カテゴリー「音楽」の556件の記事

2019年2月 1日 (金)

2019年1月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2019年1月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページ及びカテゴリを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?
~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

二位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知
三位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類
四位.SACDとBlu-ray Audio、どちらが優れているか?〜音響、価格、将来性・・・
五位.ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・
六位.NHKEテレ・こころの時代~宗教・人生
~「外国人収容者と共にありて」(2019年1月12日再放送)

七位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』

八位.NHKBSプレミアム・玉木宏 音楽サスペンス紀行▽ショスタコーヴィチ 死の街を照らした交響曲第7番(2019年1月2日放送)と、M・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管による「レニングラード」の名演
九位.クラッセスノーパーク〜スキー初心者に最適!
十位.「障害者グループホーム建設反対」という差別と、障害者基本法第16条(教育)

先月の記事が2本ランクインしたのは、
嬉しく思いました。
六位の
NHKEテレ・こころの時代~宗教・人生
~「外国人収容者と共にありて」(2019年1月12日再放送)
と、
八位の
NHKBSプレミアム・玉木宏 音楽サスペンス紀行▽ショスタコーヴィチ 死の街を照らした交響曲第7番(2019年1月2日放送)と、M・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管による「レニングラード」の名演
です。

北海道は厳冬期に入りました。
今月もご愛読よろしくお願いいたします。

2019年1月25日 (金)

シベリウス:交響曲第3番Op.52聴き比べ(SACD&Blu-ray Audio編)

2018年年末〜2019年年始、一番よく聴いたクラシック音楽は、
シベリウスの交響曲第3番です。

ところで、みなさんは、シベリウスの交響曲で初めてハマったのは、第何番でしょうか?
私はたぶん人並みに(?)、交響曲第2番からです。
カラヤン&BPO盤(DG)ではピンと来なかったのが、
バーンスタイン&VPO盤を聴いて、一気に好きになりました。
(ただし、今聴くと、クドい気がします。)

(参考)バーンスタイン&VPO盤

それから、バーンスタイン&VPO盤で、第1番、第5〜第7番もステキだとわかり、
第3、第4番以外は好きになりました。
それから何十年かして、つい最近になってから、
苦手だった第4番もようやくその魅力がわかるようになりました。

(参考記事)
レイフ・セーゲルスタム(Leif Segerstam)指揮ヘルシンキ・フィルによるシベリウスの交響曲第4番〜聴く「視点」がようやく見えた!
シベリウス:交響曲第4番聴き比べ〜ベルグルンド(Berglund)盤3盤を中心に

これで、第3番以外の曲は全部気に入ったわけですが、
どういう訳か、第3番はイマイチピンと来なかったのです。

しかし、2018年年末に、
Blu-ray Audioのシベリウス交響曲全集(後述)をなんとなく聴き流しているうちに、
「交響曲第3番も、イイナ・・・」と思えるようになりました。
そこで、全集としてではなく、第3番だけ聴いてみると・・・
そう、第1楽章では、森の小動物がピョコピョコと木陰や切り株から顔を出しているような、
そんな光景が頭に浮かんできました。
シベリウス流の「田園」交響曲なんだなと、一気に好きになりました。
(「田園」というよりは、「森林」なんでしょうけど・・・)

ちなみに、膨大な録音を残したカラヤンでさえ、
なぜか第3番だけは録音を残していません。
The Archives of Herbert von Karajanという、
カラヤンのディスコグラフィーを網羅したサイトによると、
第1番は1回、第2番は2回、第4番と第5番に至っては4回、
第6番は3回、第7番は2回の正規録音があるとのことです。※ライブ録音は除く)
後述する、サー・サイモン・ラトル指揮BPO盤の解説によると、
ベルリン・フィルでのこの交響曲第3番初演は、
2010年2月9日で、初演者はサー・サイモン・ラトルとのこと。
他の交響曲は遅くとも1938年までにはBPOで初演されているそうです。

思うに、あのカラヤンでさえ取り上げなかったのは、
第2番までのポピュラー路線と、第4番以降の晦渋路線どちらでもない、
過渡期的な作風だから、なのかもしれませんね・・・
(これは私の憶測に過ぎませんが・・・)
私にとっても、やはりどっちつかずの作品、という評価でしかなったものです。
しかしその「どっちつかずさ」も、一度判れば魅力にさえ感じました。

もう一つ付け加えて言えば、第3番をさらに純化させていくと、
第6番の世界になるのかも・・・と思いました。
第3番と第6番がカップリングされている盤を聴くと、
あまり切れ目を感じさせません。
(これは余談ですね・・・)

それでは聴き比べです。
オススメ順に紹介します。
指揮者・オケ名・レーベル・録音年月・
スペック(SACD ハイブリッドorシングルレイヤー、Blu-ray Audio)、
2ch Stereo or Surround etc...) 、
カップリング曲の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。
なお、今回、通常CDへの評は割愛しました。
(参考までには載せましたが・・・)

◯オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団(BIS)
2015年5〜6月
SACDハイブリッド Surround/SACD Stereo/CD
カップリング シベリウス:交響曲第6番&第7番

☆4.5
第1楽章 10:41
第2楽章 10:40
第3楽章 08:47

この第3番を本当に「愉しい」「美しい」と思わせてくれた盤です。
特に第1楽章は、秋の野山を散歩していると、いろいろな小動物に出くわしたり、
可憐な花を見かけたりしたような気分的高揚を感じます。
第2楽章、第3楽章も同様です。
まず一番にオススメしたい演奏です。
オケがアメリカの団体だからといって、侮るなかれ!

