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2019年1月14日 (月)

NHKEテレ・こころの時代~宗教・人生~「外国人収容者と共にありて」(2019年1月12日再放送)

NHKEテレの「こころの時代〜宗教・人生〜」。
時々キリスト教関係の人が出てきます。
キリスト教関係の方が出演される場合は、
たいてい社会福祉関係か、人権活動家(沖縄の基地問題含む)です。
そういう方の場合、活動はすごく立派なのですが、
残念ながら、キリストを人権活動家か、
慈善家のレベルに下げて論じてしまうことが多いです。

今回登場する牧師さんも、そんな感じかな、と思いつつも、
一応、キリスト教関係者の出演ということで、録画して観ました。
しかし、期待はいい意味で裏切られました。
2019年1月12日再放送(本放送は2018年9月30日)の
外国人収容者と共にありて」です。
長崎県大村市の「大村入国管理センター」で、
収容されている外国人のためにセンター内で月1回礼拝を捧げている、
長崎インターナショナル教会の牧師、柚之原寛史(ゆのはら ひろし)牧師の活動と、
原動力となった体験についての番組でした。

録画した番組を観て数分で、私にとっては「おっ!」と思えるシーンが出てきました。
収容者のために、柚之原牧師がその手をとって祈るところです。
「主よ、癒やしを与えてください」
リベラル系の牧師サン達なら、たぶんそんな祈りはしないだろう・・・
この人は、どこ系(リベラル派?福音派?まさかまさかの聖霊派?)の牧師先生?
番組を一時停止して、柚之原牧師について調べてその経歴を見ると、
明らかに聖霊派系の方だというのがわかりました。
ライフ・ライン」といった明らかなキリスト教系の伝道番組ならいざ知らず、
NHKでこの系統の方が出るのは珍しいと思いました。
しかも、ストレートにキリストの御言葉を語っていました。

それにしても、刑務所でないのに、なぜ数年(長いと6年・・・)も収容され続けるのか?
番組を観ても、いろいろ調べても、正直に言って、よくわかりませんでした。
なにせ、収容年数は入管の恣意的な判断で決まるわけですから・・・
明らかなのは、日本政府による深刻な人権侵害だ、ということだけです。
イスラム教の人に対してハラル食を提供しないとか、結構問題だと思います。
私の妻はこの番組を通して現状を知った上で、
「典型的な、日本人の優柔不断な態度だ」と言っていました。

番組では、柚之原牧師の改心のきっかけになった、
クリスチャンの母の死と、そこからの変化についても、
きちんと時間を割いていました。

「地の塩、世の光」としてのキリスト者の活動と言動を、
しっかり描いていた番組だと思いました。

外国人労働者と不法滞在の問題は、
これからもっと深刻化してくると思います。
安い労働力は欲しいが、人間としてはみなさない、というのは、
先進国としてあるまじき態度だと思います。

今回の番組の内容については、
私の記事ではなかなか書ききれない内容ですので、
参考記事をいろいろ紹介しておきます。
興味がある方はリンク先をぜひご覧になってください。

外国人収容者と共にありて(番組の文字起こし記事)
難民問題、外国人支援に取り組みながらキリストの愛を伝える。
(大村インターナショナル教会HP掲載)
長期収容・病死・自殺・・・放置できない”入管地獄“(ブログ名「アリの一言」)
「外国人収容者と共にありて」(ブログ名「月の光で澄み渡る」)
集団暴力、無期限拘束……。あまりに酷い、入管収容所における外国人虐待の実態
(ハーバー・ビジネス・オンライン)

「死にたいほど苦しい」外国人、長期収容の実態 入国管理局、就労拡大の陰で インド人男性自殺の「悲劇」も
2018年06月16日 06時00分(西日本新聞)

そこで、王は右側にいる人たちに言う。『さあ、わたしの父に祝福された人たち、天地創造の時からお前たちのために用意されている国を受け継ぎなさい。 お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、 裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからだ。』 すると、正しい人たちが王に答える。『主よ、いつわたしたちは、飢えておられるのを見て食べ物を差し上げ、のどが渇いておられるのを見て飲み物を差し上げたでしょうか。 いつ、旅をしておられるのを見てお宿を貸し、裸でおられるのを見てお着せしたでしょうか。 いつ、病気をなさったり、牢におられたりするのを見て、お訪ねしたでしょうか。』 そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。
(新約聖書マタイによる福音書25:34〜40新共同訳)
兄弟としていつも愛し合いなさい。 旅人をもてなすことを忘れてはいけません。そうすることで、ある人たちは、気づかずに天使たちをもてなしました。 自分も一緒に捕らわれているつもりで、牢に捕らわれている人たちを思いやり、また、自分も体を持って生きているのですから、虐待されている人たちのことを思いやりなさい。
(新約聖書ヘブライ人への手紙13:1〜3新共同訳)
※下線は筆者による。

2019年1月13日 (日)

NHKBSプレミアム・玉木宏 音楽サスペンス紀行▽ショスタコーヴィチ 死の街を照らした交響曲第7番(2019年1月2日放送)と、M・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管による「レニングラード」の名演

2019年1月2日に、NHKBSプレミアムで放送された、
玉木宏 音楽サスペンス紀行▽ショスタコーヴィチ 死の街を照らした交響曲第7番」を、
正月明けに、録画で観ました。
再現ドラマを交えての2時間のドキュメンタリー番組でした。
年末年始の帰省中及び自宅に戻ってからも、
年末年始のいろいろなクラシック音楽の特別番組を観ましたが、
この番組は最も興味深いものとなりました。

番組HPから引用)
第二次世界大戦のさなか、ドイツ軍に包囲され過酷な状況にあったレニングラードで、ある演奏会が行われた。ショスタコーヴィチが故郷・レニングラードにささげた「交響曲第7番」。飢えや寒さと闘いながら、人々はどのようにして“奇跡のコンサート”を実現したのか?一方、作品の楽譜は密かにマイクロフィルムにおさめられ、遠路アメリカまで運ばれた。ソビエトとアメリカの大国同士が音楽で手を結んだ、驚くべき政治的背景とは?
(引用終)

