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2019年7月22日 (月)

PMFプレミアム・コンサート マーラー:交響曲第8番(2019年7月21日 札幌コンサートホールKitara)

マーラーの交響曲の中で、最も実演で聴いてみたいもの、といえば、

迷わず、「交響曲第8番」と答えます。

その「交響曲第8番」、通称「千人の交響曲」の実演が札幌で聴ける!

たまたま新聞広告か何かで見かけたのですが、

迷わずチケットをとりました。

2019年7月20日、21日に、札幌コンサートホールKitaraで、

PMFプレミアムコンサート(30周年記念)として、

マーラーの交響曲第8番が演奏されました。

私と妻は、2日目の7月21日の回に行きました。

席はC席、3Fの左側の一番上の方でした。

 

お昼を食べてから、ゆったりと中島公園を散策して、

会場に向かいました。

アジサイがきれいだったです。

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実は北海道新聞の7月21日朝刊で、昨日のコンサートの様子が記事になっていました。

30回記念演奏会 総勢600人が出演 PMF 07/20 23:07

記事の写真を見て、期待はなおさら高まりました。

 

両日ともチケットは完売とのことでした。

 

開始前から、舞台は楽器で溢れかえり、

合唱団は、オケ後ろの一般的にはP席のところだけで収まりきらず、

オケの真上の両サイドにまで広がっていました。

私と妻は札幌の「999人の第9」というコンサートに出演したことがありますが、

その時の合唱団員数(実際は999人ではなく、300人程度でしたが・・・)よりも、

今回のマーラーの交響曲第8番の方が多かったです。

 

パイプオルガンの荘厳な響きに続いての、

"Veni,Creator Spiritus,"

これだけでもう感動モノでした。

ただ、実際に聴いてみると、意外にも、CDやSACD、あるいはテレビ放映された、

マーラーの交響曲第8番の録音、録画は、

それなりに音場を捉えていたのだな、とわかりました。

 

少し残念ながら、圧倒的な音量にも関わらず、

第1部では、途中眠たくなってしまいました。

第1部終わってすぐに「ブラボー」(と何かよくわからないセリフ)が、

私どものすぐ近くの席から発せられ、しかもパラパラと拍手が起きたのは残念でした。

(「休憩なし」と書いてあるし、アナウンスもされているのに!)

休む間もなく、すぐさま第2部へ。

実は私にとって、第2部は退屈な印象しかありませんでした。

(もちろん、終結部は除きます。)

しかし、せっかくそれなりに高い金を出して聴きにきたのだから、

頑張って聴いてみようと思いました。

 

やはり退屈、というのは覆すことはできませんでしたが、

第2部の構造がようやく理解できました。

第1部のモティーフが第2部の随所で使われているのに気づきました。

最後まで歌詞対訳から目を離さず聴き通したのは、

おそらく今回が初めてです。

(大抵は、どこを歌っているかわからなくなるうちに、

眠たくなり、気づいたら終結部手前・・・という感じでした。)

 

終結部の前の「栄光の聖母」の歌声は、

最初、どこから聴こえるのだろうと少し戸惑いましたが、

3階席の近くから出てきているのがわかりました。

特別感がありました。

ソリストの中では、やはりアルトの藤村実穂子さんの声が圧倒的でした。

この美声を聴けたのも思わぬ収穫といえました。

かねてから実演を聴きたいと思っていた方です。

 

さて、終結部。

険しい山を超えて、山頂から下界を遥か見下ろす、

あるいは山頂で初日の出を迎えるかのような、

達成感と素晴らしい感動が襲い、

ボロボロ泣いて胸が震えてしまいました・・・

ただでさえ、同じマーラーの「復活」の終結部、

あるいは「大地の歌」の"Ewig...ewig..."(永遠に、永遠に・・・)

のところに並ぶ圧倒的な感動の部分!

それが、さらに実演で聴けるのですから!

”Das Ewig-weibliche

Zieht uns hinan."

(永遠に女性的なるもの、われらを引きてそこに昇り行く。)

忘れられない感動が、今も頭の中でこだましています・・・

コンサートで涙を流すまで感動した、というのは、もう何年ぶりでしょうか。

何だか大げさですが、「生きててよかった!」と心の中で思ってしまいました。

 

マーラーの交響曲第8番の第2部、どこかのアニメクリエーターが映像化してくれればいいのにな、

と考えています。

天国エレベーターに登りながら次々に見える風景・・・

 

(参考記事)

マーラー 交響曲第8番 変ホ長調 「一千人の交響曲」 

---異様な音響空間のもたらす圧倒的な体験---

 

 

コンサートが終わってから、妻と本日の演奏について語り合い、

また、ゲーテの『ファウスト』についても語ることができるなど、

幸せな時間を過ごすことができました。

神様に感謝!