なお、同じ指揮者で、ラハティ交響楽団を指揮した全集盤もあります。
交響曲第5番の初稿盤の録音といった、資料的価値は高いですが、
演奏・録音ともに、断然ミネソタ管弦楽団の方をオススメします。

(参考)ラハティ管弦楽団盤(全集)(BIS)

(☆3.5相当)
第1楽章 10:15
第2楽章 11:12
第3楽章 08:51


◯パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団(WARNER)
1977年6月
SACDハイブリッド SACD Stereo/CD
シベリウス交響曲全集(※タワレコ限定)

※下のは通常CD盤です。

こちらがSACD盤です。タワレコ限定盤です。
シベリウス: 交響曲全集 (第1番-第7番), 管弦楽曲集<タワーレコード限定>

☆4.5
第1楽章 10:45
第2楽章 11:13
第3楽章 09:01

スケール雄大ですが、後述のバルビローリ盤のようなゆったり感はありません。
過不足なく響いており、極めて模範的・理想的な演奏といえます。
特に第3楽章は、大自然が鳴動しているかのような、
壮大な光景が見えてくるようです。
なお、一般的には、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団盤の方が、
評価が高いようですが、
私はボーンマス交響楽団盤の方を評価しています。
ヘルシンキ・フィル盤は、あまりにも「極北の」演奏すぎて、
理解と共感を拒んでいるかのような素っ気なさがあるからです。

(参考)パーヴォ・ベルグルンド指揮ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団盤(WARNER)通常CD

(☆3.5相当)
第1楽章 10:16
第2楽章 09:48
第3楽章 08:31

◯サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(KING INTERNATIONAL)
2015年1〜2月
SACDハイブリッド Surround/SACD Stereo/CD
シベリウス交響曲全集

※可能であれば、SACDよりも、
Blu-ray&Blu-ray Audio盤付の方をオススメします。

☆4.0
第1楽章 10:13
第2楽章 09:21
第3楽章 08:43

カラヤン時代のベルリン・フィルとは違って、
力で押し切るような演奏ではなく、
「自然」を感じられる、穏やかな演奏となっています。
第1楽章は小動物が顔をひょこひょこのぞかせているような感じになっています。
第2、第3楽章は、しっとりと聴かせる演奏となっています。
(CD+Blu-ray&Blu-ray Audio付の盤を選んでおけばよかったと思いました・・・)
なお、私は未聴で、購入予定もありませんが、
バーミンガム市交響楽団を指揮した盤もあります。

(参考)交響曲全集(通常CD)

◯サー・ジョン・バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(WARNER)
1969年5月
SACDハイブリッド SACD Stereo/CD
シベリウス交響曲全集(※タワレコ限定で、既に廃盤扱いです。)

※下の全集は通常CD盤です。

分売盤(第6番とのカップリング)

☆4.0
第1楽章 12:16
第2楽章 11:16
第3楽章 09:23

他の演奏に比べて、テンポがゆったりとしており、
スケール感が雄大な印象を受けます。
それはまるで、大型の船に乗ってフィヨルドをクルーズしているかのようなイメージです。
一音一音慈しまれて奏でられるような響きが、シベリウスを超えて、
ブルックナーの大宇宙さえ感じさせるほどです。
あえて難点を言えば、第3楽章が少しもたれ気味かも・・・


◯ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送交響楽団(ALTHAUS MUSIK)
2015年
Blu-ray PCM STEREO DTS-HD MASTER AUDIO 5.1ch
シベリウス交響曲全集

☆4.0
第1楽章 10:44
第2楽章 09:41
第3楽章 09:47

標準的な演奏。過不足なくフィンランドの大自然が音で描かれています。
このBlu-rayの交響曲全集では、演奏だけではなく、
● ドキュメンタリー「シベリウス、リントゥと7つの交響曲」(ナレーター:ハンヌ・リントゥ)
と、
● 「ソート・オブ・シベリウス!」
というドキュメンタリーやシベリウスについてまとめたバイオグラフィ映像がついており、
曲の理解を助けてくれます。

交響曲第3番の解説では、第3楽章に「神に祈る人」というコラール風の旋律がある、
と教えてくれました。

(→文章で読みたいのであれば、「シベリウスの交響曲第3番」という記事がオススメです。)

◯ロリン・マゼール指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(DECCA)
1968年3月
Blu-ray Audio 2.0pcm 24-bit/96kHz 2.0dolby true HD 24-bit/96kHz
シベリウス交響曲全集(CD付)

☆4.0
第1楽章 09:26
第2楽章 08:15
第3楽章 08:46

金管が吠えまくる!
まるでブルックナーみたいです。
フィンランドとか田園風景というイメージはわきませんが、
まるでロッキー山脈みたいな岩でゴツゴツした岩肌や、
荒々しい荒涼とした自然が見えてくるようです。
あまり愉悦感はありませんが、ここまでやればGood!です。

こういう、CDとBlu-ray Audio付の長時間録音ものが、
最近DECCAやDGから出ていますが、
はっきりいって、CDは不要ですね・・・
しかも、CDは紙ジャケットで出し入れしにくいのもマイナスです。
Blu-ray Audioだけで販売してほしいものです。

◯サー・コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団(LSO Live)
2003年10月
Blu-ray Audio 5.0/5.1 DTS-HD MA 24bit/96khz
2.0 DTS-HD 24bit/96khz
シベリウス交響曲全集(ハイブリッドSACD付)

☆3.5
第1楽章 11:26
第2楽章 11:05
第3楽章 08:26

全体的に控え目の演奏です。東洋的な高原の風景が見えてきそうです。
落ち着いて堪能できる感じ、でしょうか・・・

Blu-ray Audioがついていたら、はっきりいって、SACDでさえ不要ですね。
どっちかだけで十分ではないでしょうか。

◯オッコ・カム指揮ラハティ交響楽団(BIS)
2012年5月、2013年1月
SACDハイブリッド SACD 5.0 Surround /SACD Stereo /CD
シベリウス交響曲全集

