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2016年7月の8件の記事

2016年7月31日 (日)

ブルックナー:交響曲第3番(1889年第3稿)聴き比べ4盤〜朝比奈、ヴァント、セル、ベーム・・・

最近(2016年7月)、ブルックナーの交響曲をまたよく聴くようになりました。
実は、20年以上前、結構夢中になって聴いていました。
交響曲全集だけで4、5セットは持っていたと思います。
(確かその当時、交響曲全集を含めて、約70枚ぐらいあったと思います。)
しかし、その後はそれほど夢中になることがなく、
2016年6月時点では、ブルックナーのCDは、
家に4,5枚ある程度で、聴く機会はほぼありませんでした。
(変わり種として、ブーレーズ指揮VPO盤を聴いた程度・・・
(参考記事)→NHKEテレ・クラシック音楽館「スクロヴァチェフスキ指揮 読売日本交響楽団演奏会」(2016年3月13日放送)

もう一度聴くきっかけは、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏によってです。
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏(特にSACD化したもの)を、
いろいろ聴くようになったついでに、ブルックナーのCDも購入しました。
交響曲第3番と交響曲第8番が収録された2枚組です。

交響曲第3番と第8番どちらも名演だと思いますが、
交響曲第3番の方がよく聴きます。

セル指揮クリーヴランド管弦楽団の交響曲第3番が良かったので、
久しぶりに、朝比奈隆指揮のと、ヴァント指揮の盤も手に入れました。
朝比奈隆指揮のは、定盤といえる大阪フィルのではなく、
新日本フィルのです。
クラシック音楽 名曲・名盤CD求めて三千枚」というブログで知りました。
2016年07月05日
ブルックナー 交響曲第3番「ワーグナー」 朝比奈隆/新日本po 1996年ライブ録音


ヴァント指揮のは、北ドイツ放送交響楽団の1992年録音で、ハイブリッドSACDです。
ベーム盤は、「DECCA THE ORIGINALS」の国内盤で、通常CDです。

それでは聴き比べです。
録音年順に紹介します。
指揮者・オケ名・レーベル(SACDのみ特記)・録音年月の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

◯ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団(SONY)2枚組
1966年1月 
カップリング 交響曲第8番

☆4.0
第1楽章 20:05
第2楽章 15:31
第3楽章 7:22
第4楽章 12:22

名盤として取り上げる人は少ないでしょうが、
約1時間があっという間に過ぎていきます。
過不足がない名演です。
意外にも聴きやすいです。

◯カール・ベーム指揮ウィーン・フィル(DECCA)
1970年

☆4.5
第1楽章 21:59
第2楽章 14:43
第3楽章 6:54
第4楽章 12:58

さすがDECCA録音、という感じで、録音優秀です。
(SACDでなくても細部まで存分に聴こえてきます。)
豪快さは後述の朝比奈盤に勝るとも劣らないといえます。
この第3番を語る上では、標準的な演奏といえるのではないでしょうか。
たぶん20年ぶりぐらいで聴くことになりましたが、
こんなに素晴らしい演奏だったのか・・・と思わされました。
ただし朝比奈盤のような「楽しい!」という感じはないです。

◯ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団(SONY SACDハイブリッド)
1992年1月 

☆3.5
第1楽章 20:59
第2楽章 13:18
第3楽章 6:50
第4楽章 12:47

SACDということで期待していたのですが、
音質は通常CDと大差ないように思えました。
セル盤、朝比奈盤と比べると少しスケールが小さい感があります。

◯朝比奈隆指揮新日本フィルハーモニー交響楽団(fontec)
1996年12月


 
☆4.5
第1楽章 22:03
第2楽章 15:48
第3楽章 6:47
第4楽章 14:15

豪快な演奏です。
ブルックナーを聴いていて「楽しい!」と思える演奏になっています。
どれか1枚というなら、迷わずこの盤をオススメします。
録音も優秀です。

2016年7月24日 (日)

百合が原公園と白い恋人パークで・・・〜おまけで「第29回札幌航空ページェント」(2016.7.24)

2016年7月24日、日曜日の午後から、
妻と一緒に、
札幌市北区の百合が原公園と、西区の白い恋人パークに行きました。
とても素晴らしい快晴でした!
百合が原公園には、ほぼ毎年、7月のユリが満開になる時期に行きます。

