『サウンド・オブ・ミュージック』③~映画
『サウンド・オブ・ミュージック』第3回目は、映画についてです。
第1回目に書いたとおり、この映画は、私と妻の一番好きな映画です。
私は、10回以上観ています。
映画館でも、2回観たことがあります。
もちろん、DVDを持っていますし、サウンドトラック盤も持っています。
映画を観たことがない人でも、
「♪ドレミの歌」ぐらいは、ほとんどの人が知っていますね。
映画の舞台であるザルツブルクを訪れる人のうち、
アメリカ人観光客の75%は、この映画を観たのが訪問の理由だそうです。
かくいう私も、20歳頃に、ザルツブルクに行ったことがあります。
ザルツブルクといえば、モーツァルトの生誕地ですが、
熱烈なクラシックファンである私も、ザルツブルクへは、
モーツァルト「巡礼」のためではなく、
「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台を訪ねるために行きました。
(なお、意外にも、地元ザルツブルクを含むドイツ語圏では、
この映画は不人気のようです。)
この映画の魅力を書けば、それこそたくさんあり、
とりとめのない文章になってしまいます。
そこで、3つのポイントを絞ります。
1.舞台の魅力
2.音楽の魅力
3.一番好きなセリフ
(1.舞台の魅力)
冒頭の、オーストリアの山々を空撮したシーンから、
ジュリー・アンドリュース演じるマリアが丘に立っているところへのアップ。
そして、高らかに歌われる「♪サウンド・オブ・ミュージック」・・・
もう、これだけでも、魅力十分です。
美しい湖や山々、丘、といった自然だけではなく、
ザルツブルクの町並みも、とても素晴らしいです。
映画を観るたびに、「あぁ、自分もあの場所へ行ったなぁ・・・」と感慨一入です。
ザルツブルクに行った際、現地のバスツアーで、
映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台を巡りました。
すべて、英語での説明でしたが、結構楽しめました。
またぜひ行ってみたいものです。
マリアと子どもたちが「♪ドレミの歌」を歌うミラベル宮殿とか、
「♪もうすぐ17歳」、「♪何かいいこと」が歌われる場所、
そして、高原!
(ここは、ザルツブルク市内ではなく、
ザルツブルクから結構離れた場所にある、
ザルツカンマーグートというところです。
たしか、ザルツブルクから、60km程だったでしょうか・・・)
とてもすばらしいところでしたよ。
ところで、先日、久しぶりに、
写真家の木之下晃著『ザルツブルク~永遠のサウンド・オブ・ミュージック』
という本を読み返しました。
(というより、以前は、写真しか見ていなかったかもしれません。
なお、残念ながら、この本は、現在絶版のようです。)
この本は、実に執念深く、映画のロケ地を訪ね歩いて作られたものです。
その中で、
「現地の『サウンド・オブ・ミュージック・ツアー』(前述のバスツアー)の説明は、
結構誤りがある。」という指摘が書かれていることに気づきました。
もしかたら、自分が聞いたツアーガイドの説明にも、
何か適当なところがあったのでは、
と思うと、ちょっと残念な気分になりましたが、
それ以上に、映画への愛を感じました。
たとえば、○○のシーンにちょっとだけ出てくる教会は、
実は△△の□□教会である、といったこだわり方がすごいです。
やはり、写真家の眼は違うな・・・と思わされました。
(木之下氏の専門は、音楽家の写真を撮ることです。)
冒頭の、マリアが歌うシーンは、どうやら、私有地で撮影されたようです。
(2.音楽の魅力)
この映画の曲は、名曲ぞろいで、どれも好きです。
「♪ドレミの歌」と「♪エーデルワイス」は、
たいていの人が知っているはずです。
『♪私のお気に入り』は、CMに使われたり、ジャズ用に編曲されています。
中学生・高校生のとき、NHKの基礎英語1・2・3等をやっていた動機の一つは、
英語で歌を歌うことでした。
特に、ミュージカルの曲を歌うのが好きでした。
ミュージカル、といえば、やはり、「サウンド・オブ・ミュージック」に尽きます。
(その他、「マイ・フェア・レディ」の「♪踊り明かそう」や「♪君住む街角」とか、
「雨に歌えば」の「♪雨に歌えば」とか、いろいろ覚えましたが、
やはり一番好きだったのは、「サウンド・オブ・ミュージック」の曲でした。)
今、手元にヤマハから出版されている、
「ボーカルセレクション サウンド・オブ・ミュージック」という、
映画中の主要な歌を集めた楽譜集がありますが、
この中の曲なら、だいたい歌えます。
映画の中の曲で、どれが好きか、と問われたら、
迷わず、冒頭の「♪サウンド・オブ・ミュージック」と、
「♪すべての山に登れ」と答えます。
特に、ソロで歌うなら、「♪すべての山に登れ」をとります。
(以前、合唱団に所属していたとき、
この「♪すべての山に登れ」を二部合唱で歌ったことがあります。)
この映画のサウンドトラックを聴くと、音楽だけでも、
映画のシーンがすぐ目に浮かびます。
実際、映画全体を観ると、結構長いので、
ちょっとだけ映画の気分を味わうために、
サウンドトラックだけ聴くとか、
あるいはDVDで、
歌だけを抜粋して視聴することがよくあります。
映画中、歌が出てくるところで、毎回感動する場面が、2つあります。
1つは、「♪すべての山に登れ」が歌われる場面で、
もう1つは、子どもたちが男爵夫人を歓迎するため、
「♪サウンド・オブ・ミュージック」を合唱で歌っている中、
トラップ男爵が、子どもたちと一緒に歌う場面です。
舞台のすばらしさ、そして、音楽のすばらしさ・・・
その他にも、すばらしいところはたくさんありますが、
どうやら語りつくすことができません。
また、映画と原作の違いを書けばたくさんありますが、
むしろ、「事実をもとにしたフィクション」と、
完全に割り切って観たほうが楽しめます。
余談ですが、バズ・ラーマン監督の映画「ムーラン・ルージュ」で、
「♪サウンド・オブ・ミュージック」が、奇妙な形で使われています。
これは結構ウケました。
最後に、
(3.一番好きなセリフ)について・・・
マリアが、修道院長から、トラップ家の家庭教師になることを命じられ、
修道院の門のところで言うセリフです。
原文は、
"When the Lord closes a door, somewhere he opens a window."
直訳すると、「主がドアを閉めた時には、彼(=主)は別のどこかに窓を開く」。
ある人は、「神様が扉を閉ざされたときには、どこかで窓を開けておいてくださる。」
と訳しています。
日本語の字幕と吹き替えでは、
「道はきっとどこかへ通じるわ」となっています。
これは、英語の原文のほうがすばらしいです。
このセリフ、字幕だけ見ていたときには、あまり気にもしなかったものですが、
確か、NHKの英語番組のテキスト(何だったかもう忘れましたが)で、
取り上げられていました。
それで、すばらしいセリフだなぁ、と改めて感銘を受けました。
考えてみると、人生、すべてが思いどおりになる、
なんてことは、ありえませんね。
しかし、道が閉ざされたように思えるときにも、
神様の愛を信じ、感謝して受け止めると、
また別の道が開けてくるものです。
聖書の中で、私が最も好きな聖句の一つは、
「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、
万事が益となるよう共に働くということを、わたしたちは知っています。」
(新約聖書 ローマの信徒への手紙8:28新共同訳)です。
神様がすべてを益(プラス)にしてくださる!
そうであれば、何も恐れることはありません。
聖書の信仰は、究極の楽観主義なのでは、と私は考えています。
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