« 書評:溝部脩著『青年と読むマルコによる福音』(ドン・ボスコ社) | トップページ | 書評:清水茜 作『はたらく細胞』(01,02)(講談社)〜体の中の大スペクタクル! »

2016年3月 3日 (木)

レイフ・セーゲルスタム(Leif Segerstam)指揮ヘルシンキ・フィルによるシベリウスの交響曲第4番〜聴く「視点」がようやく見えた!

シベリウスの交響曲の中で、最も難解・晦渋とされるのが、
交響曲第4番Op.63です。
何回か聴いても、暗くて憂鬱な感じがするので、
曲の魅力がよくわかりませんでした。

先日、シベリウスのヴァイオリン協奏曲の記事を書きました。
(→BS日テレ・読響シンフォニックライブ〜オスモ・ヴァンスカ指揮、エリナ・ヴァハラ独奏によるシベリウスのヴァイオリン協奏曲(2016年2月27日放送)
その関係で、家にあるシベリウスのヴァイオリン協奏曲のCDを聴き直していました。
(現在、4盤所有中。)
聴き比べの記事
(→シベリウス:ヴァイオリン協奏曲Op.47
〜ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)のDG録音他
)では、
それほど高評価ではなかった、
レイフ・セーゲルスタム(Leif Segerstam)指揮ヘルシンキ・フィル&
ペッカ・クーシスト(Vn)の演奏も、もう一度聴きました。
(シベリウス:交響曲全集&ヴァイオリン協奏曲の中の1枚)

レイフ・セーゲルスタム(Leif Segerstam)指揮ヘルシンキ・フィルによる、
シベリウス:交響曲全集&ヴァイオリン協奏曲(4枚組)
ペッカ・クーシスト(Vn)

ついでに聴いてみようと思った、交響曲第4番が、
実は超名演だったのです!
ベルグルンド指揮ヘルシンキ・フィルや、
カラヤン指揮ベルリン・フィルといった、一般的な名盤では、
決して垣間見ることのできなかった、この曲の真の魅力が、
ようやく見えた気がしました。

例えて言えば、ステレオグラム(立体視するための絵)で、
ある状態・視点でみると、立体的な字や絵が浮かび上がって見えてくる、
そんな感じでしょうか。
(私はニガテですが・・・)
凍てつく暗い夜の中にも、天空にはオーロラが舞っていたり、
少しずつ春の訪れが近づいていたり・・・
第4楽章では、雪原の中で少しずつ雪融けがある中、
うさぎたちが跳び跳ねているような光景が見えてきました・・・

念のため、家にある他の盤でも同じように感じるのか
(何かヴィジョンが見えるのか)、聴き比べてみました。
我が家にあるのは、上記の他に3盤です。

パーヴォ・ベルグルンド指揮ヘルシンキ・フィル(EMI)
(交響曲第1〜4番、2枚組)

カラヤン指揮ベルリン・フィル(DG)
(交響曲第4〜7番他、2枚組)

バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(WARNER)
(交響曲全集他)

結論から言うと、まず、バルビローリ盤は冒頭少し聴いただけで、
もうパスと思いました・・・
流麗なカラヤン盤でさえ、
シベリウスの魅力の「狭き門」は閉じたままでした。
ベルグルンド盤は、セーゲルスタム盤に近いものの、
今まで通りの、晦渋である、
という印象の域からぬけ出すことはできませんでした。

北国の漆黒と白銀の美しさを見る「視点」を、
ようやくセーゲルスタム盤を聴いて、つかむことができたように思えました。
ここ数日、頭の中には、第4楽章の冒頭を中心に、
いくつかの旋律の断片が流れています・・・

« 書評:溝部脩著『青年と読むマルコによる福音』(ドン・ボスコ社) | トップページ | 書評:清水茜 作『はたらく細胞』(01,02)(講談社)〜体の中の大スペクタクル! »

おすすめサイト」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

にほんブログ村

  • にほんブログ村
無料ブログはココログ