In dulch jubilo(甘き喜びのうちに)
街を歩くと、早くもクリスマスのイルミネーションの準備をしていました。
もうクリスマスの時期なんですね・・・
今年、私の所属する教会の聖歌隊では、
クリスマス・イブの夜に、3曲歌う予定です。
そのうちのひとつが、"In dulch jubilo"(甘き喜びのうちに)です。
J・S・バッハ編曲によるオルガン曲は有名なので知っていましたが、
原曲そのものは聴いたことがありませんでした。
今回、聖歌隊の人たちのために、音とり用のCDを作成するにあたり、
言葉の発音などの参考になるよう、CDを探しました。
(今回歌うのは、原テキストどおり、ラテン語とドイツ語を交えたものです。)
そこで、今回紹介する、シャンティクリアのCDに出会いました。
日本語のCDのタイトルは、「聖夜のア・カペラ~クリスマス・ソングの玉手箱」です。
原タイトルは、"Sing We Christmas"です。
シャンティクリアは、アメリカのア・カペラ・ヴォーカルグループで、
男性12人だけで構成されています。
さっそく、"In dulch jubilo"の評にうつりましょう。
初めて、図書館でこのCDの"In dulch jubilo"を聴いたとき・・・
あまりの美しさに、涙がこぼれました。
まさに、「天上から響いてくるような・・・」という表現がぴったりです。
男性ばかりなのに、女性を交えたコーラスよりも響きが美しいです。
「天使の声」(よく、ボーイソプラノに適用される表現ですが・・・)というのは、
こういうのを指すのだろうか、と思いました。
また、1番から4番まで、それぞれ別のヴァージョンで聴ける、
という豪華さがあります。
2番はM・プレトリウス、4番はJ・S・バッハのものです。
CD全体、どれもすばらしいものですが
(あまりクリスマスという雰囲気はしませんが・・・
そのかわり、クリスマスに限らず、年間通して聴けるアルバムです。)、
この"In dulch jubilo"1曲だけでも、聴く・手に入れる価値があります。
あまりのすばらしさに、結局CDを手に入れました。
(近くの大型書店で、なぜか売れ残っていました。もったいない!
実は、Amazonで買うなら、定価の3倍以上の値で取引されています。
現在は、発売中止のようです。)
つい先日まで、朝の目覚まし用CDとして使っていました。
本当に、宝のようなCDです。
余談ですが、ハリストス正教会では、礼拝において、楽器を使いません。
「人間の声こそ、神の栄光をあらわすのに一番ふさわしい楽器である。」
という考え方からです。
シャンティクリアとか、(今回触れませんでしたが)タリス・スコラーズなどの、
すばらしいア・カペラを聴くと、ハリストス正教会の考え方は、
妥当なものだと思います。
(ただ、一般レベルでは、「神の栄光をあらわす」ような賛美というのは、
なかなか聴くことはできませんけど・・・)
シャンティクリアの公式ホームページは、以下のとおりです。
少し、歌声を聴くことができますよ。
http://www.chanticleer.org/sing/
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