「男がおとめに向かう道」(箴言30:19)
「わたしにとって、驚くべきことが三つ
知りえぬことが四つ。
天にある鷲の道 岩の上の蛇の道 大海の中の船の道
男がおとめに向かう道。」
(旧約聖書 箴言30:18~19新共同訳)
男と女が愛し合うことの不思議さ、
というのは、旧約聖書の昔から、今に至るまで、
変わらないものなのですね。
男女の愛は、美しい「神の炎」(雅歌8:6バルバロ訳)のようなものです。
愛し合う夫婦、カップルの姿は、実にほほえましいものです。
ところで、上記の箴言30:18~19は、
現代訳では、次のようになっています。
「私にとって不思議なことが三つ、いや四つある。
それは、それぞれ特有の方法で、
難しい相手を容易に征服することである。
大空を飛ぶ鷲、岩の上をはう蛇、
海を横切る船、女の心を捕える男だ。」(現代訳)
実は、この箴言30:18~19は、
次の20節を強調・修飾するための、前置きのような句です。
20節は、こうなっています。
「そうだ、姦通の女の道も。
食べて口をぬぐい
何も悪いことはしていないと言う。」(新共同訳)
「姦淫する女もそうだ。
彼女は姦淫をしながら、全くしらばくれている。」(現代訳)
最近、新聞やテレビなどで、
婚活男性の連続怪死事件のことが話題になっていますね。
もしそれが事実だとしたら、とても恐るべき事件ですが、
(旧約聖書の言葉を借りれば、
「わたしの見いだしたところでは、
死よりも、罠よりも、苦い女がある。
その心は網、その手は枷。
神に善人と認められた人は彼女を免れるが、
一歩誤れば、そのとりことなる。」
(旧約聖書 コヘレトの言葉7:26新共同訳)
でしょうか・・・
もちろん、誤解のないように言いますが、
亡くなった方々が、「善人」でなかった、と言いたい訳ではありません。
念のため・・・)
ただ、事件の報道の姿勢は、非常に疑問に思います。
まだ警察が「容疑者」として逮捕していない人物なのに
(別件の詐欺事件で逮捕されてとはいえ・・・)、
どうして、私生活を暴いたりしていいのでしょうか?
少なくとも、正式に逮捕されるまでは、
「罪なし」とするのが、正しいことでは?と思います。
「報道の自由」の名のもとに、深刻な人権侵害が行なわれている、
と言わざろうえません。
某タレントの覚醒剤事件への異様な関心といい、
報道のあり方は、かなりおかしいものではないでしょうか?
マスコミ報道が、
セレブな人たちへの「ルサンチマン」(怨恨)で満ちている、
最近、そんな気がしてなりません。
人間の醜さや愚かさ、凶悪さなどを知るのは、
うんざりです。
それよりも、よいニュースをもっと報道してもらいたいものです。
「終わりに、兄弟たち、すべて真実なこと、すべて気高いこと、
すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、
すべて名誉なことを、また、徳や称賛に値することがあれば、
それを心に留めなさい。」
(新約聖書 フィリピの信徒への手紙4:8新共同訳)
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