作曲家のショスタコーヴィチに焦点を当てるよりは、
ドイツ軍に包囲されて地獄のような苦しみに喘いでいたレニングラード
(現:サンクトペテルブルク)で、
どのように奇跡の初演を行うことができたのか、というのが、
番組の中心でした。

うろ覚えでスイマセンが、以前(数年前?)、NHKBS1で、
再現ドラマなしのほぼ同内容(レニングラードでの初演に至るまでの部分)の
ドキュメンタリー番組を観たことがあります。
(番組名は忘れてしまいましたが・・・)
ただ、今回は、再現ドラマと、俳優の玉木宏さんによる生存者へのインタビューと、
指揮者パーヴォ・ヤルヴィのコメント、
アメリカでの初演に至るまでの経緯という新要素を加えているので、
新鮮な目で観ることができました。

飢餓の中で、人肉食まで行われた凄惨な飢餓の話は絶句でした・・・
(肉屋から、「もっといい肉があるよ」と誘われて肉屋の家へ行った人が行方不明になり、
衣服だけが残されていた・・・バラバラになった手足がたくさんあって・・・
その先は言うのも憚ります・・・)
人々は音楽よりも、日々食べるのでも精一杯。
(食べられるものなら、壁紙の糊すらも食べていたとか・・・)
世界初演、海外初演、アメリカ初演が既に行われていた上での、
この曲が捧げられたレニングラードでの初演。
飢餓とドイツ軍の攻撃の中、
なんとか初演に漕ぎ着けるまでの実話は感動的でした。
お正月だから、めでたい気分の中、
よくこんな重たい内容の番組を放送できたものだと感心しました。

番組を見終わってから、
早速「レニングラード」を全曲通して聴いてみようと思いました。
実は、私にとって、「レニングラード」は長いし、第3楽章と第4楽章は少々退屈ですので、
全曲聴き通すのはあまりしたことがありません。

その印象を私に植え付けたのは、この曲の名盤として知られる、
バーンスタイン指揮シカゴ交響楽団による演奏だと思います。

(参考)バーンスタイン&CSO盤

通常、第1楽章は27分前後で演奏されますが、
バーンスタイン盤は32分近くかかります。
第1、第2楽章だけで、45分以上になります。
(通常は40分以下)
確かに、昔バーンスタイン&CSO盤を聴いた時は、
第1楽章の迫力に感動したものです。
しかし、第1楽章でお腹いっぱいという感じで、
第2楽章はもう耳に残らない感があり、
第3楽章、第4楽章はCD2枚目に入るので、
「もういいや・・・」という感じで、あまり聴くことがありませんでした。

改めてバーンスタイン&CSO盤を聴いてみると、
出だしこそ音の迫力はいいですが、
そこからはすぐにお腹いっぱい感があり、
第1楽章でさえ、聴き通すのにウンザリしました。

家にあった他の盤では、
昔、アンドリス・ネルソンズ&バーミンガム市交響楽団のSACDがありましたが、
SACDなのに全然迫力がなかったので、すぐ売り払いました。

(参考)ネルソンズ盤

ネルソンズはボストン交響楽団による演奏による新録音が、
2019年2月に発売予定です。

(参考)ネルソンズ新盤

交響曲第12番で凄演を聴かせた、キタエンコ指揮の盤も、
この「レニングラード」ではイマイチでした・・・

(参考)キタエンコ盤
ショスタコーヴィチ:交響曲全集[SACD-Hybrid] SACD, Box set, Import

通常CDで合格は、ルドルフ・バルシャイ指揮WDR交響楽団によるものでした。

ショスタコーヴィチ:交響曲全集 (Shostakovish: Symphonies) Box set, CD, Import

ただ、やはりSACDでいい演奏を聴いてみたいな、と思ったので、
急いでマリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の
ハイブリッドSACDを買って聴いてみました。

マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団盤

こちらは各楽章の収録時間を書いておきます。

第1楽章 27:22
第2楽章 11:20
第3楽章 18:39
第4楽章 17:16

第1楽章、第2楽章の迫力は、バーンスタイン盤を超えます。
第3楽章、第4楽章は、私が元々それほど好きではないせいか、
少し迫力が落ちるように感じましたが、
バーンスタイン盤のように途中で聴くのをやめてしまう満腹感にはならなく、
最後まで聴き通すことができました。
この演奏で、ようやく全曲通して聴く道が開けたように思えます。
いい演奏に巡り会えたと思いました。

参考記事を挙げておきます。
・タワレコがNHKの番組放送後にまとめた記事
NHK BS「玉木宏 音楽サスペンス紀行」で話題!ショスタコーヴィチ:交響曲第7番“レニングラード”
カテゴリ : Classical掲載: 2019年01月08日 00:00

ショスタコーヴィチ 交響曲第7番
---「レニングラード」という標題を外して再評価を ! ---

レニングラード初演に関する詳しい本のようです。
ひのまどか著『戦火のシンフォニー: レニングラード封鎖345日目の真実』

2018年7月19日 (木)

「夏の甲子園」は立派な児童虐待なのでは?〜人が死なないと動かない教育行政・・・

先日(2018年7月17日)、愛知県で小1の男児が、
校外学習後に熱射病(重度の熱中症)で亡くなる、という、
痛ましい事件がありました。
小1男児が熱中症で死亡 校外学習中に「疲れた」訴え
2018年7月17日20時02分(朝日新聞)

この死亡事件のすぐ翌日、
事件が起きた愛知県豊田市の市長が、
小学校の教室へエアコン設置工事を前倒しする、と表明しました。
小1の熱中症死、豊田市が小学校のエアコン設置前倒しへ
臼井昭仁、佐藤剛志2018年7月18日13時36分(朝日新聞)

エアコンが教室に設置されるという、
このニュース自体は、子どもたちにとって朗報といえます。
しかし、あまりに大きな代償を払っての設置となってしまいました。
誰かが人身御供になって犠牲にならなければ、行政が動かないというのは、
情けない限りです。

さて、熱中症に関連して、
実に鋭い記事を読みましたので、紹介します。

2018.7.19
朝日新聞「炎天下の運動やめよう」記事炎上でも甲子園は別!?
窪田順生:ノンフィクションライター(ダイヤモンド・オンライン)

又は
朝日新聞「炎天下の運動やめよう」記事炎上でも甲子園は別!?
2018.7/19(木) 6:00配信(Yahoo!ニュース)※上記の転載記事

朝日新聞では、2018年7月14日に、
運動部のみんな、熱中症「無理」「もうダメだ」の勇気を
編集委員・中小路徹2018年7月14日18時00分
」という署名記事を公開しています。
(我が家では朝日新聞を購読していませんので、
紙面ではどういう扱いかわかりませんが・・・)
これに週刊ダイヤモンドが食いついた訳です。
これが朝日の本気なら、ぜひ全国の高校球児は、
酷暑の中、長時間の試合を強いる夏の甲子園大会をボイコットすべきなのです!

