カテゴリー「クローズアップ現代」の29件の記事

2016年11月28日 (月)

NHK総合・クローズアップ現代+「想定外!?“君の名は。”メガヒットの謎」(2016年11月28日放送)

ついにNHKまでもが社会現象として、映画『君の名は。』を取り上げましたね。
しかも、「クローズアップ現代+」!
映画公開初日から約3ヶ月目、
ちょうど、夕方のニュースで、

君の名は。興収194億円 「もののけ姫」超え邦画3位
毎日新聞2016年11月28日 16時54分(最終更新 11月28日 17時49分)

という報道がされたタイミングでした。
邦画興行収入第2位になるのは時間の問題ですね。
最終的には、日本歴代興行収入ランキングで4位になると思われます。
(「アナ雪」や「タイタニック」を超えたらスゴイですけど・・・)

2016年11月28日放送のNHK総合・クローズアップ現代+では、
想定外!?“君の名は。”メガヒットの謎」と題して、
ヒットの理由をNHKなりに分析していました。
ゲストコメンテーターは、
日経BPヒット総合研究所上席研究員の品田英雄さん、
ギタリスト・日本遺産大使のマーティ・フリードマンさんでした。
(紅白にRADWIMPSが初出場!というのもNHK的には番宣したいのかもしれませんね。)

ゲストコメンテーターのコメントはたいして面白くなかったですが、
中高年の方々に特別に上映会を開いてコメントを聴いたところは興味深かったです。
自分の配偶者との出会いと別れ(離婚・死別)を、
主人公二人と結びつけて、深い共感をもって観ていたところ、
時には涙さえ流す中高年の方々の姿が、
どんな解説やら分析よりも作品の価値を生き生きと物語っていると思いました。
妻はその映像を観て、
「私は(映画を観て)泣かなかったけど、おかしいのかしら・・・」とコメントしていました。

番組中では、まだ公開中なのに、こんなに見せていいのかと思うほど、
トータルにすると3〜5分ぐらい、映画のシーンをいろいろ紹介していました。
(もちろんネタバレになる核心的なところは避けていますが・・・)

「クロ現+」の分析では、ヒットの理由の一つに、
日本の古典をベースにしていることを挙げていました。
「とりかえばや物語」とか、小野小町の短歌(夢で愛しい人に遭うこと)など・・・

映像の美しさ、構成、主題曲のノリの良さ、いろいろありますが、
私としては、やはり愛の絆の深さと溝(乗り越えることが不可能な、愛の障害)こそが、
この作品の最大の魅力なのかな、と思っています。
公開されてから数日以内に妻と一緒に観に行って書いた拙記事がありますので、
よろしければお読みください。
映画「君の名は。」〜新海誠監督の集大成!(2016年8月29日 (月))

あと、私は映画を観てから、新海誠監督が書いた小説『君の名は。』と、
『君の名は。 Another Side:Earthbound』を読みました。
特に後者を読むと、映画では描ききれなかったところがうまく補足されますので、
2冊あわせて読むのがオススメです。

小説版『君の名は。』

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)

NHKの分析云々よりも、「百聞は一見に如かず」ですね。
ぜひ映画そのものをご覧になってください。

2016年8月 2日 (火)

NHK総合・クローズアップ現代+「死ね!バカ!」これが指導? ~広がる“ブラック部活”~」(2016年8月1日放送)

「ブラック企業」ならぬ「ブラック部活」・・・
ようやく「教育」や「指導」の名のもとに行われている横暴に、
メスが入れられるのでしょうか?

2016年8月1日放送の、NHK「クローズアップ現代+」
(「クローズアップ現代」が終了してから、しばらく観ていませんでしたが・・・)では、
死ね!バカ!」これが指導? ~広がる“ブラック部活”~」と題して、
学校(主に中学校)では、
今時まだこんな「指導」が平然と行われているのかと、
唖然とする実態を報道していました。

生徒が顧問の指導に耐えかねて、
ボイスレコーダーで密かに録音していた内容や、
ミスしたら有無を言わさず懲罰的にグラウンド20周など、
まさに「昭和」のスポ根かよ?と思わされる「指導」(ただのシロウトの思いつき?)が、
未だに行われているのは大変残念です。

最も問題なのは、
部活動で生徒も教師もほぼ休みがとれないのと、
SNSの普及で、同調圧力から、
辞めるに辞められないという、
まさにお互いが地獄を作り出している情況です。
ついでに言えば、部活動で忙しいので、
教師は授業の準備をきちんとすることができないとか・・・
(本末転倒!)

観ていて、ちょうどNHKで先週(2016年7月28日)に放送していた、
「フランケンシュタインの誘惑 科学史闇の事件簿」の、
人が悪魔に変わる時 史上最悪の心理学実験」の回を思い出しました。
「スタンフォード監獄実験」という、非人道的な心理実験の実態です。
普通の学生たちを「看守」と「囚人」の2役に分けて、
「監獄ごっこ」をやった訳ですが、
「看守」役はだんだんエスカレートしていき、
容赦なく言葉で「囚人」役たちを心理的に追い詰めていく様子は、
まさに狂気でした。
観ていて大変気持の悪い番組でした。

まさに部活動が、教師を「看守」に、生徒を「囚人」にしているのではないでしょうか?
私は学校が部活動をするのはもうやめては、と考えています。
「昭和」の時代なら、まわりにスポーツクラブなんて存在しないから、
学校が受け皿になるしかなかったのでしょうが、
今は、選択肢が広い時代のはずです。

ヨーロッパの方では、学校は学業に専念し、
スポーツをしたい子は地域のスポーツクラブ(サッカーなど)で、
きちんとしたコーチについてするそうです。
部活動の業務を学校から削減することによって、
教師の教育力と、勤務時間の適正化が図られるし、
地域にとっても、スポーツクラブという新たな産業を興すことができるわけです。
(もしかしたら、何兆円規模の産業かも?)