 

(参考)

通常CDなら、この2盤で十分でしょう。

 

ブーレーズ盤

 

 

ショルティ盤

 

2018年11月 2日 (金)

バーンスタイン・NYフィルハーモニック他によるマーラー:交響曲全集・SACDシングルレイヤー盤

先月、バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック他による、
マーラーの交響曲全集SACDシングルレイヤー盤(SONY)を購入しました。
かなり高いお買い物でしたが、結果としては大満足でした!

マーラー:交響曲全集(完全生産限定盤) Limited Edition, SACD

実は、この全集、2012年に、まずは廉価なCDBOXで購入しました。

The Complete Mahler Symphonies Box set, CD, Import

このCDBOXでの全集をたいして聴かないまま、何年か後に、
それぞれの盤が、SACDハイブリッド盤で出ているのを知り、
それを手放して、
SACDハイブリッド盤で全集を揃えました。
(一度に揃えたのではなく、1〜2年かかりました。)

マーラー:交響曲第1番「巨人」 Hybrid SACD

マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」 Hybrid SACD, SACD

マーラー:交響曲第3番ニ短調 Hybrid SACD, SACD

マーラー:交響曲第4番ト長調 Hybrid SACD, SACD

マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 Hybrid SACD

マーラー:交響曲第6番「悲劇的」&交響曲第9番 Hybrid SACD, SACD

マーラー:交響曲第7番「夜の歌」 Hybrid SACD

マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」 Hybrid SACD

マーラー:交響曲「大地の歌」 Hybrid SACD

マーラー:交響曲第10番より「アダージョ」、亡き子をしのぶ歌 Hybrid SACD

これらのSACDハイブリッド盤は、マルチチャンネルなので音質もすばらしいのですが、
あえて、それらを手放しても、今回入手したSACDシングルレイヤー盤を欲しいと思いました。
(先日実際にHMVへ売却しました。)
音質の良さは認めるものの、結局実のところ、いくつかの曲を除いて、
きちんと聴かないままでした。
読書でいうところの「積ん読」ならぬ「積ん聴」?

恥ずかしながら、実は、
マーラーの交響曲全集を一時期10セット近く所有していましたが、
第1番から第10番アダージョ(又は全曲盤)まで全てをきちんと聴いた全集は、
一つもありませんでした。
今回、この高価な全集を入手したことにより、
やっぱりきちんと聴いておこう、という気持ちが働きました。

SACDハイブリッド盤では、CD層もあるので、
たとえば第3番のような長大な曲では、どうしても盤の入れ替えが必要です。
しかし、SACDシングルレイヤー盤では、その第3番でさえ、
1枚に収録されています。
音質の素晴らしさと、ノンストップで長時間再生できるというのが、
SACDシングルレイヤーのメリットです。
もうひとつ言えば、長時間聴いていても聴き疲れがしないのも長所です。

収録内容を、Amazonから転載します。
(引用)

【収録曲】
グスタフ・マーラー
DISC1
1.交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」
ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1966年10月4日、ニューヨーク、フィルハーモニック・ホール

2.交響曲 第4番 ト長調
レリ・グリスト(ソプラノ)
ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1960年2月1日、ニューヨーク、セント・ジョージ・ホテル

DISC2
3.交響曲 第2番 ハ短調 「復活」
リー・ヴェノーラ(ソプラノ)
ジェニー・トゥーレル(メゾ・ソプラノ)
カレジエート合唱団(合唱指揮:アブラハム・カプラン)
ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1963年9月29日、ニューヨーク、マンハッタン・センター

DISC3
4.交響曲 第3番 ニ短調
マーサ・リプトン(メゾ・ソプラノ)
ジョン・コリリアーノ(ヴァイオリン)、ジョン・ウェアー(ポストホルン)
スコラ・カントルム女声合唱団(合唱指揮:ヒュー・ロス)
トランスフィギュレーション教会少年合唱団(合唱指揮:スチュアート・ガードナー)
ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1961年4月3日、ニューヨーク、マンハッタン・センター

DISC4
5.交響曲 第5番 嬰ハ短調
ジェイムズ・チェンバース(ホルン)
ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1963年1月7日、ニューヨーク、フィルハーモニック・ホール

DISC5
6.交響曲 第6番 イ短調 「悲劇的」
ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1967年5月2日&6日、ニューヨーク、フィルハーモニック・ホール

7.歌曲集「亡き子をしのぶ歌」
ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]1974年10月、テル・アヴィヴ、フレデリック・マン・オーディトリアム

DISC6
8.交響曲 第7番 ホ短調 「夜の歌」
レイモンド・サビンスキー(マンドリン)
ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1965年12月14日、ニューヨーク、フィルハーモニック・ホール

