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2017年8月26日 (土)

映画「ハイジ アルプスの物語」(原題『HEIDI』)2017年8月26日日本公開(2015年スイス・ドイツ製作)

2017年8月26日公開の映画「ハイジ アルプスの物語」を、
妻と一緒に早速鑑賞しました。
数ヶ月前に、Yahoo!ニュースでこの映画が公開されることを知り、
楽しみに待っていました。
北海道では、8月26日現在、ディノスシネマズ札幌劇場のみの上映です。

アニメ「アルプスの少女ハイジ」は私ども夫婦どちらも大好きな作品です。
特に妻は、DVDで全話を何度も観て、ある程度セリフを覚えているほどです。
アニメでは全52話もあるので、丁寧なエピソード展開がありますが、
映画は111分(約2時間)なので、どうしてもストーリーをなぞるだけになってしまうのは、
致し方無い事です。

入場時にチケットを切ってもらうと、
スイス政府観光局が発行した、「ハイジの愛したアルプスの世界」
という小冊子をいただきました。
表紙・裏表紙を入れて60頁の実にステキな冊子です。
単なる観光案内、名所紹介ではなく、
アニメ「アルプスの少女ハイジ」に出てくるシーンと、
そのモデルになった場所の写真との対比が興味深く、魅力的です。

さて、映画が始まりました。
映画冒頭から、アルプスの爽やかな美しい景色が拡がります。
映画全体として、
アニメ版の「アルプスの少女ハイジ」をダイジェストにして、
実写化したような展開となっています。
(公式HPによると、監督のアラン・グスポーナーは、
子どもの頃にアニメ「アルプスの少女ハイジ」を観て育った、とのこと。)

ハイジ役のアヌーク・シュテフェンは可愛らしく、
フランクフルトで綺麗な服を着て、髪を整えているところは、
クララ役以上の美少女だと思いました。

しかし圧巻は、おんじ役のブルーノ・ガンツです。
「ベルリン・天使の詩」や「ヒトラー 〜最期の12日間〜」で有名ですね。
まさにアニメ版のおんじにそっくり!
声まで似ているように思えました。
最初は人を寄せ付けない様子が、だんだんとハイジに情が移り、
冬にペーターの家へハイジと一緒にソリで滑り降りていくシーンでは、
なんだかサンタのおじさんみたいな福顔にまでなっていました。

映画前半では、アルプスの様子や、ハイジがペーターと遊ぶところに、
きちんと時間がとられていました。
中間部、フランクフルトででの生活は、
コンパクトにまとまっていました。
妻曰く、「ロッテンマイヤーさんが美人」とのこと・・・
アニメで描かれた、動物が苦手な故のコミカルなシーンも出てきました。

アニメとこの映画では、宗教的な要素はバッサリカットされています。
代わって、隠れたテーマとしては、「教育の大切さ」が描かれています。
文字が全然読めなかったし、読む必要を感じなかったハイジが、
どうして文字に興味をもち、読めるようになったか、というのも、
大事なシーンだと思いました。

映画後半、クララが立てるようになるところは、少しあっさりしていました。
アニメとは違い、
原作通りのペーターの行動(クララの車椅子をわざとに谷に落として壊す)も描かれています。

一番感動したシーンは、アニメ版と同じ、ハイジがフランクフルトから、
おんじの元に帰るところでした。
(どういう描かれ方かは、ネタバレしないよう、あえて書かないことにします。)
ここは涙が出てきました。

上映(私どもは、朝一番の回で観ました。)後、
すぐさま第2回目の上映(吹替版。私どもが観たのは字幕版。)が始まるというので、
行列ができていました。
概ね40代以上の方が多かったと思いました。

「ハイジ」の実写映画は、これまで2作品観ており、
これが3作品目になりますが、
この作品がアニメ「アルプスの少女ハイジ」に最も近い作品だと思いました。
(参考)
「ハイジ」実写版2作品
アニメ「アルプスの少女ハイジ」ファンの方にはもちろん、
「ハイジ」を知らない、観たこともない小中学生にもオススメできる、
ステキな作品だと思いました。

(参考)
アニメ版Blu-ray BOX

アニメ版DVD BOX

(こちらが我が家にあります。)

原作(映画パンフレットで紹介されていたもの)

※表紙の絵は、いわさきちひろ作、とのこと。


原作(私が読んだ方)※岩波少年文庫 上・下
上巻

下巻

2017年8月20日 (日)

NHKEテレ・クラシック音楽館「究極の対話~弦楽四重奏の世界~」(2017年8月20日放送)

思わず目が点になる音(音楽ではなく・・・)の連続・・・
夫婦で寛ぐ日曜の夜にすご〜く気不味い雰囲気が漂い、
家の中が宇宙空間かお化け屋敷になってしまったかのよう・・・
それにも関わらず、「さすがNHK!」と思わされました。