これは実際に、中学生の子をもつある母親から聞いた話です。
中学校の授業でわからないことがあったので、
放課後、教師のもとをたずねたら、
その教師はどこにいるかわからず(部活動中?)、
結局聞けずじまい・・・
塾に行くようになって、「勉強がわかるようになった!」とのこと。
教師が部活動に関わるのは、
経済力による学力格差(塾に行けない子はますますわからない!)、
ひいては所得格差をますます広げる要因の一つになっているのではないでしょうか?
所得格差を広げれば、社会不安が広がる・・・
すなわち、「熱血指導」が、短期的にも、長期的にも、
「流血事態」を準備している、ともいえます。

部活動は、学校の本来業務ではありません。
もしどうしてもやりたいなら、平日の17時までとか、
県大会、全国大会は行わない、参加しない、という制限をつけた方がいいです。
教育関係者の頭の古さには辟易します。
もっと、外部の声に耳を傾けるべきときなのでは?

コメンテーターとして出演していた、
名古屋大学大学院教育発達科学研究科 准教授の内田良氏の著作です。
教育の問題点を見事に指摘している良書です。
(過去記事→組み体操は学校教育に必要か〜書評:内田良著『教育という病』(光文社新書)

教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」 (光文社新書)

2014年12月10日 (水)

NHK総合・クローズアップ現代「子どもの性同一性障害 ~揺れる教育現場~」、「広がる“読書ゼロ” ~日本人に何が~」(2014年12月9日、10日放送)

NHK総合の「クローズアップ現代」で、
2日連続して教育に関する特集を放送していました。

2014年12月9日放送は、
子どもの性同一性障害 ~揺れる教育現場~」でした。
(上記リンク先で、放送全文を読むことができます。)
性同一性障害とみられる児童生徒が、
全国で600人以上存在しているとのことでした。
(平成24年度の小中学生合計約500万人に対して、
0.012%ですね。)
仮に、実数はこの10倍の6000人いたと仮定しても、
0.12%ですか・・・
これを多いと見るか、少ないと見るか・・・

観た感想ですが、
「人と違う生き方をするには勇気がいる」
男として生まれながら、女として生きたいと願うのですから、
(あるいはその逆でも・・・)
人と違う生き方をすることを選ぶには、リスクを覚悟する必要があります。
番組では、あたかも学校や社会が無理解だから悪い、
という感じでまとめられていましたが・・・

プライベートでどのような服装で過ごすのかは、各人の自由ですね。
学校ではどうでしょうか?
少なくとも小学校では、制服がないところがほとんどです。
私の信仰的立場からは、望ましいとは思いませんが、
人権尊重という観点からは、
(生物学的な)男の子が女の子の服装をして登校してきても、
別にいいのでは、と思います。
ただし、周りの目がどうのこうの・・・という言い訳はおかしいと思います。
中学校の制服だって同様なのでは?
別に誰かに迷惑かけることではないし、
数字から言えば、例外中の例外とみなせばいいだけのことです。

別な例で考えてみましょう。
たとえば、「私は本当はパンダなんだ」と思い込み、
パンダの着ぐるみを着て登校したい、
とある児童が言い出したらどうでしょうか?
少なくとも校則では「パンダの着ぐるみ禁止」と書いていない限り、
学校では拒む理由がありませんね。
しかし、パンダの着ぐるみを着ていることへの「周りの目」は覚悟するのが当然です。
あるいは、「私は家でも裸で過ごしているから、学校でも裸で過ごしたい」
といった露出狂だったら?

マツコ・デラックスさんみたいな存在として、
「出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない」と、
周囲の好奇の目を恐れず、自分が正しいと思うことを貫くしかないと思います。

学校現場で困るのは、トイレと中学生以上での体操着への着替えでしょう。
性同一性「障害」だから、障害者用トイレを使わせる、というのは、
妥当な判断だと思いました。

性同一性障害にかぎらず、
「♪ありのままの」姿を世の中で貫き通すのは、勇気がいることです。
自分の自由を世間に認めてもらうのは、闘いなのです。
(もちろん、学校としての理解・受容は必要だと思いますが・・・)
私としては、全国に多数いる「特別な支援を要する子」と
同様の扱いで十分かな、と思いましたが・・・
(たとえば音に敏感な子がイヤーマフをしているのと同様に・・・)

翌12月10日放送は、
広がる“読書ゼロ” ~日本人に何が~」という特集でした。
前半は読書離れが進んでいる要因と、
本をよく読む大学生と読まない大学生のレポートの差、
という興味深いトピックでした。
「生きる力」とか、「問題解決型学習」の結果なのかもしれませんね。
てっとり早く問題を解決するなら、自分で考えるよりも、
PCやスマホでの検索能力を高めるのが一番です。
知識や教養を軽視してきた教育の行き着く先ともいえます。
(いい意味でも、悪い意味でも・・・)
(※そういう意味でも、小学校で低学力を招いている、
算数の問題解決型学習は、無駄が多すぎると思います。
「学ぶ」は「まねぶ(まねする)」から始まるからです。
デタラメな指導法と言うしかないです。)

特に大学生のレポート作成のところでは、
読書をしている人の方が自分なりの考えをしっかりと持つことができ、
読書しない人は検索に頼りきって、自分の考えがしっかりしない、
というのが、結論なのでしょうか。
たぶんこれが制作スタッフの主張だったのでは?