☆3.5
第1楽章 10:11
第2楽章 10:05
第3楽章 08:55

静かで、穏やかで、温かいイメージです。
(温かい、といっても、冬の北海道程度ですが・・・)

今回評は書きませんが、我が家にある通常CDも紹介しておきます。
※紹介済のものは除きます。
(演奏時間も省略します。)

○オッコ・カム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(DG)
※タワレコ限定、全集
シベリウス: 交響曲第1番-第3番, 他<タワーレコード限定>

○ヘルベルト・ブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団(DECCA)


※全集

○レイフ・セーゲルスタム指揮ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団(ONDINE)


※全集。
通常CDなら、この全集がオススメです。

2019年1月13日 (日)

NHKBSプレミアム・玉木宏 音楽サスペンス紀行▽ショスタコーヴィチ 死の街を照らした交響曲第7番(2019年1月2日放送)と、M・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管による「レニングラード」の名演

2019年1月2日に、NHKBSプレミアムで放送された、
玉木宏 音楽サスペンス紀行▽ショスタコーヴィチ 死の街を照らした交響曲第7番」を、
正月明けに、録画で観ました。
再現ドラマを交えての2時間のドキュメンタリー番組でした。
年末年始の帰省中及び自宅に戻ってからも、
年末年始のいろいろなクラシック音楽の特別番組を観ましたが、
この番組は最も興味深いものとなりました。

番組HPから引用)
第二次世界大戦のさなか、ドイツ軍に包囲され過酷な状況にあったレニングラードで、ある演奏会が行われた。ショスタコーヴィチが故郷・レニングラードにささげた「交響曲第7番」。飢えや寒さと闘いながら、人々はどのようにして“奇跡のコンサート”を実現したのか?一方、作品の楽譜は密かにマイクロフィルムにおさめられ、遠路アメリカまで運ばれた。ソビエトとアメリカの大国同士が音楽で手を結んだ、驚くべき政治的背景とは?
(引用終)

作曲家のショスタコーヴィチに焦点を当てるよりは、
ドイツ軍に包囲されて地獄のような苦しみに喘いでいたレニングラード
(現:サンクトペテルブルク)で、
どのように奇跡の初演を行うことができたのか、というのが、
番組の中心でした。

うろ覚えでスイマセンが、以前(数年前?)、NHKBS1で、
再現ドラマなしのほぼ同内容(レニングラードでの初演に至るまでの部分)の
ドキュメンタリー番組を観たことがあります。
(番組名は忘れてしまいましたが・・・)
ただ、今回は、再現ドラマと、俳優の玉木宏さんによる生存者へのインタビューと、
指揮者パーヴォ・ヤルヴィのコメント、
アメリカでの初演に至るまでの経緯という新要素を加えているので、
新鮮な目で観ることができました。

飢餓の中で、人肉食まで行われた凄惨な飢餓の話は絶句でした・・・
(肉屋から、「もっといい肉があるよ」と誘われて肉屋の家へ行った人が行方不明になり、
衣服だけが残されていた・・・バラバラになった手足がたくさんあって・・・
その先は言うのも憚ります・・・)
人々は音楽よりも、日々食べるのでも精一杯。
(食べられるものなら、壁紙の糊すらも食べていたとか・・・)
世界初演、海外初演、アメリカ初演が既に行われていた上での、
この曲が捧げられたレニングラードでの初演。
飢餓とドイツ軍の攻撃の中、
なんとか初演に漕ぎ着けるまでの実話は感動的でした。
お正月だから、めでたい気分の中、
よくこんな重たい内容の番組を放送できたものだと感心しました。

番組を見終わってから、
早速「レニングラード」を全曲通して聴いてみようと思いました。
実は、私にとって、「レニングラード」は長いし、第3楽章と第4楽章は少々退屈ですので、
全曲聴き通すのはあまりしたことがありません。

その印象を私に植え付けたのは、この曲の名盤として知られる、
バーンスタイン指揮シカゴ交響楽団による演奏だと思います。

(参考)バーンスタイン&CSO盤

通常、第1楽章は27分前後で演奏されますが、
バーンスタイン盤は32分近くかかります。
第1、第2楽章だけで、45分以上になります。
(通常は40分以下)
確かに、昔バーンスタイン&CSO盤を聴いた時は、
第1楽章の迫力に感動したものです。
しかし、第1楽章でお腹いっぱいという感じで、
第2楽章はもう耳に残らない感があり、
第3楽章、第4楽章はCD2枚目に入るので、
「もういいや・・・」という感じで、あまり聴くことがありませんでした。

改めてバーンスタイン&CSO盤を聴いてみると、
出だしこそ音の迫力はいいですが、
そこからはすぐにお腹いっぱい感があり、
第1楽章でさえ、聴き通すのにウンザリしました。

家にあった他の盤では、
昔、アンドリス・ネルソンズ&バーミンガム市交響楽団のSACDがありましたが、
SACDなのに全然迫力がなかったので、すぐ売り払いました。

(参考)ネルソンズ盤

ネルソンズはボストン交響楽団による演奏による新録音が、
2019年2月に発売予定です。

(参考)ネルソンズ新盤

交響曲第12番で凄演を聴かせた、キタエンコ指揮の盤も、
この「レニングラード」ではイマイチでした・・・

(参考)キタエンコ盤
ショスタコーヴィチ:交響曲全集[SACD-Hybrid] SACD, Box set, Import

通常CDで合格は、ルドルフ・バルシャイ指揮WDR交響楽団によるものでした。

ショスタコーヴィチ:交響曲全集 (Shostakovish: Symphonies) Box set, CD, Import

ただ、やはりSACDでいい演奏を聴いてみたいな、と思ったので、
急いでマリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の
ハイブリッドSACDを買って聴いてみました。

マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団盤

こちらは各楽章の収録時間を書いておきます。

第1楽章 27:22
第2楽章 11:20
第3楽章 18:39
第4楽章 17:16

第1楽章、第2楽章の迫力は、バーンスタイン盤を超えます。
第3楽章、第4楽章は、私が元々それほど好きではないせいか、
少し迫力が落ちるように感じましたが、
バーンスタイン盤のように途中で聴くのをやめてしまう満腹感にはならなく、
最後まで聴き通すことができました。
この演奏で、ようやく全曲通して聴く道が開けたように思えます。
いい演奏に巡り会えたと思いました。

参考記事を挙げておきます。
・タワレコがNHKの番組放送後にまとめた記事
NHK BS「玉木宏 音楽サスペンス紀行」で話題!ショスタコーヴィチ:交響曲第7番“レニングラード”
カテゴリ : Classical掲載: 2019年01月08日 00:00

ショスタコーヴィチ 交響曲第7番
---「レニングラード」という標題を外して再評価を ! ---

レニングラード初演に関する詳しい本のようです。
ひのまどか著『戦火のシンフォニー: レニングラード封鎖345日目の真実』

2019年1月 4日 (金)

2018年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧 付:謹賀新年2019

2019年、新年明けましておめでとうございます。
本年も、当ブログをよろしくお願い致します。

さて、2018年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページ及びカテゴリを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知
二位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?
~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

三位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類
四位.気分が落ち込んだ時に聴いてみたくなるクラシック音楽(重症編)
五位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』

六位.クリスマスの讃美歌
The snow lay on the ground/雪はつもり(讃美歌第二編127)※私訳とmidi付

七位.SACDとBlu-ray Audio、どちらが優れているか?〜音響、価格、将来性・・・
八位.原点にして、もしかして終着点?
〜ショルティ(Sir Georg Solti)による、ベートーヴェン:交響曲全集(80年代録音)

九位.ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・
十位.シベリウスによるクリスマスの讃美歌~喜びはむねに(讃美歌21・271番)※midi付

先月の記事で、季節柄、クリスマスにちなむ記事がランクインしたのは、
嬉しく思いました。
六位の「クリスマスの讃美歌
The snow lay on the ground/雪はつもり(讃美歌第二編127)※私訳とmidi付
」と、
十位の「シベリウスによるクリスマスの讃美歌
~喜びはむねに(讃美歌21・271番)※midi付
」です。

年末年始には、シベリウスの交響曲第2、第3、第5、第6番をよく聴いていました。
凍てつくような寒さのこの時期に実にぴったりです。
特にオススメの演奏は、オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団のものです。

シベリウス : 交響曲 第3番 第6番 第7番 (Sibelius : Symphonies Nos 3・6・7 / Minnesota Orchestra | Osmo Vanska) [SACD Hybrid] [輸入盤] [日本語帯・解説付] Hybrid SACD

シベリウス : 交響曲 第2番 | 交響曲 第5番 (Sibelius : Symphonies Nos 2 & 5 / Minnesota Orchestra , Osmo Vanska) [SACD Hybrid] [輸入盤・日本語解説付] Hybrid SACD

あと、Blu-ray Audio盤だと、第1番から第7番までディスクを変えずに、
なんとなく流し聴きができます。
演奏の質はだいたい合格点ぐらいですが、便利ですよ。
ロリン・マゼール指揮ウィーン・フィルの演奏による全集です。

Sibelius: the Seven Symphonies Box set, CD, Import


今年も、そして今月もご愛読よろしくお願いいたします。
皆様に神様の祝福が豊かにありますように!

主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
主が御顔の光であなたを照らし
あなたに恵みを与えられるように。
主が御顔をあなたに向けて
あなたに平和を賜るように。

(聖書協会共同訳 旧約聖書 民数記6:24〜26)

(おまけ)
道東某所で2018年の年末に撮影した夕焼けの写真です。
こういう素晴らしい夕焼けを見ると、
頭の中に、シベリウスの交響曲第5番の終楽章が鳴り響いてきました。

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2018年12月26日 (水)

クリスマスイヴにハレルヤ・コーラス!(2018年12月24日)クリスマスにはぜひMessiahを・・・

Merry Christmas!
Frohe Weihnachten!(ドイツ語)
聖誕快楽!(中国語繁体字)
クリスマスおめでとうございます!

クリスマス・イブには、
たいてい、所属教会のクリスマスイヴ礼拝(キャンドルサービス)に行きますが、
今年(2018年)は諸事情により、所属教会とは違う教派の礼拝に出席しました。
今回お伺いしたのは、札幌市中央区にある古い教会、
日本キリスト教団札幌教会」でした。
創立1889年、献堂110年以上という歴史ある教会です。
十数年前に、主日礼拝以外で2回ほど行ったことがありますが、
もちろんクリスマスイヴ礼拝は初めてでした。

HPで事前に礼拝時間(18:30〜)等を確認してからの参加としました。
HPでは、礼拝の中で、ヘンデルの「メサイア」の「ハレルヤ・コーラス」を、
全員で歌う、と告知されていました。
そこで、24日(ちょうど振替休日だったので)の午前中に、
CDと楽譜を使って、「ハレルヤ・コーラス」の練習を妻と一緒にしてみました。

(参考楽譜)

CDは、鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンによる抜粋盤と、
ショルティ指揮シカゴ交響楽団による抜粋盤を何度も聴き返しました。
(「メサイア」はこの2盤+ホグウッド盤があれば十分です。いろいろな盤に手を出しましたが、
結局この3盤を凌ぐものはないかな・・・)

(参考 バッハ・コレギウム・ジャパン盤)

(参考 同抜粋盤※廃盤?)