百合が原公園で撮った写真です。
ユリがとても美しかったです・・・

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さて、私どもは、地下鉄東豊線の栄町駅から歩いて百合が原公園に向かいました。
道中、空から大きな音がしました。
飛行機がきりもみ飛行などのアクロバット飛行を披露していました。
思わず見とれてしまいました。
ところで、先日(2016年7月16日)、NHKBSプレミアムで、
ニッポン特撮遺産~続々登場!70年代テレビヒーロー~」という番組をやっていました。
その中で、模型の飛行機をいかに本物らしく飛行するシーンを撮るか、
という企画がありました。
実際の飛行機でのアクロバット飛行も、まさにそんな動きでした。
(この番組、すごく面白かったです!)
これは、百合が原公園のすぐ近くにある、
丘珠空港でのイベント「第29回札幌航空ページェント」の飛行展示の一部でした。

百合が原公園に着いて、しばらく散策しながら、
妻と話していると、突如、物凄い音が響いてきました!
何かが大爆発したかのような・・・
空を見上げると、戦闘機が百合が原公園のすぐ真上を飛んでいました!
(後で調べると、米空軍のF-16Cとのこと。)

写真は米海軍のP-8です。これも百合が原公園の上空を飛んでいました。

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戦闘機の爆音というものの実際を、初めて聴いたことになります。
この戦闘機も、アクロバット飛行を披露していましたが、
音だけでも凄まじくて、恐怖を抱きました。
平和の中で飛んでいても、音だけでも、
戦争の恐怖を引き起こすものでした・・・
沖縄や千歳市の基地近くの住民の方々の気持ちが少しだけわかったような気がします。
戦闘機の破壊的な爆音を聴いて、改めて、平和の大切さを実感しました。

さて、私どもはその後、地下鉄に乗り、西区宮の沢の、
白い恋人パークに行きました。
外国人観光客(主に中国系)がたくさんいました。
白い恋人パークで撮った写真です。

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平和を実現する人々は、幸いである、
その人たちは神の子と呼ばれる。

(新約聖書マタイによる福音書5:9新共同訳)

2016年7月18日 (月)

八紘学園・花菖蒲園2016年7月

2016年7月、夏休み前の3連休が終わりましたね。
私ども夫婦は、この3連休のうちに日帰りで、
バスとJRで富良野・美瑛方面に行く予定でしたが、
天候があまりよくなかったので、今回は見送りました。
しかし、札幌市内でおいしいものを食べたり、
真駒内の花火大会に行ったりと、十分楽しむことができました。

写真は豊平区の八紘学園・花菖蒲園で撮ったものです。

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2016年7月12日 (火)

NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「シュ・シャオメイ(Zhu Xiao-Mei)の音楽と素顔&ピアノリサイタル ほか」(2016年7月11日放送)

シュ・シャオメイ(Zhu Xiao-Mei)という、中国出身のピアニストを、
この番組で初めて知りました。
(日本語では「シュ・シャオメイ」と表記されていますが、
「ジュ シャオメイ」の方が北京語の原音読みに近いようです。)
2016年7月11日(7月10日深夜)に、
NHKBSプレミアム・プレミアムシアターで、
「シュ・シャオメイ(Zhu Xiao-Mei)の音楽と素顔&ピアノリサイタル ほか」を
放映していました。
上海生まれで、文化大革命の荒波を超えて、
1984年からはパリを拠点に活躍しているピアニスト、とのこと。
番組前半は、2014年の北京でのコンサートに至るまでの、
彼女の人生をインタビューや記録映像を元にしたドキュメント番組でした。
後半は、北京での「ゴルトベルク変奏曲」の全曲演奏でした。

自分を苦しめた中国でのコンサートという、
複雑な心境は想像を超える経験なのでしょうね。
インタビュー中に演奏された、シューベルトの「冬の旅」の第1曲「おやすみ」が、
すごく心に残りました。

さて、苦悩の人生を歩んできたのと、演奏はまた別に考えたいものです。
彼女が演奏している様子を、横から撮影したところは、
ちょうど猫背具合がなんとなくグレン・グールドを髣髴とさせました。
前半の精妙さは絶品でした。
最後の方は少し疲れてきたのか、響きが少し荒くなっていったように思えました。
それにしても、深みのあるピアノ演奏でした・・・
禅的バッハ???
もう少し聴いてみようかな?