番組後半は、20万冊の蔵書があるという、
ジャーナリストの立花隆氏と国谷キャスターとの対話でした。
立花隆氏の主張は、ある意味前半を見事に否定しているようにも思えました。
脳科学にも詳しい人とはいえ、ミスキャストだったのでは、とも思いました。

そういえば、私も最近は、音楽ばかりで、読書はあまりしていないなぁ・・・
(それでも、聖書を読む時間を含めたら、1日に30〜40分は読書していますが・・・)

番組スタッフのブログ記事です。
ありのままの自分(12/9放送分)
サクサク or じっくり(12/10放送分)

2014年9月25日 (木)

NHK・クローズアップ現代「おなかいっぱい食べたい ~緊急調査・子どもの貧困~」(2014年9月25日放送)〜対症療法も必要だが・・・

日本の家庭はいつからこんな貧乏になったのか・・・
日本政府が発表した子どもの貧困率は、16.3%とのこと。
2014年7月15日のニュース及び番組でのナレーションによる。)

2014年9月25日放送のNHK・クローズアップ現代では、
おなかいっぱい食べたい ~緊急調査・子どもの貧困~」と題して、
深刻化する日本の貧困家庭に暮らす子どもたちについて取り上げていました。

番組HPから放送内容を転載します。
(引用)
夏休みが終わる頃、体重が減る子どもがいる」学校教育の現場では、給食がない夏休みに食事を十分取れず、体調を崩す子どもの存在が危惧されている。背景にあるのは、貧困世帯における「食の貧困」だ。7月の厚労省の調査では、「相対的貧困」状態にある子どもの割合は6人に一人と、過去最悪の値。今回、貧困問題に取り組むNPO、新潟県立大学と共同で調査を実施したところ、「子ども一人当たりの食費が一日329円」と、子どもの成長に必要な栄養が取れないほどにまで食費が圧迫されている実態が見えてきた。食の貧困はなぜ起こり、どのように子どもに成長を脅かすのか。調査で明らかになってきた実態を分析するとともに、どうすれば貧困の連鎖を断てるのか、学校や地域で始まった先進的な取り組みを合わせて紹介する。
(引用終)
(参考)→番組スタッフのブログ記事「これは日本の話です

番組では、NPO法人が食糧援助をしている様子や、
貧困家庭の増加により、
ついに全市的に給食費を無償にして、
とりあえず子どもたちの食を保障した自治体などを紹介していました。
貧困ゆえに不登校になった子どもたちも出ていました。
子どもの貧困に関する予備知識なしにこの番組だけ観ると、
日本はそろそろユニセフの援助でも受けねばならないのか?
などと考えさせられます。
しかし果たしてそうなのでしょうか?

番組でのNPO法人の取組や、給食費の無償化など、
対症療法的なものは確かに有効です。
高邁な理想よりも、日ごとのパンの方がはるかに切実な問題なのです。
しかし、番組で取り上げられるケースをよく精査すると・・・
生活保護以下の経済状況(ワーキング・プア)であるシングルマザーの家庭は、
仕事で車が必要だから、生活保護を受けない、
とのことでした。

政令指定都市や首都圏では、公共交通が発達しているので、
車がなくても十分に生活できますが、
たとえば北海道でいえば釧路市や帯広市ぐらいの、
人口10万人以上の都市でさえ、
車がないと生活にかなり支障をきたす場合があります。
いわんや、小さな町や村ならなおさらです。
生活保護は全国一律で、車はダメといった制度上の欠陥は見直すべきでしょう。

生活保護制度の充実と、
それ以上に、職業訓練の充実といった、
社会保障の整備が、抜本的な貧困家庭の救済につながるのではないでしょうか。

行政というか、政治における弱者切り捨ての論理という、
根源的なところが解決されない限り、
対症療法的に貧困児童・生徒を本当に救うことはできません。
今回の番組の視点は貴重ですが、
物足りなさを感じたのも事実でした。

とはいえ、学校でも今や3分の1は生活保護世帯か準保護世帯というのが実態の中、
なんらかの手を打たねばなりませんね。
学ぶよりも前に、まずは命を維持するために食べることが大事です。
給食制度の改革が必要なのかもしれません。
(小さい市町村ならともかく、政令指定都市まで無償化適用は現実的ではありません。
ただ、将来の有権者のための政策、と割り切ればいいのかもしれませんね。)
安倍サンが、「女性の活用を!」といいながら、
ますます貧困層のシングルマザーが増えていくのは皮肉なものです。

以前、子どもの貧困問題について記事を書きましたので、
よろしければお読みください。
衝撃的な広告~日本の貧困(2010年の記事)
※この記事では、「7人に1人」でしたが、
今では「6人に1人」とは・・・

2014年5月20日 (火)

NHK・クローズアップ現代「シリーズ 主婦パワーを生かす②  検証 103万円・130万円の“壁”~どう変わる?家計と働き方~」(2014年5月20日放送)・・・「働く」だけがまもとな生き方なのか?