2017年8月20日放送の、NHKEテレ・クラシック音楽館では、
「究極の対話~弦楽四重奏の世界~」と題して、
2時間まるごと弦楽四重奏曲特集をしていました。
前半、21時台がある意味「過激」でした。
「ゲンダイオンガク」のスペシャリスト集団、
アルディッティ弦楽四重奏団による、
手始めはバルトークの弦楽四重奏曲第3番(全曲)。
バルトークの「オケコン」や「弦チェレ」はようやく好きになることができましたが、
未だ弦楽四重奏曲のジャンルは手付かずでした。
良さはさっぱりわかりませんでしたが、冒頭から攻めた内容だと思いました。

続いては、リゲティの弦楽四重奏曲第2番。
リゲティ・ジェルジュ(1923−2006)はハンガリーの作曲家で、
スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」などでその音楽が使用されました。
「2001年宇宙の旅」とは関係のない作品ですが、
宇宙空間を浮遊している時の恐怖を表しているかのような、
実にミョーな曲でした。
(正直に言えば、「早く終わってほしいなぁ・・・」というのが感想でした。)

アルディッティ弦楽四重奏団の演奏の最後は、
日本の作曲家、細川俊夫の「沈黙の花」という作品でした。
演奏前に、第1ヴァイオリンのアーヴィン・アルディッティ (創設者)が、
この作品について、「明瞭でわかりやすい」などと発言していましたが・・・
聴いてみると、やはり「???」でした。
日本のホラー映画に使えそうな感じの曲、といったところでしょうか。
家の中がお化け屋敷になってしまったかのような・・・

珍妙な響きが出る度に、私は不快感よりも、
失笑してしまうことが多かったです。

この3曲をなんとか我慢して聴いてしまうと、
申し訳ないですが、後半22時台の、
エマーソン弦楽四重奏団による、
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ(厳粛)」や、
モーツァルトの弦楽四重奏曲第15番は、
ただのBGMにしか聴こえなかったです。
(それでも、地獄から天国へ、ぐらいの心地よさがありますね(*^-^))

弦楽四重奏曲の名曲についての本(なんというタイトルかは忘れましたが)で、
アルディッティ弦楽四重奏団の初演曲として、
シュトックハウゼンの「ヘリコプター弦楽四重奏曲」が紹介されていました。
4台のヘリコプターに奏者一人ずつが乗って演奏する、というキワモノです。

前半の1時間は確かに不快で、人によっては苦痛でしかないと思います。
しかし、こういう企画は、やはりNHKでしかできないなぁ〜と改めて思いました。
朝5時からの「クラシック倶楽部」ではなく、
夜の21時〜22時に、こういう番組を時には放送する、というのは、
まさに「教育」「教養」のEテレにふさわしいと思いました。

ちなみに、恥ずかしながら、
我が家には相当のCD、SACDがあるにも関わらず、
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲(2017年8月現在、全集が2セットと、
後期弦楽四重奏曲だけのセットが1セットあります。)以外では、
弦楽四重奏曲のCD、SACDは、おそらく10盤もないと思います。
(ベートーヴェン以外では、ラヴェルの弦楽四重奏曲が好きです。)
どちらかというと、苦手なジャンルの一つです。
弦楽四重奏曲よりは、ピアノ五重奏曲や、
クラリネット五重奏曲のような、色彩感が生まれるような方が好きですね。

(参考)ベートーヴェンの弦楽四重奏曲のアルバム所有盤

アルバン・ベルク四重奏団(全集)
Beethoven: The Complete String Quartets Box set, CD, Import

エマーソン弦楽四重奏団(全集)
Beethoven : String Quartets Box set, CD, Import

ラサール弦楽四重奏団(後期:第12番〜第16番+大フーガ)
ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集(第12-16番、大フーガ)

※高校生の時の愛聴盤でした。
「ベートーヴェンの最高傑作は、第9ではなく後期の弦楽四重奏曲だ!」などと、
かなり背伸びをしていたのかもしれませんね・・・

ただ、今は滅多に弦楽四重奏曲のCDを聴くことはありません。
もっぱらオーケストラ曲ばかり・・・
(たまにピアノとヴァイオリンの曲、その程度です・・・)

2017年8月 4日 (金)

ラヴェル:ボレロ聴き比べ〜演奏時間長→短順に・・・

ラヴェルの代表作といえば・・・
「マ・メール・ロワ」や「ダフニスとクロエ」、あるいはピアノ協奏曲や、
「ラ・ヴァルス」、「亡き王女のためのパヴァーヌ」いろいろ挙げるかもしれませんが、
やはり「ボレロ」を挙げるのが妥当ですよね。

高校生の時に初めてラヴェルのCDを買って、最も気に入ったのが、
「ボレロ」と「ダフニスとクロエ」でした。
ちなみに、演奏はシャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団でした。
(後で取り上げます。)

