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2017年11月19日 (日)

映画「この世界の片隅に」

2016年公開の映画「この世界の片隅に」を、ようやく劇場で観ました。
2017年11月18日(土)、
札幌の狸小路、札幌プラザ2・5 での、1日限りの有料上映会でした。
(当日券で1200円)
日本語字幕が付いていました。
(余談ですが、アニメ作品はぜひとも字幕をつけてほしいものです。
深夜に放映するものも含めて・・・
これまた余談ですが、2017年11月12日に、「シン・ゴジラ」が地上波初放送でした。
早口で晦渋なセリフに字幕放送があって、理解が深まりました。)
午前と午後1回ずつの上映があり、私は午後の方に行きました。
場内は7〜8割の入りだったと思います。

実に淡々としたストーリー展開で、
なんとなく、のほほんと(生活の厳しさは別ですが)暮らしてきた、
普通の既婚女性の戦争前、戦時中、戦後直後を静かに描きます。
綿密な調査に基づく時代考証が、
「すずさん」という女性とその周りの人達、
そして時代と地域を、淡いタッチなのにリアリティをもたせています。

従来の、戦争映画・反戦映画(又はドラマ)=重くて暗い(「火垂るの墓」など・・・)を、
見事に覆し、「こういう描き方から戦争体験を描けるのか・・・」と、
驚嘆に値する作品となっていました。
約2時間、観ている私は、まるであの時の呉にいるかのようでした・・・

オープニングで歌われる、「悲しくてやりきれない」が、あとでじわじわと効いてきました。
前半はクスッとするところもいくらかあるのですが、
後半は、涙を流すところが何ヶ所もありました。

広島の原爆についても当然出てきますが、
残酷描写が僅かなのが、私にとってはかえって良かったです。
(ことさらに地獄絵を見せつけられるのはたまりません・・・)
主人公・すずにとって、最も悲劇的なところの象徴的な描写は、
アニメならではのとても効果的な表現になっていました。

よく、毎年8月になると、原爆の悲惨さを訴えるために、
ことさら、むごたらしい火傷を負った少年の写真とか、
その類のもので、「戦争反対!」を訴える団体がありますが、
あれは、かえって逆効果なのではないでしょうか。
正直に言いますが、私は正視に堪えません。

憎むよりも、愛すること。
恐れよりも、愛・・・

「この世界の片隅に」の主人公・すずのような、
名もなき庶民のささやかな幸せ、泣き笑いに共感することが、
高飛車な「世界平和」とか「戦争反対」よりも、もっと大事なことなのかもしれないですね。

主人公・すずの声を演じた「のん」さんは実に見事でした。
「あまちゃん」以上に、彼女の代表作になるのかも・・・

民放だとまだ「のん」さんを全面に押し出すと、いろいろしがらみがあるようですから、
ぜひNHKで、毎年8月にノーカット放映してもらいたいものです。

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