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2015年11月の11件の記事

2015年11月30日 (月)

NHKEテレ・クラシック音楽館<ハンヌ・リントゥ指揮 フィンランド放送交響楽団演奏会>(2015年11月29日放送)〜諏訪内晶子ソロによる、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲の驚異的な美しさ!

霧が立ち込めるようなオケの弱音の中、
諏訪内晶子さんが奏でるヴァイオリン・ソロの音色が、
オーロラがひらめく別世界へと誘いました・・・

2015年11月29日放送のNHKEテレ・クラシック音楽館では、
2015年11月4日、サントリーホールでの、
ハンヌ・リントゥ指揮 フィンランド放送交響楽団演奏会を放映していました。
(コンサートから1ヶ月も経たないで放送されるとは!)
演奏は、オール・シベリウス・プログラムで、
1.交響詩「フィンランディア」作品26
2.ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
3.交響曲 第2番 ニ長調 作品43
の3曲と、アンコール2曲が放映されました。
珍しくリアルタイムで観ました。
フィンランディアと、交響曲第2番は、
佳演程度かな、と思います。
特段すごく感動したとかはありませんでした。
(アンコールも同様・・・)
しかし、ヴァイオリン協奏曲は別格でした!
諏訪内晶子さんのこの曲におけるソロは、
たぶん現在、世界最高ではないかと思います。
北極圏の長い夜の中、空には美しい星とオーロラがひろがり、
トナカイなどの野生動物が寒さをこらえつつ蠢いている・・・
そんな光景が目に浮かぶようです。
ソリストの存在すら忘れて、シベリウスの脳内に響いていた音が、
忠実に再現されているかのようでした。
ソリストとオーケストラが対峙するのではなく、
渾然一体となって、音の大自然が繰り広げられていました・・・

リアルタイムで観たほかに、録画してあったので、
もう2回も繰り返し視聴してしまいました。
CD化されたら、ぜひ欲しいぐらいです。

諏訪内晶子さんのシベリウス:ヴァイオリン協奏曲の演奏CDについては、
先日記事を書きましたので、よろしければお読みください。
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲Op.47〜ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)のDG録音他
シベリウスのヴァイオリン協奏曲のCDなら、
迷わず諏訪内晶子さんのCDをファーストチョイスしてほしいものです。


演奏の前に、指揮者のハンヌ・リントゥ氏が、
第1楽章のカデンツァの位置について触れ、
「中間部分にカデンツァを配置することで、
アーチ型の構造になっている」というような発言をしていました。
なるほど・・・

諏訪内晶子さんは、先日、2015年11月24日に放送された、
「N響 in 北京~日中友好 音の架け橋~」で、
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のソロを弾いていました。
(こちらは、2015年10月31日、北京 国家大劇院音楽庁での収録)
この時のソロも素晴らしかったですが、N響はまぁまぁ(安全運転?)・・・
なお、この放送、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲以外は、
全部カットしました。
諏訪内晶子さんとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の相性は・・・
メンコン(メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を略すとこうなるそうです。)は、
ロマンティックな歌いまわしがぴったりなので、
大絶賛とまではいかなかったです。

本題に戻って・・・
ともあれ、涙がこぼれそうなぐらいの美演をテレビ録画で満喫できたのは、
実に幸いでした!

2015年11月29日 (日)

フィギュアスケート・2015/2016 ISUグランプリシリーズを振り返って(GPファイナルはまだですが・・・)〜特にNHK杯と放送・報道について

2015/2016 ISUグランプリシリーズの各大会が終わり、
グランプリファイナル出場者が決定しましたね。
日本からは5名の選手が出場できるというのはすばらしいことです。

