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2019年4月 6日 (土)

NHKEテレ・ららら♪クラシック「トムとジェリーとクラシック」(2019年4月5日放送)〜実は十二音技法まで使われていた!

2019年4月5日放送の、NHKEテレ「ららら♪クラシック」は、

トムとジェリーとクラシック」という番組タイトルでした。

いつも何となく観ている番組なので、今回もそれほど期待はしていませんでした。

 

「トムとジェリー」は小学生の頃、よく再放送で観ていました。

(ルパン三世と同じくらい、よく再放送されていました。)

「トムとジェリーとクラシック」というから、

第19回アカデミー賞短編アニメ賞を受賞した、

「ピアノ・コンサート」(原題:The Cat Concerto)の、

リスト作曲「ハンガリー狂詩曲第2番」や、

ロッシーニの「セビリヤの理髪師」の、「私は町の何でも屋」とか、

そのあたりが取り上げられるのかと思っていました。

確かに、番組では、上記「ピアノ・コンサート」が映像付きで取り上げられました。

この短編に思い入れが深い、ピアニストのラン・ランさんのコメントも取り上げていました。

しかし、この番組で興味深かったのは、そこではありませんでした。

(ちなみに、他にはJ・シュトラウス二世の「こうもり」なども少し取り上げられていました。)

 

番組ゲストは、大学時代に「トムとジェリーの音楽」について論文を書いたという、

作曲家の上水樽 力(うえみずたる ちから)さんでした。

調べると、CM曲などをいろいろ作っておられるのですね。

それよりも、最初その経歴を聴いた時、正直に言って、

「トムとジェリーの音楽って、研究に値するのかな・・・」と思ってしまいました。

しかしその思いは、いい意味で見事に裏切られました。

 

この番組のメインは、「ハンガリー狂詩曲第2番」とかの既存のクラシック曲ではなく、

「トムとジェリー」のオープニング曲及び、

作品中でトムやジェリーなどの動きをあらわす様々な音楽を作曲した、

スコット・ブラッドレー(Scott Bradley, 1891年11月26日 - 1977年4月27日)と、

その音楽でした。

 

一番驚いたのは、なんと十二音技法まで作中で使われており、

それが実にユーモラスな効果を生み出していたことでした。

十二音技法→シェーンベルク、ベルク、ウェーベルン・・・→難解、コワイ、退屈、耳障り・・・

十二音技法というと、そんなイメージしかないですが、

実に映像とマッチした使い方になっていてビックリでした。

 

ワーグナーの「ライトモティーフ」みたいのも実は効果的に使われていたりと、

小さい頃はなんとなく観ていてアハハと笑っていた作品の伴奏音楽が、

実はかなり計算されて作られていたということに驚きました。

 

番組最後は、あのベルリン・フィルが、サー・サイモン・ラトルの指揮で、

「トムとジェリー」の音楽を奏でているライブ映像

(2015年のヴァルトビューネ野外コンサート)で締めくくられました。

 

Berliner Philharmoniker - Waldbuhne 2015 from Berl [Blu-ray]

 

ベルリン・フィルが演奏するくらいの価値があるスコア、ということなのですね。

 

なお、「トムとジェリー」の音楽について、コンパクトにまとめた記事を見つけましたので、

参考までに紹介しておきます。

(下記ブログ記事そのものはともかく、

他の記事(スピリチュアル系)に私は賛同している訳ではありませんので、

誤解のないように・・・)

『トムとジェリー』の音楽は映像と完全にリンクした究極の映画音楽

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