週刊ダイヤモンドの記事は、夏の甲子園大会における朝日新聞のダブルスタンダードを、
容赦なく暴き出し、批判しています。
読んでいて痛快でした。
(もう一つ言えば、NHKも同罪です!)

(関連記事)
ネット上には疑問の声 猛暑もお構いなしに試合が行われる高校野球
2018.7/19(木) 17:12配信(Yahoo!ニュース←リアルライブ)

高校野球自体が、負けを一切許さない(一度負けたら終わり・・・)という仕組みなのが、
そもそも健全育成とはほど遠いものです。
それはさておき、酷暑による熱中症で、
選手か応援の人が誰か死なないと、
批判の声が表立たないのでしょうか・・・
冷房が効いたドーム球場で行うとか、
もうそろそろ炎天下での野球大会はやめるべきだと考えます。
酷暑の中、長時間運動をさせる夏の甲子園は、
もう立派な児童虐待なのでは?

ところで、教育行政では、プログラミング教育だの、
タブレットを導入だの、そういうところには余計なカネをつぎ込もうとしていますが、
たとえば、札幌市でいえば、教室の窓に網戸をつけることさえなされていません。
ましてや、エアコンなんて夢のまた夢・・・
全国的にも、小中のエアコンの設置率は、全国の半分程度であり、
自治体によっては、1割程度のところもあるそうです・・・
小中のエアコン設置 いまだ半数 暑くても設置率1割未満の自治体も 莫大な予算が課題
内田良 | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授
2018.7/17(火) 8:56(Yahoo!ニュース)

この記事の核となるところを引用します。
(引用)
教育環境の公平性
 市町村としては、自治体内のすべての学校のすべての教室に、一斉にエアコンを導入することが求められる。そのために億単位の予算を計上することも多々ある。しかも設置と同時に、毎年多額の電気代負担も生じることになる。

 設置のための莫大な予算が短期間に必要とされ、しかも多額の電気代が長期的に必要とされる。この財政的負担が各市町村に与える影響は大きく、それがエアコン設置の障壁となっている。

 現在、国は「学校施設環境改善交付金」としてエアコンの設置には3分の1の額を補助している。そうは言っても、自治体の負担はかなり大きい。

 義務教育段階においては、自治体内だけでなく日本社会全体において基本的には同質の教育環境が公平に保障されるべきである。このことを考えれば、エアコン設置の都道府県格差は、国の問題でもある。国からのより積極的な支援が必要である。

 公教育という名のもと、ある地域では子どもも先生もオフィスと同様のエアコンの効いた空間に身を置き、別の地域では今日もまた汗だくになって授業時間を過ごしている。こんな状況を放置していてよいのだろうか。

 エアコンはもはや贅沢品ではなく、必需品である。子どもたちが適度な室温で授業が受けられる環境を、一刻も早く整える必要があり、これは地域住民さらには国民全体で考えていくべき課題である。
(引用終)


誰かが亡くなってから対策をとるのではなく、
大切な子どもたちを守るためにこそ、税金は有効に使われてほしいと願っています。

2017年9月 9日 (土)

「九条教」では国民の平和と安全は守れない!〜百田尚樹著『カエルの楽園』、『戦争と平和』、『大放言』を読んで

2017年8月29日、いつも通り午前5時50分に起きて、
半分寝ぼけながら、目覚まし代わりのNHKニュース「おはよう日本」を観ていて、
ちょうど午前6:02頃、
突然いつもとは違うスマホのアラームが鳴り・・・
テレビの画面はJアラートの画面になっていました。

北朝鮮からミサイルが発射され、
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、
山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、
新潟県、長野県という広範囲に、
ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射された模様です。
頑丈な建物や地下に避難してください。
」という警報が発表されました。

頑丈な建物や地下に避難」・・・って、そんなの近くにないよ・・・
もしも、本当にミサイルが来たら、どっちにしたって逃げようがなく、
終わりだ・・・
日本を超えて、太平洋の領海外にさっさと落ちてほしい・・・
そう祈るしかありませんでした。

私は大地震を3回経験していますが、
「これで命が終わりだ」と思ったことはありません。
(さすがに津波の経験はありませんが・・・)
しかし、日本の空をかすめた、ミサイルについては、
日本の現行の憲法及び法律では防ぎようがなく、
どうすることもできないのだ、と無力感を実感しました。

次の日の朝、いつも通り起きて、祈りの時間をもっていた時、
当たり前に朝を迎えることができる、ただそれだけで、
神様に感謝すべき、まさに「奇跡」なのだと悟りました。

それ以来、私の中の価値観が少し変わったように思えます。
そんな中、ちょうどいいタイミングで、
百田尚樹氏(以下敬称略)の『カエルの楽園』が、
新潮文庫で緊急出版されました。
寓話という形で、日本と中国、ロシア、北朝鮮、アメリカ、韓国との関係を描いています。

このお話の中では、「日本国憲法」ではなく、
「三戒」という平和主義のスローガンを守っていれば、
戦争を回避できると、平和な国ナパージュ(日本)のカエル達は信じています。
しかし、実際は、ナパージュの平和は、三戒ではなく、
鷲のスチームボート(アメリカ)によって守られていました。
(→日本を守る米軍)

ちょうど今日(2017年9月9日)、JR札幌駅の近く、紀伊國屋書店のところを通っていると、
どこかの政治団体が、「憲法第九条を守れ!」と叫んで、
最後には、憲法第九条だけをうるさいほどの声で読み上げていました。
しかし私の心の中では、
「憲法第九条がミサイルから国民を守ってくれるのか!」という思いでいっぱいでした。