今年のGPシリーズでは、フランス大会(エリック・ボンパール杯)が、
パリでのテロ事件の影響をモロに受けて、
ショート種目だけで順位が決まるというアクシデントがありました。
特に男子シングルでは、ショート4位、5位だった、
デニス・テン選手(カザフスタン)と、パトリック・チャン選手(カナダ)が、
フリーで逆転してくれるのでは、と思っていましたが・・・
(パトリック・チャン選手なら、金か銀どちらかをとれていたのでは、
と思いますが・・・)
あと、女子シングルの、エリザベータ・トゥクタミシェワ選手も同様でした。
フリーで逆転して少なくとも銅メダルはもらえたのでは、と想像しましたが・・・

今シリーズから出た選手で、私どもが注目したのは、次の2人です。
男子シングルでは、中国大会、NHK杯に出場し、
どちらも銀メダルをとった、金博洋選手です。
ジャンプがスゴイ!
そのうち5回転ジャンプができそうなのでは?
演技構成の方はまだまだ羽生選手には及びませんが、
あと数年で、強力なライバルになるのでは、と期待しています。
女子シングルでは、エフゲニア・メドベデワ選手がすばらしかったです。
新たな氷上の妖精誕生?

さて、テレビ放送の方に話題を変えましょう。
NHK杯以外は、テレビ朝日及びBS朝日が独占放送していました。
浅田選手、羽生選手、宇野選手が出場する大会(ロシア大会以外)は、
地上波放送とBSでの両方の放送がありましたが、
ロシア大会は、BSのみの放送でした。
(女子シングルに限っていえば、
今シリーズ中、もっともレベルの高い大会でした。)
浅田選手と羽生選手が出る大会(カナダ、中国+日本)は、
ゴールデンタイムでの地上波放送に対して、
宇野選手の出場回(アメリカ、フランス)は、
昼下がりの2時間ドラマ再放送枠で「一応」放送・・・
そして相変わらず、ペアとアイスダンスは一切放送無し・・・
待遇の違いが腹立たしいほどです。
その点、NHK杯の放送のすばらしいところは、
男女シングルだけではなく、ペアとアイスダンスも放送してくれることです。
今年からは、試験的に、インターネットでも同時中継していました。

会場での場内アナウンスでは、中国人の人名は、
原語に近いカタカナ読みをしていましたが、
NHKのアナウンサーは、日本の漢字読みをしていました。
そろそろ、中国人の名前については、
原語読みに近い発音を採用した方がいいのでは、と思っています。
(韓国・北朝鮮の人と同様に・・・)

男子シングルの羽生選手の演技については、たくさんの人がコメントしていますので、
改めてのコメントは不要でしょう。
あえて言えば、ストーリー性のある音楽(オペラやミュージカルの曲)ではなく、
抽象的ではあるものの、ある種の雰囲気をもつ音楽を採用したのは、
彼にとって大正解だったな、と思ったことです。
反対に、浅田選手が、「蝶々夫人」を採用したのは、
大失敗だったのでは、と思っています。
ストーリー性のない音楽の方が、彼女にあっているのでは、と思いました。

女子シングルでは、浅田選手やワグナー選手といった重鎮が、
かなり不調だったのが残念でしたが、
宮原知子選手がバレエのように美しい演技を完璧に決めたのは、
思わず拍手喝采でした!

マキシム・コフトン選手(ロシア)が、
「ベートーベン・メドレー」として、
交響曲第5番、悲愴ソナタ第2楽章、交響曲第9番をつなぎあわせた曲で、
よくわからない演技をしていたのは、悪い意味で印象に残りました。
(ジャジャジャジャーン〜はフィギュアスケートに合わない!)

