カテゴリー「音楽」の536件の記事

2018年7月 1日 (日)

2018年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2018年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページ及びカテゴリを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.NNNドキュメント’13
「口は悪いが腕はいい…自閉症の子を救う男わが子に起きた奇跡」(2013年2月18日放送)

二位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知
三位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?
~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

四位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類
五位.希望の讃美歌~「一羽の雀(心くじけて)」(新聖歌285)※midi付
六位.ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・
七位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』
(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

八位.グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調op.16 聴き比べ7盤
九位.メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64聴き比べ6盤
〜女性ヴァイオリニスト対決?

十位.ホルスト「惑星」(The Planets)聴き比べ
〜メータ、ショルティ、カラヤン、ボールト、レヴァイン

先月書いた記事が一本もランクインしなかったのは残念ですが、
久々に聴き比べ記事を書くことができたことを感謝します。
今月もご愛読よろしくお願いいたします。
一位、二位の記事は、何故今頃読まれるようになったかは不明です。

札幌はバラの季節を迎えました。
昨日(2018年6月30日)妻と一緒に大通公園のバラ園に行って撮った写真です。

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2018年6月26日 (火)

ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その6・最終回)ハイレゾ編・1980年以降の録音

ベートーヴェン:交響曲第4番op.60聴き比べ、ハイレゾ編第3回目です。
(全体で6回目)
今回は、1980年以降の録音です。
(ようやくこの曲の聴き比べシリーズの最終回です。)

それでは、聴き比べです。
録音年月順に紹介します。
指揮者・オケ名、レーベル、録音年月、
スペック(SACD ハイブリッドorシングルレイヤー、Blu-ray Audio)、
(2ch Stereo or Surround etc...) 、
カップリング曲等の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

○カルロス・クライバー指揮コンセルトヘボウ管弦楽団(DECCA)
1983年10月
DVD
PCM Stereo/DTS Digital 5.1 Surround
カップリング曲 ベートーヴェン:交響曲第7番

☆3.5(映像付なら☆4.5)
第1楽章 11:49
第2楽章 9:47
第3楽章 5:31
第4楽章 7:43

Symphonies 4 & 7/[DVD] [Import]

DTS Digital 5.1 Surroundで聴きました。
DTS Digital 5.1 Surroundですが、音質はイマイチです。
(FMで聴いているような感じ?)
しかし、クライバーのスポーティーで爽やか、溌剌とした指揮ぶりを堪能できます。
これは、音そのものを愉しむよりは、
クライバーの指揮の映像を愉しむためのもの、と割り切った方がいいのかも・・・


○朝比奈隆指揮新日本フィルハーモニー交響楽団(フォンテック)
1989年4月
SACDハイブリッド(SA-CD Stereo/CD)
ベートーヴェン交響曲全集

☆3.0
第1楽章 13:58
第2楽章 11:58
第3楽章 6:40
第4楽章 8:27

ベートーヴェン 交響曲全集 Hybrid SACD

クレンペラー盤以上に超雄大な演奏ですが、
やりすぎて、ベートーヴェンが、
まるで伊福部昭のゴジラ音楽になってしまったかのようです。
(巨象の行進?或いは「ベートーヴェン大魔神」?)
聴いていて食傷気味になりました。
ただし、ハマるなら凄いのでしょうけど・・・
録音は少しぼやけ気味です。
ファースト・チョイスとしてはオススメしかねます。


○バリー・ワーズワース(Barry Wordsworth)指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(Membran)
1995年11月
SACDハイブリッド(SA-CD Stereo/SACD Surround/CD)
カップリング曲 ベートーヴェン:献堂式序曲、ウェリントンの勝利

☆4.5
第1楽章 11:31
第2楽章 10:39
第3楽章 5:18
第4楽章 6:49

Beethoven: Symphony No.4; Consecration Of The House Overture [Hybrid SACD] [Germany] SACD, Import

演奏そのものは特にクセがないですが、
曲そのものの美しさ、素晴らしさがクリアに伝わってきます。
特に第1楽章、第2楽章が素晴らしいです。
録音も概ね素晴らしいです。
この盤の一番の推しポイントは、価格です。
SACDハイブリッド盤なのに、1枚1000円程度!
コスパ高です。
なお、カップリングの「献堂式序曲」、
今まで何度か聴いてはいましたが、
私にとっては、イマイチピンとこない曲という扱いでした。
しかし、この盤の演奏を聴いて、
初めてステキな曲だ、と思いました。
(「コリオラン序曲」のような「名曲」扱いにはならなくとも・・・)


○パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン(SONY)
2009年9月
DVD
(2.0 LPCM/5.1 DTS Digital Surround)
ベートーヴェン交響曲全集

☆4.0
各楽章の演奏時間は省略
(ブックレット記載なし)

ベートーヴェン:交響曲全集~2009年ボン・ベートーヴェン音楽祭ライヴ [DVD]

5.1 DTS Digital Surroundで聴きました。
規模はこじんまりとしていますが、
喩えて言えば、小型車にターボエンジンがついて爆走するような疾走感、躍動感があります。
録音も優秀です。
(なお、今回は映像そのものは評価の対象外です。)
このベートーヴェン交響曲全集のDVDは、21世紀のスタンダードになりえると思います。

ようやくベートーヴェンの交響曲第4番聴き比べが終わりました。
次は、交響曲第1番で、ハイレゾ限定でやってみようかな・・・

2018年6月18日 (月)

ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その5)ハイレゾ編・1970年代の録音

ベートーヴェン:交響曲第4番op.60聴き比べ、ハイレゾ編第2回目です。
(全体で5回目)
今回は、1970年代の録音です。

それでは、聴き比べです。
録音年月順に紹介します。
指揮者・オケ名、レーベル、録音年月、
スペック(SACD ハイブリッドorシングルレイヤー、Blu-ray Audio)、
(2ch Stereo or Surround etc...) 、
カップリング曲等の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

○ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(SCRIBENDUM)
1972年1月
SACDシングルレイヤー(SA-CD Stereo)
カップリング曲:割愛します(多すぎるので・・・)。
ムラヴィンスキー・イン・モスクワ (英題:the art of Mravinsky in Moscow 1965&1972)
(2枚組SACD。通常CDなら7枚組CD-BOX)

☆4.5
第1楽章 9:41
第2楽章 9:59
第3楽章 5:58
第4楽章 6:53

SACD盤
ムラヴィンスキー・イン・モスクワ Import, SACD

通常CD盤(7枚組)
ムラヴィンスキー・イン・モスクワ (The Art of Mravinsky in Moscow 1965 & 1972) Box set

※なぜかSACDの方が安い(2018.6.18現在)!

ロシアの凍てつく冬のような、大変厳しく筋肉質な演奏です。
それでいて、有無を言わさない存在感!
ノックアウトされそうでした・・・
第1楽章冒頭こそ、会場の雑音が少し気になりますが、
アレグロ・ヴィヴァーチェになってからは全然気にならなくなります。
第4楽章冒頭は少し弱いかな、と思いましたが、
だんだんパワーアップして燃えるような演奏になっていくのは流石でした。

ところでこのSACD、1枚の収録時間が240分以上です!
通常CDなら7枚分の分量が、SACDの大容量を活かして、
SACD2枚分に収められています。
これもSACDの正しい使用法なのかもしれませんね。
(DG等の、たとえばカラヤン指揮BPOの「ツァラ〜」などは、
収録時間30分弱で、割引なしなら4500円以上というのは高すぎ〜
確かに音は凄いのだけど・・・)

参考
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Limited Edition, SACD


○ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(Altus)
1973年5月
SACDシングルレイヤー(SA-CD Stereo)
カップリング曲
リャードフ:「バーバ・ヤーガ」
グラズノフ:バレエ音楽「ライモンダ」より第3幕への間奏曲

☆3.5
第1楽章 9:07
第2楽章 9:40
第3楽章 5:38
第4楽章 6:48

ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調

1973年5月、東京文化会館での収録です。
故宇野センセイオススメの盤でしたね。
しかし、1972年録音盤と聴き比べてみると、
こちらの方は、音の迫力、気迫が1972年盤に及ばないように思えました。
少し微温的というか・・・
一方、こちらの方が穏やかなので、聴きやすい、と思われる方がいるかもしれませんね・・・
一方、「ここぞ!」というところの迫力は流石です。
特に第4楽章のティンパニなど。


○カラヤン指揮ベルリン・フィル(DG)
1975年〜1977年
SACDシングルレイヤー(SA-CD Stereo)
ベートーヴェン交響曲全集

☆4.0
第1楽章 10:32
第2楽章 10:05
第3楽章 5:53
第4楽章 5:52

ベートーヴェン:交響曲全集 Limited Edition, SACD

カラヤン・レガートと重厚なベルリン・フィルの音が高級感を漂わせています。
この曲って、こんなに豪奢な曲だったっけ?と???が出るほどですが、
美しければOKなのです!
素材そのものの味を愉しむよりも、
シェフ=カラヤンの味付けを堪能した方がいい盤といえましょう。


