カテゴリー「クラシック音楽・ブラームス」の20件の記事

2017年9月 1日 (金)

2017年8月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2017年8月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページ及びカテゴリを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・
二位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』

三位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?
~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

四位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類
五位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その1)〜旅行の経緯と1日目〜
六位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知
七位.どの聖書が一番いいか?(新約聖書編)
八位.希望の讃美歌~「一羽の雀(心くじけて)」(新聖歌285)※midi付
九位.ピアノ五重奏曲の甘口辛口
〜ドヴォルザーク、シューマン、フォーレ、ショスタコーヴィチ、ブラームス、フランク・・・

十位.ラヴェル:ボレロ聴き比べ〜演奏時間長→短順に・・・

聴き比べ記事と教育関係の記事が先月も多く読まれているのには感謝です。
2017年8月中に書いた記事が、
1本だけランクインしたのも嬉しかったです。(第十位)

2017年7月は異常に暑かったですが、
8月は打って変わって、涼しい日が続きました。
9月1日は、はや秋の気配です・・・
今月もご愛読よろしくお願いします。

2017年7月 2日 (日)

2017年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2017年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページ及びカテゴリを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その1)〜旅行の経緯と1日目〜
二位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』

三位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?
~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

四位.ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・
五位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類
六位.公立学校で習熟度別授業の導入はプラスか、マイナスか?
~読売新聞北海道版・連載「学力危機」第1部・札幌の格差 (10)を読んで

七位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知
八位.ピアノ五重奏曲の甘口辛口
〜ドヴォルザーク、シューマン、フォーレ、ショスタコーヴィチ、ブラームス、フランク・・・

九位.さよなら Pioneer PD-70、こんにちは・・・
(附:盤数が多くなるCD聴き比べは、もうやめようかな・・・)

十位.希望の讃美歌~「一羽の雀(心くじけて)」(新聖歌285)※midi付

一位、二位は先月と同じです。
聴き比べ記事と教育関係の記事が先月も多く読まれているのには感謝です。
2017年6月中に書いた記事が、
残念ながら1本もランクインしませんでした・・・

九位の記事のタイトルには、
「・・・盤数が多くなるCD聴き比べは、もうやめようかな・・・」
という言葉が入っています。(2015年11月の記事)
それにも関わらず、
性懲りもなく聴き比べ記事を書き続けている私自身に苦笑・・・(^-^;
→一度にたくさんの盤を紹介するのではなく、
何回かに分ける、という方式をとることにしました。
たとえば、録音年代順など・・・

2017年の6月は意外と涼しい(というよりは、寒い)日々が続きました。
7月はどうなのでしょうか?
先日、妻と大通公園のバラ園に行ったら、
たくさんのバラが見事に咲き乱れていました。
とても美しかったですよ。

今月もご愛読よろしくお願いします。

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2017年6月28日 (水)

ブラームス:大学祝典序曲op.80聴き比べ

ブラームスの「大学祝典序曲」op.80。
中学生、高校生の時、早朝に民放のラジオを聴いたら、
この曲の一部がオープニング曲としてかかっていました。
(正確には、第2主題とのこと。)
「大学受験ラジオ講座」という番組です。
オープニングのユーモラスな(?)メロディの後は、
当時の自分には関係のない番組内容だったので、
その後はすぐ違う番組に切り替えていました。
ラジオで耳にした当時は曲名をしりませんでしたが、
その後、ブラームスの作品をよく聴くようになってから、
この曲のタイトルを知りました。
昔は、クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルの演奏(後述)が、
圧倒的な名演だと思っていました。
今回、聴き比べを思い立ったのは、
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による、
ブラームスの交響曲全集(こちらも後述)のSACDを入手し、
手っ取り早く、パッと聴いてみた「大学祝典序曲」が、
あまりにも素晴らしかったからです。

ちなみに、我が家にいくつもある、
ブラームスの交響曲全集のカップリング曲として、
「悲劇的序曲」op.81は結構含まれていますが、
大学祝典序曲の方がないものもあります。
(有名指揮者で言えば、ザンデルリンク、カラヤン、朝比奈隆。
この3人の全集は新旧2セットずつもっていますが、
どちらにも大学祝典序曲は収録されていません。)

それでは、聴き比べです。
録音年月順に紹介します。
指揮者、オケ名、レーベル、録音年月、
スペック(通常CD,SACD ハイブリッドorシングルレイヤー)、
(2ch Stereo or Surround etc...) 、
カップリング曲の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

◯クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(WARNER)
1957年3月
SACDハイブリッド(SACD STEREO、CD)
ブラームス交響曲全集

☆4.0
10:08

ブラームス:交響曲全集(SACDハイブリッド) Original recording remastered, SACD


冒頭の厳しい響きは、中世から続く大学の門の威容を思わせます。
全体的にテンポはゆっくりめに感じます
(といっても、後述のクナッパーツブッシュ盤よりは速いテンポなのですが・・・)
まさに19世紀頃の大学生の姿が浮かんでくるようです。
最後のスケールの巨大さがとても素晴らしいです。


◯クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル(DECCA)
1957年6月
通常CD
カップリング:ハイドンの主題による変奏曲、アルト・ラプソディ、悲劇的序曲
※タワレコ限定品