新聞やテレビの報道の扱いでは、
羽生選手は圧倒的なので文句なしとしますが、
NHK杯で優勝した宮原選手よりも、
浅田選手の方が大きく取り上げられるのは少し残念でした。
外出先で読んだスポーツ新聞では、
宮原選手の写真と浅田選手では、2倍くらいの大きさの違いがありました。

ちなみに、私ども夫婦が、
女子シングルで好きな選手ベスト4は・・・
№1 エリザベータ・トゥクタミシェワ選手(ロシア)
(今シーズンは不調ですが・・・
最近、日本の週刊誌『AERA』の表紙を飾っていました。)
№2 エフゲニア・メドベデワ選手(ロシア)
(これから大いに伸びそう!)
№3 宮原知子選手
(大半の人が真央ちゃんファンなので、私どもは特に応援しています!
特に妻は、彼女のバレエ的な美しさを気に入っています。)
№4 ユリア・リプニツカヤ選手(ロシア)
(あまりにも体が柔らかいので、
私どもは「ゴム人形ちゃん」と呼んでいます。)

男子シングルでは、
妻はパトリック・チャン選手(カナダ)と、
ハビエル・フェルナンデス選手(スペイン)、
デニス・テン選手(カザフスタン)がお気に入りです。

グランプリファイナルは楽しみですが、
グランプリファイナルに出場できなかった選手も出場する、
世界選手権はさらに楽しみです。

2015年11月24日 (火)

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲Op.47〜ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)のDG録音他

今年(2015年)はシベリウス生誕150年ということで、
誕生日の12月8日を記念して、
タワレコではシベリウス作品のユニバーサル輸入盤をnow on sale!
というわけで、リストをみると、
ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)によるヴァイオリン協奏曲のCDがありました。
通常の半額だったので、迷わず購入しました。
以前から興味はありましたが、カップリングがイマイチなので、
手を出さないでいました。

ヒラリー・ハーン(Vn)エサ−ペッカ・サロネン指揮
スウェーデン放送交響楽団(DG)
2007年3月録音

第1楽章 17:20
第2楽章 08:36
第3楽章 07:16

第1楽章よりも、第2、第3楽章が美演です。
北欧の長い夜が目に浮かぶようでした。
(オーロラまでは見えないかな・・・)
油彩画のような感じでした。
この演奏は、独奏者よりも、
オーケストラの低音の迫力が売り物では、と思いました。
カップリングは、シェーンベルクのヴァイオリン協奏曲ですが、
未だ聴いていません。

余談ですが、ヒラリー・ハーンがSONYで録音したCDBOX5枚組が出ています。
最近こちらも入手しました。
(ベートーヴェン以外は全部単独盤で持っていましたが・・・)

単独盤のショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲他と、
CDBOX盤の同じ録音を聴き比べると、
若干ながら、単独盤の方の音質が上だと思いました。

我が家にある、シベリウスのヴァイオリン協奏曲の他の演奏は、
2盤ありました。

ペッカ・クーシスト(Vn)
レイフ・セーゲルスタム指揮ヘルシンキ・フィル(ONDINE)
1996年1月録音
※シベリウス:交響曲全集

第1楽章 18:27
第2楽章 09:12
第3楽章 07:45

オーケストラが雄弁で、時には「氷山」が見えてきそうな感じがしました。
一方、ソリストは・・・
まるで「定点カメラ」のような感じでした。
良くも悪くも、シベリウスの「大自然」に溶け込んでいるかのようでした。
人間世界を離れた演奏なのかもしれません・・・

諏訪内晶子(Vn) サカリ・オラモ指揮
バーミンガム市交響楽団(DECCA)
2002年3月録音

第1楽章 15:29
第2楽章 09:05
第3楽章 07:00

シベリウスのヴァイオリン協奏曲の美しさ、
素晴らしさに開眼させられたアルバムです。
改めて聴いてみても、やはり感動しました。
上の2盤を聴いてから、この演奏を聴くと、
最初の10秒ぐらいで「何て美しいのだろう・・・」と、
思わず目がウルウルするほどでした。
演奏者を忘れて、純粋なシベリウスの心象風景が、
ダイレクトに伝わってきます。
ただし、オーケストラは少し弱めで、
全体の印象は、水彩画的です。
なお、これまた余談ですが、
ジャケットの写真が美しすぎ!
邦人演奏家のCDジャケットとしては、
もしかするとこれが最美では?
カップリングは、
イギリスの作曲家ウォルトンのヴァイオリン協奏曲ですが、
こちらも未だ(買ってからかなり年数が経つのに・・・)聴いていません。