○バーンスタイン指揮ウィーン・フィル(DG)
1978年11月
Blu-ray Audio
(2.0 DTS-HD MA 24bit/192kHz // 5.0 DTS-HD MA 24bit/96kHz)
ベートーヴェン交響曲全集

☆4.5
第1楽章 11:29
第2楽章 10:02
第3楽章 5:57
第4楽章 6:49


Beethoven: 9 Symphonies Box set, CD, Import

※CD5枚+Blu-ray Audio1枚

5.0 DTS-HD MA 24bit/96kHzの方で聴きました。
実に恰幅のいい演奏です。
カラヤン盤(70年代)以上にさらにゴージャスでありながら、
70年代のベルリン・フィルのような力コブは感じられません。
ウィーン・フィルの柔らかな音色がクッションになっています。
Blu-ray Audioで聴くなら、60年代のカラヤン盤よりもオススメです。

次回でようやくベト4の聴き比べ記事が終わりそうです・・・

ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その1)通常CD・1950年代頃の録音
ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その2)通常CD・1960〜1980年代代頃の録音
ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その3)通常CD・1990年代以降の録音(附)N響第1883回 定期公演・ブロムシュテット指揮による2つの「第4番」
ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その4)ハイレゾ編・1960年代の録音

2018年6月16日 (土)

ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その4)ハイレゾ編・1960年代の録音

ベートーヴェン:交響曲第4番op.60聴き比べ、今回からはハイレゾ編です。
主にSACD、Blu-ray Audioを取り扱いますが、
便宜上、DVDソフトも含めます。
(厳密に言えば、日本オーディオ協会が定義した「ハイレゾ」を、
少し逸脱していますが・・・)
ハイレゾ編第1回(全体では第4回目)は、1960年代の録音です。

それでは、聴き比べです。
録音年月順に紹介します。
指揮者・オケ名、レーベル、録音年月、
スペック(SACD ハイブリッドorシングルレイヤー、Blu-ray Audio)、
(2ch Stereo or Surround etc...) 、
カップリング曲等の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

○カラヤン指揮ベルリン・フィル(DG)
1962年3月、11月
Blu-ray Audio 24bit/96kHz(音質選択なし)
ベートーヴェン交響曲全集(60年代)

☆3.0
第1楽章 9:55
第2楽章 9:58
第3楽章 5:45
第4楽章 5:31

Beethoven: Symphonies Nos 1 Import

※"Symphonies Nos 1"と表記されていますが、きちんと全集が収録されています。

Blu-ray Audioの割には、おとなしい印象でした。
演奏は標準的です。
この盤はBlu-ray Audio1枚だけで、
余計なCDがついていないのが好印象でした。
(最近DGやDECCA等で、
CD数枚〜10枚程度+Blu-ray Audio1枚、
といった販売が相次いでいますが、私にとってはCDは余計です。)
1枚の盤で、ベートーヴェンの交響曲が全曲聴ける、
しかもCDよりも遥かに高音質!すばらしいと思います。
(余談ですが、ヴァーグナーの「ニーベルングの指輪」全曲でさえ、
1枚のBlu-ray Audioに収まってしまうのです!
しかも、かつてはCD15枚組で15000円〜30000円とかしたものが、
CD以上の高音質にも関わらず、1万円を切る価格で入手できるのです!)

参考
ショルティ指揮VPOによる「ニーベルングの指輪」Blu-ray Audio

カラヤン指揮BPOによる「ニーベルングの指輪」Blu-ray Audio


○ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団(SONY)
1963年4月
SACDハイブリッド(SA-CD Stereo)/CD
ベートーヴェン交響曲全集

☆5.0
第1楽章 10:01
第2楽章 9:48
第3楽章 5:55
第4楽章 5:57

ベートーヴェン:交響曲全集(完全生産限定盤) Limited Edition


第1楽章の冒頭、アダージョの部分。
通常は、「早くアレグロ・ヴィヴァーチェにならないかな」と、
映画の本編前の予告編集みたいに、
さっさと終わるのが待ち遠しい感じなのですが、
セルの指揮では、アダージョから聴かせどころが出てきます。
そして、お待ちかねのアレグロ・ヴィヴァーチェが始まると、
かのクライバー盤に負けず劣らずの、
曲の愉しさ、美しさがはちきれんばかりです!
音の迫力、メリハリ、細部の美しさ、どれをとっても一級品です!
「ここはこういう風に演奏していほしい、演奏すべき」というのが、
ことごとく具現化されいているかのような、まさに完璧な演奏、録音です。
「クライバー・マジック」がなくても、
音へのこだわりだけで、これだけの超名演が、
しかも60年代に成し遂げられているというのは驚きです。
従来、セルの指揮は「冷たい」と評されることが多かったので、
私も数年前まで(すなわち、SACDにのめり込む前まで)は、
どちらかというと敬遠していました。
しかし、セルのSACDを聴けば聴くほど、
「冷たい」などという評は、
ただの偏見か、もしくはCDでは冷たく聴こえたかのどちらかでは、
と思うようになりました。
この演奏を聴けば、「冷たい」どころか、
セルの音楽への愛や微笑みが溢れているのに気づくと思います。


○ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィル(DECCA)
※タワレコ限定
1966年10月
SACDハイブリッド(SA-CD Stereo)/CD
ベートーヴェン交響曲全集

☆3.5
第1楽章 12:42
第2楽章 10:29
第3楽章 5:51
第4楽章 7:39

ベートーヴェン: 交響曲全集 (第1番-第9番《合唱》)<タワーレコード限定>

やんわり、ふんわり、どこにも角がない、
通り過ぎる爽やかなそよ風のような演奏といえます。
聴き流すにはもってこいかもしれません。
(私の妻も心地よさそうに聴いていました。)
指揮者の意図よりも、ウィーン・フィルの美感の方が勝っているようです。

2018年6月12日 (火)

ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その3)通常CD・1990年代以降の録音(附)N響第1883回 定期公演・ブロムシュテット指揮による2つの「第4番」

ベートーヴェン:交響曲第4番op.60聴き比べ(通常CD編)、
第3回は、1960〜80年代の録音です。
通常CD編は今回で最終です。
(次回からはいよいよSACD、Blu-ray等のハイレゾ編です!)

それでは、聴き比べです。
(今回も通常CDのみです。)
録音年月順に紹介します。
指揮者・オケ名、レーベル、録音年月、
カップリング曲の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

○フランス・ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ(DECCA)
1990年6月
ベートーヴェン交響曲全集

☆3.0
第1楽章 11:21
第2楽章 8:52
第3楽章 5:14
第4楽章 6:29

Beethoven: Complete Symphonies Box set, CD, Import

優等生的で、アンサンブルの良さは認めますが、
「古楽器系」という存在価値以上はないのかもしれません・・・
(スイマセン、辛口評価で・・・)


○ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック(ARCHIV)
1993年3月
ベートーヴェン交響曲全集

☆3.5
第1楽章 10:56
第2楽章 9:24
第3楽章 5:16
第4楽章 6:23

Beethoven: The Symphonies Box set, Collector's Edition, Import

冒頭こそ、いかにも「古楽!」という響きがありますが、
すぐに気にならなくなります。
違和感なく、躍動感ある演奏を楽しむことができます。
故宇野センセイ推薦盤でしたね・・・
古楽対決ならガーディナーに軍配!


○デイヴィッド・ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(BMG)
1998年5月
ベートーヴェン交響曲全集

☆4.0
第1楽章 9:59
第2楽章 8:14
第3楽章 5:20
第4楽章 6:27

ベートーヴェン:交響曲全集&序曲集

※私が持っているのは、50枚組の方です。
Great Symphonies.The Zurich Years 1995-2014 Limited Edition, Original recording remastered, Box set, Import

いわゆるベーレンライター新全集版で、話題になった全集でしたね・・・
スケールの小さい、こじんまりとした演奏ながらも、
細部があれこれ見えてきて、飽きのこない演奏に仕上がっています。
指揮者の解釈よりも、曲そのものの構造を知るにはもってこいといえます。

さて、先日(2018年6月10日)、NHKEテレの「クラシック音楽館」で、
「N響第1883回 定期公演」が放映されていました。
(2018年4月20日 NHKホールで収録)
今年91歳のブロムシュテットが、
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番(ピアノ:マリア・ジョアン・ピレシュ)と、
交響曲第4番のダブル4番を指揮していました。

ピアノ協奏曲第4番の方は、
枯淡の、あるいは老境のベートーヴェンという感じでした。
「恋するベートーヴェン」的な演奏ではない、一種独特な世界が広がっていました。
N響のサポートも旧東ドイツのオケみたいな、いぶし銀の響きになっていました・・・
一方、交響曲第4番の方はといえば、
よくいえば「堅実な」、別な言い方なら「地味な」演奏だったといえましょう。
ピアノ協奏曲第4番の方が、心に残る演奏となっていました。

ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その1)通常CD・1950年代頃の録音
ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その2)通常CD・1960〜1980年代代頃の録音

