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2016年10月15日 (土)

バルトーク:管弦楽のための協奏曲(Cobcerto for Orchestra)BB123 Sz.116〜SACD聴き比べ5盤

バルトークの「管弦楽のための協奏曲」BB123 Sz.116を最近よく聴きます。
通称「オケコン」ですね。
通常CD、SACD合わせると我が家に十数盤はありますが、
今回はSACDに限った聴き比べとします。
(通常CDは通常CDだけでの聴き比べ記事を後日書く予定です。)

それでは聴き比べです。
オススメ順に紹介します。
指揮者・オケ名・レーベル・録音年月・
スペック(SACD ハイブリッドorシングルレイヤー)、
2ch Stereo or Surround) 、
カップリング曲の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

◯ショルティ指揮ロンドン交響楽団(DECCA)
1965年2月、5月
SACDシングルレイヤー 2chStereo
カップリング曲:舞踏組曲Sz.77、「中国の不思議な役人」組曲Sz.19

☆5.0
第1楽章 9:22
第2楽章 6:50
第3楽章 6:32
第4楽章 4:16
第5楽章 9:22

ユニバーサル・ミュージックの国内独自企画
SACDシングルレイヤー盤50タイトルが一挙復活!

というお知らせを読んで、
DECCA、DGのいろいろなSACDを何枚も買い込んだ中で、
最も素晴らしい1枚が、このショルティ盤でした!

圧倒的な音の迫力!
まるで猛鳥が目の前に迫ってくるかのような・・・
後述のライナー盤以上の演奏はないと思っていましたが、
見事にその考えが覆されました!
この盤で聴くと、ライナー盤でさえ何か物足りなく感じてしまいました・・・
ショルティは後年、シカゴ響を振った演奏があり(私も持っています)、
たいていはそちらの方が名盤とされますが、
音の力強さ、生々しさで考えてもロンドン響盤の方がオススメです。
通常CDとSACDの差が見事な形で現れたといえます。
(意外にも、「SACDだからスゴイ!」と思わせてくれる盤は少ないものです・・・)

(参考)
シカゴ響盤

◯フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団(BMG→SONY)
1955年10月
SACDハイブリッド 2chStereo
カップリング曲 「弦チェレ」Sz.106、ハンガリー・スケッチSz.97

☆4.5
第1楽章 10:01
第2楽章 6:03
第3楽章 7:59
第4楽章 4:15
第5楽章 8:59

ショルティ盤は圧倒的な音響ですが、シングルレイヤーで結構高いのが難点です。
ショルティ盤の半額以下で、十分すぎるほどの熱い演奏を聴けるのが、
ライナー盤です。
(SHM-SACDの高額さは辟易します・・・)
実際、ショルティ&ロンドン響盤を聴かなければ、
ライナー盤こそ「オケコン(「管弦楽のための協奏曲」の略称)の代表盤だと思っていました。
1955年という録音年代が信じられないほど、鮮明で迫力ある演奏となっています。
第5楽章に限っては、ショルティ&ロンドン響盤よりも上だと思います。

◯ゾルタン・コチシュ指揮ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
(HUNGAROTON)
2002年9月
SACDハイブリッド Surround/Stereo
カップリング曲 舞踏組曲、ハンガリー農民の歌(1933年 BB107)
※CDの裏面記載では、「ハンガリー農民の歌」が1923年、BB86となっていますが、
誤記です。BB86は「舞踏組曲」ですね。
ブックレットでは正しく記載されています。

☆4.0
第1楽章 9:44
第2楽章 6:01
第3楽章 7:23
第4楽章 3:45
第5楽章 9:39

まさに「お国もの」の演奏ですね。
(とはいえ、「オケコン」はアメリカで作曲されたのですが・・・)
アメリカのオケが「オケコン」を演奏すると、
特に第5楽章はニューヨークの摩天楼が目に浮かびそうですが、
この盤では、東欧の田舎の風景がところどころ目に浮かんできそうです。
ショルティ盤やライナー盤が鉄筋コンクリートの建物だとすれば、
コチシュ盤は素朴な木のぬくもりがある建物のようです。
それでいて、決めるところはしっかりしています。
ここまでの3枚があれば、「オケコン」のSACDは十分かもしれませんね。

◯パーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナティ交響楽団(TELARC)
2005年5月
SACDハイブリッド Surround/Stereo
カップリング曲 ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲、
ルーイヴィルのためのファンファーレ

☆3.5
第1楽章 10:36
第2楽章 6:43
第3楽章 7:51
第4楽章 4:10
第5楽章 10:24

2006年レコード・アカデミー賞(管弦楽曲)受賞盤です。
録音の明晰さ、迫力どれも素晴らしいですが・・・
ショルティ、ライナー、コチシュ(あとはセル、オーマンディーなど)の指揮と、
パーヴォ・ヤルヴィ、後述のエッシェンバッハとの指揮の違いは、
同郷の作曲家への共感度の違いなのかな、と思わされます。
(演奏としては十分合格点です!)
あえて醒めた感じで聴きたい場合、
あるいは、ルトスワフスキの「オケコン」と比較して聴きたいならばオススメです。

◯クリストフ・エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団(ONDINE)
2005年5月
SACDハイブリッド Surround/Stereo
カップリング曲 
ボフスラフ・マルティヌー:リディツェへの追悼、
ギデオン・クライン:パルティータ

☆3.5
第1楽章 10:28
第2楽章 6:30
第3楽章 8:41
第4楽章 4:30
第5楽章 9:23

録音明晰です。
迫力では負けていませんが・・・
(録音、演奏共に合格点ではあります。)

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