DISC7
9.交響曲 第8番 変ホ長調 「千人の交響曲」
エレナ・スポーレンベルク(ソプラノ[いと罪深き女])
ギネス・ジョーンズ(ソプラノ[かつてグレートヒェンといわれた、贖罪の女の一人])
ゲニス・アンニアー(ソプラノ[栄光の聖母])
アンナ・レイノルズ(アルト[サマリアの女])
ノーマ・プロクター(アルト[エジプトのマリア])
ジョン・ミッチンソン(テノール[マリア崇拝の博士])
ウラディミール・ルジャーク(バリトン[法悦の教父])
ドナルド・マッキンタイア(バス[瞑想の教父])
リーズ音楽祭合唱団
ロンドン交響楽団合唱団(合唱指揮:ドナル・ハント)
オービントン・ジュニア・シンガーズ(合唱指揮:シェイラ・モスマン)
ハイゲート・スクール少年合唱団(合唱指揮:エドワード・チャップマン)
フィンチレー児童音楽グループ(合唱指揮:ジョン・アンドリュース)
ハンス・フォーレンヴァイダー(オルガン)
ロンドン交響楽団
[録音]1966年4月18日~20日、ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール

DISC8
10.交響曲 第9番 ニ長調
ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1966年12月16日、ニューヨーク、フィルハーモニック・ホール

11.交響曲 第10番 嬰ヘ長調より 第1楽章アダージョ
ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1975年4月8日、ニューヨーク、30丁目スタジオ

DISC9
12.交響曲「大地の歌」
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
ルネ・コロ(テノール)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]1973年5月18日、20日&23日、テル・アヴィヴ、フレデリック・マン・オーディトリアム

以上、1~12:
レナード・バーンスタイン(指揮)


[オリジナル・レコーディング・プロデューサー]ジョン・マックルーア(1-12)、トーマス・Z・シェパード(1)
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]ヘルムート・コルベ(9、12)、バド・グラハム(11)、エド・ミチャルスキ(11)
[オリジナル・アナログ・マルチ・マスターからのトランスファー、リミックスおよびDSDマスタリング]アンドレアス・K・マイヤー

[ライナーノーツ]
レナード・バーンスタイン「マーラー:彼の時代が来た」(1967年『ハイ・フィディリティ』誌掲載)
ロバート・セイビン「ニューヨークのマーラー」
ハンス・ファンテル「マーラー、人と音楽」
ティム・ペイジ「バーンスタインのマーラー」
エリック・ライディング「バーンスタインの転換点、マーラー」
歌詞対訳付き

(引用終)

とはいえ、マーラーの交響曲は短くても50分以上、
長いと100分近くです。
購入してから、1日1枚ずつ聴いていきました。

全曲聴いての感想・評価です。

音質の素晴らしさ、演奏の素晴らしさは改めて言うまでもありません。
一般的には評価が高い、DGでの全集よりも、
すっきりしていながら若々しく溌剌として聴きやすいです。
(私はあまりにもドロドロ、ネチネチした演奏は苦手です。)

今回は聴き比べにはせず、あくまで印象論に過ぎませんが・・・

☆4.5(通常の意味で最高レベル)に該当するのが、
DISC1の第1番、第4番と、
DISC8の第10番アダージョです。
私にとってはイマイチピンと来なかった、
第4番の魅力をようやくわかった感じでした。
第1番も若々しさが溢れて実に魅力的でした。
第10番「アダージョ」は、この曲のスタンダードとなる演奏です。

☆4.0は、
DISC8の第9番、
DISC9の「大地の歌」、
DISC5の第6番です。

第9番は、DGのコンセルトヘボウ盤と比べるとかなりあっさりですが、
だからこそ、曲そのものの美しさを堪能できました。
「大地の歌」の第6楽章はやはり感動的です。
この盤では、特に第4楽章の音の洪水が大迫力でした!
第6番もこんなに素晴らしい曲だったのかと改めて再認識しました。

☆3.5は、
第2番、第3番、第5番、第7番です。
特に第3番は、初めてノンストップで全曲聴くこととなりました。
(長すぎで辟易ですが・・・)

☆3.0は、第8番です。これはショルティ盤など、他に素晴らしい録音がいろいろあります。

(参考)
交響曲第8番『千人の交響曲』 ショルティ&シカゴ交響楽団

演奏そのものは、どれもスタンダードとなるものばかりですが、
作品そのものとしては、
第3番の第2楽章〜第5楽章までと、
第8番の第2部は、もう聴かなくて結構かな・・・というのを思い知りました。
(第3番は、第6楽章だけで十分かも・・・)

感涙モノは、第2番第5楽章の終結部と、
「大地の歌」第6楽章終盤の”ewig ewig"(永遠に、永遠に・・・)のところでした。
第2番の終結部に至るところまでは、やはり長いな、と思いましたが、
「大地の歌」はあまり長さを感じませんでした。

ようやく、マーラーの交響曲を、
全集(ツィクルス)で聴く、という視点(聴点?)に立つことができた、という意味では、
私はようやくスタート地点にたどり着いたに過ぎません。
折をみてまた聴いてみたいと思います。

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