カテゴリー「文化・芸術」の208件の記事

2018年4月28日 (土)

【演奏会感想】第608回札幌交響楽団定期演奏会〜マティアス・バーメルト首席指揮者就任記念(2018年4月27日)〜アルプス交響曲は、見て愉しい!

第608回札幌交響楽団定期演奏会〜マティアス・バーメルト首席指揮者就任記念

札幌交響楽団の新しい首席指揮者に就任した、
マティアス・バーメルトの、就任記念コンサートでした。

R・シュトラウスの「アルプス交響曲」の実演を聴ける、というので、
期待していましたが、いろいろあって、4月まで結局チケットを買っていませんでした。

ところで私は、
道新ぶんぶんクラブ」(北海道新聞が行っている、会員サービス事業)の会員なので、
数週間前に、このコンサートの券を優待料金で購入できる、
という抽選に応募しました。
「これで当選しなかったら、縁がなかったのだろう」と思っていました。
しかし、見事当選させていただきました。
(神様に感謝!)
券種、座席は指定できないものの、
当日1枚1000円で2枚まで購入できるとあって、
妻と一緒にコンサートに行きました。

席種は全然期待していなかったのですが(一番最低のP席でも十分だと思っていました。)、
券をよく見ると、「S席」と書いてありました。
Kitara2階のRBブロックでした。
後で座席料金を調べてみると、
S席の料金は5500円でした。
かなりお得でした!

さて、曲目は
モーツァルトの交響曲第29番と、
R・シュトラウスの「アルプス交響曲」だけ。

モーツァルトの交響曲第29番は、無難な(手堅い?)演奏でした。
ただ、あまり印象に残るものではなく、
私は途中で少し寝ていたようです・・・

プログラム後半は、メインの「アルプス交響曲」!
Kitara大ホールのステージが楽器と演奏家で埋め尽くされました。
「アルプス交響曲」ならではの大規模な編成と、
特殊楽器、特にサンダーマシーンと、ウインドマシーン!
ハープも2台あるし、パイプオルガンも使用されます。
始まる前からワクワクしました。

バーメルトの指揮、札響の演奏は、どちらかというと、
荒削りな印象で(金管群がもうちょっと精度が欲しいかも・・・)、
ヨーロッパ・アルプスの氷河が残る3000m級の山々というよりは、
北海道の2000m級の夏山という感じでした。

それでも、今までCDやSACDの「音」だけで聴いていたものが、
目の前で大掛かりなオーケストラ演奏されるのですから、
聴くよりも見ていて愉しかったです。
パイプオルガンはサン=サーンスの交響曲第3番のような、
派手な活躍はせず、地味な低音を担当するのですが、
やはりKitara自慢のパイプオルガンで聴くと、格別でした!
実演を見て「なるほど!」と思った最初が、
「登り道」のところで、途中から金管奏者の一部が、
そそくさと舞台裏に引き下がるところでした。
舞台裏からファンファーレが聴こえてくる効果のためでした。
とても効果的な響きになっていました。

カウベルやその他の打楽器も効果的に響いていました。
やはり見せ場は、「雷雨と嵐、下山」のところです。
ウインドマシーンの実演と、
巨大なサンダーマシーン!
しかしサンダーマシーンは、たった1回しか出番がありません・・・
打楽器奏者の一人がサンダーマシーンのところに近づき、
鳴らす準備が出来ていたので、
妻とアイコンタクトで、「出るぞ、出るぞ」と楽しみにしていました。
聴いて愉しい、見て愉しい曲なんだな〜とつくづく思いました。

「アルプス交響曲」のCD・SACDは何枚も所有していますが、
今のところまだ聴き比べをしていないので、
どれが決定版だ、とまでオススメはできないです。
今のところ、通常CDでは、
カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏を、
SACDでは、ティーレマン指揮VPO盤(シングルレイヤー)と、
ダニエル・ハーディング指揮サイトウ・キネン・オーケストラ盤(シングルレイヤー)を
オススメしておきます。
(そのうちきちんと聴き比べ記事を書いてみたいと思っていますが・・・)

カラヤン盤

ティーレマン盤(SACDシングルレイヤー)

ハーディング盤(※私が持っているのは、SACDシングルレイヤー盤ですが、
現在入手が難しいようなので、SHM-CD盤を紹介しておきます。)

なお、2018年4月27日の演奏は、
2018年5月27日(日)のNHK-FMで、放送される、とのことです。
(札響HPより)
4月27日開催のマティアス・バーメルト指揮、第608回定期演奏会(R.シュトラウス/アルプス交響曲ほか)の模様が、NHK-FMで放送されます。ぜひお楽しみください。

2018年4月 1日 (日)

「死んだままのキリスト」か、「復活のキリスト」か?〜2018年復活祭の日に・・・

このイエスを神は、お定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは律法を知らない者たちの手を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。 しかし、神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。
(新約聖書 使徒言行録2:23〜24新共同訳)