2018年6月10日 (日)

ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その2)通常CD・1960〜1980年代代頃の録音

ベートーヴェン:交響曲第4番op.60聴き比べ(通常CD編)、
第2回は、1960〜80年代の録音です。

それでは、聴き比べです。
(今回も通常CDのみです。SACD、ハイレゾものはまた別の機会に・・・)
録音年月順に紹介します。
指揮者・オケ名、レーベル、録音年月、
カップリング曲の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

○バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック(SONY)
1962年
ベートーヴェン交響曲全集

☆4.0
第1楽章 10:38
第2楽章 9:55
第3楽章 5:35
第4楽章 6:30

SINFONIEN 1-9, OUVERTUERE

「クライバー以前のクライバー」という感じで、
ヨーロッパの伝統とかしがらみから解放された、
あっけらかんとしたベートーヴェンです。
「元気はつらつ、オロ●ミンC!」みたいに、
とても溌剌とした展開が清々しく、
聴いていて気持ちがスカッとします。
第4楽章の激しさは、
激しい流れの中でラフティングしているかのような印象さえ受けました。


○クレンペラー指揮ウィーン・フィル(TESTAMENT)
1968年5月
Klemperer: Live Broadcast Performances

☆4.0
第1楽章 13:28
第2楽章 10:59
第3楽章 6:27
第4楽章 8:30

Klemperer: Live Broadcast Performances

後述の、バイエルン放送交響楽団盤の前年のライブ録音です。
故宇野センセイがオススメの盤ですね。
クレンペラーの意図と、ウィーン・フィルの美音が見事にマッチした名演です。
ただ、構成感としては、1957年盤の方に軍配を上げます。
第4楽章冒頭は、象がスキップするかのようです。

○クレンペラー指揮バイエルン放送交響楽団(EMI)※現在絶版?
1969年5月
カップリング ベートーヴェン:交響曲第5番

☆3.5
第1楽章 13:58
第2楽章 11:35
第3楽章 6:58
第4楽章 8:43

The Klemperer Legacy - Beethoven: Symphonies Nos.4 & 5

1957年盤や、前述のウィーン・フィル盤よりもさらにスローに、
さらに重量級になった演奏です。
ライブ録音なので、譜めくりの音まで聴こえました。
(第3楽章→第4楽章の間)
バーンスタイン盤のような、スピーディーでキビキビした演奏の後に聴くと、
のたくたしすぎてくたびれてしまったかのような印象を受けました。


○カルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団(ORFEO)
1982年5月
カップリング:なし

☆5.0
第1楽章 9:32
第2楽章 9:29
第3楽章 5:30
第4楽章 5:02

ベートーヴェン:交響曲第4番 [Import] CD, Import

第1楽章のアダージョはまだアイドリング状態で、
アレグロ・ヴィヴァーチェになった途端に、アクセル全開で突っ走るF1カーみたいです。
別なたとえで言えば、
アダージョが雪どけの様子で、
アレグロ・ヴィヴァーチェになったら、一気に桜吹雪が舞う景色が拡がるような・・・
なんといきいきとして、幸福感をたたえた演奏なのでしょうか!
魔法にかけられた、とでも言うしかない、圧倒的な、
第7番と並ぶ、カルロス・クライバーの代表的名演奏です。
曲の生命力がほとばしり出て、唖然とするしかない・・・


○ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団(RCA)
※北ドイツ放送交響楽団は、
現:NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(NDR Elbphilharmonie Orchester)。
1987−1988年
ベートーヴェン交響曲全集

☆4.0
第1楽章 12:07
第2楽章 9:50
第3楽章 5:56
第4楽章 6:57

Beethoven: Symphony 1-9 Box set, CD, Original recording remastered, Import

指揮者の解釈云々よりも、曲そのものの美しさを堪能できる、
格調高い名演です。

(その3)に続く。

2018年6月 9日 (土)

ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その1)通常CD・1950年代頃の録音

ベートーヴェンの交響曲第4番には、
第3番の「英雄」や第5番の「運命」みたいな通称はついていません。
第3番や第5番の有名な冒頭みたいにスッキリ、ハッキリと始まらず、
第1楽章の冒頭のアダージョは少しまどろっこしく感じていた時もありました。
しかし、曲の真価に気づくと、そんなところも好きになってしまいました。
シューマンは、
「2人の北欧神話の巨人(第3番と第5番のこと)の間にはさまれたギリシアの乙女」と例えたそうですが、
とんでもない!
第3番、第5番に負けず劣らずのパワフルな曲なのです。
しかも、第3番の第2楽章の陰鬱さや、第5番の深刻さは皆無で、
色で喩えたら、白、季節なら雪どけの春というイメージです。