(参考 ショルティ盤)

(参考 ホグウッド盤※Blu-ray Audio付)

さて、日没少し前に家を出て、
まずは地下鉄で「白い恋人パーク」に行ったあと、
少し早めに教会に着く予定でした。
ただ、予定よりは15分遅れの、18:15には聖堂内に着席できました。

キャンドルサービスの演出や聖歌隊の使い方はなかなか上手いと思いました。
聖歌隊が讃美歌(讃美歌21)256「まぶねのかたえ」(旧讃美歌107)を歌いました。
所属教会でも前日に歌ったばかりでした。
私は以前所属していた教会の聖歌隊で、讃美歌21の楽譜で、
バスパート(一人しかいなかったですが・・・)を歌ったことがあります。
この曲のバスパートはやたら細かい動きで難しい割に、目立たないのデス・・・
(実はこの曲、J.S.バッハ作曲なのですよ。)

(参考 讃美歌21)

(引用)
讃美歌21 256「まぶえのかたえに」6節

愛する主イェスよ、今ささぐる
ひとつの願いを 聞きたまえや。
この身と心を 主のまぶねとなし、
とわに宿りたまえ。

(引用終)

「まぶねのかたえに」といえば、最近(2018年11月)発売された、
バッハ・コレギウム・ジャパンのクリスマス・アルバムにも収録されています。
3番の歌詞は日本語で歌われています。
とても美しいですよ。

(参考)


聖歌隊の歌では、他に、讃美歌253「踊れ、わが心」の2節の歌詞が心に響きました。

(引用)
讃美歌21 253「踊れ、わが心」2節

み子を賜う神、
いかで人を憎みたもうか。
愛のゆえにこそ
神はみ子を 世に送りぬ。

(引用終)

元歌詞は、Paul Gerhardtのものです。
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。御子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。
(聖書協会共同訳 ヨハネによる福音書3:16〜17)
この聖書の御言葉のエコーとも言える歌詞ですね。

(参考)聖書協会共同訳聖書(2018年12月刊行)

会衆一同で歌う讃美歌は、「きよしこの夜」とか「まきびとひつじを」などでした。
私はこういう機会なので、1番は主旋律を歌って、
それ以降はバスパートを歌いました。
妻から「目立つから、控えめに・・・」とたしなめられました(*^-^)

さて、お待ちかねの、「ハレルヤ・コーラス」!
式次第(讃美歌入)の他に、4声の楽譜が受付で手渡されていました(後で回収)。
楽譜を見てちょっとびっくり!
我が家の楽譜では、原調のニ長調ですが、
こちらの教会の楽譜では、歌いやすいようにハ長調になっていました。

Hallelujah! for the Lord God omnipotent reigneth.
The kingdom of this world is become the kingdom of our Lord,
and of His Christ;
and He shall reign for ever and ever.
King of Kings, and Lord of Lords.
Hallelujah!

ハレルヤ 全能者である神、主が王となられた。(黙示録19:6)
この世の国は、私たちの主と
そのメシアのものとなった。
主は世々限りなく支配される。
(黙示録11:15)
王の王、主の主(黙示録19:16)
(すべて『聖書協会共同訳聖書』から引用)

教会員の方たちは事前に練習されていたようですが、
やはりテノール、バスパートは非常に手薄でした。
(どこの教会でも似たようなものですが・・・)
結果的に、バスパートを歌っていたのは、
ほぼ私だけだったのかもしれません。
(他におられたのかもしれませんが、全然聞こえませんでした。)
ソリスト気分でかなり大きな声で歌うことができました。
(何小節か、歌えなかったところがありましたが・・・)

And He shall reign for ever and ever.
や、
King of Kings, and Lord of Lords.
といった、バスパートがとても目立つところを歌うことができて、
とても幸せでした!

「ハレルヤ・コーラス」は、一般の合唱団で何回か歌ったことがありますが、
礼拝の中で歌ったのは初めてでした。
とても祝福された聖夜となりました。

クリスマスメッセージとして、米倉美佐男牧師が語りました。
冒頭に、ドイツの宗教詩人アンゲルス・シレジウスの宗教詩を引用していました。

キリストがベツレヘムに千度生まれても
キリストがあなたがたの心の中に生まれなければ
あなたがたの魂は救われません。
主の十字架だけがあなたを健やかにするのですから
ゴルゴタの丘の十字架があなたの心の中にたてられなければ
あなたの魂は永久に失われてしまうでしょう。

シレジウス瞑想詩集〈上〉 (岩波文庫) ※現在絶版?

↑20年以上前に読んだことがあります。

礼拝後には、教会敷地内にある別館(?)「明星館」での祝会に少しお邪魔し、
ケーキなどをいただいてから帰りました。
とても満足したクリスマス・イヴ礼拝となったことを、
主に感謝します!
また、日本キリスト教団札幌教会の信徒の皆様、ありがとうございました。

(おまけ)
白い恋人パークで撮った写真です。

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2018年12月10日 (月)

原点にして、もしかして終着点?〜ショルティ(Sir Georg Solti)による、ベートーヴェン:交響曲全集(80年代録音)

私が初めて手にしたクラシック音楽のCDは、
カラヤン指揮ベルリン・フィルの、
ベートーヴェン:交響曲第5番&第8番(70年代録音)でした。
これは父親からのプレゼントでした。

(参考)
Beethoven: The Symphonies (Dolby Atmos) ※Blu-ray Audio

↑もはやCDでもSACDでもなく、Blu-ray Audioの方をオススメします。

では、自分で初めて買って聴いたベートーヴェンの「第9」は、
というと、ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏(80年代)でした。
今でも、私にとって特別な一枚です。