「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。 あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。まだガリラヤにおられたころ、お話しになったことを思い出しなさい。 人の子は必ず、罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活することになっている、と言われたではないか。」
(新約聖書 ルカによる福音書24:5〜7新共同訳)

マティアス・グリューネヴァルト「イーゼンハイム祭壇画 磔刑図」

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同「キリストの復活」
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※ちなみに、マティアス・グリューネヴァルトの「イーゼンハイム祭壇画」、
フランスのアルザス地方の都市、コルマールに、
実物を観に行ったことがあります。
(Musee d'Unterlinden)
もう20年以上も前ですが・・・
ヒンデミットの交響曲「画家マティス」の題材になっていますね。

カラヤン指揮ベルリン・フィルによる、
ヒンデミット:交響曲「画家マティス」(SACD)

※我が家にありますが、ほぼ聴く機会がないですね・・・


毎朝読んでいる本の一つが、
ジョン・ストット 日毎の聖書』(いのちのことば社)です。


ちょうど今年の復活祭(2018年4月1日)前日に読んだところは、
こういう見出しでした。
死んだままのキリスト?

この記事から、引用します。

(引用)
 イエスの埋葬は福音の一部である。埋葬は、イエスの死が間違いのない事実であることと、復活のからだがどのようなものであるかを確認させるからである。したがって私たちは、こうしたことがどれほど事実であるかをしっかり受け止めなければならない。同時に、私たちが礼拝しているキリストは、死んで葬られたお方ではなく、復活して今も生きておられる方であることも強調しておかなければならない。けれども、キリスト教信仰を告白する人でも、生きているイエスではなく、死んだイエスを信じているような人々も時にいる。
 その一例として、ジョン・マッカイ博士が有名な著書『スペイン風の異なったキリスト』に記している論文に触れておこう。
(中略)その著書の中で、マッカイは十六世紀初頭にラテン・アメリカの先住民を力ずくで征服し、その地を植民地化したスペイン人に関する恐るべき物語をあらためて紹介している。スペインのカトリック教会が新大陸の人々に伝えたイエスの肖像画は、悲劇の人としての姿だったのである。マッカイによれば、ある特徴的な絵では「キリストは永遠に死んでいる。・・・・・このキリストは・・・・・二度と蘇らない」。
 実に驚くべきことだが、ジョン・マッカイがペルーにいたときからおおよそ五十年あまり経って、故ヘンリー・ナウエンがその地を訪れると、長老派の宣教師もカトリックの司祭も同じようなことをしていた。ナウエンは日記の中でペルーのカトリック教会について、こう記している。

 どこでも復活のしるしを見ることはなかった。キリストが罪と死に打ち勝って墓から勝利をもってよみがえられたとの事実は、誰からも聞かされなかった。聖金曜日(受難日)がすべてであって、イースターはどこにもなかった。
 ・・・・・キリストの苦痛に満ちた肉体だけをひたすら強調することにより、私の印象では、本来よい知らせであるはずの福音は・・・・・人々をおびえさせるだけの病的な物語に歪められてしまい、彼らを自由にするものとはなっていなかった。

 ジョン・マッカイもヘンリー・ナウエンもどちらも正鵠を射ている。十字架で死なれたキリストが復活なさったということこそ、よい知らせなのだ。ハレルヤ!
(『ジョン・ストット 日毎の聖書』P.404〜406から引用終)

キリストの十字架ばかり強調し、
復活を述べ伝えないキリスト教は無力です。
十字架で死んだままのキリストではなく(よくカトリック教会の聖堂で見かけますね・・・)、
復活されたキリストこそ、私たちの信じるお方です。
(ハリストス正教会では、毎回「ハリストス(キリスト)復活!」と高らかに宣言しますね・・・)
死を打ち破って勝利されたキリストこそ、ほめたたえられる方!
ハレルヤ!
今年も教会で主イエスのご復活をお祝いできたことを、
主に感謝します。

今おられ、かつておられ、やがて来られる方から、また、玉座の前におられる七つの霊から、更に、証人、誠実な方、死者の中から最初に復活した方、地上の王たちの支配者、イエス・キリストから恵みと平和があなたがたにあるように。わたしたちを愛し、御自分の血によって罪から解放してくださった方に、 わたしたちを王とし、御自身の父である神に仕える祭司としてくださった方に、栄光と力が世々限りなくありますように、アーメン。
(新約聖書 ヨハネの黙示録1:4〜6新共同訳)

2017年9月16日 (土)

【演奏会感想】札幌文化芸術劇場 プレイベント アンドレア・バッティストーニ指揮札幌交響楽団(2017.9.15)

指揮者アンドレア・バッティストーニが札響を初指揮!
これだけで、行かずに、聴かずにはいられませんでした。
2017年9月15日の、
札幌文化芸術劇場 プレイベント
アンドレア・バッティストーニ指揮札幌交響楽団に行ってきました。
札幌コンサートホールKitara大ホールでした。