☆3.5
11:30

ブラームス: 大学祝典序曲, ハイドンの主題による変奏曲, アルト・ラプソディ, 悲劇的序曲<タワーレコード限定>

昔聴いた時はもっと凄い演奏だった気がしますが、クレンペラー盤とくらべても、
おとなしい感じがしました。


◯ワルター指揮コロンビア交響楽団(SONY)
1960年1月
通常CD
ブラームス交響曲全集

☆4.5
9:57

Bruno Walter Conducts Brahms (Sony Classical Masters) Limited Edition, Import

(国内盤・1枚モノなら・・・)
ブラームス:交響曲第1番/大学祝典序曲/悲劇的序曲

温かみを感じる演奏です。
多少、金管がジャカジャカ賑やかにやっている感じがありますが、
聴いていて愉しいです。
ブラームスのモジャモジャ髭から笑みがこぼれているかのよう・・・


◯ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団(SONY)
1966年10月
SACDハイブリッド(SACD STEREO、CD)
ブラームス交響曲全集

☆4.5
10:55

ブラームス:交響曲全集(完全生産限定盤) Limited Edition, SACD

今回紹介した盤の中で最も響きがよく、均整がとれています。
すべてのパートが過不足なく響き合い、理想的な演奏といえましょう。
SACDハイブリッド盤全集はお高いですが、オススメです。
ジョージ・セルといえば、従来は完璧主義かつ冷たい、というイメージでしたが、
SACD化されたことでその芸術的価値が再評価されることになってほしいな、
と思っています。


◯オイゲン・ヨッフム指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(WARNER)
1976年(詳細不明)
SACDハイブリッド(SACD STEREO、CD)
ブラームス交響曲全集

☆4.0
10:08

ブラームス: 交響曲全集, 大学祝典序曲, 悲劇的序曲<タワーレコード限定>

冒頭はかなりセカセカ始まります。
しかし聴いているとあっという間に時が過ぎ、
愉しい一時は堂々としたフィナーレに流れこみます。

ちなみに、セル指揮のブラームス:交響曲全集と、
ヨッフム指揮の交響曲全集のSACD、同日(2017年6月21日)に販売されました。
それぞれ特徴がありますが、私としては、セル指揮の方に軍配をあげます。
理由は録音の鮮明さです。
(SONYとEMIの録音傾向の差、ともいえますが・・・)


◯バーンスタイン指揮ウィーン・フィル(DG)
1982年9月
通常CD
ブラームス交響曲全集

☆3.5
10:22

Brahms: The Symphonies / Haydn Variations / Violin Concerto / Double Concerto Box set, CD, Collector's Edition, Import

全体的に腰が軽い感じを受けました。
明るいブラームスです。
クレンペラー盤を中世から続く大学だとすれば、
バーンスタイン盤は、20世紀アメリカの近代的なキャンパスというイメージです。
☆3.5としましたが、演奏として落ちる、ということではなく、好みの問題かも・・・
暑苦しくなく、聴きやすいです。

◯ジェイムズ・ジャッド指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(Rpo)
1994年9月
SACDハイブリッド(SACD Multi,SACD STEREO、CD)
カップリング:交響曲第2番

☆3.5
10:22

Brahms: Symphony No. 2; Academic Festival Overture [Hybrid SACD] [Germany] SACD, Import

※タワレコかHMVで買った方が安いです(2017年6月28日現在)。

まさに「ニュートラルな」演奏。スコアそのものを味わいたいならいいのかも・・・
録音は良好です。


◯ズデニェク・マーツァル指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(EXTON)
2010年12月
SACDハイブリッド(SACD Multi,SACD STEREO、CD)
ブラームス交響曲全集

☆4.0
10:07

ブラームス:交響曲全集・大学祝典序曲・悲劇的序曲 Limited Edition

録音がとても優秀です。
響きの素晴らしいホールでゆったりと演奏に浸っているかのような気分を味わえます。
SACDサラウンドで聴くならこの盤はオススメです。
(高いですが・・・)
マーツァルといえば、マーラーの方が有名ですが、
このブラームスもなかなか魅力的です。

※カテゴリー「クラシック音楽・ブラームス」を新設しました。

2017年3月11日 (土)

【演奏会感想】第597回札幌交響楽団定期演奏会(2017年3月11日)〜エリシュカ指揮のブラームス:交響曲第1番は凄演!!!

久々に、妻とコンサートに行きました。
第597回札幌交響楽団定期演奏会(2017年3月11日)です。
指揮はラドミル・エリシュカ。
2014年12月21日に、NHKEテレ・クラシック音楽館で放送された、
「札幌交響楽団定期演奏会」でのブラームス:交響曲第2番の名演を視聴して以来、
ぜひとも実演を聴いてみたいと思っていた指揮者でした。
NHKEテレ・クラシック音楽館「札幌交響楽団定期演奏会」(2014年12月21日放送)
昨年(2016年)も2回、エリシュカ指揮による札響の定期演奏会が2回ありましたが、
どちらも、行く機会がありませんでした。
(チャイコフスキーの交響曲第4番、第5番がメインプログラム)

本日のプログラムは、
・メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
・シューベルト:交響曲第5番
・ブラームス:交響曲第1番
でした。
私としては、特に聴きたかったのが、ブラームスの交響曲第1番でした。
CDでは相当な回数・盤数を聴いていますが、
実は実演を聴くのはこれが初めてでした。
(他の2曲も実演では初めて聴くものでした。)