残念ながら、現在の日本国憲法では、
ミサイルから国民を守ることは無理でしょう。
あるいは、核パルス攻撃に対しては、
どんな防御もできないようです。

北朝鮮のミサイル発射は、もしかすると、
我々日本国民への大きな「プレゼント」なのかもしれません。
すなわち、平和憲法では自分で自分の身を守ることすらできないのだから、
日本国民よ、「九条教」から目を覚ませ!
今こそ、自分の国は自分で守ることができるよう、
憲法を変えなければいけない・・・

同じようなことが、寓話ではなく、
直接的に、『戦争と平和』、『大放言』にも書かれています。

大放言

戦争と平和

『戦争と平和』の中で、こんなくだりがあります。

(引用)
 九条教という宗教
 九条を信奉している人たちと話をしていると、どうやら「九条」に対する盲信のようなものがあるのに気付きました。簡単に言えば、「日本に九条がある限り、戦争は決して起こらない」という思い込みです。
彼らの話を聞いているうちに、これは一種の宗教に近いものだと思いました。つまり、理屈ではないのです。論理を超えた信仰です。私はこれは何かに似ていると思いました。それは、一二◯年ほど前、清朝末期の義和団です。

(中略)
でも最近になって、ようやくその理由がわかってきました。彼らはかつての義和団の信者と同じ、「九条教」という宗教の信者だったからです。
戦後七◯年にわたって、朝日新聞をはじめとする大メディア、そして日教組、さらに市民活動家、進歩的文化人と呼ばれる人たち(実は左翼主義者)が、新聞や雑誌やテレビで、「九条は正しい」「日本の平和は九条によって守られてきた」という布教を続けてきたのです。そして知らないうちに「九条教」という世界でも例のない不思議なカルト宗教の信者を増やしてしまったのです。

(『戦争と平和』P204、206から引用終)

憲法第九条を振りかざして「平和!平和!」と唱えても、
悪意ある隣国には届きません。
残念ながら、国対国は、力で勝負するしかないのです。

『戦争と平和』では、次のような九条改正案を提案しています。

(引用)
一、日本国民は、侵略戦争は永久に放棄する。
二、日本国民は、日本が他国からの侵略を受けた場合、徹底してこれと戦う。

(『戦争と平和』P208から引用終わり)

日本は今、旧約聖書の詩編120がちょうどあてはまります。

わたしは不幸なことだ
メシェクに宿り、ケダルの天幕の傍らに住むとは
平和を憎む者と共に
わたしの魂が久しくそこに住むとは。
平和をこそ、わたしは語るのに
彼らはただ、戦いを語る。

(旧約聖書 詩編120:5〜7 新共同訳)

こちらが平和を望んでいても、相手は戦いしか考えていない・・・
(イスラエルと近隣のアラブ諸国との関係が実に詩編の言葉どおりです。)
日本国民は別に戦争したい訳ではないし、
今更他国を侵略するのは不可能・無意味ですが、
少なくとも、当然の権利である、自国を防衛するためにも、
憲法改正は必要だと思います。

北朝鮮ミサイル関連の話はここまでとして・・・
『大放言』の中で、特に心に残ったのが、
「原爆慰霊碑の碑文を書き直せ」(P79〜85)でした。
まさにその通りだと思いました。

これら3冊の本は、もしかすると、
仮に、1年前に読んでいたら、「言い過ぎだ」と思ったかもしれません。
しかし、現実的な脅威にさらされている現在の日本では、
まさに予言的な響きとなっています。
九条にしがみついても、ミサイルは容赦なくやってきます・・・

2017年3月18日 (土)

小学校の卒業式に袴やコスプレは必要なのか?〜小学校最後の思い出の場が格差を見せつける場になっている現状・・・

近年、小学校の卒業式では、袴を着て式に臨む子が増えているようですね。
(私の小学生時代は、中学校の制服を着ての参列でした。)
縁あって、何度か札幌市内の小学校の卒業式を拝見したことがあります。
最初に見た時はオドロキでした。
「小学生も、袴着るんだ・・・」
女の子ばかりではなく、男の子も増えているようです。
袴や、AKB48風の衣装の他に、
たぶんお母さんのお下がりと思われる、
女性用フォーマルスーツでの参列、
ゴスロリ風の衣装、
変わったところでは、剣道着での参列、というのも見たことがあります。
なんだか、ファッションショーの場になってしまっています。
そういう中で、昔風の、中学校の制服を参列している子みると(実は少数派・・・)、
なんだかほっとします。

Yahoo!ニュースや、NHKのニュースサイトなどで、
この話題について取り上げた記事を読みました。
中立派、肯定派、否定派それぞれの主張の記事を紹介します。
なお、ニュース記事は結構リンク先がいつの間にか消えている場合があるので、
記事の要点を引用しておきます。※全文引用ではありません。
(中立派)
小学生がはいからさん  3月17日 17時33分(NHK NEWS WEB)

(引用)
「クラス8割方が袴らしい。前夜から美容院で頭セットして早い子は朝5時から着付けに行く。成人式並だな」

「うちの子の小学校では、今年から袴禁止になった。ごく普通のスーツです」

大学の卒業式では恒例となっている女子学生のはかま姿。
ところが、SNSなどでは最近は小学校の卒業式でもはかまというケースが増えていると書き込まれています。

ネットショップを運営する着物レンタル店の担当者に話を聞いてみました。
店によると、子ども用のはかまの人気が出始めたのはここ2、3年のことだそうです。10年ほど前から年に数件は申し込みがあったそうですが、ことしは400件以上。店では年々100件ずつ申し込みが増えているといいます。はかまのレンタルは札幌や東北地方、名古屋など地方からの申し込みが多いそうです。

老舗の着物レンタル店を経営する社長は「はかま姿の卒業生を見て、自分も卒業式で着たいという子どもが増えているようです。小学6年生は身長が伸び盛りですぐに丈が変ってしまうこともあります。また慣れない着物で式の当日に具合が悪くなってしまうなど、トラブルがあります。着物の人気が出てくるのはありがたいですが、子どもの負担にならないようよく考えてください」と話していました。