シベリウスのヴァイオリン協奏曲は、実演で1度聴いています。
確か、ソリストが前橋汀子で、オケは札響だったと思いますが、
前橋汀子のソロが、人間的、もっといえば「女性」の存在感を強く出していて、
シベリウス的ではないなぁ・・・と思わされました。
この曲は、ソロが「人間的」すぎると失敗になるようです。

この曲の定盤といえば、チョン・キョンファ(Vn)のデビュー盤ですが、
以前持っていましたが、今は手元にありません。
そんなにハマルほどではなかったと思います。
改めて買い直そうかとも思いましたが、
オーディオ機器を更改したので、しばらくは今手元にあるものでガマン・・・

(参考)

大通公園のさっぽろホワイトイルミネーション2015(The35th Sapporo White Illumination)〜「いい夫婦の日」に・・・

先日、11月22日すなわち「いい夫婦の日」の夜に、
大通公園のホワイトイルミネーションを夫婦で見に行きました。
青白い光の海が幻想的でした。
1〜5丁目会場はリニューアルされていました。

11月22日の時点では、積雪は0でした。
それからわずか2日後、札幌は一面の雪景色になりました・・・

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なお、大通公園のホワイトイルミネーション、
今年(2015年)は12月25日までです。

外は寒かったけど、心はポカポカ?(^-^;

2015年11月18日 (水)

さよなら Pioneer PD-70、こんにちは・・・(附:盤数が多くなるCD聴き比べは、もうやめようかな・・・)

昨年(2014年)、ようやく私はSACDプレーヤーを手に入れました。
PioneerのPD-70です。

Pioneer PD-70

音の良さに満足していましたが、最近SACDディスクを次々と入手していく中で、
PD-70では再生できないディスクが増えてきました。
というのも、国内盤SACDでは、SACD5(or5.1)CH SURROUNDと、
SACD STEREO(2CH)と、CDのハイブリッド盤が多いのですが、
海外輸入盤のSACDだと、
SACD5(or5.1)CH SURROUNDとCDのハイブリッド盤になっていることが多いのです。
そうなると、PD-70ではSACD層を読み取りできない(CDは読み取り可)のです。
(PD-70ではSACD STEREO(2CH)までは再生可能。)
音の良さを期待して、次から次とマーラーの交響曲のSACDを手に入れたのに、
肝心のSACDとして再生できないなら、かなりの不満となります。
それと、PD-70では、SACDはAUX出力しかできないのも減点でした。

そこで、思いきって1台でBlu-rayやDVD、SACD、CDが再生できる、
ユニバーサルプレイヤーへ乗り換えるのと、
同時にAVレシーバーも切り替えることにしました。

私は今回、
YAMAHAのブルーレイディスクプレーヤーBD-A1040と、
ONKYOのBASE-V50
(NR-365とフロントスピーカーST-V50、サブウーファーSWA-V50のセット)、
そしてセンタースピーカー、DENONのSC-C11SGKを購入しました。

ヤマハ ブルーレイディスクプレーヤー
3D/SA-CD/Bluetooth/Wi-Fi/ハイレゾ音源対応 チタン BD-A1040(H)

ONKYO シネマパッケージ 2.1ch ハイレゾ音源対応 ブラック BASE-V50(B)

DENON センタースピーカー ブラック SC-C11SGK

セッティングは事前に配線を組んで付箋を貼っておきましたが、
やはりきちんと音が出るようになるまでは1時間以上かかりました。

マイケル・ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団による、
マーラーの交響曲第8番のSACD(買ったけどきちんと聴いていなかったもの)や、
映画『アナと雪の女王』のBlu-ray盤など、いろいろ再生してみました。
スピーカーは小さいながら、十分に迫力ある音を出してくれました!

