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2016年12月13日 (火)

NHKEテレ・クラシック音楽館 「ティルソン・トマス指揮 サンフランシスコ交響楽団」(2016年12月11日放送)〜ユジャ・ワン(Yuja Wang)のショパン ピアノ協奏曲第2番〜

2016年12月11日、夜9時台の我が家のテレビは激戦区でした(^-^;
テレビ朝日系では、フィギュアスケートのグランプリファイナルを放送しているし、
NHKBSプレミアムでは、
海外ドラマ「そして誰もいなくなった」の最終話(第3話)が放映(妻が観ていました)、
そして、NHKEテレでは、「クラシック音楽館」で、
マイケル・ティルソン・トーマス(以下MTT)指揮のサンフランシスコ交響楽団の東京公演が放映・・・
我が家のレコーダーは全部録画なんて器用なことはできませんから、
結局、夜9時台のグランプリファイナル(男子シングル)は視聴を諦め、
(翌日BS朝日で放映があるので・・・)
「そして誰もいなくなった」をリアルタイムで観て、
「クラシック音楽館」は録画としました。

それはさておき、本題に移りましょう。
MTT(NHKでは「ティルソン・トマス」と表記)は、
私にとって、マーラーの交響曲録音で再注目した存在です。
(あと、ベートヴェンの第9や、「春の祭典」も素晴らしいです!)
実は、クラシック音楽を本格的に聴き始めた頃に、
北海道の千歳市で、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)の一環として、
MTT指揮ロンドン交響楽団の実演を聴いたことがあります。
演目は確か、ベートーヴェンの「レオノーレ」第3番と、
R・シュトラウスの「英雄の生涯」だったと思います。
オケの金管が咆哮しているのに、なんだか眠くなってしまった・・・
それ以来、MTTの指揮と、
R・シュトラウスの交響詩は縁遠くなってしまいました。

年を経て、「巨匠病」(?)や「UNO病」(?)から「治癒して」(?)、
指揮者の自己主張をこれでもか!と聴かせる演奏よりも、
すっきりと音楽そのものを聴かせる演奏の方がだんだん好きになってきました。
ブーレーズや小澤征爾、そしてMTTといった指揮者も、
ようやく正当に評価できるようになってきたのではないかと思います。

またまた脱線しましたね(スイマセン・・・)
今回の「クラシック音楽館」では、
ユジャ・ワンをソリストに迎えての、
ショパンのピアノ協奏曲第2番と、
ブルックナーの交響曲第7番(ハース版)を放映していました。

今年の来日プログラムでは、他会場で、
マーラーの交響曲第1番や、ラフマニノフの交響曲第2番を演奏したとのことで、
どちらかというと、MTTならマーラーを聴きたかったかな、と思いましたが、
NHK音楽祭でのプログラムなので仕方ないですね・・・
2016年11月22日・NHKホールでの収録です。

まずはプログラム後半のブルックナーから。
期待していた以上のよい演奏だったと思いますが、
模範的な演奏、という以上のものではなかったと思います。

では、ユジャ・ワンをソリストに迎えての、
ショパン:ピアノ協奏曲第2番は?
もともと、ピアノ協奏曲第2番は、ピアノ協奏曲第1番に比べると、
かなり地味です。
(第2番といいながら、実は作曲完成は1番より早いとのことです。)

クリスチャン・ツィメルマンが指揮とピアノ(と編曲!)をしている、
超名盤を別格とすれば、
オケは誰が指揮しても、やはり「伴奏」以上の存在にはなれないのです。
たとえばシャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団でさえも・・・

(参考)ツィメルマンのショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番

(参考)アルゲリッチ/デュトワのショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番

今回のMTT指揮サンフランシスコ交響楽団の演奏も、やはりそんな感じでした。
主役はもちろんユジャ・ワン!!!
舞台に登場から(ある意味)センセーショナル(?)でしたが、
(舞台に立ってお辞儀をすると、目のやり場に困ってしまいます・・・)
演奏はもっとセンセーショナル!

MTT指揮サンフランシスコ響の名伴奏を引き立て役に、
彼女のダイナミックかつ繊細なピアノにただただ聴き惚れる約40分でした・・・
ユジャ・ワンは、
おそらくアルゲリッチ以降の新たなピアノの女王様になるのでは?
久しぶりに録画を2度も視聴しました。

ただ、曲そのものはいかにユジャ・ワン&MTTといえども、
ツィメルマン盤のような別格の存在にはなるわけがないので、
そこが少し残念でした。
(他の公演では、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番や、
プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番を演奏していた、とのことです・・・
そちらの方も聴いてみたかった(;д;))

(参考)ユジャ・ワンによるプロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番他

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コメント

影の王子様、コメントありがとうございます。
オケだけの部分のつまらなさは、確かにそうでしたね。
しかしこれは、曲そのものの問題であって、
MTT&サンフランシスコ響の役不足、
ということではないのも確かです。
ユジャ・ワンのピアノは本当にサイコーでした!

はじめまして。

ユジャ・ワンのショパン
持ち前の超絶技巧は控えめに
音楽と真摯に向き合い
一音一音が語り掛けてくるような名演でした。

伴奏はピアノと寄り添う場面は実に素晴らしかった
けれど、オケだけの箇所がつまらない。
これは曲の責任でしょうけれど・・・

とはいえ、これはブルーレイに保存決定です。

この記事へのコメントは終了しました。

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