客席は若干空席がありましたが、9割は埋まっていたと思います。
1曲目の「フィンガルの洞窟」。
目をつぶって聴けば、ヨーロッパのどこかのオケかな、と思うぐらい、
重厚でみずみずしい演奏となっていました。
これがあの札響?
他の指揮者で何度か聴いたことのある札響の響きは、
せいぜい、日本のオケとしてはなかなかのもの、程度でしたが、
ここまで聴かせるとは思いもよらなかったです。

2曲目のシューベルト:交響曲第5番。
私にとっては、どうしても、
ブルーノ・ワルター指揮コロンビア響の演奏と比較となってしまい、
少し分が悪かったかも・・・
第1楽章のテンポがかなり早めなのと、
曲自体の聴かせどころが、旋律の美しさしかないので、
時折意識が飛んでいました((^-^;)・・・
本日のプログラムで最も薄い編成でした。

(参考)

シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485聴き比べ6盤〜ワルター、ブロムシュテット、ショルティ、クレンペラー、ヴァント、ジンマン・・・

休憩を挟んで、本日のメインプログラムである、
ブラームスの交響曲第1番!
オケの人数がシューベルトの1.5倍ぐらいになります。
冒頭から、「これは凄いかも?」という響きの充実がありました。
シューベルトの曲では度々襲いかかってきた睡魔が、
全然寄り付く暇のないほどでした。

私どもは今回、オケの後ろ側(=パイプオルガン側)に座をとったので、
エリシュカの指揮がよく見えました。
明快な指揮ぶりでした。
各セクションへの指示もわかりやすかったと思います。

札響が全然違うオケになっている感じがしました。
第3楽章のテンポが若干速め、軽めであるのを除けば、
非の打ち所がない、どこをとってもすばらしかった演奏でした!
特にすばらしいのが、第2楽章。
オーボエ、フルートの美しさ、コンマスによるヴァイオリン独奏のところなどは、
思わず目がウルッときました。
そして白眉は、やはり第4楽章!
もともとこの曲で一番好きな楽章でしたが、
この実演を聴いていると、
この曲を初めてCDで聴いた時のような感動が沸き起こってきました。
(たぶん、シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の名盤だったと思いますが・・・)

(参考)シャルル・ミュンシュ指揮パリ管によるブラ1

インテンポで淡々と進む、現代のブラームス像とは全然違って、
往年の巨匠たちのように、テンポの変化を時折行ったり、間を大切にしたり、
ここぞ、という時には少しルバートをかけたりと、
最近なかなか聴かれないような、彫りの深い演奏となっていました。
そして、木管と弦セクションの美しさに代表される、
各パートの充実感!
曲の途中から目が潤み始めました・・・
第4楽章終盤の凄絶な音の響きは、
まるで目の前のオケがカラヤン時代のベルリン・フィルかと錯覚しかねないほどでした!
指揮者とオケが一体となって、まさに燃えがるような響きを放っていました。
札響にここまでの響きを出させる、指揮者エリシュカ恐るべしです!

エリシュカ指揮札響によるCDはいろいろ出ています。
定期演奏会を行うごとに、CD化されるというのは凄いことですね。
ブラームスの交響曲はAltusから2,3,4番のが既に発売されていますので、
恐らく、今回の第1番も、昨日(3月10日)と今日の演奏ので、
CD化されると思われます。
発売されたらぜひ購入したいところです。

(参考)
ブラームス : 交響曲 第2番 | モーツァルト : 交響曲 第38番 「プラハ」 | ウェーバー : 「魔弾の射手」 (Brahms : Symphony No.2 | Mozart : Symphony No.38 | Weber : ''Der Freischutz'' / Radomil Eliska , Sapporo Symphony Orchestra) [Live Recording] Live

ブラームス : 交響曲 第3番 | ドヴォルザーク : チェロ協奏曲 (Brahms : Symphony No.3 | Dvorak : Cello Concerto / Radomil Eliska | Sapporo Symphony Orchestra) [Live Recording] Live

ブラームス : 交響曲 第4番 | ベートーヴェン : 交響曲 第4番 (Brahms : Symphony No.4 | Beethoven : Symphony No.4 / Radomil Eliska | Sapporo Symphony Orchestra) [Live Recording] Live

エリシュカ指揮の札響定期演奏会なら、
また行ってみたいなぁ・・・

2017年2月10日 (金)

ブラームス:交響曲第1番、SACDで聴き比べ6盤

ブラームスの交響曲第1番については、以前聴き比べ記事を書きましたが、
(→ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・
今回は、通常CDではなく、SACD限定で聴き比べをしてみました。

それでは、聴き比べです。
オススメ順に紹介します。
指揮者・オケ名、
レーベル・録音年月・
スペック(SACD ハイブリッドorシングルレイヤー)、
(2ch Stereo or Surround etc...) 、
カップリング曲は今回省略します。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。
(今回はどれも推薦盤です。)

◯シモーネ・ヤング(Simone Young)指揮
ハンブルク・フィルハーモニカー(Philharmoniker Hamburg)(OEMES CLASSICS)
2007年5月
SACDハイブリッド(Surround、Stereo、通常CD)

ブラームス:交響曲第1番(ハンブルク・フィル/ヤング)