小学生のはかま人気、火付け役は写真館だという情報もありました。
着物のレンタルをしている写真館に話を聞くと、数え年で13歳の時に健やかな成長などを願って行う「十三参り」と、小学校の卒業をかねて着物姿で写真を撮ろうとキャンペーンを行って、じわじわと人気が広がり始めたそうです。
ある店でははかまのレンタルが1万5000円くらいから、着付けや写真撮影と合わせると3万円くらいのコースからありました。

一方、卒業生が進学する中学校の制服を着て、卒業式に出席する学校も北海道や北陸、四国など全国にありました。
例えば北海道の釧路管内ではほとんどの小学生が中学校の制服で出席するそうです。
小学校の先生に話を聞くと、「学校から“制服を着るように”と指示することはありませんが、先輩たちは制服を着て出席したよ、と伝えています。20年以上前から変わらないので、もう伝統になっています。背景には、家計に負担をかけたくないというのがいちばんです。ただでさえ入学準備でお金がかかるので、成長期の子どものために新しい服を買ってもらわなくてもよいようにと思っています。地域の洋品店には早めに中学校の制服を売り出してもらっています」と話していました。卒業式の服装も、服装についての考え方も地域ごとに違いがあるようです。

(引用終)

(肯定派)
(引用)
フィフィ「何が問題なの?」小学校卒業式での袴着用自粛呼びかけに疑問
週刊女性PRIME 3/18(土) 16:30配信

ちょうど17日、息子が小学校の卒業式を迎えたので、私も式典に参加してきました。たしかに、女の子たちのなかには、袴をはいている子もいましたね。

 ちなみに、うちはレンタルのスーツにしました。全部一式で1000円くらいでしたよ。

 だけど、袴となると、やはりそうはいかないみたいで。レンタルでも2~3万円しますし、髪の毛をセットしたりする料金もかかってきますからね。それゆえ、さまざまな家庭環境の子が通う公立の小学校では、自粛を呼びかけるところもあるみたいです。

 私が息子の式で見かけた子たちは、いかにもお金がありますと、見せびらかすように着ている感じでもなく、成人式でたまに目にする花魁を模したかのような派手な感じでもありませんでしたよ。

 昔のように、七五三のときにお子さんが着た袴だとか古い着物をリメイクして、お金をかけずに特別な日に着る衣装を用意することもあるんです。むしろそれは、清楚だし、温かみがあると思えますよ。

 家庭の経済状況が現れてしまうから、と敏感になる人がいるようですが、袴に限らず、そういう“差”は日常生活のいたるところにあるわけです。そして、子どもたちは、そうした差をそれぞれ抱えながらも、それなりに上手くやっていっていますよ。

 第一、社会に出れば“差”があるなんていうことは痛いほど感じるはず。だから、いっそ早いうちから経験して、将来その差を埋めたいのならば、モチベーションを上げて、努力することのほうが大事なんじゃないかな。差があったとしても、子どもは子どもなりに社会勉強していくと思うんです。

『ドラえもん』や『ちびまる子ちゃん』で描かれている世界でもそうですよね。スネ夫くんや花輪くんといった、お金持ちの子も登場するわけですが、別にお金持ちだからといっていじめられるわけでもなく、また逆に、貧乏だからといっていじめるわけでもありません。

先日、知り合いの出産祝いを買いに、デパートの子ども服売り場に行ったのですが、本当にたくさんのブランドがあって驚きました。値段も、私が着ている洋服よりも高いものがたくさんあって。大人の洋服をそのまま小さくしたような洋服とかね。

 もしも今、子どもたちのあいだに、いろいろな洋服を着たり、高い洋服を着ないと恥ずかしい、といった意識があるのなら、それは親の影響が大きいんじゃないかと思うんです。親が自らの見栄で子どもたちに高い洋服を着せることで、子どもの社会のなかに火をつけてしまったところもあるんじゃないのかなと。

 だけど、特別な日に、特別なものを着るのはいいと思うんです。

 実際に息子の卒業式では、袴姿の子が圧倒的に少なかったんです。そういったなかで、袴を着るのは勇気がいるんだろうけど、子どもたちを見てみると目立とうとしている印象は受けなかったですよ。それぞれのご家庭で、お祝いごとへの思想や習慣が反映されているものなのです。むしろ自粛を呼びかけることで、親や子どもたちを嫌な気持ちにさせてしまっている。

 日常から親たちが高い洋服ばかりを買い与えて、親自身の優越感を満たすというのは、違うと思う。それは子どもにも悪影響を及ぼすことだと思いますよ。
(引用終)

(否定派)
小学卒業式、増える袴姿 華美な衣装、自粛呼び掛けも 2017年3月9日 夕刊(中日新聞)

(引用)
3月は卒業式シーズン。各地の小学校で、和装で式に出席する女子児童が増えている。大学では広く見掛けるが、小学校でも昨年は、卒業生の3分の2が袴(はかま)姿という例も。ただ、保護者にとっては費用負担が悩みのタネだ。経済的事情などで着られない児童への配慮などから、一部地域では、学校側が自粛を求めるケースが出ている。

今シーズン、小学校の卒業生向けに着物や袴の貸し出しを予定しているのは、約千件に上る。子ども向けセットを本格的にそろえたのは二〇一四年。貸出件数は一五年が約五百件、一六年は八百件と年を追うごとに増えている。

 着物と袴のセットの貸出料は、約二万~三万円。着付け代は別途必要だ。

 名古屋市天白区の「フォトスタジオアクエリアス」は、着物と袴の約百セットを用意。名古屋市の小学校の卒業式がある今月十六日は、八割ほど貸し出しの予約が入っている。

 レンタルを始めた一二年以来、年々引き合いが増え、本年度は子どもが六年生に進級して間もない四、五月に予約を入れる保護者が多かった。「五年生の時に、卒業する六年生の袴姿を見て、私も着たいと希望されるお子さんも多い」と同店。競技かるたが題材の人気漫画「ちはやふる」などの影響もあるという。

