「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」
先月、東京国立近代美術館での「ゴーギャン展」に行ってきました。
ゴーギャンの作品は、あまり好きではありませんが、
大作「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」を
見ることができるので、見に行きました。
作品とその解説については、下記のサイトでどうぞ。
http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/gauguin_nous.html
タイトルにある、
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」は、
さすがに見ごたえのある作品でした。
非常に寓意的な作品でした。
私は絵画を見るときには、分析的・美術史的に見てしまう傾向があるので、
一つの作品に時間をたっぷりかけて見る、というのがあまりない方なのですが、
実に久々に、この作品の前でたっぷりと時間をかけて、
色々な角度、距離から、この作品を鑑賞できました。
結論から言えば、この作品の行き着く先(「我々はどこへ行くのか」)は、
聖書的なモチーフ(楽園喪失など)が使われているにもかかわらず、
「我々はどこへ行くのか」といえば、希望のない、死と輪廻なのでしょう。
(画面の右端と左端の、誕生と老衰・死の隣に、動物が描かれていることなどから)
東洋的見方としては、大いに共感できるのかもしれませんが、
聖書信仰に立つ者としては、やはり希望がないものだと思いました。
ただ、芸術作品としては、超一級の作品だな、と感心しました。
それにしても、この作品のタイトルは、現代に生きる我々にとっても、
大きな問いになっていますね。
これは、各人一度は考えてみる価値があります。
ゴーギャンは、巨大な絵画という形で、それを表現しました。
私たちは「生き方」という「作品」によって、その問いに答えていくのでしょう。
「我々はどこから来たのか」・・・
輪廻転生によって?「偶然」の産物?それとも、神様のご意思で?
「我々は何者か」・・・
猿の進化したもの?タンパク質の塊?
それとも、神様によって愛され、デザインされた、
「神の作品」(新約聖書 エペソ人への手紙2:10新改訳)?
「我々はどこへ行くのか」・・・
死ねば終わり?永遠に輪廻転生を続ける?
それとも・・・
結論は、ご自身で考えてみてくださいね。
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