☆4.5
第1楽章 17:39
第2楽章 9:38
第3楽章 4:59
第4楽章 17:27

今回紹介した中で、唯一のサラウンド盤です。
そのせいか、録音でポイントを稼いで、見事1位です!
(余談ですが、SACDシングルレイヤーはサラウンドが付かず、
SACDハイブリッド盤だとサラウンドが付く事が多い、
というのはどうも納得がいかないと思いませんか?
シングルレイヤー盤はハイブリッド盤の1.5〜2倍ぐらいの値がついているのに・・・)
以前、ブルックナーの交響曲第3番の聴き比べ記事を書いた際、
第1稿の演奏(と録音)がすばらしかったのと、SACDとしては安価だったので、
入手してみました。
第1楽章冒頭から、往年のカラヤン指揮ベルリン・フィルみたいな、
重戦車が通り過ぎて地響きを立てるような、力強い響きに驚かされます。
第4楽章冒頭のティンパニの響きも凄く、床が重低音で振動するほどです。
響きの豊かさ、細部の煌めき、音が原色で聴こえる感じ・・・
まるで往年の巨匠の演奏が、最新の録音で現代に蘇ったかのようです。
第1楽章から第3楽章まで、
「ここはこういう風に響かせてほしい!」という理想的な響きと音楽的展開があります。
欲を言えば、第4楽章のみ少し落ちる感じがします。
ほんのちょっとだけ、さらに高揚感が欲しいところです。
しかし、これだけの演奏を聴かせられる、シモーネ・ヤングはまさに逸材です。
女性指揮者は21世紀になってもまだ珍しい方ですが、
結局のところ、指揮者が男性か女性か、なんてことはどうでもよくて、
いかに素晴らしい演奏を聴かせてくれるかだけが大事なのです。
ちなみに、シモーネ・ヤング指揮ハンブルク・フィルハーモニカーによる、
ブラームスの他の交響曲のSACDも既に入手済みです。
(冷やかし程度かな、と思っていた盤が、意外にも本命になってしまった・・・)


◯クルト・ザンデルリンク指揮ドレスデン・シュターツカペレ(DENON)
1971年3,6,11月
SACDハイブリッド(SACD STEREO、通常CD)
※ブラームス交響曲全集

※タワレコ限定

☆4.0
第1楽章 14:22
第2楽章 9:50
第3楽章 5:05
第4楽章 17:15

これぞブラームス、という、自分にとって基準となる演奏です。
幾分くすんだ音ですが、心持ちCDよりも輝かしく聴こえます。
第4楽章の歓喜の主題は、作為がないのに感動的に歌い上げているところが見事です。
何度でも聴きたくなる演奏です。

◯オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(WARNER)
1956年10月、1957年3月
SACDハイブリッド(SACD STEREO、通常CD)
※ブラームス交響曲全集

ブラームス:交響曲全集(SACDハイブリッド)

☆4.0
第1楽章 14:06
第2楽章 9:25
第3楽章 4:42
第4楽章 16:00

決して微笑まないし、愛想はよくないけれども、
真実を伝えている、そんな印象の演奏です。
例えて言えば、スクリーン上の高倉健?(^-^;
取り立てて甘美なところはない、むしろ辛口ですが、
また聴きたくなるような不思議さがあります。


◯小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ(DECCA)
2010年12月
SACDシングルレイヤー(SACD STEREO)

奇蹟のニューヨーク・ライヴ ブラームス:交響曲第1番

☆3.5
第1楽章 13:38
第2楽章 9:03
第3楽章 4:53
第4楽章 17:55

病癒えてからの復帰コンサート、といった先入観は抜きで評価します。
録音は少し引き気味。第2楽章のソロ・ヴァイオリンは実に清らかで美しいです。
全体的にスマートな感じの演奏です。
第4楽章の盛り上がりは、「流石!」と思わせるところがあり、
第4楽章だけなら前述のシモーネ・ヤング盤以上かもしれませんが、
その他は良くも悪くも「標準的な」演奏かな・・・


◯ズデニェク・マーツァル指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(EXTON)
2005年10月
SACDハイブリッド(SACD STEREO、通常CD)
※ブラームス交響曲全集


ブラームス:交響曲全集・大学祝典序曲・悲劇的序曲

☆3.5
第1楽章 12:58
第2楽章 8:49
第3楽章 4:42
第4楽章 17:00

まるで大自然そのものがシンフォニーを奏でているかのような、
いい意味でどこにも力みや作為や引っかかるところが見られない、
自然体のブラームスです。
あっさりした中でも、響きは充実しています。
流してなんとなく聴くには最適かも・・・


◯カール・ベーム指揮ベルリン・フィル(DG)
1959年10月
SACDシングルレイヤー(SACD STEREO)

ブラームス:交響曲第1番


☆3.5
第1楽章 12:39
第2楽章 9:31
第3楽章 4:31
第4楽章 16:33

いざ、という時の音の迫力は流石ベルリン・フィル!という感じです。
第2楽章のヴァイオリン・ソロは、今回紹介した中では、
小澤盤に次いで美しいです(コンマス→ミシェル・シュヴァルベ)。
ただ、全体として淡々としたところが多いかも・・・

2016年12月28日 (水)

ブラームス:二重協奏曲(Double Concerto)聴き比べ7盤

ブラームスの二重協奏曲(Double Concerto)、
正式には「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」Op.102。
(以下「二重協奏曲」と略記)
ブラームスには珍しく華のあるヴァイオリン協奏曲に対して、
この二重協奏曲は、いかにもブラームスらしい、
地味〜な曲です。
しかし、聴けば聴くほど、
まるでスルメのような(?)味わい深さが出てきます。
指揮者&オケ、ヴァイオリニスト、
チェリストの三者それぞれの持ち味が生かされて、
珠玉の演奏となりますが・・・
どちらかというと、要になるのはヴァイオリンよりもチェロの方です。
最も甘美な楽章は第2楽章Andante。
第1楽章冒頭の響きで厳しそうだからパス・・・
と思ったら、第1楽章はとばして、第2楽章から聴いてみてください。
そして、第3楽章は、少しユーモラスささえあります。