あと、「愛と哀しみのボレロ」(原題:Les Uns et les Autres→直訳すると「自己と他者)
という映画で、
最後に主要登場人物が一堂に会して、
ジョルジュ・ドン振付のボレロを踊るシーンが記憶に残っています。
(3時間もの上映時間で、観るのにくたびれましたが・・・)

愛と哀しみのボレロ Blu-ray


今回どうして聴き比べしてみようかと思ったかと言えば、
ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、「海」の聴き比べのついでに、
よく聴いたからです。
(カップリングで「ボレロ」が収録されていることが多いです。)

ボレロといえば、最後の2小節を除いて、同じメロディ、リズムが執拗に繰り返される作品ですね。
ともすると、メカニック的なので、誰が指揮しても同じになるのかな、
と思ってしまいますが、やはり指揮者ごとの個性や受ける感銘が違ってきます。
今回は、いつもの録音年代順、あるいはオススメ度順ではなく、
録音時間の長→短という順で紹介します。

それでは、聴き比べです。
録音時間の長→短順に紹介します。
指揮者、オケ名、レーベル、録音年月、
スペック(通常CD,SACD ハイブリッドorシングルレイヤー)、
(2ch Stereo or Surround etc...) 、
カップリング曲の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。
ちなみに、この曲の評価ポイントは、
①冒頭、最も音量が小さいところもはっきり聴こえる。
(残念ながら、なんとなくいつの間にか始まっている、というのが多いです・・・)
②全体的なバランス
③クライマックスの迫力
の3つです。

◯チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル(WARNER)
1994年6月
通常CD
※”French & Russian Music"

☆3.5
18:11

French and Russian Music Box set, Import

今回紹介する盤中、最もゆったりとした展開です。
重戦車が通っていくかのよう・・・
「ボレロ」にヒントを得た作品である、
ショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」の第1楽章を
なんとなく想起してしまうほどでした・・・
しかし、極端にノロい、という感じは受けませんでした。
ただ、上記評価ポイントの①は弱すぎでした。


◯カラヤン指揮ベルリン・フィル(WARNER)
1977年1月
SACDハイブリッド(SACD STEREO、CD)
カップリング ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、ラヴェル:ボレロ

☆3.5
16:13

ドビュッシー:海 牧神の午後への前奏曲 ラヴェル:ボレロ

チェリビダッケ盤よりは足取りが軽いですが、
フランスのエスプリよりもドイツ的重厚さを感じさせます。
(それがお好みならOKなのでしょうけど・・・)
クライマックスはさすがカラヤン!
ただ、チェリビダッケ盤同様、①冒頭部が弱すぎです。


◯ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団(LSO LIVE)
2009年12月
SACDハイブリッド(SACD Multi、SACD STEREO、CD)
カップリング:「ダフニスとクロエ」(全曲)、亡き王女のためのパヴァーヌ

☆3.5
15:46

VALERY GERGIEV - RAVEL DAPHNE ET CHLOE CD, Hybrid SACD, Import, SACD, Special Edition

思ったより正統派の演奏でした。
これも①が弱すぎ・・・
録音はマルチチャンネルですが、あまり効果が出ていないかも・・・


◯ブーレーズ指揮ニューヨーク・フィルハーモニック
1974年12月
SACDシングルレイヤー(SACD STEREO)
カップリング:ラ・ヴァルス、スペイン狂詩曲、道化師の朝の歌、
ダフニスとクロエ第2組曲

☆5.0
15:37

ラヴェル:管弦楽曲集 SACD

冒頭からハッキリ、クッキリ!!!
最弱音や、今まで聴き逃していたパートもよく聴こえます。
ラストでは、音の波に飲み込まれてしまうかのようなド迫力!
ボレロはこうでなくちゃ!と言いたくなる名演です。
SACDとしての優秀録音もすばらしいです。
ブラボー!!!

◯デュトワ指揮モントリオール交響楽団
1981年7月
通常CD
※ラヴェル:管弦楽曲集 2枚組CD

☆4.0
15:05

ラヴェル:管弦楽曲集

※私が持っているのは輸入盤ですが、上記国内盤と同じ収録曲です。
輸入盤の方は2017年8月現在、Amazonでは入手不可のようです。

最も標準的、模範的な演奏といえます。
ファースト・チョイスにはぴったりかも・・・
(私もこの演奏で、ボレロを初めて聴きました。)

◯ブーレーズ指揮ベルリン・フィル
1993年3月
SACDハイブリッド(SACD Multi、SACD STEREO、CD)
カップリング:マ・メール・ロワ、海原の小舟、道化師の朝の歌、スペイン狂詩曲
※SACDは2枚組。Amazonでは現在品切れ。

☆4.0
14:58

ラヴェル:ボレロ、スペイン狂詩曲、他

※通常CDを紹介しています。

こちらも標準的な演奏といえます。
旧盤の方が感銘度が高いです。
なお、今手持ちのSACDハイブリッド盤ですが、
SACDとしての超優秀録音・・・というわけでもなさそうでした。
通常CDで十分なのでは、と思います。