「103万円・130万円の“壁”」なる言葉をご存知ですか?
(引用)
「103万円」の壁とは、年収103万円未満であれば、夫の所得税の負担が軽くなるというもの。「配偶者控除」があるためです。

一方、「130万円」の壁とは、年収130万円未満であれば、妻が年金の保険料を払わなくても、国民年金の受給資格を得られる「第3号被保険者制度」が適用などされます。
番組ブログから引用終)

「クローズアップ現代」に限らず、NHKではこの「壁」を、
専業主婦を家庭に縛り付けるもののように描いています。
(本当は主婦を守る「壁」なのかもしれないのに・・・)
(※たとえば2014年4月19日放送の「ニュース深読み」、
“配偶者控除”見直し? どうなる女の生きる道」など・・・)

番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
成長戦略の一つ、「女性の活躍推進」ため、税と社会保障制度の見直しが行われようとしている。所得税の「配偶者控除」や保険料を負担しなくても年金が受給できる「第3号被保険者制度」などだ。こうした制度は、妻の「内助の功」を評価するために設けられたとされる。しかし、共働き世帯が片働き世帯を上回る今、「103万円・130万円の壁」と呼ばれ、「女性の就労拡大を抑制する効果をもたらす」可能性があると言われているのだ。一方で、そもそも子育てとの両立や雇用の「壁」があるため、働きたくても働けないとする女性も少なくない。制度の見直しは就労拡大につながるのか、その有効性と課題を検証する。
(引用終)

専業主婦は共働きの方から見れば、いまや妬みの対象であり、
場合によっては蔑みの対象にさえなっています。
ある意味「絶滅危惧種」ですかね・・・
しかし配偶者控除廃止とは、
「税の公平負担」、「女性の社会進出」という美名に隠された、
政府による実質的な社会的弱者いじめ、増税です!

本当に働きたい人ならそんな「壁」をものともせずに働いています。
番組では一応触れていましたが、保育園を増やすとか、
その他の社会的環境の整備
(最低賃金を上げるとか、子育て手当を充実させるとか・・・)が伴わないで、
専業主婦を追い詰めるのはやめてほしいものです。

働くだけがオンナの幸せのすべてなのでしょうか?
子育てはそんなに価値がないことなのでしょうか?
あるいは、親の自己実現のために、子供はひたすら寂しさに耐えよ、
ということなのでしょうか?
私の妻は専業主婦です。
だからこそ、配偶者手当の廃止・縮小についてはいろいろ思うところがあります。
「働かない」、「家で楽しく過ごす」という生き方は認められないのでしょうか?
夫婦ふたりとも働かないでも幸せに生活できる社会の実現こそ、
もっと必要なのではないでしょうか?

今回の番組では、結局、「家庭に縛られている”かわいそうな”専業主婦を、
社会復帰させてあげるいいきっかけになる」という感じで、
配偶者控除等の廃止に肯定的でした。

仮に、配偶者控除等が廃止され、「壁」が崩れたとしたら、
さらに働きたい人は増えるワケですよね。
そうすれば、全体的な賃金はさらに下がるはずです。
人が余っているのですから・・・

経済評論家の三橋貴明氏も、
『図解 逆説の経済学―メディア・評論家に歪められた真実』(遊タイム出版)で、
「経済成長のためには「女性の活躍」が不可欠だ」という通説を否定しています。
(同著PP.70〜71)
現在のデフレ下の日本では逆効果になると指摘しています。
(失業者が多い中で、さらに求職を希望する人が増えるので・・・)

私ならむしろ、低所得者対策用に、配偶者控除をもっと引き上げる
(たとえば103万→200万)なら賛成ですが、
今みたいな形での負担増には反対です!

2014年1月15日 (水)

NHK・クローズアップ現代「“親子”になりたいのに・・・ ~里親・養子縁組の壁~」と、日テレ系ドラマ「明日、ママがいない」第1話(ともに2014年1月15日放送)

2014年1月15日のNHK・クローズアップ現代では、
“親子”になりたいのに・・・ ~里親・養子縁組の壁~」と題して、
里親・養子縁組制度の問題点について取り上げていました。
番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
虐待等の増加で、親元を離れ施設で暮らす子どもはおよそ3万1000人。一方、6組に1組の夫婦が不妊に悩む今、養子や里子を望む人は急増し、およそ1万人に上る。それにも関わらず、養子や里子として家庭で暮らせるようになる子どもは年間1600人ほどにとどまっている。特に乳幼児は特定の大人から愛情を注がれる必要があるとされているが、施設で暮らす子どもの割合は、日本は世界でも突出して高く、国連から改善を勧告されている。背景には、児童相談所が虐待対応に追われていることに加え、実の親の同意を得ることが難しいこともあることなどがわかってきた。その実態に迫るとともに、各地で動き始めた対策を取材。「家庭が必要な子ども」と「子どもが欲しい大人」をどう結びつけていけばいいのか、考える。
(引用終)

親元を離れ施設で暮らす子どもが日本中で約3万1千人。
国連から改善を勧告されているほどです。
一方で、容易にすすまない里親・養子縁組制度。
番組中では、アメリカやフランスでは、
実の親が養育できない状態になって1年〜1年半以上経つと、
親の同意がなくても自動的に養子に出せる制度になっていますが、
日本では、親権者の同意がどうしても必要なため、
何年も児童養護施設にとどまったまま、というケースが多いようです。

番組中では、大分県の取組と愛知県の取組も照会されていました。
大分県では、「トライアル里親」という制度をとる一方、
愛知県では、児童養護施設を経由せずに、
妊娠中から養育放棄を求めている場合には、直接養子縁組をするようにしています。

