事は、秀逸なので紹介します。
http://blog.chiisana.org/?day=20091208

おまけとして・・・
私自身、たくさんの曲を作曲していますが、
聖書そのものへの作曲が多いので、
「いかにもクリスマスにふさわしい曲!」というのは、皆無です。
ルカ2:14に複数回作曲が与えられている程度ですね。
でもかまいません。
私にとっては、「クリスマス情緒」よりも、
純粋に、神様の御言葉そのものが、美しいのですから。

キリストは、神の身分でありながら、
神と等しい者であることに固執しようとは思わず、
かえって自分を無にして、僕の身分になり、
人間と同じ者になられました。
人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、
それも十字架の死に至るまで従順でした。
このため、神はキリストを高く上げ、
あらゆる名にまさる名をお与えになりました。
(新約聖書 フィリピの信徒への手紙2:6~9新共同訳)

主を賛美します!ハレルヤ!

2009年12月 8日 (火)

書評:熊谷 まちこ(絵と文)『ろばのこ シャームのクリスマス』

絵本の読み聞かせ、というのは、実に楽しいものです。
私は大好きです。
絵本に限らず、物語や登場人物の少ない戯曲を朗読するのも、
とても楽しいことです。

私の所属教会の教会学校と、教会が支援しているボランティア団体の共催で、
今月下旬に子ども向けのクリスマス会を行う予定です。
その中で、ボランティアに来る予定の学生か、
または私のどちらかが読み聞かせることになっているのが、
この『ろばのこ シャームのクリスマス』(出版:サンパウロ)です。
今、朗読の練習用に、先日の日曜日から借り受けています。
絵本は小さいですので、絵本を画像としてパソコンに取り込み、
プロジェクターで大きく投影しながら、読みきかせを行う予定です。

この本はいつ頃出版されたのだろう、と思って、巻末を見ると、
「2009年10月1日 初版発行」と記載されています。
(その割には、Amazonでは既に取り扱いしていない、となっていました・・・)

さっそく日曜日の深夜、寝る前に、妻に向って、
この本を朗読してみました。
登場人物が少ないので、とても演じやすかったです。
(私はひとつの物語で、5、6人程度の登場人物なら、
声を演じ分けられます。)
妻には大変好評でした。

やさしい感じの絵がきれいです。
お話自体も、まあまあ面白いですよ。
母ろばを探していたろばの子シャームが、
旅をしているうちに、イエス様の誕生に遭遇する、というものです。

キリスト教書店(特にカトリック書店)か、
サンパウロのサイトからなら、手に入りやすいと思います。
出版元であるサンパウロのサイトを記載しておきます。
http://www.sanpaolo-shop.com/product/8038

2009年12月 7日 (月)

主に望みをおく人は(イザヤ40:31)【自作曲】

待降節のイザヤ書シリーズ、第5回目のタイトルは、
「主に望みをおく人は」です。
テキストは、旧約聖書イザヤ書40:31新共同訳です。
短いので、引用します。
(※[ ]は私の追加箇所)

主に望みをおく人は 新たな力を得
鷲のように翼を張って上る。
走っても弱ることなく、
歩いても疲れない。
(主に望みをおく人は新たな力を得[る])」

自作曲以外で、このイザヤ40:31を使った曲で好きなのは、
リビングプレイズの5「HOPE」に収録されている、
「主を待ち望む者は」(作曲:吉飼美代子)です。
ここ数日、毎日のように、上記CDを聴いています。
何度聴いても、リビングプレイズのCDシリーズはいいですよね。

自作曲の紹介に戻ります。
楽譜を見ると、翼を拡げたようなイメージの箇所がいくつかあります。
なんとなく、クリスマスによく歌われる、
「ママがサンタにキッスをした」という曲に似ているかもしれません。

イザヤ書にあるすばらしい主の約束をほめたたえます!
雀のように、羽を細かくバタバタさせるよりも、
鷲のように、風に乗るために翼を広げた方が、
はるかに高く、速く、そして遠くまで飛ぶことができます。
信仰も同じだと思います。

単に自分の力や努力だけでは、いつか力尽きますが、
「神様がともに生きて働いてくださる!」と、
無限の力の源である神様に信頼して、
一歩を踏み出すとき、自分の力以上の事が起きます。
そう、信仰によって踏み出す一歩によって、奇蹟が起こるのです!

メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

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2009年12月 6日 (日)

漢字の練習

最近、必要に迫られて、漢字の練習をしています。
小学生がよく使う、ジャポニカ学習帳の「かんじれんしゅうちょう」(100字)を買って、
鉛筆で、1日1ページずつ、書いています。
1日で取り組む漢字は、だいたい10字程度です。
手本にしている本は、小学館発行の『小学漢字1006字の書き方辞典』です。
今練習しているところは、小学2年生で習う漢字です。

字の練習をしながら、今までいかにいい加減に字を書いていたかに気づきます。
私は今まで「字がきれいだね。」と言われたことは1回もないのですが、
(ひどい字だね、と言われたことは数え切れないですが・・・)
今、ようやく、少しずつ美しい字が書けるようになりつつあります。
1ページ書けたら、妻にチェックしてもらいます。
ちょっと子どもっぽいのですが、妻から「合格!」と言われると、うれしいものです。
字が乱雑である、というのは、私のコンプレックスの一つでした。
苦手を少しでも克服できるのは、うれしいものです。

私は小学2年の夏休みに、
当時家にあった、小学校の全漢字と、中学で習う漢字まで出ている本を読んで、
一気に義務教育で習う漢字を覚えてしまいました。
それ以来、漢字の勉強というのは、ほとんどやったことがありません。
(小学生の時から読書好きだったのもあって、読むのに不自由したことはありません。)

しかし最近は、文書はパソコンで作ることがほとんどなので、
読めるけど書けない漢字が増えてきました。
ちょうど、ボランティアで小学生に漢字を教える機会がごく最近ありましたので、
これを機に、漢字の練習をしてみようと決意したわけです。

小学校で習う漢字を改めて勉強し直してみると、
いろいろな発見があります。
たとえば、書き順。
日々新しい発見ばかりです。
(私は漢字の読み方はほぼ一気に覚えましたが、書き順は全く無視していました。)
新鮮な心で、勉強を楽しんでいます。

小学漢字1006字の書き方辞典―筆順・読み方・部首・総画数・なりたち



小学漢字1006字の書き方辞典―筆順・読み方・部首・総画数・なりたち


著者:卯月 啓子




小学漢字1006字の書き方辞典―筆順・読み方・部首・総画数・なりたち

2009年12月 5日 (土)

慰めよ、慰めよ(イザヤ40:1)【自作曲】

待降節のイザヤ書シリーズ、第4回目のタイトルは、
「慰めよ、慰めよ」です。
テキストは、旧約聖書イザヤ書40:1~2新共同訳です。
私の全作品の中で、自分でベスト3を選べ、と言われたら、
この曲をその中に必ず入れます。
私にとって、特別な慰めとなった曲の一つです。

この曲は、ヘンデルの『メサイア』の第2曲
"Comfort ye, comfort ye my people"に影響を受けています。
私のこの曲と、ヘンデルのその曲は、ともにホ長調です。
発想記号で言えば、"nobilmente"(上品に、気高く、高貴に)がぴったりです。

この曲が与えられたのは、たぶん12、3年前だと思います。
作曲してから数年たった後に、ある大きな悲しみに襲われた時、
この曲がふと心の内に湧き上がってきました。
そしてそれは、絶望の中の光となりました。
皆様の慰めにもなれば幸いです。

イザヤ書40:1~2への作曲は、現在までに3曲与えられています。
なぜかすべて、ホ長調の曲ばかりです。
新共同訳が2曲、英語訳が1曲です。

メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

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栄光、主にあれ!

2009年12月 4日 (金)

荒れ野よ、荒れ地よ(イザヤ35:1)【自作曲】

待降節のイザヤ書シリーズ、第3回目のタイトルは、
「荒れ野よ、荒れ地よ」です。
テキストは、旧約聖書イザヤ書35:1~2新共同訳です。

イザヤ書の35章は、イザヤ書前半部分のクライマックスといえる箇所です。
(聖書学者の定説で言えば、
第1イザヤ、第2イザヤ、第3イザヤと区別するのでしょうが・・・
私にとっては、イザヤが何人いようとあまり関係のない話です。)
砂漠の中にあるオアシスのようなところ、とも言えます。

ここの解釈は、当然いろいろ考えられます。
一般的なのは、比喩的な解釈です。
「荒れ野」も「荒れ地」も、「砂漠」も、心の状態とみます。
キリストが私たちの心に住まわれるまでは、
まさに、心の中は、「荒れ野」や「荒れ地」、「砂漠」だったかもしれません。
しかし、キリストとともにある生活によって、
そこが、「花」が咲き乱れるようなところになりました。
ヨハネ福音書2章に、水がぶどう酒になる奇蹟がありますが、
その奇蹟も、「砂漠に花が咲く」のと同じ、
内面における奇蹟、ととらえていいと思います。

