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2016年9月21日 (水)

バルトーク:弦チェレ(Music for Strings, Percussion and Celesta Sz.106 BB114)聴き比べ7盤(ただし第1楽章を除く)

バルトークの作品で一番好きなのは、
通称「オケコン」こと「管弦楽のための協奏曲」Sz.116 BB123ですが、
(以下「オケコン」で表記)
2番目なら、
やはり「弦チェレ」こと「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」Sz.106 BB114を挙げます。
(以下、「弦チェレ」で表記。)
この曲を初めて知ったのは、ちょうど十数年前に仕事で知り合ったある方から、
「僕はこの曲の特に第4楽章が好きなんだ」と教えていただいたことがきっかけでした。
確かに第4楽章の冒頭は実にカッコイイ!
ただ、全体的に好きになれたかというと、それはNo!でした。
この曲を聴き直すきっかけになったのは、
フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団によるSACDハイブリッド盤によってでした(後述)。
それでも、たいていは第4楽章しか聴いていませんでした。
最近、「オケコン」をよく聴くようになって、
ついでに、弦チェレも聴くようになったわけです。
「オケコン」はもう少し後で聴き比べ記事を書きたいと思っていますが、
たぶん弦チェレの方はこれ以上盤数が増えないかと思い、
記事を書くことにしました。

それでは聴き比べです。
オススメ順に紹介します。
指揮者・オケ名・レーベル(SACDのみ特記)・録音年月の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。
カップリング曲も記載します。
なお、この記事のタイトルにあるように、第1楽章は聴き比べの対象外とします。
というのも、第1楽章はなんだか不気味で、音楽的な愉しみに乏しいと思うからです。
思いきって第2楽章から聴いた方が、この曲の良さがわかると思います。
とりあえず聴くなら、迷わず第4楽章!
ついで、第2楽章です。

◯フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団(BMG→SONY)1958年12月 SACDハイブリッド
カップリング→オケコン、ハンガリー・スケッチSz.97

☆4.5
第1楽章 7:05
第2楽章 7:03
第3楽章 6:58
第4楽章 6:44

SACD化されたことにより、
この曲の代表盤であるショルティ&シカゴ響盤を上回る演奏となったのではないでしょうか。
音の鮮烈さと、盛り上がりは他盤を凌駕しています。
どれか1枚なら、迷わずこの盤をチョイス!
マルチモード再生(3チャンネル)にも対応しています。

◯ショルティ指揮シカゴ交響楽団(DECCA)1989年
※Solti Conducts Bartok(7枚組CD)の1枚

※1枚モノなら・・・
カップリング→オケコン、舞踏組曲

☆4.0
第1楽章 6:34
第2楽章 7:23
第3楽章 6:51
第4楽章 6:35

ライナー盤に次いで、実にアツイ演奏です。
ライナー盤と共に持っていて損はない名演といえます。
この曲の第4楽章を初めて聴いたのが、この盤によってでした。

◯デュトワ指揮モントリオール交響楽団(DECCA)1987年5月
カップリング→オケコン

☆3.5〜4.0
第1楽章 8:23
第2楽章 7:22
第3楽章 7:49
第4楽章 7:16

一番の聴きどころである第4楽章よりも、
第2楽章、第3楽章での細部の響きが素晴らしいです。
チェレスタの音色の美しさは、今回紹介する盤の中でも最高です。
ハンガリーとか、民族音楽とかの要素を意図せず、
純音楽的に響かせた極地ともいえます。
クリスタルな響き?

◯ブーレーズ指揮シカゴ交響楽団(DG)1994年12月
カップリング→オケコン

☆3.5〜4.0
第1楽章 7:54
第2楽章 7:35
第3楽章 7:26
第4楽章 7:26

デュトワ盤とはまた違った形で、この曲の響きの愉しさ、美しさを堪能できます。
どちらか1枚なら、私ならデュトワ盤かな?

◯カラヤン指揮ベルリン・フィル(WARNER)1960年11月 SACDハイブリッド
カップリング→ヒンデミット:交響曲「画家マチス」

☆3.0〜3.5
第1楽章 7:17
第2楽章 7:09
第3楽章 7:02
第4楽章 6:44

音質、ステレオ効果はなかなかですが・・・
上記の盤と比較すると、少しインパクトが弱い演奏です。
ただ、ジャケットのセンスと、
ステレオ録音初期にこの曲を取り上げた慧眼に敬意!

◯ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル(SCRIBENDUM)1965年2月
※ムラヴィンスキー・イン・モスクワ (The Art of Mravinsky in Moscow 1965 & 1972)
7枚組CD

☆3.0〜3.5
第1〜第4楽章計 30:19
(ブックレットなし、CDジャケットにはトータルのみの記載。)

極めて筋肉質なバルトーク・・・
バルトークを聴くというよりは、ムラヴィンスキーを聴く、
と割り切った方がいい演奏です。
合奏の強靭さは随一かも?
ライブ録音なので、若干会場の雑音が混じっています。

◯ショルティ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(DECCA)1955年2月
※Solti Conducts Bartok(7枚組CD)の1枚
CDはショルティ指揮シカゴ響の7枚組と同じ。

☆3.0
第1楽章 6:40
第2楽章 7:26
第3楽章 6:16
第4楽章 7:25

Solti Conducts Bartok(7枚組CD)のオマケ的CD。
この演奏でもショルティらしさは発揮されていますが、
シカゴ響との演奏があれば、あえて聴かなくてもいいかな・・・

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