 一方、愛知県半田市教育委員会によると、市内の多くの小学校は昨年六月、保護者に、華美な衣装と袴姿の自粛を呼び掛けた。

昨年三月の卒業式で、小学校によっては女子の三分の二が袴を着用。年々、和装が増えていることが教育委員会で話題となり、各校の判断で文書を出した。

 「『着せたくてもできない。仲間外れにされないか』という保護者の声もある。着慣れないため裾を踏んで転ぶ危険性もある」と、教育委員会の担当者は話す。同様の呼び掛けは同県武豊町でも行われている。

 岐阜県のある小学校に通う六年生女児の保護者は今年二月、学校側から袴姿の自粛を口頭で求められた。「娘のために着物と袴を買った。今さら自粛と言われても」と当惑している。

(引用終)

中立派、肯定派、否定派、それぞれの意見・主張があり、
どれも一理あります。

ちなみに、袴などの和装での参列は、
特にトイレに行く時や、着崩れした場合、
あるいは普段着慣れないものを着るから、
ステージに上がる際にコケるなど、安全上の問題もあると思います。
(そこまで卒業担任に負担させるべきでしょうか?)

私としては、袴がいいなら、将来的に、
たとえばセーラームーンのコスプレをして参列したとしても、
あるいは、何か着ぐるみ(ドラえもんとか・・・)を着てとか、
ウェディングドレス、プリンセス風の衣装とか、
しまいには、水着で参列したとしても、誰も文句が言えなくなるのでは、
と思います。
(大学の卒業式でやればいいのに・・・)
一方で、袴だったりブランドもののスーツを着ての参列が「アタリマエ」とされるなら、
それらにお金を使う余裕のない家庭の子は、卒業式欠席、
なんていうことも出て来ることになります。

小学校卒業なんて、実は全然たいしたことがありません。
(小学校生活ほぼ学校に来たことがない、不登校の子にさえ、
年齢が来たら、卒業証書がもらえるわけです。
そういう意味で、高校や大学の卒業とは重みが全然違うのです。)

私は、主に2つの理由から、卒業式は何でもOK、というのに反対です。
①経済的理由
袴の例で言えば、レンタル代、着付けと髪のセットなどで、
少なくとも数万円はかかります。
(わずか数時間のために・・・)
しかも、着付けに朝5時から美容室へとか・・・
横並びを重んじる日本社会では、変な同調圧力がかかり、
「ほかの子がやっているから、うちの子も・・・」とプレッシャーがかかります。
勝ち組の家庭にとっては、数万円なんてたいしたことがないですが、
生活保護世帯(準保護世帯も含めれば、
600人規模の小学校で、100軒ぐらいは該当するようです)にとっては大きな負担です。
特に義務教育の公立学校では、格差を見せびらかす場にするのはおかしいと思います。
華美を競うような、こういう風潮にこそ、教師は良識を示すべきです。
「小学校卒業式で袴がブーム!」とメディアで取り上げたら、
もっともっと華美な衣装自慢に火がつくと思います。
鎮火させるなら、早いうちに・・・
②美的理由
とりとめのないファッションショーになるよりは、
中学校で使う制服で統一した方が、
厳かで美しいと思います。
中学校の制服は必ず使うものですし・・・

そういう意味では、私は上記ニュース記事のうち、
NHKニュースサイトで出ていた、
(引用)
一方、卒業生が進学する中学校の制服を着て、卒業式に出席する学校も北海道や北陸、四国など全国にありました。
例えば北海道の釧路管内ではほとんどの小学生が中学校の制服で出席するそうです。
小学校の先生に話を聞くと、「学校から“制服を着るように”と指示することはありませんが、先輩たちは制服を着て出席したよ、と伝えています。20年以上前から変わらないので、もう伝統になっています。背景には、家計に負担をかけたくないというのがいちばんです。ただでさえ入学準備でお金がかかるので、成長期の子どものために新しい服を買ってもらわなくてもよいようにと思っています。地域の洋品店には早めに中学校の制服を売り出してもらっています」と話していました。卒業式の服装も、服装についての考え方も地域ごとに違いがあるようです。
(※下線部筆者による。)
というのに賛同します。

ついでに言えば、卒業生を送り出す卒業担任の先生(特に女性)も、
袴をやめれば、子どもたちがマネしなくなると思います。
(こちらも変な同調圧力にさらされているようですね・・・)
先生は立派なオトナなのだから、何度も卒業しなくていいのにね・・・

2016年12月26日 (月)

クリスマスの風景・札幌2016〜イルミネーションを中心に

クリスマスおめでとうございます!
Merry Christmas!
聖誕快楽!

2016年も無事クリスマスを迎えることができました。
札幌では先週の大雪で、街中が雪に埋もれている感じです。
12月でのこれほどの大雪は、50年ぶりだそうです。
(先週だけで積雪1m!)

さて、クリスマスイブと、クリスマス当日にいろいろ写真を撮りました。

まずは、12月24日、三越前で見かけた、
政治家の鈴木宗男氏の街頭演説の様子。
生鈴木宗男(?)!と思わず近くに行って撮ってしまいました。
日ロ首脳会談は実は成功だっった、と力説していましたよ。

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クリスマス・イブは、土曜日だったのと、
ホワイトイルミネーションが夜遅くまで延長されていたので、
妻とゆったりと観ることができました。

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さて、クリスマス当日(25日)の朝、起きてみると、
我が家で育てているポインセチアが見事に開花していました!
まるで、クリスマスをお祝いするかのように・・・

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荒れ野よ、荒れ地よ、喜び躍れ
砂漠よ、喜び、花を咲かせよ
野ばらの花を一面に咲かせよ。
花を咲かせ
大いに喜んで、声をあげよ。
砂漠はレバノンの栄光を与えられ
カルメルとシャロンの輝きに飾られる。
人々は主の栄光と我らの神の輝きを見る。

(旧約聖書イザヤ書35:1〜2新共同訳)

神様に感謝!

午前中教会に行った後、
夕方に、西区宮の沢の「白い恋人パーク」へ行きました。
たくさんの観光客が来ていました。
そこで撮った写真です。

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イエスは言われた。「光は、いましばらく、あなたがたの間にある。暗闇に追いつかれないように、光のあるうちに歩きなさい。暗闇の中を歩く者は、自分がどこへ行くのか分からない。 光の子となるために、光のあるうちに、光を信じなさい。」
(新約聖書ヨハネによる福音書12:35〜36新共同訳)

皆様に神様の祝福と平安が豊かにありますように!