もう一つの解釈は、まさに実際的な解釈です。
100年以上前の、今のイスラエルの土地は、
荒涼とした荒れ野でしかありませんでした。
不毛の土地が、今や、聖書に書かれているとおり、
砂漠に花が咲き、農作物が実る土地となりました。
聖書の預言が、本当に、文字通り成就しつつある・・・
イスラエル支援団体の人が、こう指摘しています。
これも、私にとっては、感動的な解釈です。
聖書には昔の話が書かれているだけ、なのではなく、
まさに、今もその預言が日々成就しつつある、私はそう思っています。

イザヤ35:1~2への作曲は、現在までに3曲与えられています。
すべて、新共同訳がテキストです。
その中で、この曲が最も好きです。
砂漠の中でけなげに咲く花、というイメージの曲です。

メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

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使徒パウロは結婚していたか?

先日、新約聖書の「コリントの信徒への手紙 Ⅰ」の7章を読んだ後、
その章へのウィリアム・バークレーの聖書註解を読みました。
するとそこには、意外なことが書かれていました。
これについては推測するしかないが、
パウロもかつて結婚したことがある、
ということはほぼ確実と思われる。」(同書P.82)
その根拠として、バークレーは、
①正統派のユダヤ教は結婚の義務を規定していたこと。
②パウロは回心以前、サンヘドリン(ユダヤの最高法院)の一員だったらしい。
(→使徒26:10)
サンヘドリンのメンバーは、既婚者であることが規則であったから。
と書き、使徒パウロがかつて結婚していた、と推測しました。

ただし、使徒言行録や書簡の中に、
一度もパウロ自身の結婚の話が出てこないので、
バークレーは、
①パウロは妻と死別した。
②パウロがキリスト者となってから、何らかの形で、妻と別れることになった。
(妻に逃げられた?)
と推測しています。

私にとっては、意外な説でした。
というのも、使徒パウロといえば、カトリックの司祭や修道者のように、
一生独身だった、という思い込みがあったからです。
どの教会においても、使徒パウロが結婚していたか否か、というのは、
聴いたことがありません。

しかし、そもそも、どうして、使徒パウロが結婚していたかもしれない、
という事が、あたかもスキャンダルみたいな扱いになるのでしょうか?
キリスト教の人物ではありませんが、お釈迦様だって、結婚して、
子どもまでいたのに、誰も別に、スキャンダル扱いはしませんよね。

結婚や性が、不浄や堕落である、という、
1960年代以前までのカトリック的世界観みたいな固定観念の見方が、
真実をゆがめて見えなくしていたのでしょう。

結婚や性欲を、悪や不浄と見るのは、
元来ユダヤ教・キリスト教にはなく、
古代ギリシャ哲学、とりわけグノーシス主義によります。
いつの間にか、そういう異質な思想が教会の中に浸透し、
結果、司祭の独身制度や結婚しない修道士・修道女が、
特別に尊い存在に祭り上げられることとなっていったわけです。
(司祭の独身制度は、歴史における必要悪だった、とは思いますが・・・
ただ、制度だから、いやいや・しぶしぶではなく、
自ら神と人々に仕えるために、あえて独身を選ぶ、というなら、
結婚しない生き方、というのもすばらしいと思います。
なお、ハリストス正教会では、司祭は2種類あるそうです。
生涯独身のままの司祭と、
妻帯者の司祭です。
ただし、司祭になってからの結婚は認められないようです。
これとは逆に、結婚していないと、正牧師として認められない、
という、プロテスタントの教派もあります。)

それはさておき、
パウロ書簡の中で、よく結婚式で読まれるところの一つが、
エフェソ(エペソ)5:21~31です。
ここで使徒パウロは、地上における男女の結婚を、
神と「神の民」との結婚になぞらえています。
つまり、結婚とは、神と「神の民」との結婚の神秘的なメタファーなのです。
これは、結婚経験者だからこそ、たどりつけた境地なのでは、と思います。

2009年12月 3日 (木)

見よ、わたしを救われる神(イザヤ12:2)【自作曲】

待降節のイザヤ書シリーズ、第2回目のタイトルは、
「見よ、わたしを救われる神」です。
テキストは、旧約聖書イザヤ書12:2~6新共同訳です。
(ただし、一部省略箇所があります。)