◯ショルティ指揮シカゴ交響楽団
1976年5月
SACDシングルレイヤー(SACD STEREO)
カップリング ドビュッシー:「牧神の午後への前奏曲」、「海」

☆4.5
14:47

ドビュッシー:交響詩「海」、ラヴェル:ボレロ、他 Limited Edition, SACD

今回紹介した盤の中で、最も演奏時間が短いです。
メカニックなまでの正確さが痛快に感じます。
ブーレーズ旧盤と同様、
最初からハッキリ、クッキリ聴こえるところが高評価のポイントです。
演奏の迫力も見事です。

ということで、「ボレロ」どれか1盤、というなら、
迷わずブーレーズ旧盤、
ついでショルティ盤、
中庸ならデュトワ盤をオススメします。

2017年7月17日 (月)

NHKEテレ・クラシック音楽館「フィルハーモニア管弦楽団演奏会」(2017年7月16日放送)

エサ・ペッカ・サロネンといえば、20世紀モノが得意な指揮者、
というイメージがありましたし、さほど期待していなかったのですが・・・
いい意味で、見事に裏切られた演奏でした。

2017年7月16日放送の、NHKEテレ「クラシック音楽館」。
2017年5月21日、横浜みなとみらいホールでの、
フィルハーモニア管弦楽団の演奏会を放映しました。
途中からリアルタイムで観ましたが、
改めて録画で最初から視聴しました。

曲目は、オール・ベートーヴェン・プログラムで、
以下の3曲でした。

1.序曲「命名祝日」ハ長調 作品115
2.ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37
3.交響曲第7番 イ長調 作品92

指揮はエサ・ペッカ・サロネン。
ピアノは第17回ショパン国際コンクール(2015年)の覇者、
チョ・ソンジン。

1曲目の「命名祝日」の評はパスとします。
(曲自体がそれほどステキだとは思えないので・・・
ただし、フィルハーモニア管の音色がもう実に素晴らしい!)

2曲目、ピアノ協奏曲第3番。
出だしから、フィルハーモニア管の音色が、
実に高級感あふれる感じでした。
なんだろう、この感触・・・
そう、大袈裟な表現かもしれませんが、
クレンペラー時代のフィルハーモニア管の音のようです!
ゆったりと音楽そのものに浸っていられる感じというか・・・

指揮者、ピアノとも、「俺が、俺が」という個性やら自己主張を押し出すのではなく、
作曲家(スコア)の僕(しもべ)として、没我的に奉仕している、という感じで、
久々にベートーヴェンの音楽そのものを堪能したなぁ〜という幸福感、
満足感に浸ることができました。
アンコールのモーツァルトのピアノ・ソナタも実にステキで、
チョ・ソンジンはぜひモーツァルトのピアノ・ソナタを録音してほしいと思っています。
演奏評で言えば、☆4.0相当なのでは、と思っています。

交響曲第7番も佳演でした。
ナチュラル・トランペットを使うなど、響きにもこだわりがありましたが、
いわゆる古楽系の演奏ではなく、
中庸な響きが魅力的でした。
ただ、第4楽章冒頭の間のとり方だけは、
「???」という感じでした。
こちらは☆3.5相当だと思いました。

そういえば、どうして横浜みなとみらいホールでの収録なのだろうか、
と調べてみたら、
サントリーホールが改修中だからなのですね・・・
ただ、2017年6月18日放送の、NHKEテレ・クラシック音楽館での、
新日本フィルハーモニー管弦楽団の演奏と同じホールとは思えないほど、
今回の演奏は素晴らしい響きでした。
NHKEテレ・クラシック音楽館「新日本フィルハーモニー交響楽団演奏会」(2017年6月18日放送)

※こちらは2017年5月12日の演奏でした。
やはりオケの差なのでしょうか・・・

サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団のベートーヴェンは探してみましたが、
現在CDはないようです。
サロネンのこれからのいっそうの成熟・巨匠化に期待したいです。
(参考)
アンコール
圧倒的だったマーラー6番 サロネン指揮フィルハーモニア管
2017年6月19日 (毎日新聞 小田島 久恵氏の評)

2017年6月20日 (火)

NHKEテレ・クラシック音楽館「新日本フィルハーモニー交響楽団演奏会」(2017年6月18日放送)

指揮者の上岡敏之さん登場、ということで録画して視聴しました。
(以下敬称略)
2017年6月18日放送のNHKEテレ・クラシック音楽館で、
2017年5月12日・横浜みなとみらいホールで収録された、
新日本フィルの演奏会を放映していました。
曲目は、
ヴァーグナー:「タンホイザー」序曲、
「ヴェーゼンドンクの五つの詩」(ソプラノ:カトリン・ゲーリング)、
ブルックナー:交響曲第3番」、
アンコールとして、J・S・バッハ:「アリア」(管弦楽組曲第3番より)。