今回ベートーヴェンの交響曲第4番を聴き比べしてみようと思ったきっかけは、
2018年5月28日にNHKBSプレミアムで放映された、
ベルリン・フィル ヨーロッパ・コンサート2018 in バイロイト
(収録:2018年5月1日 バイロイト辺境伯歌劇場)の、
パーヴォ・ヤルヴィがベルリン・フィルを指揮した演奏が素晴らしかったからです。
妻も第4番が気にいったようだ、というのも大きな要因です。
(私にとって、妻が気に入る曲は即、名曲扱いです!)

今回の聴き比べ記事は、一度に十数盤を取り上げるのではなく、
幾つか(だいたい3〜6盤ずつ)に分割して書くことにしました。
第1回目は、トスカニーニの名演奏(後述、1951年録音)から、
1960年頃までの録音4盤を取り上げます。

それでは、聴き比べです。
(今回は通常CDのみです。SACD、ハイレゾものはまた別の機会に・・・)
録音年月順に紹介します。
指揮者・オケ名、レーベル、録音年月、
カップリング曲の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。


○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(RCA)
1951年3月
ベートーヴェン交響曲全集

☆3.5
第1楽章 9:54
第2楽章 8:46
第3楽章 4:58
第4楽章 8:51

Beethoven: The 9 Symphonies

曲の冒頭こそ、ヒス音が少し気になりますが、
すぐに気にならなくなります。
音はモノラルで、年代相応ですが、
音楽の勢いがそんなことを打ち消してしまうほどです。
モノラル録音ながら、意外と細部もよく聴こえます。
☆3.5としたのは、録音に対してであり、
演奏そのものは、おそらく☆4.0〜4.5が妥当だと思います。
(ステレオ録音なら、間違いなく☆4.0〜4.5ですね。)
演奏はクレンペラー盤などと比べると颯爽としていますが、
せかせかした印象はなく、
聞かせどころのツボをきちんとおさえた名演といえます。

○クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(旧EMI※WARNER)
1957年10月
ベートーヴェン交響曲全集

☆4.5
第1楽章 12:17
第2楽章 10:01
第3楽章 5:50
第4楽章 7:30

Beethoven: The Orchestral Recording / Symphonies & Overtures

または、1枚もので・・・

ベートーヴェン:交響曲第4番 他

第1楽章の、アダージョからアレグロ・ヴィヴァーチェになるところの巨大さ!
そして、そこからの悠悠たる展開!
スポーツカーよりは、まるで戦車が動き出すかのような重量感です。
ベートーヴェンというよりは、ブルックナーみたい?・・・
音楽で造られた堅固な城に入っていくかのようです。
第3楽章の、低音の強調はユニークです。
また、随所にある木管の響きがよく聴き取れて、
美しさを感じました。
重量級の演奏に完全にノックダウン・・・
クレンペラー指揮の盤は他にバイエルン放送交響楽団、
ウィーン・フィル盤もあり、どれも素晴らしいです。
(その評はまたの機会に・・・)
入手しやすさで言えば、クレンペラー盤の中ではこれがオススメです。


○ワルター指揮コロンビア交響楽団(SONY)
1958年2月
ベートーヴェン交響曲全集他

☆3.0
第1楽章 9:47
第2楽章 9:56
第3楽章 6:15
第4楽章 5:51

Bruno Walter Conducts Beethoven

おだやかで、心地よく聴けますが、
クレンペラー盤やトスカニーニ盤の後に聴くと分が悪く、
スケールの小ささを感じてしまいました。
(もっとも、第4番って、本来はこのワルター盤ぐらいのスケールが妥当なのかも?)


○フランツ・コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(BERLIN CLASSICS)
1960年〜1961年頃
ベートーヴェン交響曲全集

☆3.0
第1楽章 12:11
第2楽章 9:56
第3楽章 5:54
第4楽章 7:18

BEETHOVEN/COMPLETE SYMPHONIES

演奏時間で言うと、クレンペラー盤並の遅さです。
ヨーロッパの老舗の味、という感じでしょうか。
安心して聴いてられますが、
あまり印象に残らなかったかも・・・

(その2)に続く
ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その2)通常CD・1960〜1980年代代頃の録音

2018年6月 4日 (月)

フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.13聴き比べ3盤

フォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番Op.13。
ここ半月(2018年5月中)ほど、頻繁に聴いていました。
きっかけは、チョン・キョンファの、新しいアルバムを手に入れたことでした。
(後述)