あなたたちは喜びのうちに
  救いの泉から水を汲む。」(旧約聖書イザヤ書12:3新共同訳)
おだやかな喜びにみちている、というイメージの曲です。

メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

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2009年12月 2日 (水)

クリスマスツリーと短冊

12月に入り、我が家にもついに、
クリスマスツリーがお目見えしました。
窓の外は全然クリスマスらしくないですが・・・
(と、夜に書きましたら、朝起きてみると、
外は銀世界でした・・・天気さん、ゴメンナサイ・・・)

クリスマスに、教会が支援しているあるボランティア団体で、
子ども向けのクリスマスイベントがあります。
私もスタッフの一員として関わっています。

そのプログラム中で、「短冊」を書いてクリスマスツリーに飾る企画があります。
子どもたちのさまざまな宗教的背景を考慮しつつも、
「祈り」とは何か、というのを、簡単に教えたいと思っていますので、
「祈り」の要素である、「感謝(今年のよかったこと)」と「願い(来年の希望)」を、
あたかも七夕のように、短冊に書いてもらって、
クリスマスツリーに飾る、というものです。

実際、クリスマスツリーには、プレゼントの宝箱の小さいものとか、
靴下などを飾ったりしますよね。
それなら、「祈り」を飾ってもよいのではないでしょうか。

私としては、その企画が成功することを願っています。

2009年12月 1日 (火)

『のだめカンタービレ』最終巻

ついに、というか、ようやく、というのか・・・
とても大好きなマンガのひとつである、
『のだめカンタービレ』の最終巻(23巻)が出てしまいました。

さっそく読んだところ、いい意味で、期待を裏切ってくれました。
たぶん、多くの読者は、
のだめちゃんと真一君が協奏曲で共演して終わる、
と予想していたのではないでしょうか。少なくともわたしはそうでした。
それこそ、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の最終楽章みたいな、
「感動のフィナーレ」という終わり方になるのかな、と予想していました。

ネタバレになるので、詳しくは書きませんが、
音楽で言えば、ディミヌエンド(だんだん弱く)で終わるような感じでした。
具体的な曲でたとえれば、
ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」の終楽章とか、
あるいはホルストの組曲「惑星」の最後、「海王星」の最後、
みたいなものでしょうか・・・
5年後ぐらいに、なんとなく続編が作られるような展開のようにも思えます。
1巻と最終巻が、ロンドのような構造になっているのでしょうか・・・

『のだめカンタービレ』は、いろいろな意味で、すばらしい作品でした。
この作品が有名になり、人気が出てから、
かつてはマイナー・高級・高尚・退屈みたいなイメージで見られる事が多かった、
クラシック音楽というジャンルが注目されました。
(正直に言って、以前はクラシック音楽を聴くのが趣味だ、というと、
それだけで敬遠されることが多かったです。特に職場ではそうでした。)
クラシック音楽は、ついに、一般的な人でも楽しめる存在となりました。

作品の中で紹介された曲は、
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」とか、
ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」や、
ベートーヴェンの「交響曲第7番」といった比較的有名な曲から、
バルトークの「舞踏組曲」や武満徹の曲まで、
クラシック音楽初心者からマニアまで満足できるような選曲だったと思います。

また、知られざる名曲も多かったと思います。
私は、エルガーのヴァイオリン・ソナタを、「のだめ」を読んで初めて知りました。
一時期その曲にすごくハマっていたこともあります。
また、リストのピアノ曲「波を渡るパオラの聖フランシス」も、
作品の中で紹介されたので、初めて聴いて、感動した曲です。
作品中に出てくる曲の中には、タワーレコードに行っても、
CDがない(存在しない・出ていない?)、という曲さえありました。
楽しみながら、いろいろと勉強になりました。

1~5巻ぐらいまでが、コメディとして、とても面白いですが、
それ以降は、特にウケをねらわなくても、
「演奏する」という行為そのものが、作品の面白さを引き立てていました。

ドラマとアニメもすばらしかったと思います。
(まだ公開されていないものもありますが・・・とりあえず、今までの部分では。)
マンガでも、十分に、音が響いてきましたが、
それを映像化すると、より具体的になります。
特にアニメは、絶賛に値すると思いました。

マンガが終わるのは名残惜しいですが、
「アンコール」を期待して・・・
ブラボー!!!二ノ宮先生!


のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)



のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)


著者:二ノ宮 知子




のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)

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