曲目は、
(前半)
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」序曲
プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より”私のお父さん”
歌劇「修道女アンジェリカ」より”母もなしに”
交響的前奏曲
歌劇「トスカ」より”歌に生き、恋に生き”
歌劇「蝶々夫人」より”ある晴れた日に”
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
(後半)
レスピーギ:交響詩「ローマの松」
(アンコール)
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲より”スイス軍の行進”

前半のソプラノ独唱は、木下美穂子でした。

ちなみに、札幌文化芸術劇場とは、
2018年10月にオープン予定の施設です。
(「札幌市民交流プラザ」という大型施設の中に、
オペラ上演ができる「札幌文化芸術劇場」、
札幌文化芸術交流センター、札幌図書・情報館ができる予定です。)

バッティストーニは、来年の札幌文化芸術劇場こけら落とし公演で、
ヴェルディの「アイーダ」を指揮する予定です。
そのプレイベントとして、今回のコンサートは企画されました。

今回は妻が旅行に行っていたため、一人で聴きに行きました。
私が取った席は、オーケストラの後ろ側、パイプオルガンの近くのところでした。
指揮者の指揮や表情がよく見えます。

バッティストーニは、現在30歳。
少し太り気味なのかな、と思うぽっちゃり体型です。
指揮ぶりはとてもパワフルで、ダイナミックでした。
なんとなく、「カンフー・パンダ」を連想しました(ファンのみなさん、ゴメンナサイ!)。
譜面台を置かず、指揮台の上で、まるで一人パフォーマンスか、
モダンバレエを観ているかのようでした。
(時折、一人カンフーにも見えてしまうので、「カンフー・パンダ」を連想した訳です。)

ソプラノの木下美穂子はなかなかでしたが、
やっぱり今日のメインは、情熱的な指揮に応えるオケでした!
前半の圧巻は、「ナブッコ」序曲と、「運命の力」序曲でした。
どちらかというと、普段は北欧テイストの札響が、
イタリアの情熱に染まって激しく燃えている!
フォルテッシモは、まさに音の大爆発でした!

ただし、プッチーニの「交響的前奏曲」は、少し退屈な曲だったかも・・・
(ミラノ音楽院の卒業作品、とのこと。)

後半は、レスピーギのローマ三部作より、「ローマの松」。
パイプオルガンが地味に使われています。
(ほとんど重低音ばかり・・・)
「ボルケーゼ荘の松」でKitaraがすぐに音の洪水になりました。
「ジャニコロの松」では、最後にナイチンゲール(鳥)の声が使われますが、
録音が天井板の方から聴こえてきますので、
本当の鳥が飛び交っているかのようでした。
最後の「アッピア街道の松」では、客席上部に、
バンダが現れ、音の洪水が決壊(?)しました!
「これがKitara大ホールのMaxな響きか〜!!!」
どんなSACDよりも大迫力!という感じでした。
今夜のコンサートは、いかにもクラシック音楽のコンサートというよりは、
まるでサッカーの試合みたいな熱気がありました!

バッティストーニの指揮が紡ぎ出す音楽!
札響を完全に手中に収めた感じでした。
振り上げた指揮棒が一瞬宙に止まった時、
オーケストラをまるで一個の操り人形のように操る、
その糸が見える感じがしました。

ただ、あえて言えば、「ローマの松」は、
SACDでの方が素晴らしいと思いました。

バッティストーニ指揮東京フィルハーモニー交響楽団による、
ローマ三部作のSACDは、
古くからの名盤である、トスカニーニ指揮NBC交響楽団の演奏が、
過去のものになったなぁ〜と思わせた演奏でした。

今年(2017年)の4月には、本も出版されていたのですね。
『マエストロ・バッティストーニの ぼくたちのクラシック音楽』という本です。
機会があれば、読んでみるかも?

余談ですが、現在建設中の、
札幌市民交流プラザができることで、
残念なことが一つあります。
札幌駅直結のJRタワー最上階から、
今までは札幌テレビ塔が見えていましたが、
今では札幌市民交流プラザの高層棟の陰になってしまい、
見えなくなってしまいました・・・
仕方ないですね・・・

2017年5月21日 (日)

【演奏会感想】第599回札幌交響楽団定期演奏会(2017年5月20日)〜ラトヴィア放送合唱団の天上の声!

2ヶ月ぶりに、札幌交響楽団定期演奏会に行きました。
(前回は第597回。→【演奏会感想】第597回札幌交響楽団定期演奏会(2017年3月11日)〜エリシュカ指揮のブラームス:交響曲第1番は凄演!!!
第599回 札幌交響楽団定期演奏会
2017年5月20日、札幌コンサートホールKitaraにて。マチネーです。
札幌に所用で来ていた私の両親に、
初めてKitara大ホールの響きを聴かせることができたのは嬉しかったです。
(もちろん妻も一緒にいました。)

指揮はオーボエ奏者として知られるハインツ・ホリガー。
(オーボエ奏者としてはスーパースターですが、
指揮者としてはあまり知りませんでした・・・)
ゲストはラトヴィア放送合唱団(Latvian Radio Choir)。

