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2009年11月 3日 (火)

「私にしかできない仕事」

ロバート・シュラーの『「お金持ち」よりも幸せになれる方法』(PHP研究所)
という本を、最近、読み返しています。
原題は、"THE BE-HAPPY ATTITUDE"(直訳は、「幸福になる心構え」)です。
(残念ながら、現在、絶版のようです。)
邦訳タイトルは、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん 貧乏父さん』という本が、
ベストセラーになった頃、出版されたので、
その本にあやかろうとして、つけたのでしょう。
原題とあまり関係がありません。
この本は、マタイ福音書5章の有名な「八つの幸い」をもとに、
文字通り、幸福になる心構えを説いています。
私にとって、ロバート・シュラーの著作の中では、最も好きな本です。
折あるごとに、何度も読み返しています。

今回、読んでいる中で、心に残った詩があったので紹介します。
ポール・ローレンス・ダンバーという、アメリカの詩人によるものです。


神は私に仕事を頼みました
しかし、私はあまりに忙し過ぎたのです。
それで私は言いました
他にも誰かいるでしょう、
それとも私が用がすむまで待ってもらえますか
どうやって神がその仕事を片づけたのか、分かりません
でも神は何とか片づけたようでした
しかし、私は何となく悪い気がしました
神に悪いことをしたと思ったのです。

そんなある日、私は神が必要になりました
すぐにでも神が必要だったのです
しかし、神は私にまったく答えてくれませんでした
やがて神がこう言うのが聞こえてきました
他にも誰かいるでしょう、
それとも私が用がすむまで待ってもらえますか

そんなある日、神はまた私に仕事を頼みました
今度は私は避けようとはしませんでした
私はいろいろなことをしていたのですが、
すべてやめました
そして神に頼まれた仕事をしました
自分のことは後回しにしました
神が私に仕事を頼んでくるのは
私にしかできない仕事なのですから
(『「お金持ち」よりも幸せになれる方法』P.95~96
訳:宮崎伸治氏)


「私にしかできない仕事」を持っている人というのは、幸せですね。
聖書の中でも、たとえば出エジプト記35章で、
見よ、主は、ユダ族のフルの孫、
ウリの子ベツァルエルを名指しで呼び
彼に神の霊を満たし・・・」
(旧約聖書 出エジプト記35:30~31新共同訳)
とか、神様から「名指しで呼」ばれる人が何人かいます。
いや、たとえ、「名指しで呼」ばれた、と書いていなくても、
聖書中の人物は、みな、それぞれ固有の役目を持っています。
決して、「他にも誰かいるでしょう」ではないのです。
某アニメの有名なセリフ、
「私が死んでも代わりはいるもの・・・」とは対極です。

一人ひとり、この世での役目は違います。
しかし、ひとつだけは共通です。
あなたがたがわたし(=イエス様)を選んだのではない。
わたしがあなたがたを選んだ。
あなたがたが出かけて行って実を結び
その実が残るようにと、また、
わたしの名によって父に願うものは何でも与えられるようにと、
わたしがあなたがたを任命したのである。
互いに愛し合いなさい。
これがわたしの命令である。
(新約聖書 ヨハネによる福音書15:16~17新共同訳)

「愛される」よりも、「愛する」ために、
そして、神様の栄光を表すために、
私たちは命を与えられています。
その尊い使命=指名を、大切にしたいものですね。
皆様に神様の祝福と平安が豊かにありますように!

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