どちらかというと、彼女が弾くフランクのヴァイオリン・ソナタがお目当てだったのですが、
私にとってはオマケ程度の扱いだった、フォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番の方に、
心惹かれてしまいました・・・

それでは、聴き比べです。
☆の低→高順に紹介します。
今回はすべて通常CDです。
演奏家、レーベル、録音年月、
カップリング曲の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

◯チョン・キョンファ(Vn)、ケヴィン・ケナー(P)(WARNER)
2017年10ー11月
カップリング曲
フランク:ヴァイオリン・ソナタ、天使のパン(ケヴィン・ケナー編曲)
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女、美しい夜

☆3.5
第1楽章 9.05
第2楽章 6.07
第3楽章 4.09
第4楽章 5.09

フォーレ&フランク:ヴァイオリン・ソナタ集、フランス小品集

テクニックが薫る佳演だと思います。
チョン・キョンファのファンならぜひオススメかも・・・
ただ、私にとっては、この後紹介する2盤ほどには夢中になれませんでした。
(それなりの回数は聴いたものの)

◯レイモン・ガロワ=モンブラン(Vn)、ジャン・ユボー(P)(ERATO)
1970年3月
フォーレ:室内楽全集第2集(2枚組)
※ヴァイオリン・ソナタ第2番、弦楽四重奏曲、ピアノ三重奏曲

☆4.0
第1楽章 9.13
第2楽章 7.22
第3楽章 3.36
第4楽章 4.55

フォーレ:室内楽全集第2集

録音の古さは否めないものの、「フランス」が薫る名演です。
CDのジャケットに使われている、フランス印象派風の風景が浮かんできそうです。
(なお、このジャケットの画家は、
アンリ・ル・シダネル(Henri Le Sidaner, 1862年 - 1939年)とのこと。
私にとってはこの名は初耳でした。
日本でも、2011ー2012年に、作品展が開催されていたとのことです。
アンリ・ル・シダネル展


◯千住真理子(Vn)、藤井一興(P)(旧EMI)
2009年11月
カップリング曲
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第28番
ガーシュウィン:サムワン・ウォッチ・オーヴァー・ミー(Someone watch over me)

☆4.5
第1楽章 7.47
第2楽章 6.49
第3楽章 3.59
第4楽章 5.24

心に残る3つのソナタ ~フランク、フォーレ&モーツァルト・ヴァイオリン・ソナタ集~ CD+DVD

この曲を初めて聴いたCDであり、何度聴いても素晴らしい演奏です。
チョン・キョンファ盤ではテクニックが、
レイモン・ガロワ=モンブラン&ジャン・ユボー盤ではフランスが薫るとすれば、
この千住真理子盤では、まさにロマンが薫る、と言っても過言ではありません。
アルフォンス・ミュシャが描く女性像のような、
ロマンティックな優美さ溢れる演奏といえます。

なお、カップリングの、フランクのヴァイオリン・ソナタと、
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ第28番は佳演ですが、
オマケの「サムワン・ウォッチ・オーヴァー・ミー(Someone watch over me)」は、
耳だけどこかのリゾートに来たかのような、リッチな感じがたまらないです。
ギリシャかどこかの島で、青い海がどこまでも広がっているかのような・・・

2018年5月 2日 (水)

2018年4月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2018年4月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページ及びカテゴリを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知
二位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類
三位.ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・
四位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』
(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

五位.メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64聴き比べ6盤
〜女性ヴァイオリニスト対決?

六位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?
~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

七位.希望の讃美歌~「一羽の雀(心くじけて)」(新聖歌285)※midi付
八位.ピアノ五重奏曲の甘口辛口
〜ドヴォルザーク、シューマン、フォーレ、ショスタコーヴィチ、ブラームス、フランク・・・

九位.映画「シェルブールの雨傘」(Les Parapluies de Cherbourg)
十位.宿題を出す先生、出さない先生、どちらがいい先生?
〜学力をつけるのは授業か、宿題か?

先月は記事を6本書くことができました。
その中の記事の一つが、九位にランクインしたのは嬉しいです。
一位の記事が、なぜ今頃になってよく読まれるのか、
私にもよくわからないところです。
カトリック関係の方々でしょうか?

札幌は例年よりちょっとだけ早めに桜が開花して見頃です。
今月もご愛読よろしくお願いいたします。

2018年4月30日ブログ掲載済の、北大植物園の桜の写真です。)

20180430_sapporo_spring_flowers_11


2018年4月28日 (土)

【演奏会感想】第608回札幌交響楽団定期演奏会〜マティアス・バーメルト首席指揮者就任記念(2018年4月27日)〜アルプス交響曲は、見て愉しい!