関連記事
Zhu Xiao-Mei
中国人ピアニスト、シュ・シャオメイ(Zhu Xiao-mei)

1990年録音盤ゴルトベルク変奏曲

2016年録音盤ゴルトベルク変奏曲

彼女の自伝
永遠のピアノ〜毛沢東の収容所からバッハの演奏家へ ある女性の壮絶な運命〜

2016年7月10日 (日)

ディヌ・リパッティ&カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団によるシューマン:ピアノ協奏曲のSACD

先日(2016年7月6日)、
NHKBSプレミアムの「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」で、
名作「ウルトラセブン」の舞台裏を取り扱った、
ウルトラセブン伝説 傷だらけのヒーロー」というのを放送していました。
ウルトラセブンの最終回では、シューマンのピアノ協奏曲の第1楽章が使用され、
実に印象深いものでした。
そこで使われている演奏が、今回紹介する、
ディヌ・リパッティ(P)、カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団のものです。
ちなみに、2016年7月9日にNHKBSプレミアムで生放送の、
祝ウルトラマン50 乱入LIVE!怪獣大感謝祭」で、
「名作」回No1には、「史上最大の侵略(後編)」が選ばれました。
(2016年9月11日にNHKで放送予定です。)

リパッティ&カラヤンのシューマン:ピアノ協奏曲については、
以前記事を書きました。
シューマンのピアノ協奏曲イ短調Op.54聴き比べ〜本命はグリモー旧盤とリパッティ盤・・・
その時は、通常CDで聴いていました。
今回、SACDハイブリッド盤を入手しました。

SACDハイブリッド盤

(参考)
Icon Dinu Lipatti(輸入盤7枚組CD)

※こちらのCDBOXも現在所有中。

録音が元々モノラルなので、SACDになったからといって、
劇的に変わる、というほどではありませんが、
より聴きやすくなり、細部が聴こえるようになったのは確かです。
それにしても、何度聴いてもほれぼれとするような美演です。

ウルトラセブン云々はさておき、
シューマンのピアノ協奏曲はこの盤と、
ステレオ録音のが1枚(私ならグリモー&ジンマン盤)あれば十分かもしれませんね。

(参考)グリモー&ジンマン盤

2016年7月 9日 (土)

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64聴き比べ6盤〜女性ヴァイオリニスト対決?

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。
略して「メンコン」と言われることもあります。
第1楽章冒頭の旋律があまりにも有名で、甘美ですね。
3大ヴァイオリン協奏曲(他はベートーヴェン、ブラームス)の中に数えられます。
センチメンタルな響きは、クラシック音楽を聴き始めた人には魅力ですが、
飽きやすい気もしていました。
私は10代の頃第1楽章は好きでしたが、
楽章の切れ目が曖昧(第1楽章から第2楽章のところ→)なのと、
あまりにもなよなよとした感じが、それほど好きになれませんでした。

しかし、今回この記事を書くきっかけは、2つあります。
1つは、ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)、
シャルル・ミュンシュ指揮ボストン響のSACDを聴いた事(後述)と、
もう1つは、NHKBSプレミアムで、2016年6月27日に放送された、
ヴィルデ・フラング(Vn)、ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏を視聴したことです。

(過去記事)→NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「ヨーロッパコンサートの舞台 世界遺産レーロース ほか」(2016年6月27日放送)〜ラトル&ベルリン・フィルとヴィルデ・フラング(Vilde Frang)

特にハイフェッツの演奏は、実に辛口です。
ロマンティックさや幻想をバッサリ切り捨て、
引き締まった響きから、曲の本質的な美しさを引き出しています。
たとえて言えば、一般的な演奏を、
子ども向けの、生クリームいっぱいのショートケーキだとすれば、
ハイフェッツの演奏は、大人向けの、
甘くないけど味わい深いケーキのようです。
一方、ヴィルデ・フラングの演奏は、まさに蠱惑的ですが、
「オトナの」魅力というべきものでした。
ハイフェッツ盤とは正反対な、実にロマンティックな演奏でした。
(残念ながらCD化はまだなされていませんので今回の比較対象外です。)
かつては「甘ったるい」と敬遠していた「メンコン」でしたが、
今や約30分が夢のように過ぎていきます・・・