(参考)
Symphony No. 8 / Adagio From Symphony No. 10 Hybrid SACD,Import

ところで、実は、
マーラーの交響曲第5番の聴き比べをしようと、
既にPioneerのPD-70で10枚以上聴いていましたが、
(実際には所有しているのが現在20枚以上あるのですが・・・)
あまりにも時間がかかるのと
(聴き比べを初めてはや1ヶ月以上・・・
マーラーの曲は長いので、平日ならせいぜい1枚程度しか聴けない・・・
まったく聴けない日も多いのです・・・)、
聴いていない残り10盤程度のCD、SACDを聴き比べるには、
再生裝置・環境が違うのでフェアじゃないので、
もう断念しようと思いました。

20〜30分の曲なら、5枚分程度ぐらい、
簡単に聴き比べることができるとは思いますが、
さすがにマーラーの交響曲(あるいは、1曲の長さが50分以上)だと、
ちょっとツライかな・・・
よって、今後は2、3盤程度の比較なら書けるかもしれませんが、
10盤、20盤にもわたるような聴き比べはやめようと考えています。
代わりに、「これは!」と思えるような
CD、SACDを積極的に紹介していこうと思います。

2015年11月10日 (火)

NHKEテレ・ETV特集「それはホロコーストの"リハーサル"だった ~障害者虐殺70年目の真実~」(2015年11月7日放送)

障がい者福祉の対極を行く、非常に陰惨な内容でした。
2015年11月7日放送の、
NHKEテレ・ETV特集
それはホロコーストの"リハーサル"だった ~障害者虐殺70年目の真実~
では、優生学思想に基づく、
ナチスによる障がい者虐殺の経緯について放送していました。
これは決して過去の問題ではなく、
今日的、あるいは近未来的な問題ともいえるものだと思いました。
録画して途中かなり早送りしながら妻と観ました。
(陰惨な内容が多いので・・・)

ナチス時代に行われていた、障がい者(特に精神障がい)の強制断種に始まり、
「民族の血を純粋に保つ」といった名目と、
社会の経済的負担を強調して、
ついには医師が、治る見込みのない不治の患者に、
安楽死を下す権限が与えられる、ということが可能となり、
病院にガス室や死体焼却施設が作られるようになった・・・
そういった負の歴史を直視する内容でした。

そんな中でも、カトリック司教のフォン・ガーレンが、
説教の中で公然とこの政策について批判した、というのが、
番組中でのわずかな光といえました。

その内容を、ある雑誌記事から引用します。
(引用)
「家畜や機械ならば、役に立たなくなったら処分するということも許されるが、人間には許されない・人間は、有用な間だけ、生きる権利があるというのか。もし『非生産的人間』は殺していいというなら、高齢になったもの、労働事故や戦傷による廃疾者などはどうするのか」。
「もし精神疾患患者を初めとして、「非生産的人間』を殺害する権利があると認めるなら、それはすべての「非生産的人間』を自由に殺害できることになる。そうなると、誰もが安全ではなくなる。なにかの委員会が『非生産的人間」と判定し、そうすれば一生きるに値しない命」となってしまい、なにも私たちを殺害から守ってくれないからだ」。

(※引用は『精神疾患患者・遺伝性疾患患者に対するナチスの「安楽死」作戦とミュンスター司教フォン・ガーレン』泉彪之助

ともすると、「有用性」という基準だけで、
私たちは人を見てしまいますが、
「非生産的な人々」の生きる権利の大切さということを、
この説教はきちんと指摘しています。
まさに命を賭した説教といえましょう。
障がい者福祉(特に精神障がい者)なんてやって意味あるのか、
といった問いは、人間が人間らしく生きる保障を否定するものです。

フォン・ガーレン司教の猛抗議もむなしく、
障がい者の安楽死で培われたノウハウが、
やがてユダヤ人の大量虐殺につながっていく、という、
なんとも陰惨な歴史を紹介して、番組は終わりました。
これは過去の話ではなく、現代や近未来にも起こりえることなのです・・・
障がい者福祉は、決して税金の無駄などではなく、
人間が人間らしく生きるために、
社会に必要不可欠なものなのではないでしょうか?