(参考)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 CD

↑このジャケットと同じ盤でした・・・

それから、自分で「第9」の合唱団員として何回か歌ったり、
それこそ何十種類の演奏を聴いてきました。
今でも、多分「第9」だけで10盤くらいあると思います。
(今回は聴き比べ記事ではないので、正確には把握していません・・・)
それでも、ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏は、
特別な位置を占めているといえます。
というのも、「第9」のみならず、
「英雄」、「田園」については、やはりショルティ盤の演奏が基準となって、
いい演奏とそうでない演奏を聴き分けているように思います。
(「英雄」、「田園」もショルティ盤が初めて買って聴いた盤でした。)

今回、タワーレコードのVintage+plus Vol.27として、
ショルティ指揮シカゴ交響楽団による、
ベートーヴェン:交響曲全集(80年代録音)が発売されたので、
さっそく購入して交響曲全曲を聴きました。
5枚組で、「エグモント序曲」、「レオノーレ序曲第3番」も収録されています。

【CD】
ベートーヴェン: 交響曲全集(1986-89録音)、《エグモント》序曲、《レオノーレ》序曲第3番<タワーレコード限定>

トップバッターは、CD1の、「第1番」と「第3番」。
SACDと間違うくらいの優秀録音です。
低音がバリバリ響いて、家のあちこちに響きわたっていました。

なんというか、懐かしい我が家へ帰ってきたかのような響きに思えました。
放蕩息子か、はたまたペール・ギュントか・・・
結局この響きに戻ってくるのか・・・
原点にして、もしかして終着点なのかも、とさえ思ってしまいました。

文句なくオススメは、「第9」と「英雄」です。
特に「第9」は、モダンオケの演奏としては、極めて模範的です。
(元々相当な回数聴いているとはいえ・・・)

一昔前、かの宇野センセイがご存命のときは、
カラヤンやショルティの指揮によるベートーヴェンの交響曲は、
低く見られる傾向がありましたが、
今や、そういう先入観抜きに、
「いいものはいい!」と言えるようになったのは、
いいことだと思います。

奇をてらった演奏も時にはいいですが、
やはり、ベートーヴェンは、このくらいの壮大で迫力ある演奏の方が好きです。
買ってよかったと思いました。

2018年12月 5日 (水)

ユジャ・ワン(Yuja Wang) ピアノ・リサイタル(2018年12月4日 札幌文化芸術劇場 hitaru)

2018年10月に開館した、
札幌文化芸術劇場。
(愛称:hitaru→
「札幌市民が思う存分芸術に『ヒタル』場」や、「hito(人)がaru(ある)=人が集まる」
という意味があるそうです。)
※(参考)■札幌市/札幌文化芸術劇場の愛称決定/hitaruに、18年10月開業へ
こけら落としの演目「アイーダ」や、バレエ「白鳥の湖」は、
チケットが手に入らず観ることができなかったので、
この公演で、初「hitaru」となりました。
2018年12月4日の、
ユジャ・ワン ピアノ・リサイタル」です。
ちなみに、この「hitaru」のスタインウェイを選定したのが、
ユジャ・ワン、とのことです。

コンサートの評の前に、hitaruの印象を述べておきます。
私ども夫婦が今回とった席は、舞台左側で、
ピアニストの手がよく見える側でした。
札幌コンサートホールKitaraのイメージで考えて、席をとったのですが、
実際に席に座ってみると、結構怖い感じがありました。
転落防止用の柵が不十分の高さのまま、
20〜30mもの高さの位置にありました。
高所恐怖症の人にはオススメできません。
真下の席の人がかなり小さく見えました。
あと、席が高すぎて座りにくい、と妻が言っていました。

一方、さっぽろテレビ塔や大通公園の一部が見えるなど、
景観としてはなかなかだと思いました。

会場への苦言はさておき・・・
ここから、コンサートの評に移ります。

普通のコンサートですと、コンサート・プログラムがきちんと決まっているのですが、
渡されたパンフレットには、
「演奏者の強い希望を尊重し、本日演奏される曲目は公演当日の発表とさせていただきます。曲目は休憩時および終演後、4階と6階のホワイエに提出いたしますほか、札幌市民交流プラザのホームページにも掲載いたします。」と書かれており、
唯一、ショパンのピアノ・ソナタ第3番だけが確実に演奏される、
ということだけが、観客に知らされている形でした。

この写真は、終演後に私が撮った演目一覧です。
20181204_yuja_wang_1

文字で書くと、以下の通りです。
札幌市民劇場HPより転載)

ユジャ・ワン ピアノリサイタル 演奏プログラムをお知らせします
2018年12月5日(水)

札幌文化芸術劇場 hitaru

昨日12月4日(火)、札幌文化芸術劇場 hitaru で開催したユジャ・ワン ピアノリサイタルの演奏プログラムをお知らせします。
ご来場いただきました皆様、どうもありがとうございました。

演奏プログラム

ラフマニノフ:ヴォカリーズ 作品34-14
ラフマニノフ:10の前奏曲 作品23より 第5番 ト短調
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」作品39より第5番 変ホ短調
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
シューベルト(リスト編曲):糸を紡ぐグレートヒェンS.558-8
グルック:歌「オルフェオとエウリディーチェ」より精霊の踊り(メロディー)
ビゼー(ホロヴィッツ編曲):カルメンの主題による前奏曲(第2幕 ジプシーの歌)
〈休憩〉
カプースチン:8つの演奏会用練習曲 作品40より 第3番トッカティーナ
リゲティ:ピアノのための練習曲集 第2巻より 第10番 魔法使いの弟子
ブラームス:6つの小品 作品118より 第2番 間奏曲
メンデルスゾーン:無言歌集 作品67-2 「失われた幻影」
ブラームス:3つの間奏曲 作品117より 第3曲
ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 作品64-2
ブラームス/シフラ編曲:ハンガリー舞曲集 第5番
プロコフィエフ:トッカータ 作品11
アルトゥロ・マルケス:ダンソン 第2番
モーツァルト/ヴォロドス、サイ、ユジャ・ワン編曲:トルコ行進曲