今回取り上げるのは6盤です。
ハイフェッツ盤を除いて、他の5盤のソリストは、
全員女性ヴァイオリニストを選びました。
録音年順に紹介します。
ソリスト、指揮者・オケ名・レーベル(SACDのみ特記)・録音年月の順です。
今回紹介する盤、どれもハズレがありません。
どれを持っていても損はないと思います。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

◯ハイフェッツ(Vn)、ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(BMG SACDハイブリッド)輸入盤
1959年2月 
カップリング ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

☆4.5
第1楽章 11:00
第2楽章 7:01
第3楽章 5:58

実に男らしい演奏です。
ロマンティックさを求めるには不向きですが、
かえって、甘ったるくないので、何度も聴くにはいい演奏です。
録音も1959年とは思えないほど優秀です。
ヴァイオリンの美音は・・・録音の古さゆえか、少しイマイチかも?
それでも、オトナには魅力の演奏といえましょう。

◯ムター(Vn)、カラヤン指揮ベルリン・フィル(DG)輸入盤
1980年9月 
カップリング ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲


※紹介したのは国内盤ですが、私が所有しているのは輸入盤です。

☆3.5
第1楽章 14:00
第2楽章 9:25
第3楽章 7:07

ハイフェッツ盤と比較すると、6分半も長い演奏です。
ゆったりとした重量級の伴奏の中、濃厚なヴァイオリンの音色が響きます。
ブルーチーズ風?

◯諏訪内晶子(Vn)、アシュケナージ指揮チェコ・フィル(DECCA)
2000年9月 
カップリング チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

☆4.0
第1楽章 13:03
第2楽章 8:25
第3楽章 6:25

このアルバムは以前持っていましたが、手放したので、
今回改めて買い直しました。
アシュケナージの指揮は模範的(悪く言えば凡庸?)ですが、
諏訪内晶子のヴァイオリンは、あっさりとしながらも、
曲の美しさを純粋に表出させています。
ヴァイオリンの音色の美しさでは、後述の五嶋みどりと甲乙つけがたいです。

◯ヒラリー・ハーン(Vn)、
ヒュー・ウルフ指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
(SONY SACDシングルレイヤー 5.1ch)
2002年4月 
カップリング ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番

SACDシングルレイヤー

通常CD

☆3.0
第1楽章 12:00
第2楽章 8:12
第3楽章 5:56

少し線がか細い印象を受ける盤です。
オケも平凡かな・・・
ただし、現在我が家では、
マルチチャンネルを再生できる環境にないので、
マルチチャンネルで聴くと印象が少し変わるかもしれません。
カップリングのショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番の方が名演だと思います。

◯五嶋みどり(Vn)、ヤンソンス指揮ベルリン・フィル(SONY)
2003年1月 
カップリング ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲

☆4.0
第1楽章 13:07
第2楽章 8:09
第3楽章 6:47

端正で模範的な演奏です。
通常CDですが、弱音もきれいに捉えています。
ヴァイオリン独奏の美音では、№1かもしれません。
伴奏も見事です。
通常CDなら、この盤をオススメします。

◯ジェニファー・パイク(Vn)、
エドワード・ガードナー指揮バーミンガム市交響楽団
(CHANDOS SACDハイブリッド 5.1ch)輸入盤
カップリング メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」

☆4.5
第1楽章 12:55
第2楽章 9:01
第3楽章 6:00

ソリストのジェニファー・パイク、指揮のエドワード・ガードナーどちらも初めて知りました。
たまたまこの曲のSACDで何かいいのがないかな、
と調べていた時に見つけました。
録音が非常に鮮明です。
(マルチチャンネルでは聴いていませんが・・・)
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を聴くとしたら、
ハイフェッツ盤か、このジェニファー・パイク盤をよく手にとります。
カップリングの「真夏の夜の夢」に含まれる、
超有名な「結婚行進曲」も素晴らしい演奏で、
ヴァイオリン協奏曲が終わったら続けて「結婚行進曲」を聴くことが多いです。
聴いていて幸せな気分に浸れる、満足度の高いアルバムです。
SACDなら、このパイク盤か、ハイフェッツ盤をオススメします。

2016年7月 3日 (日)

尾高忠明指揮、札幌交響楽団による、武満徹作曲『波の盆』のCD(CHANDOS)