2016年8月 2日 (火)

NHK総合・クローズアップ現代+「死ね!バカ!」これが指導? ~広がる“ブラック部活”~」(2016年8月1日放送)

「ブラック企業」ならぬ「ブラック部活」・・・
ようやく「教育」や「指導」の名のもとに行われている横暴に、
メスが入れられるのでしょうか?

2016年8月1日放送の、NHK「クローズアップ現代+」
(「クローズアップ現代」が終了してから、しばらく観ていませんでしたが・・・)では、
死ね!バカ!」これが指導? ~広がる“ブラック部活”~」と題して、
学校(主に中学校)では、
今時まだこんな「指導」が平然と行われているのかと、
唖然とする実態を報道していました。

生徒が顧問の指導に耐えかねて、
ボイスレコーダーで密かに録音していた内容や、
ミスしたら有無を言わさず懲罰的にグラウンド20周など、
まさに「昭和」のスポ根かよ?と思わされる「指導」(ただのシロウトの思いつき?)が、
未だに行われているのは大変残念です。

最も問題なのは、
部活動で生徒も教師もほぼ休みがとれないのと、
SNSの普及で、同調圧力から、
辞めるに辞められないという、
まさにお互いが地獄を作り出している情況です。
ついでに言えば、部活動で忙しいので、
教師は授業の準備をきちんとすることができないとか・・・
(本末転倒!)

観ていて、ちょうどNHKで先週(2016年7月28日)に放送していた、
「フランケンシュタインの誘惑 科学史闇の事件簿」の、
人が悪魔に変わる時 史上最悪の心理学実験」の回を思い出しました。
「スタンフォード監獄実験」という、非人道的な心理実験の実態です。
普通の学生たちを「看守」と「囚人」の2役に分けて、
「監獄ごっこ」をやった訳ですが、
「看守」役はだんだんエスカレートしていき、
容赦なく言葉で「囚人」役たちを心理的に追い詰めていく様子は、
まさに狂気でした。
観ていて大変気持の悪い番組でした。

まさに部活動が、教師を「看守」に、生徒を「囚人」にしているのではないでしょうか?
私は学校が部活動をするのはもうやめては、と考えています。
「昭和」の時代なら、まわりにスポーツクラブなんて存在しないから、
学校が受け皿になるしかなかったのでしょうが、
今は、選択肢が広い時代のはずです。

ヨーロッパの方では、学校は学業に専念し、
スポーツをしたい子は地域のスポーツクラブ(サッカーなど)で、
きちんとしたコーチについてするそうです。
部活動の業務を学校から削減することによって、
教師の教育力と、勤務時間の適正化が図られるし、
地域にとっても、スポーツクラブという新たな産業を興すことができるわけです。
(もしかしたら、何兆円規模の産業かも?)

これは実際に、中学生の子をもつある母親から聞いた話です。
中学校の授業でわからないことがあったので、
放課後、教師のもとをたずねたら、
その教師はどこにいるかわからず(部活動中?)、
結局聞けずじまい・・・
塾に行くようになって、「勉強がわかるようになった!」とのこと。
教師が部活動に関わるのは、
経済力による学力格差(塾に行けない子はますますわからない!)、
ひいては所得格差をますます広げる要因の一つになっているのではないでしょうか?
所得格差を広げれば、社会不安が広がる・・・
すなわち、「熱血指導」が、短期的にも、長期的にも、
「流血事態」を準備している、ともいえます。

部活動は、学校の本来業務ではありません。
もしどうしてもやりたいなら、平日の17時までとか、
県大会、全国大会は行わない、参加しない、という制限をつけた方がいいです。
教育関係者の頭の古さには辟易します。
もっと、外部の声に耳を傾けるべきときなのでは?

コメンテーターとして出演していた、
名古屋大学大学院教育発達科学研究科 准教授の内田良氏の著作です。
教育の問題点を見事に指摘している良書です。
(過去記事→組み体操は学校教育に必要か〜書評:内田良著『教育という病』(光文社新書)

教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」 (光文社新書)

2016年8月 1日 (月)

2016年7月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2016年7月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その1)〜旅行の経緯と1日目〜
二位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?~
おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

三位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』
(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

四位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その2)〜2日目・古宇利島とホテル近くの黄昏時〜
五位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その3)〜3日目・渡嘉敷島でシュノーケリング!〜
六位.算数の問題解決型学習~学力「崩壊」の決め手
七位.どの聖書が一番いいか?(新約聖書編)
八位.「学びあい」という美名の下の教育の堕落~
NHKEテレ・ETV特集「輝け二十八の瞳 ~学び合い 支えあう教室~」(2012年2月5日放送)

九位.ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・
十位.尾高忠明指揮、札幌交響楽団による、武満徹作曲『波の盆』のCD(CHANDOS)

1〜4位までは2016年6月とまったくランキングは変わらず。
私どもの沖縄旅行記を読んで下さる方が多くいて嬉しい限りです。
教育関係の記事もまた4本ランクインしました。

最近、「アクティブ・ラーニング」なるものが教育界ではトレンドのようです。
先日紀伊國屋書店に行ったら「アクティブ・ラーニング」関連の本が結構出ていました。
文科省も積極的に進めていますし。
しかし、それなら私の書いた批判記事が忘却の彼方に行くはずでは?
よく読まれているのが皮肉なものです。
「水素水」とか怪しげな健康法・健康グッズ並のものにすぎないのでは?
文科省のお役人や教育委員会・学校関係者は、
「キラキラ輝く瞳」のような曖昧模糊としたものから脱却し、
『「学力」の経済学』のような、科学的根拠・統計に基づく議論から、
教育政策を進めていってほしいものです。

中室牧子著『「学力」の経済学』、
すごくオススメです!
教育界のもっともらしい意見という「王様」は、実は裸にすぎないことを、
見事に暴く痛快さがあります。

中室牧子著『「学力」の経済学』

9位のブラームスのCD聴き比べ記事は、
私自身、この記事がランクインするとは全然思っていませんでした。
意外・・・

2016年7月31日に、元横綱千代の富士・九重親方が逝去されました。
突然のニュースに絶句・衝撃・・・
私にとっては子供時代のスーパーヒーローでした。
ご逝去を悼み,謹んで哀悼の意を表します。

7月は涼しかったですが、ようやく蒸し暑い夏が札幌にも来ました。
今月もご愛読よろしくお願いします。

2016年4月 1日 (金)

誘拐容疑者の卒業取り消し、留保は妥当か?