妊娠中に養子縁組に同意しても、実際に出産した我が子を見て、
養子縁組を撤回しそうになったケースも紹介されていました。
しかし、いろいろな理由があるにせよ、
妊娠中から里子に出すのを決めていたような「親」には、
親の資格などないはずです。
たとえ決心を翻したにしても、いずれは子どもを虐待すると思います。

番組を見て痛烈に悲しくなったのは、
子どもが幸福になる権利というのが考慮されていないことです。
親の都合ばかり・・・
自治体での取組には限界があります。
養育放棄に対しての親権取り上げを、欧米並にする、
里親への経済的(特に税金)優遇制度など、
容易に養子縁組できる制度に法整備するのが、
子どもの幸福になると思います。

同じ日の夜、新しいドラマ「明日、ママがいない」というのを観ました。
実にひどい内容でした。
ホラー映画かと思わせるようなおどろおどろしい冒頭シーン、
児童養護施設での虐待(殴る、子ども達をペット扱いする、
泣くことを強制する等・・・)、
引き取り先の里親の異常さなど、
善意を無にするような内容にがっかりでした。
制作者は、何を訴えたかったのでしょうか?

(2014年1月16日追記)
上記ドラマを観ていて、「人権団体から抗議が出るかも?」
と思っていたら、やっぱり抗議が出ましたね。
熊本・慈恵病院がドラマ中止要請 日テレ「最後までご覧いただきたい」
ママがいない:養護施設協も抗議へ「フィクションでも…」
野島伸司監修ドラマ「明日、ママがいない」に大反響
「児童養護施設はこんな所じゃない!」怒りの声も

記事の一部を引用します。
(引用)
 多くの人に見られたドラマだが、内容を支持する人ばかりではなかったようだ。主演の芦田愛菜さん(9)らが生活する児童養護施設の描かれ方がかなりセンセーショナルで、怒りの声も上がっている。

「お前たちはペットショップの犬と同じ」施設長が言い放つ

交際相手を灰皿で殴って母親が逮捕された少女・真希(鈴木梨央さん)が、児童養護施設「コガモの家」に預けられるところから物語は始まる。

不穏な空気で薄暗い施設の中では、子供達はあだ名で呼び合っている。芦田さん演じる施設の代表格の少女「ポスト」は、赤ちゃんポストに預けられていたことからそう名乗るようになった。

ポストら施設で暮らす少女たちは、真希に対し「ママが彼氏鈍器で殴ったんでしょ?あだ名ドンキでいいよ」など無神経と思える言葉をぶつける。

「魔王」と呼ばれる施設長の佐々木(三上博史さん)は、杖で床をドンドンと叩き威圧する、言うことを聞かない子供は怒鳴りつけ殴る、バケツを持って立たせるなど、恐怖の存在だ。食事前には「泣け。お前たちはペットショップの犬と同じだ。飼い主の庇護欲をそそるように泣け。泣いた奴から食っていい」と言い放つシーンもあった。

真希は母親と一緒に帰宅することを心待ちにしていたが、釈放された母親は殴った交際相手と結婚すると言って、真希を施設から連れて帰らないと決めた。ポストは真希に「今日、あんたが親を捨てた日にするんだ」という言葉をかけ、真希は施設で「ドンキ」として暮らすことを決意する――というストーリーだった。(中略)

 衝撃作だけあって、インターネット上では視聴者から様々な意見が書き込まれている。

特に児童養護施設の関係者という人々からは、

「こんなのあり得ません。もっと子供たちは純粋だし、職員は親元にいつか返すために本当に頑張ってるし!」
「施設では体罰は虐待として通告義務があり、あのような光景は見られません。怒鳴っただけで通告されます」
「いくらドラマだからってもう少し内実を知って、脚本書いてほしい」
「今後施設児童が『親がいない、離れて暮らしている』ってだけで、学校で虐めやペット扱いされたり、同情されたりしたら許せない」
など、怒りの声が相次いでいる。

児童養護施設から社会に巣立つ子供達の支援をしている、NPO法人「ブリッジフォースマイル」代表の林恵子さんも、Facebookで

「一番残念なのは、施設ってこんなところ、職員ってこんな人たちって、思われる所。児童養護施設で、日々子ども達のために尽力している職員のみなさん、児童相談所のみなさんは、どんな思いでいるのでしょうか。里親さんも、怒っているんじゃないかな。子どもの人権侵害で訴えられてもおかしくない」
と苦言を呈した。

(引用終)

「今後施設児童が『親がいない、離れて暮らしている』ってだけで、学校で虐めやペット扱いされたり、同情されたりしたら許せない」
子役が中心の話なので、小学校でいじめや差別が助長される恐れがあります。
ただでさえ心に深い傷を負っているのに、
なおさら傷口を広げるようなことを、
視聴率という錦の御旗のもとに人権侵害をやっていいのでしょうか?

