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2016年8月 2日 (火)

NHK総合・クローズアップ現代+「死ね!バカ!」これが指導? ~広がる“ブラック部活”~」(2016年8月1日放送)

「ブラック企業」ならぬ「ブラック部活」・・・
ようやく「教育」や「指導」の名のもとに行われている横暴に、
メスが入れられるのでしょうか?

2016年8月1日放送の、NHK「クローズアップ現代+」
(「クローズアップ現代」が終了してから、しばらく観ていませんでしたが・・・)では、
死ね!バカ!」これが指導? ~広がる“ブラック部活”~」と題して、
学校(主に中学校)では、
今時まだこんな「指導」が平然と行われているのかと、
唖然とする実態を報道していました。

生徒が顧問の指導に耐えかねて、
ボイスレコーダーで密かに録音していた内容や、
ミスしたら有無を言わさず懲罰的にグラウンド20周など、
まさに「昭和」のスポ根かよ?と思わされる「指導」(ただのシロウトの思いつき?)が、
未だに行われているのは大変残念です。

最も問題なのは、
部活動で生徒も教師もほぼ休みがとれないのと、
SNSの普及で、同調圧力から、
辞めるに辞められないという、
まさにお互いが地獄を作り出している情況です。
ついでに言えば、部活動で忙しいので、
教師は授業の準備をきちんとすることができないとか・・・
(本末転倒!)

観ていて、ちょうどNHKで先週(2016年7月28日)に放送していた、
「フランケンシュタインの誘惑 科学史闇の事件簿」の、
人が悪魔に変わる時 史上最悪の心理学実験」の回を思い出しました。
「スタンフォード監獄実験」という、非人道的な心理実験の実態です。
普通の学生たちを「看守」と「囚人」の2役に分けて、
「監獄ごっこ」をやった訳ですが、
「看守」役はだんだんエスカレートしていき、
容赦なく言葉で「囚人」役たちを心理的に追い詰めていく様子は、
まさに狂気でした。
観ていて大変気持の悪い番組でした。

まさに部活動が、教師を「看守」に、生徒を「囚人」にしているのではないでしょうか?
私は学校が部活動をするのはもうやめては、と考えています。
「昭和」の時代なら、まわりにスポーツクラブなんて存在しないから、
学校が受け皿になるしかなかったのでしょうが、
今は、選択肢が広い時代のはずです。

ヨーロッパの方では、学校は学業に専念し、
スポーツをしたい子は地域のスポーツクラブ(サッカーなど)で、
きちんとしたコーチについてするそうです。
部活動の業務を学校から削減することによって、
教師の教育力と、勤務時間の適正化が図られるし、
地域にとっても、スポーツクラブという新たな産業を興すことができるわけです。
(もしかしたら、何兆円規模の産業かも?)

これは実際に、中学生の子をもつある母親から聞いた話です。
中学校の授業でわからないことがあったので、
放課後、教師のもとをたずねたら、
その教師はどこにいるかわからず(部活動中?)、
結局聞けずじまい・・・
塾に行くようになって、「勉強がわかるようになった!」とのこと。
教師が部活動に関わるのは、
経済力による学力格差(塾に行けない子はますますわからない!)、
ひいては所得格差をますます広げる要因の一つになっているのではないでしょうか?
所得格差を広げれば、社会不安が広がる・・・
すなわち、「熱血指導」が、短期的にも、長期的にも、
「流血事態」を準備している、ともいえます。

部活動は、学校の本来業務ではありません。
もしどうしてもやりたいなら、平日の17時までとか、
県大会、全国大会は行わない、参加しない、という制限をつけた方がいいです。
教育関係者の頭の古さには辟易します。
もっと、外部の声に耳を傾けるべきときなのでは?

コメンテーターとして出演していた、
名古屋大学大学院教育発達科学研究科 准教授の内田良氏の著作です。
教育の問題点を見事に指摘している良書です。
(過去記事→組み体操は学校教育に必要か〜書評:内田良著『教育という病』(光文社新書)

教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」 (光文社新書)

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