プログラムは、
(前半)
1.シューマン:ミサ・サクラOp.147
(休憩)
(後半)
2.マーラー:アダージェット(交響曲第5番第4楽章)
3.夕映えのなかで〜無伴奏合唱のための
(交響曲第5番よりアダージェット 編:C.ゴットヴァルト 詞:J.v.アイヒェンドルフ)
(transcription:Clytus Gottwald(1925-),
text:Joseph von Eichendorff(edition:Carus))
4.ドビュッシー:海〜3つの交響的素描
(アンコール:なし)

今日のメイン・メインプログラムは、1曲あたりの長さでいえば、
シューマンの「ミサ・サクラ」、
オーケストラの響きとしては、ドビュッシーの「海」ですが、
私にとってのこのコンサートの白眉は、
3曲目の「夕映えの中で」でした。
これは後で述べます。

1曲目の「ミサ・サクラ」。
シューマンが宗教曲を作っていた、程度の知識はありましたが、
「シューマンの宗教曲」というカテゴリ自体、あまり興味がなかったので、
この「ミサ・サクラ」は初めて聴くものでした。
ラトヴィア放送合唱団の美しさ
(特にソプラノ独唱の方!→イヴェタ・ロマンツァーネさん、とのこと)は光りましたが、
部分部分は耳当たりがいいものの、心に残るメロディに欠ける感じでした。
演奏がどうこう、というよりは、作品そのもののイマイチさなのでしょうね・・・
かなりの回数、睡魔に襲われました・・・

後半のプログラム、マーラーの「アダージェット」なので、
弦パートとハープだけの編成がステージ上にありました。
なかなかの演奏でした。
オケの「アダージェット」が終わると同時に、オケは鳴りを潜め、
ラトヴィア放送合唱団の美質が全開しました!
ア・カペラで、マーラーの「アダージェット」のメロディ、和声を、
テキスト付の16声で響かせました!
札響の先程の「アダージェット」が全く霞んでしまうほど、
ラトヴィア放送合唱団の声は信じられないほど美しかったです!
もはや「天上の声」のよう・・・
テキストに関係なく、響きだけでも美しすぎ・・・
これだけ美しい合唱は、実に久しぶりに聴きました。
(スウェーデン放送合唱団と、バッハ・コレギウム・ジャパンも美しかったなぁ・・・)

実は、合唱のテキストに使われているのは、
R・シュトラウスの「4つの最後の歌」の終曲「夕映えの中で」と全く同じです。
(参考→歌曲対訳「四つの最後の歌」(ブログ名:ワーグナー聴けば聴くほど)

テキストの表現、というところだけを考えると、
R・シュトラウスの「4つの最後の歌」に軍配をあげますが、
テキストに関係なく響きだけでいえば、
今回の「夕映えのなかで」も素晴らしいと思いました。

プログラム最後の曲「海」は、
「Ⅰ 海の上の夜明けから真昼まで」が最も素晴らしい響きでした。
曲の終盤では、煌々と輝く陽光が見えてくるようでした・・・
「Ⅲ 風と海との対話」は、豪快に響きましたが、
少しだけ息切れ状態のような印象も受けました。
とはいえ、実演で聴くのは初めてだったので、
響きを堪能することができました。
実演で聴けて幸せ!

ちょうど、ドビュッシーの「海」を好きになってきているので、
そのうち聴き比べ記事を書きたいな、と考えています。
今のところの「海」のオススメ盤は、
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団による演奏(DVD)と、
ブーレーズ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団によるものです。
(ブーレーズはクリーヴランド管弦楽団を指揮した新盤もありますが、
旧盤の方がすばらしいです。)

ブーレーズ盤(旧盤、SONYの方)

オーマンディ盤(DVD)

2016年5月15日 (日)

NHKEテレ・クラシック音楽館「N響コンサート 第1831回定期公演」(2016年5月15日放送)〜カティア・ブニアティシヴィリによるシューマンの「ピアノ協奏曲」、最後は「競争曲」?「狂騒曲」?

2016年5月15日のNHKEテレ・クラシック音楽館では、
パーヴォ・ヤルヴィ指揮による、
N響第1831回定演を放送しました。
珍しくリアルタイムで視聴しました。
2016年2月17日・サントリーホールでの収録です。

曲目は、
R・シュトラウス:変容(メタモルフォーゼン)、
シューマン:ピアノ協奏曲、
R・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」
の3曲でした。

R・シュトラウスの「変容」(メタモルフォーゼン)は好きな曲です。
本来は23人の弦楽器奏者のためのものですが、
パーヴォ・ヤルヴィはカラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏にならって、
各奏者を2名ずつで演奏して響きを厚くしました。
時折カラヤンの演奏を思わせるようなところもありますが、
甘美なところをあっさり通り過ぎてしまうところが多かったような気がします。
終盤、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」の第2楽章、
「葬送行進曲」の引用があるあたりが聴きどころの一つです。
映像ではわかりやすく、その場面はコントラバスをフォーカスしていました。