それでは、聴き比べです。
オススメ順に紹介します。
指揮者・オケ名・ソリスト名・
レーベル・録音年月・
スペック(通常CD,SACD ハイブリッドorシングルレイヤー)、
(2ch Stereo or Surround etc...) 、
カップリング曲の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

◯ベルナルト・ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ヘンリク・シェリング(Vn)、ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)(旧PHILIPS)
1971年
通常CD
カップリング ヴァイオリン協奏曲

☆4.5
第1楽章 17:04
第2楽章 7:31
第3楽章 8:54

すべての点においてバランスの良い、味わい深い演奏です。
演奏者の存在を忘れて、ひたすら音に聴き惚れるような・・・
この盤と、後述のユリア・フィッシャー他盤があれば、もう十分かもしれません。


◯ヤコヴ・クライツベルク指揮ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団
ユリア・フィッシャー(Vn)、ダニエル・ミュラー=ショット(Vc)(PentaTone)
2005年12月
SACDハイブリッド(SACD Multi-ch、SACD Stereo、CD)
カップリング ヴァイオリン協奏曲

☆4.0
第1楽章 16:05
第2楽章 7:36
第3楽章 8:16

オケのスケール感は小さいですが、録音の鮮明さがあり、
むさ苦しくないさわやかなブラームスを堪能できます。
21世紀的な、新たなブラームス像?

◯アルフレッド・ウォーレンスタイン指揮RCAビクター交響楽団
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)、グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc)(RCA)
1960年5月
SACDハイブリッド(SACD Multi-ch、SACD Stereo、CD)
カップリング J・S・バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV1043、
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K.364

☆4.0
第1楽章 14:46
第2楽章 6:49
第3楽章 7:43

ハイフェッツの名人芸がやはり光ります。
録音もこの年代のものとしては優秀だと思います。

◯ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)(WARNER)
1969年5月
SACDハイブリッド(SACD Stereo、CD)
カップリング ヴァイオリン協奏曲

SACD

通常CD

☆3.5
第1楽章 16:55
第2楽章 7:54
第3楽章 8:53

名盤として名高いものですが・・・
初めてこの曲を聴いたのも確かこの演奏だったと思います。
SACDの割には録音はイマイチ・・・
ゴリゴリという感じで、何度も聴くには不向きかも。

◯レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィル
ギドン・クレーメル(Vn)、ミッシャ・マイスキー(Vc)(DG)
1982年9月
通常CD
※ブラームス交響曲全集

交響曲全集

1枚ものCD

☆3.0
第1楽章 17:56
第2楽章 8:24
第3楽章 8:54

バーンスタイン+ブラームス=暑苦しい演奏、と思いきや、
意外にそうでもありませんでした。
ウィーン・フィルらしい柔らかな演奏です。
2人のソリストも後年とは違い、あまり自己主張していません。
ブラームス交響曲全集のオマケとしてはOKです。

◯フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン放送交響楽団
ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)、ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)(DG)
1961年6月
通常CD
カップリング ベートーヴェン:三重協奏曲Op.56

☆3.0
第1楽章 16:57
第2楽章 8:09
第3楽章 9:16

標準的な演奏です。

◯ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィルハーモニック
ジノ・フランチェスカッティ(Vn)、ピエール・フルニエ(Vc)(SONY)
1959年11月
通常CD
※ブラームス交響曲全集

交響曲全集

1枚モノCD
※カップリングはバーンスタイン指揮による、
ブラームスのヴァイオリン協奏曲

☆3.0
第1楽章 16:28
第2楽章 7:57
第3楽章 8:33

ブラームス交響曲全集のオマケという感じが否めませんが、
ソリストよりもオケの燃え具合が印象に残りました。

2016年10月 8日 (土)

ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98聴き比べ(SACD・Blu-ray Audio編4盤)

10月になり、めっきり気温が下がってきました。
私にとって、秋が深まると聴きたくなるのが、
ブラームスの音楽です。
(ちなみに冬ならシベリウスかチャイコフスキー・・・)
今回は、最も秋にぴったりな、ブラームスの交響曲第4番を取り上げます。
ただし、通常CDは取り上げず(今回取り上げるものとの重複を含めて8盤ありますが・・・)、
SACDとBlu-ray Audioの計4盤を取り上げます。

それでは聴き比べです。
オススメ順に紹介します。
指揮者・オケ名・レーベル・録音年月・
スペック(SACD ハイブリッドorシングルレイヤーor Blu-ray Audio、
2ch Stereo or Surround) 、の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

◯クルト・ザンデルリンク指揮ドレスデン・シュターツカペレ(DENON※タワレコ限定)
1972年3月
SACDハイブリッド 2ch Stereo(2016年リマスタリング)
※ブラームス交響曲全集3枚組

ブラームス: 交響曲全集, 悲劇的序曲, ハイドン変奏曲<タワーレコード限定>

☆4.5
第1楽章 13:05
第2楽章 11:44
第3楽章 6:20
第4楽章 10:50

通常CDでも十分美しいですが、SACDで聴くともっと美しい!
タワレコ限定販売です(交響曲全集。SACDのバラ売りはありません。)。
ブラームス=渋い、だけではない、夢見るような美しさも時折垣間見えます。