武満徹の作品で、初めて「美しい!!!」と思えた曲となりました。
『波の盆』という作品です。
もともとは、1983年の単発ドラマのために作られたものです。
(あらすじはWikipediaで確認しましたが、観たことはもちろんありません。)

2016年7月3日放送の、NHKEテレ・クラシック音楽館、
「N響 第1835回 定期公演」(2016年5月14日 NHKホール)で、
尾高忠明指揮N響によって、
武満徹の『波の盆』が演奏されます。
前回放送(2016年6月19日)の最後に、次回予告で、
この曲の一部が流れ、短い時間ながらも、
「美しい(えっ、武満で?→スイマセン・・・)」と思ったので、
興味を持ちました。

まずは、Youtubeで見つけました。

Youtubeで聴いたのは、メインテーマ「波の盆」のところです。

AmazonでCDを取り扱っていないかな、と調べたら、ありました!

尾高忠明指揮、札幌交響楽団によるCDです。
収録は、もちろんKitara!
CDのジャケットにも、美しいKitaraホールが使われています。
レーベルは、英国のCHANDOS。
日本のレーベルがどうして取り上げないのか不思議ですが・・・
優秀な録音です。
(カップリングは、尾高惇忠「オルガンとオーケストラのための幻想曲」と、
細川俊夫「記憶の海へ -ヒロシマシンフォニー」(1998)。)

『波の盆』は、6つの曲で構成されています。
1.波の盆
2.ミサのテーマ
3.色褪せた手紙(Faded letter)
4.夜の影
5.ミサと公作
6.終曲(Finale)
全部聴いても18分ほどです。

武満徹の作品は、何枚か聴いたことがありますが、
好きにはなれないものばかりでした。
代表作「ノヴェンバー・ステップス」や「弦楽のためのレクイエム」、
ピアノ作品など、聴いてみましたが、
時折綺麗な響きはするものの、まるで流れる雲を眺めるようで、
つかみどころがなく、しまいには聴いていて疲れてしまいます。

(参考)武満徹作品集 小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ

(参考)武満徹作品集 小澤征爾指揮ボストン響

しかし、この『波の盆』は、もともとドラマ用の音楽、という制約もあり、
難解さを避けているので、それが聴きやすさにつながっています。
美しいけど、切なさや哀しみが込められています。
明るいながらも、何かレクイエム的な響きがあります。
海に向かって、亡き人を偲ぶような光景が、なぜか目に浮かぶ感じです。
あまりの美しさに涙が出ました・・・
ゲンダイオンガク嫌いの私の妻も、
「きれいだけど、どこか切ないね・・・」と美しさを認めていました。
もっと広く知られ、
日本のいろいろなオーケストラで取り上げてほしい、と思う作品です。
NHKでの、N響の演奏の放送が楽しみです。

(2016年7月3日 21:30追記)
N響の演奏聴きました。冒頭で一部演奏ミスがあった以外は、
実に美しい演奏を聴かせてくれました。
しかし、感銘度は札響盤の方が上だと思いました。

2016年7月 2日 (土)

2016年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2016年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その1)〜旅行の経緯と1日目〜
二位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?~
おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

三位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』
(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

四位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その2)〜2日目・古宇利島とホテル近くの黄昏時〜
五位.公立学校で習熟度別授業の導入はプラスか、マイナスか?
~読売新聞北海道版・連載「学力危機」第1部・札幌の格差 (10)を読んで

六位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その3)〜3日目・渡嘉敷島でシュノーケリング!〜
七位.音楽評論家・宇野功芳氏逝去・・・(2016年6月10日)
〜クラシック音楽CDでの演奏家選びに大いにお世話になりました・・・

八位.算数の問題解決型学習~学力「崩壊」の決め手
九位.どの聖書が一番いいか?(新約聖書編)
十位.テレビ朝日系・題名のない音楽会
「久石譲が語る歴史を彩る6人の作曲家たち 後編」(2016年6月5日放送)
〜ペンデレツキ「広島の犠牲者に捧げる哀歌」を取り上げたのは凄いが・・・

先月も沖縄旅行の記事が3本ランクインしました。
教育関係の記事も4本ランクインしました。

ようやく北海道にも夏が来ました。
今月もご愛読よろしくお願いします。

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