この曲のオススメ盤は、やはりカラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏です。
2種類録音がありますが、私は1969年録音のものが好きです。
(カラヤン好きな人なら、両方持っていても損はないです。)
カップリングの「4つの最後の歌」は、グンドラ・ヤノヴィッツの人間離れした声が最高で、
究極の名盤というべき演奏で、
私にとってはお宝CDの一つです。
(「死と浄化」、「4つの最後の歌」はSACD化されていますが、
なぜか「変容」だけはまだSACD化されていないようです。)

死と浄化、変容(メタモルフォーゼン)、4つの最後の歌

(参考)再録音盤

(過去記事あります→R・シュトラウス「変容(メタモルフォーゼン)」

さて、今回の放送で最も楽しみだったのが、
カティア・ブニアティシヴィリのピアノによる、
シューマンのピアノ協奏曲でした。
新たなアルゲリッチ的存在というべき、色っぽいピアニストですね。

第1楽章の冒頭あたりは、さすがに他のピアニストとはひと味も二味も違うな、
と思わせました。
第1楽章だけとれば名演といえます。
第2楽章はフツーかな。
この曲で私が一番好きな第3楽章は・・・
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の第3楽章を、
ホロヴィッツやアルゲリッチが演奏するかのような、
ピアノ、オケそれぞれ煽り合う演奏となっていました。
私としては、もう少しゆったりと聞かせてよ〜と思うところもしばしば・・・
終盤は、どちらも息切れ状態のような感がありました。
結構ミスタッチ(楽譜を見ながら聴いているわけではないから、
正確にはわかりませんが・・・)が目立ちましたが、
勢いで突っ走ってゴール!
最後は協奏曲というよりは、競争曲?狂騒曲?それとも、強壮曲?
今回は少しマイナスコメントになってしまいましたが、
カティア・ブニアティシヴィリは、ユジャ・ワン、エレーヌ・グリモーと並んで、
注目すべき旬なピアニストであることは間違いないです。
衣装もユジャ・ワン同様魅力的(?)かも・・・
Yahoo!ニュースでも珍しく取り上げられていました。
音に集中できぬ…妖艶ピアニストが話題(動画あり)
(引用)
2016年5月15日のNHK「クラシック音楽館」に出演したピアニストのブニアティシヴィリ。セクシーなドレスで「音に集中できない」などの声が多数あがりました。映像は別の楽団との演奏ですが、こちらも大胆。
(引用終)
(過去記事あります→NHKBS1・2016アイスレジェンド(2016年4月29日再放送)と、カティア・ブニアティシヴィリ(Khatia Buniatishvili)のピアノ
(シューマンのピアノ協奏曲についての過去記事あります→シューマンのピアノ協奏曲イ短調Op.54聴き比べ〜本命はグリモー旧盤とリパッティ盤・・・

最後はR・シュトラウスの「交響詩“ツァラトゥストラはこう語った”」。
冒頭は映画「2001年宇宙の旅」でおなじみですね。
ドー → ソー ↑ ドーー  タターー ダンドンダンドンダンドンダンドン・・・
しかし、その後の続きを知らない人の方が大多数なのでは?
(私もその一人でした。つい最近まで、だいぶ昔に1度聴いたきりでした。)
最近になって、ようやくこの曲も最後まで聴けるようになりましたが、
(元々の「ツァラトゥストラ」の価値はともかくとして・・・)
やっぱり長過ぎて大言壮語の音楽だな、というのは今でも変わりません。
冒頭だけはしっかり聴いて、後は部分部分の音の洪水に溺れて、
(物語や描写なんて想像しなくてもいいと思います。)
「ウォーリーを探せ!」みたいに、
「ドー → ソー ↑ ドーー  」が出てくるのを待っているのでいいのでは、
なんて考えています。
N響の演奏はなかなかだったと思います。
ある意味、今回の放送で最も優れた演奏だったのでは?

この曲はカラヤンの演奏(映画で使われたのはVPO盤。)が有名ですが、
私はまだ持っていません。
(そのうち手に入れるかも?)
今手元にあるのは、ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン盤と、
ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管盤です。
わざわざこの曲のために買った、というよりは、
CDBOX買ったらついてきていた、という感じです。
(ケンペ盤はR・シュトラウスの管弦楽曲全集、
ジンマン盤は50枚組の中の1枚でした。

ケンペ盤(Complete Orchestral Works)
※1枚ものよりもこちらの方が音質がよくオススメです。)

ジンマン盤(私が持っているものとは別ですが・・・)

2015年4月 7日 (火)

マーラー:交響曲第10番聴き比べ(2)〜第1楽章「アダージョ」のみの演奏7種

マーラーの交響曲第10番、
今回は第1楽章「アダージョ」のみの演奏を取り上げます。
前回はデリック・クックによる全曲版を取り上げました。
全曲版(クック版その他)による演奏が増えて来ている一方、
国際マーラー協会では第1楽章のみを全集版として収録・出版しています。
マーラー自身のオーケストレーションに依らないからです。

第10番の全曲版各種を聴きながら、
私は西洋美術史に残る、ある作品をつい連想しました。
さて、下の写真は、ある超有名な芸術家の未完の作品です。
誰の作品だと思いますか?
(西洋美術に詳しい方ならカンタンすぎる問題ですが・・・)
もしかして、モダンアート?


