« 信仰と律法との関係~現代的なたとえでの解釈 | トップページ | Kyrie(あわれみの賛歌)(1)&(2)【自作曲】 »

2009年11月 9日 (月)

Te Deum(テ・デウム~賛美の賛歌)【自作曲】

今週は、カトリック的な作品を紹介していきたいと思います。

第1弾は、「テ・デウム」です。
「テ・デウム」は、この詩のラテン語の冒頭、
"Te deum laudamus..."(われら神であるあなたを讃えん・・・)から、
この名称で呼ばれます。
中世から、聖務日課で使われていましたが、
17世紀以降、国家的な慶祝行事の音楽として、
多くの作曲家によって作曲されてきました。
その代表が、ブルックナーの作品ですね。

今回紹介するのは、ラテン語テキストではなく、
日本語テキストによります。
カトリック教会の『新しい聖務日課 教会の祈り』
(カトリック中央協議会)の、
P.37~38に基づきます。
既に、カトリックの「典礼聖歌」367番に、
高田三郎による作曲がありますが、
私の作品は、高田三郎の静的なイメージではなく、
動的なものとして、このテキストをとらえています。

テキストは、あまり知られていませんので、
今回、紹介します。
なお、私の作曲において付加したところは、
(  )で示しました。

賛美の賛歌(テ・デウム)


すべてのものの主、神よ、
あなたを たたえて歌う。
永遠の父よ、
世界は あなたを あがめとうとぶ。

神の使い、力あるもの、
ケルビムもセラフィムも
絶えることなく
高らかに賛美の声をあげる。

聖なる主、聖なる主、
すべてを治める神、
あなたの栄光は
天地をおおう。

ともに 声を合わせ、
あなたを ほめ歌う
救いを告げた預言者の群れ、
けだかい使徒と殉教者。

世界に広がる教会も
あなたを たたえる。
偉大な父、まことのひとり子、
あかしの力・聖霊を。

栄光に輝く王、
勝利のキリストよ、
とこしえに あなたは
父のひとり子。

すべての人の救いのために、
おとめから生まれ、
死にうち勝ち、
信じる者に神の国を開かれた。

父の右に座し、
すべてを さばくために、
栄光のうちに
ふたたび来られる。

とおとい血に あがなわれた
わたしたちを ささえてください。
諸聖人とともに
とわのいのちを喜ぶことができるように。

神よ、あなたの民を救い、
従う者を祝福し、
いつまでも
高め、導いてください。
導いてください。

日ごとに感謝をささげ、
世々に あなたの名を ほめたたえる。
わたしたちを きょうも、
罪から お守りください。

神よ、豊かなあわれみを わたしたちに。
あなたに寄り頼む わたしたちに。
あなたにかけた わたしの希望は
とこしえに ゆるがない。

メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

「20091109_te_deum.MID」をダウンロード

「20091109_te_deum.pdf」をダウンロード

なお、参考までに、ラテン語テキストを知りたい方は、
以下のサイトが便利です。
http://2style.net/misa/kogaku/kasi08.html

« 信仰と律法との関係~現代的なたとえでの解釈 | トップページ | Kyrie(あわれみの賛歌)(1)&(2)【自作曲】 »

自作曲・楽譜」カテゴリの記事

カトリック的作品」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2023年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

カテゴリー

にほんブログ村

  • クラシックCD鑑賞
  • にほんブログ村
無料ブログはココログ