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2016年5月15日 (日)

NHKEテレ・クラシック音楽館「N響コンサート 第1831回定期公演」(2016年5月15日放送)〜カティア・ブニアティシヴィリによるシューマンの「ピアノ協奏曲」、最後は「競争曲」?「狂騒曲」?

2016年5月15日のNHKEテレ・クラシック音楽館では、
パーヴォ・ヤルヴィ指揮による、
N響第1831回定演を放送しました。
珍しくリアルタイムで視聴しました。
2016年2月17日・サントリーホールでの収録です。

曲目は、
R・シュトラウス:変容(メタモルフォーゼン)、
シューマン:ピアノ協奏曲、
R・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」
の3曲でした。

R・シュトラウスの「変容」(メタモルフォーゼン)は好きな曲です。
本来は23人の弦楽器奏者のためのものですが、
パーヴォ・ヤルヴィはカラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏にならって、
各奏者を2名ずつで演奏して響きを厚くしました。
時折カラヤンの演奏を思わせるようなところもありますが、
甘美なところをあっさり通り過ぎてしまうところが多かったような気がします。
終盤、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」の第2楽章、
「葬送行進曲」の引用があるあたりが聴きどころの一つです。
映像ではわかりやすく、その場面はコントラバスをフォーカスしていました。

この曲のオススメ盤は、やはりカラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏です。
2種類録音がありますが、私は1969年録音のものが好きです。
(カラヤン好きな人なら、両方持っていても損はないです。)
カップリングの「4つの最後の歌」は、グンドラ・ヤノヴィッツの人間離れした声が最高で、
究極の名盤というべき演奏で、
私にとってはお宝CDの一つです。
(「死と浄化」、「4つの最後の歌」はSACD化されていますが、
なぜか「変容」だけはまだSACD化されていないようです。)

死と浄化、変容(メタモルフォーゼン)、4つの最後の歌

(参考)再録音盤

(過去記事あります→R・シュトラウス「変容(メタモルフォーゼン)」

さて、今回の放送で最も楽しみだったのが、
カティア・ブニアティシヴィリのピアノによる、
シューマンのピアノ協奏曲でした。
新たなアルゲリッチ的存在というべき、色っぽいピアニストですね。

第1楽章の冒頭あたりは、さすがに他のピアニストとはひと味も二味も違うな、
と思わせました。
第1楽章だけとれば名演といえます。
第2楽章はフツーかな。
この曲で私が一番好きな第3楽章は・・・
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の第3楽章を、
ホロヴィッツやアルゲリッチが演奏するかのような、
ピアノ、オケそれぞれ煽り合う演奏となっていました。
私としては、もう少しゆったりと聞かせてよ〜と思うところもしばしば・・・
終盤は、どちらも息切れ状態のような感がありました。
結構ミスタッチ(楽譜を見ながら聴いているわけではないから、
正確にはわかりませんが・・・)が目立ちましたが、
勢いで突っ走ってゴール!
最後は協奏曲というよりは、競争曲?狂騒曲?それとも、強壮曲?
今回は少しマイナスコメントになってしまいましたが、
カティア・ブニアティシヴィリは、ユジャ・ワン、エレーヌ・グリモーと並んで、
注目すべき旬なピアニストであることは間違いないです。
衣装もユジャ・ワン同様魅力的(?)かも・・・
Yahoo!ニュースでも珍しく取り上げられていました。
音に集中できぬ…妖艶ピアニストが話題(動画あり)
(引用)
2016年5月15日のNHK「クラシック音楽館」に出演したピアニストのブニアティシヴィリ。セクシーなドレスで「音に集中できない」などの声が多数あがりました。映像は別の楽団との演奏ですが、こちらも大胆。
(引用終)
(過去記事あります→NHKBS1・2016アイスレジェンド(2016年4月29日再放送)と、カティア・ブニアティシヴィリ(Khatia Buniatishvili)のピアノ
(シューマンのピアノ協奏曲についての過去記事あります→シューマンのピアノ協奏曲イ短調Op.54聴き比べ〜本命はグリモー旧盤とリパッティ盤・・・

最後はR・シュトラウスの「交響詩“ツァラトゥストラはこう語った”」。
冒頭は映画「2001年宇宙の旅」でおなじみですね。
ドー → ソー ↑ ドーー  タターー ダンドンダンドンダンドンダンドン・・・
しかし、その後の続きを知らない人の方が大多数なのでは?
(私もその一人でした。つい最近まで、だいぶ昔に1度聴いたきりでした。)
最近になって、ようやくこの曲も最後まで聴けるようになりましたが、
(元々の「ツァラトゥストラ」の価値はともかくとして・・・)
やっぱり長過ぎて大言壮語の音楽だな、というのは今でも変わりません。
冒頭だけはしっかり聴いて、後は部分部分の音の洪水に溺れて、
(物語や描写なんて想像しなくてもいいと思います。)
「ウォーリーを探せ!」みたいに、
「ドー → ソー ↑ ドーー  」が出てくるのを待っているのでいいのでは、
なんて考えています。
N響の演奏はなかなかだったと思います。
ある意味、今回の放送で最も優れた演奏だったのでは?

この曲はカラヤンの演奏(映画で使われたのはVPO盤。)が有名ですが、
私はまだ持っていません。
(そのうち手に入れるかも?)
今手元にあるのは、ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン盤と、
ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管盤です。
わざわざこの曲のために買った、というよりは、
CDBOX買ったらついてきていた、という感じです。
(ケンペ盤はR・シュトラウスの管弦楽曲全集、
ジンマン盤は50枚組の中の1枚でした。

ケンペ盤(Complete Orchestral Works)
※1枚ものよりもこちらの方が音質がよくオススメです。)

ジンマン盤(私が持っているものとは別ですが・・・)

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コメント

「題なし」の及川様、コメントありがとうございます。
シューマンのP協奏曲は全体としては推薦できないと思います。
むしろヴィジュアル的に魅力、の方が大きいのでしょうね。
私にとっては、パーヴォ・ヤルヴィ指揮N響の演奏で、
これはスゴイ!と言えるのが未だにないのは残念です。
精緻な面もありますが、せかせかした面の方が目立つような気がします。
ドイツ・カンマ−フィルハーモニー・ブレーメンとの
ベートーヴェンの交響曲全集は名演だと思いましたが・・・

てんしな?日々さん

「題なし」の及川です。
今回の放送、私は「ツァラトストラ」が一番の楽しみでした。最近は録画したものを少しずつ視聴しているので、まだちゃんと視聴していませんが、「変容」はよく分からず、シューマンのP協は名演か・・・という印象でした。確かに、ミスタッチも結構ありましたね。
私は寡聞にしてこのピアニストを知りませんでしたが、今後注目して行く価値はありそうですね。

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