ホールの音響の問題なのか、録音がイマイチなのか、
全体的に音質がパッとしなかった印象を受けました。

この演奏会でのメインプログラムである、
ブルックナーの交響曲第3番についてのみコメントします。
(「ヴェーゼンドンクの五つの詩」での、
ソプラノのカトリン・ゲーリングの声は美しかった、とだけ書いておきます。)

ギュンター・ヴァントや朝比奈隆、
あるいはカール・ベームらが指揮した名盤から、
ブルックナーの交響曲第3番は、
ゴツゴツ、トゲトゲした印象をもっていました。
ブルックナーらしさがついに全開した、記念碑的な作品です。

しかし、上岡敏之指揮新日本フィルの演奏は、
どこもトゲトゲしたところやゴツゴツしたところがなく、
まるで磨いた玉のようでした。
チェリビダッケの指揮ぶりが一番近いかも・・・
それがプラスに作用していればいいのですが、
ブルックナーのこの曲に関しては、マイナスに働いているように思えました。
あと、印象的だったのが、タメすぎるブルックナー休止・・・
(特に第1楽章・・・)
ここまでやり過ぎると、ちょっとなぁ・・・と思いますが、
もし宇野功芳センセイが生きていて、この演奏を聴いたら、
なんとおっしゃるのだろう、と思わず考えてしまいました。
「ブルックナーの本質を外している」というのか、
それとも、「クナやチェリビダッケ、シューリヒト以来の凄演!」とベタ褒めするのか・・・
今時の指揮者としては、相当に個性的な演奏であったのは確かです。
そういう意味では、次に何をやってくれるか、ワクワクすることができる、
日本人指揮者の中では稀有な存在ではあります。

上岡敏之指揮の演奏では、シューマンやベートーヴェンの「第9」、
マーラーの第1、第5などの盤を持っていますが、
いずれも名演です。
しかし、ブルックナーはどうなのでしょう?
史上最遅のブル7と言われた盤、私は未だに手を出していませんし、
たぶんパスかもしれませんね・・・
上岡敏之指揮では、ブルックナー以外に期待した方がいいかも・・・

ブルックナー:交響曲第7番(2枚組!収録時間92分!)

ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(ハース版)

以前ブルックナーの交響曲第3番について記事を幾つか書いていますので、
よろしければお読みください。

シモーネ・ヤング(Simone Young)指揮ハンブルク・フィル(Philharmoniker Hamburg)による、ブルックナー:交響曲第3番(1873年初稿版)
ブルックナー:交響曲第3番(1889年第3稿)聴き比べ4盤〜朝比奈、ヴァント、セル、ベーム・・・

2017年6月12日 (月)

BS11・開局10周年特別番組 にっぽんアニメ100年(2017年6月11日放送)

BS11で、2017年6月11日に、
開局10周年特別番組 にっぽんアニメ100年」という特番を放送していました。
録画して妻と一緒に観ました。
番組HPから放送内容を引用します。

(引用)
日本で最初に国産アニメーションが公開された1917年から、今年で100年。
アニメは現在、日本と切り離せない存在になっています。
初の本格連続テレビアニメとして誕生した『鉄腕アトム』をはじめとする、日本アニメ史に大きな影響を与えた作品を中心に、数々の名作を紹介。輝かしい昭和の名作をお届けしながら、当時のニュースや、流行なども、振り返ります。

出演はアニソン界の歌姫・森口博子さん、俳優の大和田伸也さん、声優の野沢雅子さん。
大和田さんが『鉄腕アトム』の想い出と、自慢のアトムグッズを披露すると・・・「私、アトムに出演してました」と野沢さんの一言が飛び出し、一同驚愕!!
大人たちが大好きなアニメを熱弁し、年表でその作品が生まれた時代にタイムスリップ!
あの名作の裏話も、たっぷりお送りします!

(引用終)

日本で初めてのアニメと言われている、「なまくら刀」から、
1980年代後半の「ドラゴンボールZ」まで。
主に昭和の名作アニメを、
3人の出演者(特に野沢雅子さん)の軽妙なトークで紹介していました。

前述の「なまくら刀」や、「のらくろ」といった戦前の作品にも少し触れ、
その後、「白蛇伝」(今観ても結構美しい・・・)、
そして「鉄腕アトム」や「鉄人28号」、「ジャングル大帝」、「魔法使いサリー」といった、
テレビアニメ草創期の名作を取り上げ、
社会現象にもなった「あしたのジョー」も大きく取り上げ、
出演者の1人、野沢雅子さんの代表作(であり、日本のアニメの代表作)である、
「ゲゲゲの鬼太郎」、「いなかっぺ大将」、「銀河鉄道999」、「ドラゴンボールZ」などを、
きちんと取り上げていました。
途中、「感動アニメ」として、「昆虫物語みなしごハッチ」、「アルプスの少女ハイジ」、
「フランダースの犬」の感動シーン3連発には、さすがに涙腺ユルユルに・・・

今年5月に、NHKが、「ニッポンアニメ100「発表!あなたが選ぶアニメベスト100
という番組を放送していましたが、
あの番組は、視聴者投票、という形で、
昭和の名作アニメを軽んじたトンデモ放送だったと思いました。
結局、インターネットに堪能な若い世代が支持する、
ここ数年(せいぜい10年以内)以内の作品ばかり(CCさくらとエヴァは例外として)が、
「名作」となっていたので、
昭和生まれの私にとってはかなり不満が残る内容でした。
NHK「ベスト・アニメ100」の不可解〜投票がアンフェア!