◯クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(WARNER)
1957年3月
SACDハイブリッド 2ch Stereo(2015年リマスタリング)
※ブラームス交響曲全集3枚組

☆4.0
第1楽章 12:24
第2楽章 10:19
第3楽章 6:37
第4楽章 9:47

極めてマッチョな演奏です。
それでいて、第2楽章の美しさは今回紹介する中で最美です。
第4楽章の迫力・構成感も見事です。

◯ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団(SONY)
1959年2月
SACDシングルレイヤー 2ch Stereo
※カップリングなし

☆4.0
第1楽章 13:00
第2楽章 11:50
第3楽章 6:32
第4楽章 11:17

とてもまろやかな演奏です。
穏やかな秋の日射しのよう・・・
それでいて、第4楽章の充実感も見事です!

◯カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィル(DG)
1980年3月
Blu-ray Audio 5.0ch Surround
※Carlos Kleiber complete orchestral recordings on Deutsche Grammophon
CD3枚組+Blu-ray Audio

☆3.5
第1楽章 12:54
第2楽章 11:24
第3楽章 6:09
第4楽章 9:14

このセット、はっきり言って、
CD3枚はBlu-ray Audioのオマケと考えた方がいいでしょう。
Blu-ray Audioという高音質であっても、元々のスポーティな演奏を、
重厚感あふれるものに変えることはできません。
軽やかなブラームス・・・
ただ、ブラームスの深刻さや憂愁は苦手、という人には、オススメかもしれませんね。

2015年12月26日 (土)

ブラームス:間奏曲集Op.117聴き比べ〜グールド、グリモー、田部京子、レーゼル、アファナシエフ・・・

2015年もあと僅かになりましたね。
クリスマスも過ぎ、もうすぐお正月・・・
ということで、クリスマスやお正月といった、
みんなで祝うおめでたい行事とは対極の、
「孤独のグルメ」ならぬ「孤独のミュージック」として、
ブラームス晩年のピアノ作品、間奏曲集Op.117を紹介します。
(前フリまったく関係ないデスネ・・・)
3曲で構成される名曲です。

2015年12月下旬現在、我が家にあるのは、
以下の5枚です。
演奏者、レーベル、録音年月、演奏時間と、
コメントを書きます。
録音の古い順に紹介します。
曲は第1曲 変ホ長調、第2曲 変ロ短調・・・という表記が正しいのですが、
略して①、②、③という表記にします。

グレン・グールド(SONY)
1960年9月

①5:39
②5:27
③5:18

上記で紹介したのは、2012年に発売された盤で、
「4つのバラード」から2曲と、
「2つのラプソディ」がカップリングされています。
我が家にあるのは、2007年に発売された、
間奏曲集(全10曲)だけのアルバムです。
このアルバムは、間奏曲集Op.117だけを取り出して聴くのではなく、
全体を通して聴くのをオススメします。
アルバム全体を通して、何か一つの物語のようになっているからです。

グールドのCDは、ブラームス晩年のピアノ曲(Op.117に限らず)を
初めて聴いたCDでした。
後述のアファナシェフ盤と並んで、もっともオススメできる盤です。
一番音楽的にしっくりくる、とでもいいましょうか・・・
曲への思い入れ、愛情・・・
何度でも聴きたくなるような演奏です。
ブラームス最晩年の孤独感、やるせなさ、憧れ、ロマン・・・
まさに理想的な演奏といえましょう。

ペーター・レーゼル(edel classics)
1974?

ピアノ独奏曲集・5枚組です。

①4:36
②3:55
③5:42

過度な思い入れがなく、すっきりと響いてきます。
ブラームス本人が弾いたら、こんな感じかもしれません。
もっともニュートラルな演奏といえましょう。

ヴァレリー・アファナシエフ(DENON)
1992年3月

①7:08
②4:38
③7:24

この演奏は、もはや音楽というより、
文学なのかもしれません。
遅く沈滞するテンポから、
何か、日本の私小説の世界がにじみ出てくるような感じです。
寂しさ、憧れ、ささやかなときめき、恨み・・・
大音量ではなく、少し小さめのボリュームで、
夜遅くにひっそりと聴くのをオススメします。
10代後半〜20代前半の時によく聴いていましたが、
一旦手放しました。
今回、聴き比べのために改めて購入しなおしました。
やはり素晴らしい演奏でした!
なお、「6つのピアノ曲Op.118」の「第2曲 間奏曲 イ長調」は、
今回紹介するCDの中で最も感動的な演奏であることも、
付け加えておきます。
青春の思い出(甘きも、苦きも・・・)が走馬灯のように浮かんでくるようです。
余談ですが、このCDの思い出もあって、
アファナシエフのKitaraでのコンサートを聴いたことがありますが・・・
実演はあまり感銘を受けませんでした。
(アファナシエフファンの方、ゴメンナサイ・・・)

エレーヌ・グリモー(Erato)
1995年11月
※現在廃盤?