〈アンコール〉
プロフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 作品83より 第3楽章
ヴィンセント・ユーマンス:二人でお茶を
チャイコフスキー/ワイルド編曲:白鳥の湖 作品20より 4羽の白鳥の踊り

(転載終)

見てのとおり、プログラム自体、
かなり何の脈絡もありません。
強いていえば、ヴィルトゥオーゾの魅力を最大限に引き出すもの、
といいましょうか・・・

前半のメインは、もちろんショパンのピアノ・ソナタ第3番ですが、
あまり面白い演奏だったとはいえませんでした。
しかし・・・
真のメイン・ディッシュは、
前半一番最後の曲である、
ビゼー(ホロヴィッツ編曲):カルメンの主題による前奏曲(第2幕 ジプシーの歌)

でした!!!
まさに、ホロヴィッツの再来?
これこそ、彼女の面目躍如でした!
高音のきらめきが、
ホールの中をまさに彗星のごとく飛び交うような感じでした。
あるいは、フィギュアスケーターが見事にトリプルアクセルを決めるような?・・・
そう、彼女のピアノの魅力は、叙情性とかではなく、
ひたすら、きらめくテクニックなのです!
それは、あえていえば、中国の「雑技」に近いのかもしれません。
芸術性云々よりも、ここまでテクニックで人を楽しませることができれば、
特別な才能というほかありません。

前半は、まぁまぁ許容範囲のドレス姿でしたが、
後半の登場は、「ぶっとび〜〜」という感じでした。
キャバ嬢もビックリのケバケバしいセクシー衣装でした。
下の階にいる男性はついつい太腿に目がいってしまうのでは・・・な〜んて・・・

ピアノの譜面台には、電子楽譜(だと思われました)が置かれていました。
ユジャ・ワン自身が英語で曲目のスピーチをしながらの、
リサイタル進行でした。

カプースチンとリゲティのエチュードは、初めて聴きましたが、
とにかくすごいテクニック炸裂!!
現代モノとかの偏見なく聴けば、
テクニックの凄さに唖然とするしかありませんでした。

ブラームスの間奏曲集からの曲は、箸休め的な感じでしたが、
まぁまぁの佳演だったと思います。
テクニックだけでなく、私には叙情性もあるのだよ、
というアピールなのでしょう。
でも、ショパンのワルツの後の、
怒涛の4曲は、間奏曲集の感傷を一気に吹き払い、
もはやサーカスを見ているかのような興奮に包まれました!
本当に、聴きにきてよかったな、と思わされました。

アンコールの1曲目は、
プロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番の第3楽章!
(ポリーニが弾いていた曲ですね。)

(参考)
ストラヴィンスキー:《ペトルーシュカ》からの三章、他

難曲をアンコールにもってくるあたりがすごい!
しかも、さらっと弾いてしまう・・・
アンコールの拍手はやまず、結局上記を含めて3曲も弾いてくれました。
19時に始まった公演は、21:20頃に終演しました。

ホールの響きはなかなか素晴らしいとは思いましたが、
こういうリサイタルはやはり、Kitara大ホールの方がいいと思いました。
とはいえ、大満足のリサイタルでした!

ユジャ・ワンの最新アルバム(2018年12月現在)です。

ベルリン・リサイタル

2018年12月 3日 (月)

映画「くるみ割り人形と秘密の王国」(原題:The Nutcracker and the Four Realms)

バレエの「くるみ割り人形」は、何度観ても楽しいものです。
私と妻はどちらも大好きです。
NHKBSプレミアム等でその放送があれば、必ず録画して観ています。
たとえ、ミョーな演出だとしても・・・
(一番???だったのは、
「くるみ割り人形」から突然世界の終わりの話が導き出される、
意味不明な演出、というものでした・・・)
バレエ全体を観るよりも、さらに好きなのは、
「くるみ割り人形組曲」です。
クナッパーツブッシュがウィーン・フィルを振ったものか、
カラヤン&BPOの演奏(または、カラヤン&VPO)があれば、
十分です。

(参考)
【SACDハイブリッド】
ポピュラーコンサート、
<特別収録>ワーグナー: ジークフリート牧歌<タワーレコード限定>

Ballet Suites CD, Import(カラヤン指揮ベルリン・フィル)

Ballet Suites Import(カラヤン指揮ウィーン・フィル)

さて、その「くるみ割り人形」を、ディズニーが映画化した、とあっては、
ぜひ観たいと思いましたので、映画公開日(2018年11月30日)の翌日、
12月1日(映画の日)に、妻と一緒に観に行きました。

映像そのものは美しいものの、特に前半は少し退屈でした。
一番残念なのは、チャイコフスキーの名曲が、
せいぜいBGM程度に、ちょっぴり使われていることでした・・・

バレエの中で楽しい、お菓子の国の話(名曲揃い!)は、
ほとんど触れられず、アメリカ人好みの、
ヒロインが戦って勝利を収める話に改変されてしまっていました・・・
妻も観終わってからビミョーな感想でした・・・

主人公が「敵」をついにやっつけるところ(ネタバレを避けるため、
あえて書きませんが・・・)は、心理学的にみると、
自己処罰なのかな、とも思いました。
そのキャラは、主人公の心の中にある、
もう一人の自分なのかも知れません。