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答えは、ミケランジェロです。
「ロンダニーニのピエタ」という、
最晩年のミケランジェロがまさに倒れる直前まで制作を続けていた、
と言われる未完の作品です。
もしこれが他の芸術家の作品だったとしたら、
単に「出来損ない」で片付けられる、無価値なものだったでしょう。
しかし、ミケランジェロ作ということで、
この作品は消えない価値を持つようになりました。
(ちなみに、約20年ぐらい前、ミラノで実物を見たことがあります。
この作品を知ったのは、
ロマン・ロランの『ミケランジェロの生涯』という本によります。
残念ながら現在絶版・・・
ロマン・ロランの著作は、もはや読まれなくなっているのでしょうね。)

マーラーの第10番も、未完ながら、
まさに「ロンダニーニのピエタ」のように、
正真正銘マーラーの作品として当然認知されるべきであるし、
できれば第1楽章のみならず、
いずれかの全曲版によって鑑賞されるべき作品であると確信しています。

とはいえ、第1楽章「アダージョ」だけでも十分な美しさを持っているのも事実。
クック版その他の補筆版ではなく、
マーラー自身のオーケストレーションを重視したい、
という指揮者の主張も一理あります。
後述の、テンシュテット指揮ウィーン・フィルによる演奏のライナーノーツには、
このような文が書かれていました。

(引用)
あるとき私(注:ヘンリー・フォーゲル氏。記事の執筆者。)は彼(テンシュテット)に尋ねた。デリック・クックによるこの10番の完成版を演奏することが心によぎったことがあるかと。とてもできないと彼はいい、極めて興味深い返答なのだが、マーラーが実際作曲し校訂した冒頭のアダージョのみがこの楽章にふさわしい価値あるものなのだと答えた。
(引用終)※訳者不明。

なるほど・・・

それでは、今回取り上げる7盤を紹介します。
録音の古い順に並べます。
(なお、全曲版として演奏されたもの(前回記事)は、
今回取り上げません。
第1楽章で完結するものとして演奏するのか、
全曲版の第1楽章(スタート地点)として演奏されるかという扱いの違いは、
意外と大きいのでは、と考えるからです。)

◯バーンスタイン指揮ウィーン・フィル(1974)DG 25:57
※カップリング 交響曲第8番

◯バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル(1975)SONY 26:28
※交響曲全集旧盤の1枚

◯テンシュテット指揮ウィーン・フィル(1982)Altus 29:52
※カップリング ベートーヴェン:交響曲第3番


◯マゼール指揮ウィーン・フィル(1985)SONY 26:16
※交響曲全集の1枚

◯アバド指揮ウィーン・フィル(1988)DG 24:25
※カップリング 交響曲第1番

◯ベルティーニ指揮ケルン放送響(1991)旧EMI 26:04
※交響曲全集の1枚

◯ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団(2010)DG 24:04
※カップリング 子供の不思議な角笛

図らずも、7枚中4枚がウィーン・フィルとなってしまいました。
それでは、順位をつけてみましょう。

1位 ベルティーニ盤
2位 マゼール盤
3位 バーンスタイン・NYP盤
4位 テンシュテット盤
5位 ブーレーズ盤
6位 アバド盤
7位 バーンスタイン・VPO盤

1〜3位はこの曲が好きならぜひ持っていた方がいいと思う盤です。
4〜7位はお好みでどうぞ、ぐらいかな・・・

ベルティーニ盤、マゼール盤はこの曲の美感を最大限まで引き出しています。
特にベルティーニ盤は、全曲版を聴いてみたい、というきっかけになった演奏です。
マーラーと妻アルマの愛憎劇が浮かんでくるような感じがします。
マゼール盤、バーンスタイン・SONY盤、テンシュテット盤は、
いずれも第1楽章だけで十分完結している、と言わんばかりの熱演です。

力演はテンシュテット盤です。
この中で最も長い時間粘っていますね。
最もドラマティックな演奏といえます。
ただ、演奏時間が短ければ「味が薄い」かというと、そうでもないのです。
あまり思い入れが乏しいアバド盤も十分な美演ですし、
ブーレーズ盤は、この曲を解剖するかのような精緻さで、
見事に作品の価値を引き出しています。

ブーレーズ盤は1度だけ聴くと素っ気ないだけに聞こえますが、
何度か聴くと作品そのものが指揮者の体臭なしに全貌を現します。
鑑賞というよりは、楽曲分析にピッタリの演奏といえます。
ただ、マーラーの「第9」の続編というよりは、
なんだかシェーンベルクの「浄夜」の一歩手前のような作品という印象も受けました。
(ブーレーズ盤はタワレコで安売りしていたので、
この際に手に入れてみました。以前なら見向きもしなかったはずですが・・・
同時に第2番、第8番のCDも入手しました。
第8番についてはそのうち書いてみたいと思います。)

