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2016年4月21日 (木)

ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)聴き比べ4盤〜セル、アバド、バーンスタイン、ムーティ・・・

ストラヴィンスキーの「春の祭典」が好きになったついでに、
最近(2016年4月)よく聴いているのが、
「火の鳥」です。
「火の鳥」には、バレエの全曲版(1910年版)と、
ほとんど演奏されない1911年版、
20分程度の短い1919年版、
そして1945年版があります。
今回取り上げるのは、1919年版です。

ところで、「火の鳥」全曲版(1910年版)は、「春の祭典」や「ペトリューシュカ」に比べると、
イマイチ冗長な感じが否めません。
2004年にKitaraで、
コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団による実演を聴いたことがありますが、
全体の4分の3は退屈な感じがしました。
(今や全曲版を何種類も揃えていますが、前半の冗長さという印象はぬぐえません・・・)
その点、1919年版組曲は、「火の鳥」の聴きどころをしっかりと押さえた構成だし、
20分程度で終わるので、あれよあれよという間に終わってしまいます。

とはいえ、「火の鳥」が真価を発揮するのは、やはりバレエ音楽としてです。
2011年にNHKBSプレミアムで放送した、
「火の鳥」のバレエ上演は、Blu-ray保存しています。
先日、この記事を書くために改めて視聴してみました。
以前にも増して感動しました。
(Blu-rayが発売されています。)
(過去記事→ゲルギエフ指揮によるバレエ「火の鳥」と「春の祭典」~NHK・プレミアムシアター「サンクトペテルブルク白夜祭2008」(2011年7月31日放送)

ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団(バレエBlu-ray)

音楽そのもののイメージをつかむために、
ぜひバレエそのものを見てほしいと思います。
その上で、1919年版から、やがて1910年版(全曲版)に手が伸びればいいのでは、
と思っています。

この1919年版(1910年版=全曲版も含めて)で一番好きなのは、
「カスチェイ王の凶暴な踊り」と、「終曲」です。
どちらも、フィギュアスケートで使われることがありますね。
この2つのところが迫力ある演奏になっていれば、
その他のところが多少イマイチでもOKなはずです・・・

今回取り上げるのは4盤です。
オススメ順に紹介します。
指揮者・オケ名・レーベル・録音年・特記事項・カップリングの順です。
盤によって多少曲名が違いますが、中身は同じです。

◯ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団(SONY 1961 SACDシングルレイヤー)
※カップリング:マーラー:交響曲第10番よりアダージョとプルガトリオ他

イントロダクション2:51
火の鳥の踊り0:15
火の鳥のヴァリアシオン1:17
王女たちのロンド(ホロヴォード)4:41
カスチェイ王の凶暴な踊り4:15
子守唄3:28
終曲2:51

最も感動した演奏です。
終盤には感動の涙が思わずポロッと・・・
どこをとっても鮮明で、迫力と繊細さがあります。
1919年版の理想的な演奏ではないでしょうか。
1919年版を手に入れたいなら、迷わずこの盤だけ十分です。
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏は、
SACD化によってその真価が全貌を現したのかもしれませんね。
最近セル指揮クリーヴランド管弦楽団のSACD・通常CDをよく集めています。


◯アバド指揮ロンドン交響楽団(DG 1972 SACDシングルレイヤー)
※カップリング ストラヴィンスキー「春の祭典」「カルタ遊び」

序奏3:23
火の鳥とその踊り 火の鳥のヴァリアシオン1:19
王女たちのロンド5:25
カスチェイ王の魔の踊り4:44
こもり唄4:02
終曲3:03

今回紹介する盤の中で一番高額商品です。
録音がとても鮮明です。
セル盤では聴き逃していたようなところがふと聴こえてくるのが魅力です。
1回だけ聴くとあっさりした印象ですが、2回以上聴いてみると、細部の良さがわかります。
今回紹介した盤では、セル盤とアバド盤が合格点です。


◯バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック(SONY 1957 通常CD)
※カップリング:ストラヴィンスキー「春の祭典」

イントロダクション3:20
火の鳥の踊り0:14
火の鳥のヴァリアシオン1:09
王女たちのロンド5:13
カスチェイ王の凶暴な踊り3:57
子守唄3:50
終曲3:27

アンリ・ルソー風のストラヴィンスキーの肖像画が出てくる、
非常にユニークなジャケットです。
今回紹介した盤の中では、最もロマンティックな表現が出てきます。
「カスチェイ王の凶暴な踊り」以外では十分満足できる演奏内容です。
問題は「カスチェイ王の凶暴な踊り」のところでした。
迫力不足・・・

◯ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団(WARNER 1978 通常CD)
※カップリング ムソルグスキー「展覧会の絵」

序奏3:22
火の鳥の踊り(火の鳥のヴァリアシオン)1:23
王女たちのロンド(ホロヴォード)4:53
魔王カスチェイの凶悪な踊り3:53
子守唄3:10
終曲2:57

ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団の「春の祭典」が迫力ある凄い名演だったので、
期待して買ってみましたが・・・
録音(リマスタリング)の問題なのか、
全体的にぼやけた演奏という感じでした。
(「展覧会の絵」も同様・・・)
ジャケットの若きムーティ、なかなかカッコイイですね。
映画「卒業」か「ゴッドファーザー」みたいなイメージ?

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