養護施設にいる子どもたちの人権に配慮して、
私もあんなひどい内容のドラマの放送中止を願っています。

2014年1月 9日 (木)

NHK・クローズアップ現代「16歳 不屈の少女  ~マララ・ユスフザイさん~」(2014年1月8日放送)〜教育こそ世界を変える力!〜

1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、
それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。

マララ・ユスフザイさんの国連演説から)
とても16歳の少女が述べたとは思えないほどの雄弁で感動的なスピーチです。
教育の力・価値というものを改めて認識できました。
2014年1月8日放送の、NHK・クローズアップ現代では、
16歳 不屈の少女  ~マララ・ユスフザイさん~」と題して、
国谷裕子キャスターがマララさんにインタビューする内容でした。

番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
イスラム過激派が支配していたパキスタン北部で、危険を顧みず、女の子が教育を受ける権利を訴え続けてきた少女がいる。マララ・ユスフザイさんだ。「一本のペンが世界を変える」と教育の重要性を語る彼女の声は世界に広がり、ノーベル平和賞の有力候補として名前が上るまでになった。2012年タリバンによって銃撃を受け奇跡的に一命を取り留めた今、マララさんの発言は、世界に一層大きな影響を与えている。共感する女性たちが世界各地で女性の地位向上のために立ち上がっているのだ。このたび日本メディアとして初めて、マララさんへのロングインタビューが実現。なぜ彼女の言葉は、世界の人々を共感させるのか?マララさんの強い信念はなぜ生まれたのか?国谷キャスターが迫る。
(引用終)

番組HPでインタビュー内容の全文が読めます。)
教育の権利を勝ち取ろうとしたために、タリバンから銃撃され、
瀕死の重傷を負ったマララさん。
それでも、教育の自由を願う不屈の意思はゆるぎませんでした。
マララさんの言動を知れば知るほど、
心揺さぶられずにはいられませんでした。
(詳しくは上記番組HPなどでどうぞ。)
教育こそ、世界を変える力になるのです!
(逆を言えば、無知が世界の闇を広げるわけです・・・)
マララさんの国連演説の全文というのを、
今回初めて読みましたが、大変心打たれました。

アジアやアフリカでは、「女性が教育を受けるのはケシカラン!」と、
場合によってはマララさんやその友人たちのように、
暴力で弾圧されることさえあります。
それに比べて、日本では教育を受ける権利があるにも関わらず、
自らそれを放棄しているような輩が多いのは残念なことですね。

番組スタッフのブログ記事はコチラです。

マララさんの著書
わたしはマララ: 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女』、
結構売れているようですね。
小学校高学年程度向けには、
武器より一冊の本をください 少女マララ・ユスフザイの祈り
というのも出版されています。
そのうち読んでみたいです。

わたしはマララ: 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女

武器より一冊の本をください 少女マララ・ユスフザイの祈り

2013年2月21日 (木)

アレルギー死を出してまでも「食育」は推進するべきものなのか?〜NHK・クローズアップ現代「続発するアレルギー事故 学校給食で何が?」(2013年2月21日放送)

給食は子どもたちにとって、学校での楽しみの一つです。
しかし、楽しいはずの給食が、重篤なアレルギー症状や、
場合によっては死をもたらすものとなるのであれば、
たまったものではありません。
2013年2月21日放送のNHK・クローズアップ現代では、
続発するアレルギー事故 学校給食で何が?」と題して、
昨年12月(2012年)に東京・調布市で起きた、
給食のチヂミにごく少量(1グラム未満だそうです)含まれていた、
粉チーズによる児童のショック死の経緯と、
学校・給食センターでの食物アレルギー対策について報じていました。

番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
昨年12月、調布市の小学校で粉チーズ入りのチヂミを食べた「食物アレルギー」による死亡事故が発生した。学校でのアレルギー事故は年々増加し、今や年間300件に上っている。ここ数年、国は、健康的な食生活を学習する「食育」の一環として、アレルギーがある子どもへの給食の対応を求めてきた。しかし、アレルギーによるリスクを防ぐ具体的な方策は学校に任されており、専用調理室の整備やリスク情報の共有は必ずしも十分とは言えないのが実情だ。調布市の事故の経緯と教育現場のアレルギー対策の模索を通じて、給食のあり方について考える。
(引用終)
⇒番組スタッフのブログ記事「給食アレルギー事故

番組では、学校でのアレルギー事故が微増していることと、
平成二十年(2008)年に改正された学校給食法によって、
食育を推進するために、食物アレルギーを持つ子にも配慮の上、
学校給食での対応が求められるようになったことに触れていました。
法改正・施行後にかえって事故が増えているのは問題です。

続いて、調布市の食物アレルギーによる死亡事故について、
検証していました。
確かに、この事件は、「おかわり」に対応した現場教師の不注意による、
痛ましいものです。
しかし一方、ヒューマン・エラーは発生しうるわけですから、
現場教師だけを責めるのは酷というものです。
エピペン」という補助治療剤(注射)を打つタイミングが遅かった、
といわれても、教師は医療従事者でないわけですから、
どのタイミングで打つのか、事前に打ち合わせや研修が必要でしょう。
食物アレルギーで亡くなった児童のご遺族の心痛は察して余りありますが、
他方、対応にあたった現場教師の方々も気の毒だと思いました。

番組では、食物アレルギーを防ぐための学校での取り組みとして、
2つの例を挙げていました。
一つは、アレルギー物質(小麦など)を他の食材に切り替えるものです。
小麦粉を米粉に、牛乳を豆乳に変えるなどです。
こちらはかなりの設備投資と食材のコストアップというデメリットもあります。
もう一つは、学校・学級でのアレルギー理解教育(アレルギー症状がある子への理解)により、
弁当を食べたり他の子と違うものを食べても孤立しないような配慮をすることです。

番組の最後では、
ゲストの宇理須 厚雄さん(藤田保健衛生大学医学部教授)が、
現場教師はエピペンを打つことができるよう研修が必要、といった発言をしていました。

番組を観ての私の素朴な疑問としては・・・
食物アレルギーでショック死するケースだってあるのに、
そこまでして「食育」が必要なのだろうか?
弁当でなぜいけないのか?
皆が同じもの(=給食)を食べる必要があるのか?
アレルギーのない子に対して、アレルギーのある子と同じものを食べろ、
と強制するのは(結局、給食は選択の余地がないですよね・・・)いいのか?
それで「食育」になるのか?
また、現場教師に「エピペン」を打つ研修をさせるまでやるべきなのか?