バーンスタインのDG盤は、録音がぱっとしないのが残念です。
交響曲第8番のオマケと考えた方がいいと思います。
以前の私にとって、
マーラーの第10番「アダージョ」といえばこの盤だったのですが、
だからこそ、理解と共感を妨げていたのかもしれません。

ただ、どんなに第1楽章「アダージョ」が美しくても、
そこで止まらず、ぜひとも全曲版を通して聴くことに挑戦してほしいものです。

2014年11月24日 (月)

NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」~1762年ウィーン版による~」(2014年11月24日放送)

世界遺産となっている、
「チェコのチェスキー・クルムロフ城内バロック劇場」での収録です。
NHKBSプレミアムの「プレミアムシアター」で、
2014年11月24日(23日深夜)に、
グルックのオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」の、
2013年9月、10月の上演を放映していました。

まるで映画「アマデウス」の中で上演されるかのような、
カツラを被った音楽家たちによる演奏・・・
ろうそくの灯りを使っています。
その部分だけ観てもなかなか興味深いものでした。

バロック劇場の舞台装置は、たぶん昔としては画期的だったのでしょうが、
今観ると、たとえばアモールが天から降りてくるところ
(舞台の上から、雲に乗ったアモールがヒモで吊り下げられて降りてくる)などは、
チープな感じがします。
一方、だからこそ、「味がある」演出になっています。

映像は、オルフェオ役のベジュン・メータ(カウンターテナー)が、
控室から出てくるところから始まります。
(これも映像作品としての演出なのでしょうが・・・)
グルック存命中当時では、
カストラートがオルフェオ役をやったのでしょうね。

今回初めて観ましたが、なかなか話は進まず、
あっけなく終わってしまう、という印象を受けました。
ちなみに、「オルフェオとエウリディーチェ」は、
パリ版とウィーン版の2種類あり、
有名な「精霊の踊り」が出てくるのはパリ版の方です。
今回のはウィーン版なので、「精霊の踊り」が出てこなくてちょっと残念・・・

2014年10月25日放送の「ららら♪クラシック」によると、
日本で初めて上演されたオペラが、
実は「オルフェオとエウリディーチェ」とのことでした・・・

合唱、管弦楽共に優れた演奏でした。
映像作品としても秀逸だと思いました。
既にBlu-ray版、DVD版が発売されています。

クリストフ・ヴィリバルト・グルック:
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(映画版)[Blu-ray]

テレビ北海道 ザ・ドキュメンタリー「25回目のアンコーラ!札幌の音楽祭PMF」(2014年11月24日放送)

札幌の夏の風物詩としてすっかり定着した、
PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)。
レナード・バーンスタインが創設した世界的な教育音楽祭です。
今年で25回目を終えました。
テレビ北海道で制作した、
ザ・ドキュメンタリー 25回目のアンコーラ!札幌の音楽祭PMF」が、
2014年11月24日に放映されましたので、録画して観ました。
30分番組の前半は、PMFの創設から現在に至るまでの経緯で、
後半は、日本の他の音楽祭との比較と、将来的な展望についてでした。
私としては、後半の方が印象に残りました。
PMFをヨイショする内容で終わるのではなく、
他の音楽祭との比較をする、というのはなかなか良い視点だと思いました。

PMFとの比較として取り上げられたのは、
「草津国際音楽アカデミー&フェスティバル」と、
「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」
(※来年から「セイジ・オザワ松本フェスティバル」と名称変更。)です。

PMFでは、アカデミー生(受講生)は経済的負担せず、
予算約10億円のうち、コンサート収益は約1割で、
残りは自治体の補助金と、企業からの協賛金、
個人からの寄付等によって賄われているそうです。

一方、草津の音楽祭では、受講生の滞在費等は自己負担で、
予算約1億円のうち、
ある程度は受講生が負担して収益が成り立っているとのこと。

サイトウ・キネン・フェスティバルは予算5億円のうち、
コンサート収入が大きな比率を占めるそうです。
(こちらは、PMFや草津の音楽祭と趣旨が大きく異なりますが・・・)

PMFも、スポンサーの撤退等があり、
従来は海外でも行っていたオーディションを、
インターネットの動画を利用したものに変えるなど、
経費を抑えていくみたいです。

番組の最後で、来年からPMFの芸術監督に就任する、
指揮者ヴァレリー・ゲルギエフ氏が、
「バーンスタインの理念を継承する限りPMFは続く」
と語っていたのも印象に残りました。
札幌だけでなく、北海道のあちこちで演奏会を展開するPMF。
これからも続いてほしいものです。

2014年11月17日 (月)

NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「アルゲリッチ&バレンボイム ピアノ・デュオ・コンサートほか」(2014年11月17日放送)