その点、今回のBS11の番組は、幼少期にテレビの黄金期を過ごした、
昭和生まれの人にとっては、
とても説得力のある内容でした。
私はしばしば録画を一時停止にして、妻とあれこれコメントしながら、
番組を楽しんでいました。
こういう内容こそ、NHKが作るべきものなのではないか、
そんなことさえ思いました。

余談ですが、「アルプスの少女ハイジ」の感動シーンとして取り上げられるのが、
「クララが立った・・・」の名台詞のところ(第50話)ですが、
私の妻は、
「ハイジがフランクフルトからアルムの山のおじいさんの家に戻るところ」(第34話)こそ、
「ハイジ」の中で最も感動したところだ、と言っています。
確かにそうかも・・・
似たようなことを既に書いている方がいましたので紹介しておきます。
「アルプスの少女ハイジ」の名シーンといえば?(ブログ名:米中毒別館)

2017年6月 2日 (金)

NHKEテレ・ハートネットTV WEB連動企画“チエノバ”「障害のある子どもと学校・反響編」(2017年6月1日放送)〜現行制度でのこれ以上のインクルーシブ教育推進は、学校を疲弊させるだけ・・・

2017年6月1日放送の、NHKEテレ
ハートネットTV WEB連動企画“チエノバ”「障害のある子どもと学校・反響編」
録画して(大半は早送りして)観ました。

障がいがある子をもつ親、当事者、そして受け入れる学校側。
それぞれ立場と言い分があります。
番組冒頭に出てきた、かなり重度の医療的ケアが必要な子が、
普通学級で学びたいか、と問われると、「全然」と答えていましたが、
その母親は、「それは本音ではない」と否定するところから始まりました。
障がいがある子も教育を受ける権利は当然あります。
しかし、それを教師や学校に全部丸投げするのは、果たしていいのでしょうか?
教師は教育のプロであっても、医療のスペシャリストなどでは全然ありません。
そういう存在に、看護師や介護士、
そして親がすること(排泄や痰の吸引、食事等)を任せるというのは、
あまりにも教師・学校側に負担がかかるものです。
(頻繁な死亡又は重大事故、新聞報道、そして失職やうつ病の増加、さらには訴訟・・・)
単なる精神論で済ませてはならないものだと思います。

インクルーシブ教育は、理念としては崇高ですが、
実際問題としては、相当無理があります。

今回の番組を観て改めて思ったのが、
日本の教育制度の根幹である、「年齢=学年」という考え方を、
「知的(+生活態度)水準=学年」というものに置き換える必要がある、ということでした。
すなわち、たとえば小学1年生から2年生に進級するなら、
最低限の知識を問うテストに合格する必要がある(一種の単位制)ということです。
そうすれば、小学校に1日も登校しなくてもらえる卒業証書なんていうのはありえないし、
闇雲なインクルーシブ教育推進、ということにもならないからです。

それとも、大幅な財政負担を覚悟で、
教員及び医療サポートの方を大幅に増やした方がいいのか・・・
でも今のままなら、教員に負担が増えるばかりで、
医療訴訟を恐れての産婦人科医が減るのと同様に、
訴訟を恐れて教員に成るのを敬遠させることになります。
無責任な「教師=聖職論」を振りかざして、
教員の自殺者や精神疾患者、果ては「犯罪者」
(ケアを怠ったのは教員のせいだ、
いじめで我が子が自殺したのは担任のせいだ・・・と告訴されて)を増やすのは酷です。

私としては、無理して普通学級に障がいのある子を通わせるよりは、
特別支援学校をもっと有効活用するほうがベターだと考えています。
(もちろん障がいの程度によりますが・・・)

2017年5月16日 (火)

NHKEテレ・クラシック音楽館「N響第1857回定期公演」(2017年5月14日放送)〜絶品のシベリウス・ヴァイオリン協奏曲!!!

期待に違わない、最高級の演奏でした!
2017年5月14日放送、NHKEテレの「クラシック音楽館」。
諏訪内晶子のヴァイオリン独奏、
パーヴォ・ヤルヴィ指揮N響による、
シベリウスのヴァイオリン協奏曲を録画で視聴しました。
収録は、2017年2月17日 NHKホールです。

諏訪内晶子のシベリウス・ヴァイオリン協奏曲のCDは、
この曲の決定盤ともいえるものです。
この曲を聴きたくなったら、諏訪内盤をまず選択します。
(最近では、ハイフェッツやチョン・キョンファのSACD盤も時々選択しますが・・・)
下は、通常CDですが、我が家にあるのはSACDシングルレイヤー盤です。
ジャケ買いしても損はないぐらい?

