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2016年3月27日 (日)

アニメ映画「言の葉の庭」

NHKBSプレミアムで、2016年3月25日に、
アニメ映画「言の葉の庭」が放映されていました。
録画して視聴しました。

とにかく風景描写が緻密で繊細、
雨の描写が美しすぎる!!!!
対して、人物の描写(特に、ユキノ)は、少々幻想的でした。

何年か前の、桜が花咲く時期に、新宿御苑に行きましたが、
その時そこで観た風景(桜を除いて)が、丁寧に描かれているのにも驚嘆しました。
新宿駅近辺の描写も、たぶん見慣れた光景のはずが、
ここまで精密に描かれると、美の領域に入ります。
スタジオジブリの「耳をすませば」と同様に、身近な風景に美を感じました。

もはや、アニメという枠を超えて、映像詩であり、
川端康成とかの短編小説の世界にまで達している、
見事な芸術作品であり、
それでいて、物語としても十分魅力的でした。

NHKBSプレミアムで先に放送された、
「秒速5センチメートル」、「ほしのこえ」と見比べてみても、
この「言の葉の庭」が最も優れていると思いました。
(「秒速5センチメートル」も傑作ですが!)

ストーリー展開にはあまり関係ないのですが、
サントリーの「金麦」と「モルツ」の缶がやたら目立っていました(NHK的に大丈夫?)。

描写・展開とも非の打ち所のない作品でしたが、
唯一気になったのが、ユキノ役の花澤香菜さんの声でした。
美しい声ですが、少し幼い感じもしましたし、
もう少し低めの声の方が適役だったのでは、と思いましたが、
一方で、花澤香菜さんのその声だからこそ、
タカオとの「心の近さ」を表すことができたのでは、とも思いました。

雨の逢瀬の場面、タカオとユキノの距離が少しずつ縮まるところ、
ラスト前に「ユキノさん」「先生」という言葉で表される、微妙な心の距離・・・
そして、秦基博の歌う「Rain」を背景にしたシーン・・・
映像と音の使い方の巧みさが絶賛に値します!

ケイタイやスマホで言葉のインフレ状態担っている中、
あえて、古風な万葉集で返歌するというところも粋でした。

この作品について多く語れば語るほど、
何か言葉が追いつかないようなもどかしさがあります。
百聞は一見に如かずです。


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