①4:33
②4:24
③6:02

ジャケットからして、「燃えるような」印象を受けます。
諦めた、悟った境地のように演奏されることが多いこの作品を、
秘めた情熱をもって、熱く演奏しています。
「枯れた」演奏の対極といえます。

田部京子(DENON)
2011年8月
SACDハイブリッド盤

①5:12
②4:54
③6:08

この盤を買ったことにより、今回の聴き比べ記事を書いてみようと思いました。
ところで、ジャケットの写真は、なんとなく、松田聖子に似ていませんか?
それはともかくとして・・・
静謐で、ささやきかけるような演奏です。
ただ、SACDらしさはあまり感じませんでした。

グールド盤とアファナシエフ盤の2枚があれば十分だと思いますが、
他の3盤も好みで聴くに値するものだと思います。
なお、アファナシェフ盤のところでも書きましたが、
この曲を聴くときは、あまり音量を挙げない方がいいと思います。
孤独な男のささやかな幻想のようなものですから・・・

2015年1月12日 (月)

ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・

2014年12月〜2015年1月のマイブームは、
ブラームスの交響曲第1番ハ短調Op.68です。
ただし・・・
今回のマイブームは、従来のような、
いろんな指揮者による演奏ではなく、
カラヤンの演奏、という限定がありました。
たぶん5、6年前なら、カラヤン指揮の演奏など、
R・シュトラウスとか一部を除いて、見向きもしなかったはずですが、
最近は、評価が変わってきました。
ブラームスの交響曲第1番とカラヤンの指揮は、
結構相性がいいのかもしれませんね・・・
今回は、カラヤン指揮の5種類のブラームス:交響曲第1番と、
他の演奏7種類の聴き比べについて書きます。
中心はカラヤン盤5種です。

まずは、カラヤン盤5種のそれぞれの録音、レーベル、カップリング、
発売年月日、演奏時間を書きます。
※カラヤン盤以外は発売年月日は省略します。

ウィーン・フィル盤(1959)DECCA
カップリング;ブラームス:悲劇的序曲
発売:2013.05.15(国内盤)
第1楽章;13:57
第2楽章;09:10
第3楽章;04:58
第4楽章;17:34

ベルリン・フィル盤(1963)DG
カップリング;ハンガリー舞曲集
発売:1996.12.02(国内盤)
第1楽章;13:48
第2楽章;09:11
第3楽章;04:54
第4楽章;17:57

ベルリン・フィル盤(1977-1978)DG
カップリング;ブラームス:交響曲第3番
発売:2012(輸入盤)
第1楽章;13:15
第2楽章;08:57
第3楽章;04:43
第4楽章;17:36

※入手しやすい、1970年代の全集盤を紹介します。

ベルリン・フィル盤(1987)DG
カップリング;ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
発売:13.3.20(国内盤)
第1楽章;13:22
第2楽章;08:23
第3楽章;04:47
第4楽章;17:38

ベルリン・フィル盤(1988)Testament
カップリング;シェーンベルク:浄夜
発売:2012(輸入盤)
第1楽章;13:37
第2楽章;08:50
第3楽章;04:57
第4楽章;18:14

クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(1956-1957)WARNER
※ブラームス:交響曲全集他(4枚組)(輸入盤)
第1楽章14:06
第2楽章;09:25
第3楽章;04:42
第4楽章;16:00

ワルター指揮コロンビア交響楽団(1959)SONY
※ブラームス:交響曲全集他(5枚組)輸入盤
第1楽章;14:04
第2楽章;08:28
第3楽章;04:45
第4楽章;16:51

ミュンシュ指揮パリ管弦楽団(1968)WARNER
※カップリング;なし(国内盤)
第1楽章;14:44
第2楽章;09:51
第3楽章;05:07
第4楽章;18:22

クルト・ザンデルリンク指揮ドレスデン・シュターツカペレ(1971)DENON
※カップリング;なし(国内盤)
第1楽章;14:35
第2楽章;10:00
第3楽章;05:05
第4楽章;17:25

クルト・ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団(1990)CAPRICCIO
※ブラームス:交響曲全集他(4枚組)(輸入盤)
第1楽章;16:33
第2楽章;10:23
第3楽章;05:36
第4楽章;18:01

ジュリーニ指揮ウィーン・フィル(1991)DG
※ブラームス:交響曲全集他(5枚組)(輸入盤)
第1楽章;15:49
第2楽章;10:49
第3楽章;05:18
第4楽章;19:46

ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(2010)SONY
※Great Symphonies - The Zurich Years 1995-2014(50枚組)(輸入盤)
第1楽章;15:24
第2楽章;08:37
第3楽章;04:26
第4楽章;16:30
※3枚組のブラームス:交響曲全集も出ています。

Great Symphonies.The Zurich Years 1995-2014

ブラームス:交響曲全集


この曲は全部聴くと44〜52分になります。
ちなみに上記で最も短いのはワルター盤、長いのはジュリーニ盤です。
1枚平均45分だとしても、12枚あれば、全部聴くのに9時間ぐらいかかります。
普段は第1楽章から順番にきちんと聴いていますが、
それでせっかくの休日を潰すのはもったいので、
今回は第3楽章、第4楽章だけで聴き比べをしました。
短いので20分、長いので25分、平均22〜23分ぐらいです。
(それでも、4時間以上かかりましたが・・・)
この曲を手っ取り早く味わいたいなら、第4楽章だけ聴くことがよくあります。

以下は第3、第4楽章だけの評ですのでご了承願います。
まずはカラヤン盤5種から。
感銘度から言うと、
1987年盤→1988年盤→1959年盤→1978年盤→1963年盤
となりました。