タイトルにある「くるみ割り人形」の役は、確かにそれなりに活躍しますが、
バレエ版のように、王子様には変身しません。
ディズニーではもはや王子様は不要なのかも・・・なんて穿った見方さえしてしまいました。

本作は、「くるみ割り人形」に、「オズの魔法使い」と、
モーツァルトの「魔笛」と、C・S・ルイスの「ナルニア国物語」の「ライオンと魔女」、
ついでにディズニーの「ファンタジア」をちょっと足して、
4か5で割ったような作品なのかな、と思いました。
映像そのものや主役は美しいですが、中身はちょっと・・・

バレエファンの方なら、観てガッカリするかも・・・
バレエそのものを観た方が満足します。

映像付でオススメは、ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団のBlu-rayです。
Nutcracker / [Blu-ray] [Import]

一応、映画のサントラ盤を紹介しておきます。

くるみ割り人形と秘密の王国 (オリジナル・サウンドトラック)

2018年12月 2日 (日)

2018年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2018年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページ及びカテゴリを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?
~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

二位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知
三位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類
四位.気分が落ち込んだ時に聴いてみたくなるクラシック音楽(重症編)
五位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』

六位.SACDとBlu-ray Audio、どちらが優れているか?〜音響、価格、将来性・・・
七位.「学びあい」という美名の下の教育の堕落~
NHKEテレ・ETV特集「輝け二十八の瞳 ~学び合い 支えあう教室~」
(2012年2月5日放送)

八位.バーンスタイン・NYフィルハーモニック他による
マーラー:交響曲全集・SACDシングルレイヤー盤

九位.ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・
十位.「代受苦」と十字架~瀬戸内寂聴さんの青空説法から

先月の記事では、
八位に、バーンスタインによるマーラー交響曲全集の記事がランクインしました。
嬉しい限りです。

札幌はついに冬到来、という感じになりました。
今月もご愛読よろしくお願いいたします。

(おまけ)
サッポロファクトリーや大通公園のホワイトイルミネーションの写真です。

20181201_sapporo_winter_1

20181201_sapporo_winter_2

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2018年11月30日 (金)

シューマン:ピアノ五重奏曲Op.44聴き比べ6盤

よく読んでいるクラシック音楽関係のブログの一つ、
クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~」で、
最近(2018年11月)、
シューマンのピアノ五重奏曲のいろいろな盤を取り上げていました。
それで興味を持ち、今回聴き比べにまで至りました。
もちろん、この曲は以前から知っていましたし、
なかなかいい曲だとは思っていましたが、
何盤も聴き比べるまではしていませんでした。
とても聴きやすく、楽しい曲です。

それでは、聴き比べです。
☆の低→高順に紹介します。
ピアニスト、弦楽四重奏団名、レーベル、録音年月、
スペック(通常CD,SACD ハイブリッドorシングルレイヤー)、
(2ch Stereo or Surround etc...) 、
カップリング曲の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

◯ペーター・レーゼル(P)、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団(ドイツ・シャルプラッテン)
1983〜1984年
通常CD
カップリング曲
シューマン:ピアノ四重奏曲

☆3.0
第1楽章 8:30
第2楽章 8:18
第3楽章 4:34
第4楽章 6:49

この盤をイチオシにされる方もいろいろなブログで見かけましたが、
上記ブログでは、「S」評価!)
私としては、第1楽章冒頭があまり元気なく始まるところで、
大きくマイナスとしました。
ただ、そこを抜けると、模範的な演奏だと思いました。

◯ヤン・パネンカ(P)、スメタナ四重奏団(DENON)
1986年9〜10月
通常CD
カップリング曲
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番

☆3.5
第1楽章 8:54
第2楽章 8:39
第3楽章 4:49
第4楽章 7:09

標準的な演奏といえます。

○レナード・バーンスタイン(P)、ジュリアード弦楽四重奏団(SONY)
1965年4月
通常CD
カップリング曲
シューマン:弦楽四重奏曲全集(全3曲)、ピアノ四重奏曲

☆3.5
第1楽章 9:15
第2楽章 8:38
第3楽章 4:21
第4楽章 7:22

ピアノが骨太な印象を受けました。
指揮者兼ピアニストと、
超ミニマムオーケストラが共演する小さな「協奏曲」という感じを受けました。


◯イェルク・デームス(P)、バリリ四重奏団(ユニバーサル・ミュージック)
1956年
通常CD(MONO)
カップリング曲
シューマン:ピアノ四重奏曲

☆4.0
第1楽章 6:46
第2楽章 9:30
第3楽章 4:58
第4楽章 6:59

録音はモノラルですが、全く気にならないぐらいです。
古き良き時代の馥郁たる香り漂うような、
味わい深い演奏です。


◯田部京子(P)、カルミナ四重奏団( DENON)
2008年1月
SACDハイブリッド(SACD 4ch Surround, SACD Stereo, CD)
カップリング曲
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」

☆4.0
第1楽章 8:39
第2楽章 8:05
第3楽章 4:43
第4楽章 7:22

後述のクレール=マリ・ル・ゲ&マンデルリング四重奏団盤を知らなければ、
多分この盤を私のイチオシとしていたと思います。
みずみずしい演奏です。

クレール=マリ・ル・ゲ(P)、マンデルリング四重奏団( audite)
2009年5月
SACDハイブリッド(SACD Surround, SACD Stereo, CD)
カップリング曲
シューマン:ピアノ四重奏曲

☆4.5
第1楽章 8:48
第2楽章 8:12
第3楽章 4:52
第4楽章 7:27

録音、演奏ともにベストです!
録音の鮮明さから、
他の盤では聴き逃していたようなところまでクローズアップされるところが、
いくつもあり、聴いていて新鮮でした。

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