私は学校給食の「まずさ」で、結構好き嫌いが多くなったし、
昔の時代なので、
「残さず食べろ」(食べるまで休み時間なし・・・)と強制されたから、
給食にはいい思い出があまりありません。
さすがに現代では、「残さず食べろ」はないでしょうけど・・・

学校での食物アレルギー対策として、
アレルギー理解教育は必要なことだと思います。
米粉を使うたぐいは???と思いました。

皆が同じものを食べることを強制する給食制度。
日本の「横並び」を是とする元なのかな・・・
一方、生活保護世帯などでは、学校給食が命綱となっている、
という面もあるので、廃止すべきだ、とは私は思いません。
給食でもいいし、弁当でもいい、という選択の余地が認められるべき、と考えます。
(特に放射能汚染食材の危険がある昨今・・・)

以下はご参考まで・・・
幕内秀夫著『変な給食

給食で死ぬ!!―いじめ・非行・暴力が給食を変えたらなくなり、
優秀校になった長野・真田町の奇跡!!

「給食で死ぬ!!長野県真田町の奇跡」ダイジェスト

2013年2月12日 (火)

NHK・クローズアップ現代「“体罰”なぜ繰り返されるのか」(2013年2月12日放送)

日本の教育界を震撼させた、
大阪市立桜宮高校での”体罰”と、それを苦にしての自殺事件。
既にいろいろな形でマスメディア報道されていますね。
2013年2月12日のクローズアップ現代では、
「“体罰”なぜ繰り返されるのか」と題して、
桜宮高校での実態と、高校側・教育委員会の怠慢と共に、
智弁和歌山高の監督の「改心」(?)も取り上げていました。
暴力でないと「指導」できないのか、根本的な問いを投げかける好内容でした。

番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
大阪市立桜宮高校のバスケットボール部で顧問の教師に体罰を受けた男子生徒が自殺した問題。他の部活での体罰も確認され、体罰を容認する雰囲気があったこと、隠ぺいがあった疑いなどが問われている。どうして、自殺した生徒は追い詰められていったのか。なぜ、自殺に至るほどの体罰を防げなかったのか。真相を追求するため、市の緊急調査が行われ、学校や市教委の改革を迫られる事態となっている。また、この事件をきっかけに、教師や保護者の間で「なぜ体罰が繰り返されるのか」「指導をする上で体罰が必要なのか」を考える動きも各地で広がっている。スポーツ強豪校で起きた体罰による自殺問題、その波紋を追う。
(引用終)

既になされている報道やこの番組を視聴した限り、
桜宮高の顧問教師がしていた事は、「体罰」などではなく、
立派な暴行行為です。
通常の職場でこんな事をしたら(営業ノルマを上げるためにビンタする?)、
裁判で訴えられても当然な事ですが、
こと、教育という「聖域」ならば、不法・非道なことでも許されてしまうのが異常です。
怪しげな宗教団体と大差ないわけです。
(除霊とか称して暴行を振るうような類・・・)
番組の中でも紹介されていましたが、
スポーツ指導者を対象にしたアンケートで、
「士気をあげるため」に”体罰”をふるったことがある、
という回答が結構多かったのには閉口しました。
勝つために暴力で従わせる、というのは、
教育の範疇を超えて、もはや軍隊ではないですか?

教員組合は、「学力向上は過度な競争と序列化を招く。」とか、
そういう反対運動をしていますが、
それならば、スポーツだって同じではないでしょうか?
スポーツで勝つために暴力を振るうというのこそ、
「過度な競争と序列化」を維持しているようなものです。
某◯教組は、学力向上に対してではなく、
過度なスポーツ指導に対して「反対!」と声を挙げないのでしょうか・・・

番組のゲストとして、
早稲田大学スポーツ科学学術院院長の友添秀則さんがコメントしていましたが、
なんとも歯切れの悪い感じでした。

高校野球の「甲子園」を頂点に、
部活動では、未だに「根性」がはびこり、
勝つためには手段を選ばない指導法がまかり通っています。
部活動至上主義は、教育上よくないですし、
学力低下を招くだけではないでしょうか?

番組内容から外れた意見となりますが・・・
中・高の教員が部活動を指導するのは、
原則禁止又は制限をつけてはいかがなのでしょうか?
本業(教科を教えること)を差し置いて、
休日返上で部活動指導に勤しむ姿は本来、異常ではないでしょうか?
部活動と生活指導を兼ねるという考え自体がおかしいものと考えます。
スポーツの指導は地域等の専門的な指導員に任せ、
教員は教科を教えることに専念すべきではないでしょうか?
学校は部活動をするためにあるのではなく、
あくまで、勉強をするところです。
おまけがメインになっているのが間違いなのです。