(参考)チョン・キョンファ盤

(参考)ハイフェッツ盤

諏訪内晶子のシベリウス・ヴァイオリン協奏曲でのソロは、
掛け値無しで、現在世界最高の演奏だと思っています。
(あえて言えば、上記CDの録音時の方が僅かに優れているとも思いますが・・・)
独奏者や演奏者の存在を忘れて、ただただ大自然の音楽が結晶化して響いている・・・
まさに理想的な演奏だったと思います。
冒頭からして、凍てつくようなシベリウスの世界に引き込まれてしまいました・・・
パーヴォ・ヤルヴィのサポートも実にすばらしかったです!

後半は、ショスタコーヴィチの交響曲第10番。
N響としてはかなりの好演だったと思いますが、
やはり改めて気付いたのは、私にとっては、
この曲は好きになれないな、ということでした・・・
ただし第2楽章だけは結構好きです。
恐怖のスターリンの音楽的肖像だそうですが・・・

(参考記事)
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲Op.47〜ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)のDG録音他
※ヒラリー・ハーンのCD、しばらく聴いていないなぁ・・・

2017年5月 2日 (火)

NHKBSプレミアム・「シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽」コンサート&プレミアムシアター「ドキュメンタリー エルプフィルハーモニー」(2017年4月30日、5月1日放送)

NHKBSプレミアムで、2017年4月30日に、
「シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽」コンサート」が放映されました。
録画して視聴しました。
2017年3月22日(水)、23日(木)に「オーチャードホール」で開催されたコンサートです。
大半が劇伴曲なので、流し聴き状態でもOKかな?
やはり伊福部昭作曲のゴジラ関連の曲が心に残りました。
あと、「シン・ゴジラ」に出てきた、声楽曲"Who will know?"も良かったです。
エヴァ関連よりも、「シン・ゴジラ」の方が私にとっては気に入ったわけです。
豪華出演者が集結! ファン感涙のコンサート
♢シン・ゴジラ 対 エヴァンゲリオン交響楽コンサート
4月30日(日)[BSプレミアム]後10:50

シン・ゴジラ音楽集

シン・ゴジラ劇伴音楽集

シン・ゴジラ Blu-ray2枚組

この番組に引き続いて(ただし日付は跨いで)、
プレミアムシアター「ドキュメンタリー エルプフィルハーモニー」が放映されました。
こちらも録画で(一部はリアルタイムでしたが・・・)視聴しました。
3部構成で、第1部は、
ドキュメンタリー
『エルプフィルハーモニー ~ハンブルクの新ランドマーク~』(2017年 ドイツ)。
第2部は、
エルプフィルハーモニー
こけら落とし演奏会。
第3部は、
ダニエル・ハーディング
パリ管弦楽団音楽監督就任記念演奏会でした。
このうち、第3部は曲目がシューマンの「ゲーテの「ファウスト」からの情景」だったので、
まったく視聴せずにカット、消去してしまいました。

第1部は、ハンブルクの新ランドマークとなった、
「エルプフィルハーモニー」が出来るまでのドキュメンタリーでした。
かなり波乱があったそうです。
(字幕付なので、早送りで観ました。)
第2部こそ、この番組のメインディッシュかな?
演奏曲目は、NHKのサイトから転載すると以下の通りです。

(引用)
「オウィディウスによる6つの変容」から パン ブリテン 作曲
「瞬間の神秘」から 呼びかけ、エコー、プリズム デュティユー 作曲
「ラ・ペッレグリーナ」から 高き天球から カヴァリエーリ/アルキレイ
大管弦楽のための前奏曲「フォトプトシス」 ベルント・アロイス・ツィンマーマン
「5声と通奏低音のためのモテット」から あなたはなんと美しいことか ヤコプ・プレトリウス 作曲
フリオーソ リーバーマン 作曲
麗しのアマリリ カッチーニ 作曲
「トゥランガリラ交響曲」から 終曲 メシアン 作曲
舞台神聖祭典劇「パルシファル」前奏曲 ワーグナー 作曲
追悼 ~ハンス・ヘニー・ヤーンを悼む三連の詩句と引用句~ リーム 作曲
交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」から 第4楽章 ベートーベン 作曲

(引用終)

現代モノを演奏したと思ったら、突然ルネサンス期の音楽になるなど、
響きを堪能するプログラムなのでしょうが、
我が家のオーディオでは、残念ながらホールの響きの素晴らしさまでは、
よくわかりませんでした。
結局、現代モノとルネサンスモノ、どちらもパスして、
まともに聴いたのはワーグナーの「パルシファル」前奏曲と、
ベートーヴェンの「第9」の第4楽章だけでした。
時折素晴らしい響きが聴こえるものの、
演奏そのものは「まぁまぁ」ぐらいでしょうか・・・

ところで、現在では「北ドイツ放送エルプフィルハーモニー管弦楽団」
(NDR Elbphilharmonie Orchester)となっているのは、
元々は「北ドイツ放送交響楽団」なのですね。
ギュンター・ヴァントとのブルックナーの演奏が魅力でした・・・

2017年4月30日 (日)

NHK「ベスト・アニメ100」の不可解〜投票がアンフェア!