1987年盤は、響きが充実していながらも、
角がとれた、まろやかな演奏となっていて、
それでいて明るさがあります。
カラヤン指揮のでどれか1枚買うなら、迷わずこの盤をオススメします。

1988年盤は、カラヤン嫌いの宇野先生もオススメしたというものです。
ライブ盤です。
力強さがあり、過去のブラームス演奏の集大成のような感があります。
こちらも捨てがたい魅力があります。
ライブならではの独特の緊迫感、臨場感があります。
カラヤンの指揮がお好きなら、こちらも持っていて損はないでしょう。

1959年盤は、明るいブラームス(矛盾した言い方ですが・・・)でしょうか。
ウィーン・フィルの美感が聴きモノです。
1978年盤は、よくも悪くもカラヤン色満開の演奏です。
ブラームスよりは、カラヤンを堪能する演奏といえます。
1963年盤は、模範的な演奏です。力づくでドライブする感じでしょうか・・・

あとは、残り7種類について・・・

クレンペラー盤は、あっさりとしながらも、
スコアそれ自体が見事に語りかけてくるかのような演奏です。

ワルター盤は、あたたかみのあるやわらかい演奏です。
癒し系ブラームス?

ミュンシュ盤は、よくこの曲のベスト1として挙げられる名盤です。
私も20代の頃まではこの盤で聴いていました。
(というよりは、この盤しか聴かなかった、というのが正しいですが・・・)
ベートーヴェンの「第9」的な、苦悩から歓喜へ、
というイメージにピッタリの雄弁な演奏です。
荒れ狂うような感じがあります。
フルトヴェングラーとかの往年の巨匠の指揮がお好きなら、
かなりハマると思います。

ザンデルリンク旧盤は、たぶん今回挙げた盤の中で最もスタンダードな演奏といえます。
過不足なく、ブラームスのスコアを忠実に再現しているのではないのでしょうか。

ザンデルリンク新盤は、今回聴いた中で最も感動した演奏でした。
味わい深さでは断トツでした。
第3楽章は、森の中のようなイメージが頭に浮かびました・・・
細部の響きも、後述のジンマン盤に次いでよく聴こえてきました。

ジュリーニ盤は、前述のワルター盤よりもいっそうやわらかい演奏で、
まさに「慈愛」という表現がぴったりだと思います。
真綿でくるまれるような・・・
ゆったりした気持ちでブラームスの交響曲第1番を聴きたいなら、
ジュリーニ盤はオススメですね。

ジンマン盤は、50枚組CDの中にあったものです。
正直言って、ジンマンとブラームス・・・というだけで、
あまり期待していませんでした。
実は今回初めて聴くことになりました。
他の指揮者のような、独特な思い入れというのは、
ほぼないと思いますが、
その代わり、厚ぼったい響きが透明化されて、
普段は埋もれているような細かいパートまでよく聴こえてきました。
交響曲第1番を感動して聴きたい、というのには不向きですが、
まさに「解剖する」ように聴きたいなら、とても参考になると思います。
第4楽章の一部で、弦パートの甘美な響きがあります。
その部分に限って言えば、上記の盤の中で最高といえるかもしれません。
「大穴」的な盤といえます。

ということで・・・
私のベスト3を挙げると、
1.ザンデルリンク新盤
2.カラヤン1987年盤
3.ジュリーニ盤
でしょうか・・・

2014年12月23日 (火)

NHKEテレ・クラシック音楽館「札幌交響楽団定期演奏会」(2014年12月21日放送)

目を閉じて聴けば、
まるでチェコかドイツのオーケストラの響きがしました・・・

2014年12月21日放送、NHKEテレ「クラシック音楽館」の
「札幌交響楽団定期演奏会」を録画して視聴しました。
2014年11月14日 札幌コンサートホールKitaraでの収録です。
指揮はラドミル・エリシュカ、札響の首席客演指揮者です。
曲目は、
ウェーバー:「魔弾の射手」序曲
モーツァルト:交響曲第38番
ブラームス:交響曲第2番
の3曲でした。
(2014年11月定期演奏会のプログラム通り)

番組ではコンサートの模様の他に、
札響団員と指揮者エリシュカへのインタビューも取り上げていました。
2006年に札響へ客演指揮した際、あまりのオケの変貌ぶりに札響団員が感激し、
2008年からの首席客演指揮者になることが決定した、
という経緯があったのですね。

私はまだ残念ながら、エリシュカ指揮の札響定期を聴いたことがありませんが、
今回の放送を視聴して、機会があればぜひ行きたい、という気になりました。

ブラインドテストをしたら、おそらく今回の演奏会は、
いったいどこのオケなのか相当迷うと思います。
チェコ・フィル?ドレスデン?
Kitaraホールの豊かな響きもあり、
まるでヨーロッパのオケみたいな感じになっていました。

最も素晴らしかったのは、やはりブラームスの交響曲第2番でした。
第1楽章では、陽光あふれる秋の湖岸が見えてくるようでした。
弛緩なくブラームスの重厚で美しい響きがホールを満たしていました・・・

ウェーバー、モーツァルトの曲も名演といえます。
これが札響の演奏なの?とびっくりするぐらいの上品で充実した響き!
北海道民として誇りに思えました。

エリシュカ指揮札響によるドヴォルザークの交響曲集CDが何枚か出ています。
私もそのうち手に入れようかな・・・
特に気になるのは第8番かな?

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

ドヴォルザーク:交響曲第8番 SHM-CD

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