NHKさん、やってくれたな・・・
この番組が放送されるのを知ってそう思いました。
ちょっとショック・・・
2014年11月17日(16日深夜)放送の、
NHKBSプレミアム・プレミアムシアターの、
アルゲリッチ&バレンボイム ピアノ・デュオ・コンサート」です。
この放送を知ったのは、
タワーレコード店舗やコンサートホール等で無料配付されている、
コンサート情報誌「ぶらあぼ」です。
毎回、翌月のクラシック番組放送予定はチェックしています。
どうしてショックだったかというと、
CDを既に買っていたからです。
「アルゲリッチとバレンボイムが2台ピアノで共演するCD!」
名前だけで思わず買ってしまいました・・・

アルゲリッチ&バレンボイム デュオ(国内盤)

Piano Duos(輸入盤)

私が買ったのは輸入盤の方です。タワレコで購入しました。
8月に予約して、届いたのが10月中旬。
買ったけど、ハイドンのCDを聴くのに忙しく、
あまり聴かないうちに、テレビで放送とは・・・

モーツアルトの「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448」は、
「のだめカンタービレ」第1巻で、
のだめチャンと千秋クンが初共演する曲ですね。
バレンボイム→千秋クン、アルゲリッチ→のだめチャン、
と考えると、なかなか見応えのある映像であり、
名演といえる演奏だと思いました。

シューベルトはパスとして、「春の祭典」の方は、
かなりの迫力でした。
2大怪獣大激突?

後半の、
「五嶋みどり&ズービン・メータ指揮
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会」は、
ブラームスの「悲劇的序曲」、ヒンデミットの交響曲「画家マチス」はパスして、
ブラームスのヴァイオリン協奏曲のところだけ観ました。
水彩画のような淡い演奏でした・・・

先日、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で、
五嶋みどりが取り上げられていました。
第243回(2014年11月3日放送)
演奏への真摯さも素晴らしいですが、
番組最後の方の、特別支援学校の生徒たちとの共演のところは、
とても感銘を受けました。
サントリーホール スペシャルステージ2014 五嶋みどり 協奏曲の夕べ

2014年6月23日 (月)

NHKEテレ・クラシック音楽館「ヤニック・ネゼ・セガン指揮 フィラデルフィア管弦楽団演奏会」(2014年6月22日放送)

2014年6月22日のNHKEテレ・クラシック音楽館
ヤニック・ネゼ=セガン指揮 フィラデルフィア管弦楽団演奏会」を
録画して視聴しました。
2014年6月3日にサントリーホールで収録されたものです。
コンサート後1ヶ月も経たないうちに放映されるのは素晴らしいですね。

フィラデルフィア管弦楽団といえば、
ディズニー映画「ファンタジア」で有名ですね。
他には、ストコフスキー編曲&指揮による、
バッハのオルガン曲のオーケストラ版とか・・・
往年の指揮者でいえば、ストコフスキーの他に、オーマンディーも・・・
近年では、2011年に日本で言えば民事再生法の適用を受けてしまった、
というのも記憶に残っています。
しかし、そんな暗いムードを払拭するような、
若手指揮者ヤニック・ネゼ=セガンの活躍ぶりが見られる公演でした。
公演というよりも、「好演」と言った方がいい内容でした。

曲目は、モーツアルトの交響曲第41番「ジュピター」と、
マーラーの交響曲第1番「巨人」、
アンコールにストコフスキー編曲のバッハ「小フーガ」でした。

6月22日の放送中に、ジュピターの冒頭部分だけ少し聴きましたが、
はっきり言って、あまりおもしろくない演奏かな、と思いました。
(それで、チャンネルは別なところに変えました。録画していたので・・・)
しかし、再びチャンネルを戻し、
マーラーの交響曲第1番の演奏になってからは、響きがすばらしく、
録画したものを視聴するのが楽しみだと思いました。

録画したものでは、思い切ってジュピターはバッサリカット。
マーラーの交響曲第1番と、アンコールの小フーガだけに絞りました。
輝かしい響きの中で、まるでヨーロッパの森の中を散策しているかのような、
実に若々しく新鮮な演奏となっていました。
マーラーの「巨人」は久々に全曲通しで聴きました。
(数年前、NHKで、
ラトル指揮ベルリン・フィルのシンガポール公演の様子を視聴して以来です。
ベルリン・フィルのその演奏よりも、
今回のフィラデルフィア管の方が断然すばらしいです。)
いつもなら途中で飛ばしてしまう第3楽章でさえ、
今回は楽しく聴く事ができました。

アンコールの小フーガも、実にステキな編曲で、
オーケストラの多彩な響きを引き出していました。
(オルガン曲とはベツモノになってしまっていましたが・・・)

ヤニック・ネゼ=セガン&フィラデルフィア管弦楽団のCDです。
春の祭典と、ストコフスキー編曲のバッハのオルガン曲のオーケストラ版です。
(そういえば、どちらも映画「ファンタジア」で使われていましたね・・・)


Rite of Spring/Bach Transcriptions

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