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2009年11月21日 (土)

教育の目的

教育とは、より良い人間を育てることです。
苦しんでいる人や貧しい人を助けたいと考え、
行動する人を育てることです。
教育は、学校からではなく、
家庭から始まるのだということも忘れてはなりません。
世界観、行動基準は、家庭で学ばずどこで学べるというのでしょう。

これは、今日の読売新聞朝刊に出ていた、ヨゼフ・ピタウ氏の言葉です。
ヨゼフ・ピタウ氏は、カトリック教会大司教で、元上智大学学長です。
読売新聞の「時代の証言者」というコラムで、
氏の生い立ちから現在に至るまでが連載されていました。
今日が、ちょうどその最終回(23回目)でした。
毎回、興味深く読んでいました。

上記の言葉は、さすがすばらしい教育者だな、と思わされました。
良い会社、良い大学、良い高校に入る、のが、究極の教育の目的ではなく、
「より良い人間になるのが、教育の目的である。」というのは、
実にすばらしいことです。
今、「何のために勉強するのか」と疑問を持つ児童・生徒・学生が多いですね。
すると、親や教師は、「良い高校、良い大学、良い企業に入るため」としか、
答えられない場合が多いですね。
それなら、「じゃあ、良い高校、良い大学、良い企業に入ったら、どうなるの?」
という疑問が出てきます。
そうすると、「良い老後に備えるため」と答えたら、
「結局、死ぬために備えるなら、勉強しても意味がない」とならないでしょうか。
人生の目的を間違えた問いですね。

私たちは神の作品であって、
良い行ないをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。
(新約聖書 エペソ人への手紙2:10新改訳)

また、冒頭の言葉は、学校に対して過剰な期待を抱き、
家庭での教育を放棄する傾向にある親に対して、
耳の痛い言葉ですね。
本当に大切なこと(世界観や行動基準、道徳)は、
教師が教えるのではなく、親が子に伝えるものです。

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