学問の自由は、これを保障する。(日本国憲法第23条)

中学生を2年間も誘拐・監禁し続けた容疑者が、
2016年3月に千葉大学の卒業認定および学位授与を受けたばかりだったので、
千葉大学は、世間の圧力に配慮して、
一旦取り消し、卒業を留保することを決定したと発表した、とのことです。

「誘拐容疑者だから卒業取り消し」はおかしいと異論 揺れる千葉大、
「卒業させていいのか」派も(2016/3/29 18:03)JCASTニュース

女子中生誘拐事件で千葉大生を襲い始めた「風評被害」
大学は寺内容疑者の卒業「留保」を決めた(2016/3/31 19:05)JCASTニュース

私はその容疑者の社会的処罰は司法の手に任せることとしますが、
(容疑者を弁護するつもりは毛頭ありません。)
千葉大学の処分については疑問をもちました。
大学でどういう規程になっているかは知りませんが、
一旦授与した卒業認定・学位授与は、
たとえ在学中に大きな犯罪を犯していたことがわかったとしても、
規程の単位をしっかり取得していたのであれば、
取り消すべきではないと考えます。

たとえば、この事件が、
2016年4月1日以降に解決した(犯人の逮捕及び少女の解放)としても、
在学中に起こしていた事件だから、卒業を取り消すのでしょうか?
もっといえば、さらに何年も後に発覚、解決したとしたら?

大学はこの事件そのものに関与していたわけではないのだから、
毅然として、「学問の自由」を盾に、
世間に阿ること無く、
「なにもしない」(卒業取り消しを論議しない)権利を行使すればよかったと思います。

犯罪者であろうとなかろうと、年齢や国籍がどうであろうと、
学問をする権利を大学自体が妨げるのは、
「学問の自由」を放棄する愚の骨頂ではないでしょうか。
悪しき前例を作らないことを願うばかりです。

2016年2月17日 (水)

NHKBS1・BS世界のドキュメンタリー「銃社会アメリカ ある牧師の挑戦」(原題:The Armor of Light)(2016年2月16日放送)

キリスト教の教えの代表といえば、
「汝の敵を愛せ」ですね。
ところで、キリスト教が盛んな国であるはずの米国は、銃社会です。
「汝の敵は殺せ」???

今回観た「銃社会アメリカ ある牧師の挑戦」というドキュメンタリーは、
中絶反対運動の急先鋒であった福音派の牧師、
ロブ・シャンク牧師の「信仰と行動」という組織の活動と、
信仰的理由に基づく銃規制の活動推進についてのものです。

番組HPから番組の概要を引用します。
(引用)
福音派の思想的支柱として中絶反対運動の急先ぽうだったロバート牧師。ある時、中絶を行っていた医師が射殺される事件が起きたことで、殺人の扇動者として非難を浴びた。保守派の信者は「銃の所持は神から与えられた自分を守る権利」と考え、全米ライフル協会の会員も多い。しかし事件をきっかけに銃による死亡者数の多さに気づいた牧師は「神は暴力を肯定しない」というある女性信者の言葉に心を動かされ、行動を起こし始める。
(引用終)

アメリカの汚点ともいうべき、
「合衆国憲法」修正第2条にある、
「武器で身を守る権利」と、
それを強力に擁護する、全米ライフル協会(NRA)の支持者の多くが、
福音派の信者であるという悲しい現実が、
否応なく視聴者につきつけられます。

「銃で身を守る権利」と、「生きる権利」どちらが大切でしょうか。
(後半で、銃で息子を殺された父親が、涙ながらに、
NRAを非難するコメントの中で、こんなセリフがありました。
「彼ら(NRA)は”銃を持つ権利”を主張するが、
息子の”生きる権利”はどうなる?」
ここのところには心うたれました・・・)
最近では少し物騒な事件が多少あるとはいえ、
一般の人が銃を手に取ることのない日本では、
まったく考えられないほど明白な事実です。
アメリカでは、銃犯罪が増えているから、
さらに武装が必要である、とNRAは巧みに煽っています。
まさにマッチポンプです。

「私たちに必要なのは、主イエスと福音、そして銃」
これが福音派の信仰なのでしょうか?
高名なビリー・グラハム牧師の後継者である、
フランクリン・グラハム牧師が、「銃保持の権利を守る会」に賛同して、
集会でお祈りしている姿には失望しました。
「天にまします我らの父よ・・・」
主の祈りは、「善人」だけではなく、「悪人」をも、
「我らの父よ」と包み込むものです。
「銃をもった善人」と「銃をもった悪人」という、
変な二元論をもって銃保持の権利を主張するクリスチャンたち・・・
アメリカって変な国だと思いました。

聖書に出てくる「神の武具」(新約エフェソ6章)が、
アメリカ市民にとって、いつの間にか銃になっているのが、
実に嘆かわしいことです。

番組最後で、ロブ・シャンク牧師が、
「銃で身を守る権利」とキリスト教の倫理観とは相容れない主張だ、
と明確に指摘し、
「全教会の教え、聖書66巻の教えを要約しましょう。
神を愛せ、隣人を愛せ」
と会衆に向かって叫んでいるところも心に残りました。

夜は更け、日は近づいた。
だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。

(新約聖書ローマの信徒への手紙13:12新共同訳)

下線部の「光の武具」が、原題の”The Armor of Light”です。
牧師の説教の終わりにこの御言葉が出てきます。
字幕でも「光の武具」にわざわざ「The Armor of Light」とルビを振っていました。
もちろん、ピカピカに光る銃では決してありませんね。
信仰から来る本当の強さです。

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