NHKでは、2017年に日本のアニメーションが100周年を迎えるのを記念して、
視聴者投票による、日本のベストアニメを決める、という番組を放送します。
2017年5月3日放送予定の、
ニッポンアニメ100「発表!あなたが選ぶアニメベスト100」」です。
既に2017年1月に、投票の中間結果が発表されています。
1月時点では、次のような結果です。

(引用)
【総合】
1位 TIGER & BUNNY TVアニメ
2位 カードキャプターさくら TVアニメ
3位 おそ松さん TVアニメ
4位 魔法少女まどか☆マギカ TVアニメ
5位 コードギアス 反逆のルルーシュ TVアニメ
6位 ラブライブ!(第1期) TVアニメ
7位 新世紀エヴァンゲリオン TVアニメ
8位 ジョーカー・ゲーム TVアニメ
9位 ラブライブ!(第2期) TVアニメ
10位 銀魂 TVアニメ

【男性】
1位 魔法少女まどか☆マギカ TVアニメ
2位 コードギアス 反逆のルルーシュ TVアニメ
3位 ラブライブ!(第1期) TVアニメ
4位 新世紀エヴァンゲリオン TVアニメ
5位 ラブライブ!(第2期) TVアニメ

【女性】
1位 TIGER & BUNNY TVアニメ
2位 カードキャプターさくら TVアニメ
3位 おそ松さん TVアニメ
4位 ジョーカー・ゲーム TVアニメ
5位 ラブライブ!The School Idol Movie 劇場アニメ

(引用終)
(※引用元→NHK「ベスト・アニメ100」中間発表 1位は『タイバニ』

おそらく、最終結果も、似たような感じになると思われます。
すなわち、最近のアニメが優先され、
多くの年代に知られているような作品が意外にも票が伸びない・・・

既に発表されている、「ベスト・アニソン100」では、
「ラブライブ!」の歌がベスト100の中に10曲も入る、という結果になっています。
AK◯の組織票と同じような結果ですね・・・

2017年4月30日現在で、既に301位〜400位は結果発表されています。
その中から、なぜこの名作アニメが、こんな低い順位なのか、
というのを抜粋してみました。

304位 ドラえもん
329位 タッチ
350位 あしたのジョー
357位 リボンの騎士
381位 北斗の拳
397位 フランダースの犬

たとえば、ドラえもんは、小さい子どもからお年寄りまで誰もが知っている、
まさに国民的アニメの一つです。
アジアの多くの国でも知られています。
それがこんな順位というのは、そもそもの投票の仕方が間違っているからです。

すなわち、NHKが設定した投票では、作品が開始した年代というのをまったく考慮せず、
機械的に投票数だけで結果を出しています。
これでは、現在の10代〜20代の、パソコン・スマホに堪能な世代が好むものが有利になり、
年齢があがるにつれ、そもそもアニメに興味関心がなくなるから、
そういう世代の投票は期待できず、投票につながりません。

考えてみてください。
日本のアニメ100年を代表する作品が、
アニオタが好む「タイバニ」(TIGER & BUNNY)でいいのでしょうか?
(最終結果はわかりませんが・・・)
アニオタなら当然知っているとはいえ、
たいしてアニメに興味がない人にとって、
「これが日本最高のアニメだよ!」と言えるでしょうか?
そもそも「何それ?そんな作品知らないよ。」と言われそうです。
たとえば、「ドラえもん」や「サザエさん」、「となりのトトロ」とかなら、
「そうだね〜」と納得できると思います。

年代別の投票、という手がありますが、年代なんて、いくらでもごまかしがききます。
それよりも、最初の放送開始年を元に、
古い作品ほど有利になるようなハンデを設ける投票にすればよかったと思っています。
具体的には・・・
2001年以降の作品は投票数☓1、
90年代の作品は投票数☓2、
80年代の作品は投票数☓4、
70年代の作品は投票数☓6、
60年代までの作品は一律10倍(作品数が少ないのと、投票する人が少ないので)など・・・
そうすると、たとえば「鉄腕アトム」とか「ドラえもん」といった放送開始が古い作品が、
ある程度正当な評価を得ることになると思われます。
(若い世代にとっては不満かもしれませんが・・・)

NHKのこの番組、企画としてはとても良かったですが、
もう少し投票の仕方を工夫してほしかった、というのが正直なところです。

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