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2018年6月16日 (土)

ベートーヴェン:交響曲第4番ニ短調op.60聴き比べ(その4)ハイレゾ編・1960年代の録音

ベートーヴェン:交響曲第4番op.60聴き比べ、今回からはハイレゾ編です。
主にSACD、Blu-ray Audioを取り扱いますが、
便宜上、DVDソフトも含めます。
(厳密に言えば、日本オーディオ協会が定義した「ハイレゾ」を、
少し逸脱していますが・・・)
ハイレゾ編第1回(全体では第4回目)は、1960年代の録音です。

それでは、聴き比べです。
録音年月順に紹介します。
指揮者・オケ名、レーベル、録音年月、
スペック(SACD ハイブリッドorシングルレイヤー、Blu-ray Audio)、
(2ch Stereo or Surround etc...) 、
カップリング曲等の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

○カラヤン指揮ベルリン・フィル(DG)
1962年3月、11月
Blu-ray Audio 24bit/96kHz(音質選択なし)
ベートーヴェン交響曲全集(60年代)

☆3.0
第1楽章 9:55
第2楽章 9:58
第3楽章 5:45
第4楽章 5:31

Beethoven: Symphonies Nos 1 Import

※"Symphonies Nos 1"と表記されていますが、きちんと全集が収録されています。

Blu-ray Audioの割には、おとなしい印象でした。
演奏は標準的です。
この盤はBlu-ray Audio1枚だけで、
余計なCDがついていないのが好印象でした。
(最近DGやDECCA等で、
CD数枚〜10枚程度+Blu-ray Audio1枚、
といった販売が相次いでいますが、私にとってはCDは余計です。)
1枚の盤で、ベートーヴェンの交響曲が全曲聴ける、
しかもCDよりも遥かに高音質!すばらしいと思います。
(余談ですが、ヴァーグナーの「ニーベルングの指輪」全曲でさえ、
1枚のBlu-ray Audioに収まってしまうのです!
しかも、かつてはCD15枚組で15000円〜30000円とかしたものが、
CD以上の高音質にも関わらず、1万円を切る価格で入手できるのです!)

参考
ショルティ指揮VPOによる「ニーベルングの指輪」Blu-ray Audio

カラヤン指揮BPOによる「ニーベルングの指輪」Blu-ray Audio


○ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団(SONY)
1963年4月
SACDハイブリッド(SA-CD Stereo)/CD
ベートーヴェン交響曲全集

☆5.0
第1楽章 10:01
第2楽章 9:48
第3楽章 5:55
第4楽章 5:57

ベートーヴェン:交響曲全集(完全生産限定盤) Limited Edition


第1楽章の冒頭、アダージョの部分。
通常は、「早くアレグロ・ヴィヴァーチェにならないかな」と、
映画の本編前の予告編集みたいに、
さっさと終わるのが待ち遠しい感じなのですが、
セルの指揮では、アダージョから聴かせどころが出てきます。
そして、お待ちかねのアレグロ・ヴィヴァーチェが始まると、
かのクライバー盤に負けず劣らずの、
曲の愉しさ、美しさがはちきれんばかりです!
音の迫力、メリハリ、細部の美しさ、どれをとっても一級品です!
「ここはこういう風に演奏していほしい、演奏すべき」というのが、
ことごとく具現化されいているかのような、まさに完璧な演奏、録音です。
「クライバー・マジック」がなくても、
音へのこだわりだけで、これだけの超名演が、
しかも60年代に成し遂げられているというのは驚きです。
従来、セルの指揮は「冷たい」と評されることが多かったので、
私も数年前まで(すなわち、SACDにのめり込む前まで)は、
どちらかというと敬遠していました。
しかし、セルのSACDを聴けば聴くほど、
「冷たい」などという評は、
ただの偏見か、もしくはCDでは冷たく聴こえたかのどちらかでは、
と思うようになりました。
この演奏を聴けば、「冷たい」どころか、
セルの音楽への愛や微笑みが溢れているのに気づくと思います。


○ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィル(DECCA)
※タワレコ限定
1966年10月
SACDハイブリッド(SA-CD Stereo)/CD
ベートーヴェン交響曲全集

☆3.5
第1楽章 12:42
第2楽章 10:29
第3楽章 5:51
第4楽章 7:39

ベートーヴェン: 交響曲全集 (第1番-第9番《合唱》)<タワーレコード限定>

やんわり、ふんわり、どこにも角がない、
通り過ぎる爽やかなそよ風のような演奏といえます。
聴き流すにはもってこいかもしれません。
(私の妻も心地よさそうに聴いていました。)
指揮者の意図よりも、ウィーン・フィルの美感の方が勝っているようです。

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