第608回札幌交響楽団定期演奏会〜マティアス・バーメルト首席指揮者就任記念

札幌交響楽団の新しい首席指揮者に就任した、
マティアス・バーメルトの、就任記念コンサートでした。

R・シュトラウスの「アルプス交響曲」の実演を聴ける、というので、
期待していましたが、いろいろあって、4月まで結局チケットを買っていませんでした。

ところで私は、
道新ぶんぶんクラブ」(北海道新聞が行っている、会員サービス事業)の会員なので、
数週間前に、このコンサートの券を優待料金で購入できる、
という抽選に応募しました。
「これで当選しなかったら、縁がなかったのだろう」と思っていました。
しかし、見事当選させていただきました。
(神様に感謝!)
券種、座席は指定できないものの、
当日1枚1000円で2枚まで購入できるとあって、
妻と一緒にコンサートに行きました。

席種は全然期待していなかったのですが(一番最低のP席でも十分だと思っていました。)、
券をよく見ると、「S席」と書いてありました。
Kitara2階のRBブロックでした。
後で座席料金を調べてみると、
S席の料金は5500円でした。
かなりお得でした!

さて、曲目は
モーツァルトの交響曲第29番と、
R・シュトラウスの「アルプス交響曲」だけ。

モーツァルトの交響曲第29番は、無難な(手堅い?)演奏でした。
ただ、あまり印象に残るものではなく、
私は途中で少し寝ていたようです・・・

プログラム後半は、メインの「アルプス交響曲」!
Kitara大ホールのステージが楽器と演奏家で埋め尽くされました。
「アルプス交響曲」ならではの大規模な編成と、
特殊楽器、特にサンダーマシーンと、ウインドマシーン!
ハープも2台あるし、パイプオルガンも使用されます。
始まる前からワクワクしました。

バーメルトの指揮、札響の演奏は、どちらかというと、
荒削りな印象で(金管群がもうちょっと精度が欲しいかも・・・)、
ヨーロッパ・アルプスの氷河が残る3000m級の山々というよりは、
北海道の2000m級の夏山という感じでした。

それでも、今までCDやSACDの「音」だけで聴いていたものが、
目の前で大掛かりなオーケストラ演奏されるのですから、
聴くよりも見ていて愉しかったです。
パイプオルガンはサン=サーンスの交響曲第3番のような、
派手な活躍はせず、地味な低音を担当するのですが、
やはりKitara自慢のパイプオルガンで聴くと、格別でした!
実演を見て「なるほど!」と思った最初が、
「登り道」のところで、途中から金管奏者の一部が、
そそくさと舞台裏に引き下がるところでした。
舞台裏からファンファーレが聴こえてくる効果のためでした。
とても効果的な響きになっていました。

カウベルやその他の打楽器も効果的に響いていました。
やはり見せ場は、「雷雨と嵐、下山」のところです。
ウインドマシーンの実演と、
巨大なサンダーマシーン!
しかしサンダーマシーンは、たった1回しか出番がありません・・・
打楽器奏者の一人がサンダーマシーンのところに近づき、
鳴らす準備が出来ていたので、
妻とアイコンタクトで、「出るぞ、出るぞ」と楽しみにしていました。
聴いて愉しい、見て愉しい曲なんだな〜とつくづく思いました。

「アルプス交響曲」のCD・SACDは何枚も所有していますが、
今のところまだ聴き比べをしていないので、
どれが決定版だ、とまでオススメはできないです。
今のところ、通常CDでは、
カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏を、
SACDでは、ティーレマン指揮VPO盤(シングルレイヤー)と、
ダニエル・ハーディング指揮サイトウ・キネン・オーケストラ盤(シングルレイヤー)を
オススメしておきます。
(そのうちきちんと聴き比べ記事を書いてみたいと思っていますが・・・)

カラヤン盤

ティーレマン盤(SACDシングルレイヤー)

ハーディング盤(※私が持っているのは、SACDシングルレイヤー盤ですが、
現在入手が難しいようなので、SHM-CD盤を紹介しておきます。)

なお、2018年4月27日の演奏は、
2018年5月27日(日)のNHK-FMで、放送される、とのことです。
(札響HPより)
4月27日開催のマティアス・バーメルト指揮、第608回定期演奏会(R.シュトラウス/アルプス交響曲ほか)の模様が、NHK-FMで放送されます。ぜひお楽しみください。

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