番組のスタッフブログでは、
どうすれば体罰はなくせるのか」という問いかけがなされています。

そもそも「罰」というのは、
何か悪いことをした「報い」として与えられるものでしょう。
「体罰」というオブラートに包まれた言い方よりも、
明らかに「暴行」と直言し、法の介入を求めるレベルである、
という認識がされていません。
NHKも高校野球で視聴率を稼いでいるから、
あまり強いことは言えないのかもしれませんが・・・
我々が、スポーツや教育だからといって、
法を踏みにじるような事を黙認しているから、
悲劇は絶えないのでsyのでしょうね・・・

2012年11月20日 (火)

NHK・クローズアップ現代「広がる“派遣教師” 教育現場で何が」(2012年11月20日放送)

教育の分野にまで「派遣」が広がっているとは・・・
東京の私立高校で増えている派遣教員の実態を、
派遣先、派遣元、授業を受ける生徒たちという角度から、
問題点と改善点について論じていた好内容でした。

2012年11月20日放送のNHK・クローズアップ現代では、
広がる“派遣教師” 教育現場で何が」と題して、
増えつつある派遣教師について報道していました。

番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
かつて聖職と言われた教師の現場が、いま大きく変わろうとしている。人材派遣会社から派遣される教師が増えているのである。活用しているのは私立中・高校。少子化や不況の影響で生徒が集まらない私立校が、人件費を削減するために“派遣教師”を利用しているのだ。一方で、教師を志す人たちも、正規教員の採用が年々“狭き門”になる中、“派遣教師”にならざるを得ないという実情もある。派遣教師の広がりは、教育現場に何をもたらすのか考えていく。
(引用終)

今回取り上げられたのは私立高校における派遣教員の問題ですが、
では公立高校(小中もあわせて)はどうかというと・・・
実際のところ、さすがに派遣は使っていないと思いますが、
非常勤講師、期限付教諭などの非正規教員は増える一方のようです。
(これは後で論じます。)

番組で取り上げられた私立高校の例では、
少子化による定員割れから経営難になり、
派遣教員を使うことによってコストカットをはかっている、というのが紹介されていました。

私立高校では、教育委員会の人事の手が及びませんから、
適切な人員配置が難しい、という事情はわかります。
しかし、コストカットついでに教育レベルまで下げるのなら、
何のために高い授業料を払っているのかわからなくなるのではないでしょうか?
番組の中で紹介されたある私立高校では、
生徒を難関大学受験を目指す特進クラスとそうではない一般クラスにわけ、
一般クラスには派遣教師を割り当て、正教員は特進クラスの担当、
というやり方をしていました。
その時間割を見たら、
「この学校の一般クラスの人たちはある意味詐欺の被害者なのでは?」と思ったほどでした。

派遣教員として働く人たちの労働環境も問題です。
番組の中では、月17万円の収入しかない派遣教員が紹介されていました。
教師の仕事は、時間だけ教壇に立ってハイ、おしまい、というわけにはいきません。
一つの授業をするにも、たくさんの勉強や準備時間が必要なのです。
生活保護よりはマシとはいえ、教員という大事な仕事をするのに、
あまりにも割にあわないのではないでしょうか?
しかも、来年の仕事が保障されているとは限りません。
派遣教師自体も、雇用上・経済上のさまざまな不安を抱えながら教えるわけです。
これでは、生活が成り立たないですね・・・

派遣教員なら、契約上、生徒との関係をきちんと築くことができないなど、
教育上のさまざまなデメリットがあります。
放課後、生徒がわからないところをセンセイに聞きにいっても、
センセイがいない・・・
こんな事態になり、もしかすると、学習意欲の低下につながるかもしれません。

実際、ある私立高校では、人件費抑制等のために、
一時期、非常勤講師や派遣教員が全体の3割ほどいたのですが、
学力低下を招き、結局、その割合を1割程度に抑えた結果、
学力向上につながった、というのが紹介されていました。

番組スタッフのブログ記事「スタッフの部屋」では、
こういうコメントを寄せた方がいます。
切実な訴えです・・・

(引用)
私は秋田県の公立高校で非常勤講師をやっている39歳男性です。派遣教師と言うことで取り上げられていますが、公立も人件費削減のために同じことをしております。私は低賃金のために結婚も諦めました。派遣でしたら会議等も免除ですが、雇用継続をちらつかされて職務外のことも断るに断われない環境です。派遣教師の業態は公立学校にもあることを知って欲しいと思います。

投稿日時:2012年11月20日 19:36 | 9R
(引用終)

私立高校では派遣教師ですが、
公立校では非常勤講師や期限付教諭が増え続けています。
小学校ではフルタイムで働くため、時間契約にはならない場合が多いはずですが、
中学校・高校では時間契約(1コマいくら)になるので、
時間には余裕ができるものの、経済には余裕がなく、
ワーキングプアを招いているそうです。

番組の中では、尾木ママこと尾木 直樹さんがコメントしていました。
この人の教育論は私はあまり好きではありませんが、
コメントは的確でした。

文部科学省は、監督官庁として、
私立高校を含む全学校(学校教育法第1条に規定される「1条校」)には、
教員の正規・非正規(派遣含む)教員の数と割合の報告義務を課し、
あわせて、その情報を公開するよう義務づけるなどの法的措置をとるべき、と考えます。
また、非正規教員が全教員の2割を超えてはならない、などの制限も設けるべきでしょう。
守れないなら、私立学校なら認可取り消しなどの重い行政処分もあった方がいいと思います。
児童生徒の学ぶ権利を保障し、あわせて、教員の身分をきちんと保障するためです。

教育は日本の未来を築き、その生徒の将来を大きく左右します。
教育の分野こそ、もっと大幅に税金を投入すべきところだと私は考えます。

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