それどころか、体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。 わたしたちは、体の中でほかよりも恰好が悪いと思われる部分を覆って、もっと恰好よくしようとし、見苦しい部分をもっと見栄えよくしようとします。 見栄えのよい部分には、そうする必要はありません。神は、見劣りのする部分をいっそう引き立たせて、体を組み立てられました。 それで、体に分裂が起こらず、各部分が互いに配慮し合っています。 一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。
(新約聖書コリントの信徒への手紙一 12:22〜26新共同訳)

2015年11月 9日 (月)

NHK総合・ブラタモリ「#22 札幌 ~なぜ札幌は200万都市になった?~」(2015年11月7日放送)

普段見慣れた札幌の街並みも、
タモリさんや札幌の歴史・地理に詳しい人がみると、
こんなにも興味深いのですね・・・
2015年11月7日放送の、NHK総合「ブラタモリ」では、
#22 札幌 ~なぜ札幌は200万都市になった?~」として、
主に大通公園から北大の方向と、
すすきの近辺をタモリさんらが地形の謎を解きながら散策していました。
録画して(裏番組のフィギュアスケートなどを観ていたので)妻と観ました。

北大植物園近くの微妙に湾曲した道路や、
東本願寺付近の道路のゆがみ、
あるいはススキノのラフィラ付近のことなど、
何気なく歩いている場所の歴史的経緯がわかって知的に楽しかったです。
ススキノ近辺の歓楽街あたりの映像は、
ちょっと・・・なところもありましたが
(「夜のK点超え」・・・)、
遊郭が北海道開拓の原動力になっていた、という歴史は、
なかなか興味深かったです。
街を歩くだけで、こんなに歴史がわかってしまうとは・・・
ある意味、すごい番組ですね。
次回(2015年11月14日)は、小樽なので、この回も楽しみです。

2015年11月 8日 (日)

第4回クラシックソムリエ検定試験、札幌で受験しました・・・

クラシックソムリエ検定試験、というのがあるのをご存知ですか。
今年で第4回目となりました。
2015年の試験日は、本日、11月8日(日)でした。
以前は東京や金沢など、本州でないと受験できませんでしたが、
今年は札幌でも受験することができる、というので、
6月中にエントリークラス(初級)、シルバークラス(中級)の、
同時受験を申し込んでおきました。
(6月末までだと、受験料の割引があるからです。)
公式テキストを2冊買っておいたものの、
たいして勉強する間もなく、試験日が近づいてきてしまいました・・・
前日までの学習といえば、試験1週間前から、通勤時間に公式テキストを読み、
その中にある過去問をやってみたことぐらい。
それでも、エントリークラス程度なら、たぶん大丈夫だと思いました。

さて、試験日当日。札幌での試験会場は、STV(札幌テレビ)の中でした。
とはいえ、試験会場以外の所に行けないように、
STV社内では、係員が終始エスコートしていました。
受験者数は、エントリークラスが25人ぐらい、
シルバークラスが15人くらいで、
大半が男性でした。

試験時間は1時間、4択式のマークシート方式で100問。
(エントリークラス、シルバークラス共通)
午前中がエントリークラス、午後からシルバークラスの試験でした。

問題用紙はその場で回収のため、手元に今ありませんが、
たぶん過去問を少し読んでおけば、おそらく大丈夫だと思います。

エントリークラスで自信がなかったのは100問中12問、
シルバークラスでは100問中14問でした。
(エントリークラスは合否がないですが、
シルバークラスは1問10点で800点以上、つまり80問以上正答すれば、
合格のようです。)
エントリークラスで結構妙な問題が出てくるのに辟易して、
昼休み中に、近くの書店で、
『クラシックソムリエ検定 シルバー&ゴールドクラス 公式問題集』を
急遽購入し、妻と昼食を食べながら急いで読みました。
結果的に、かなり役立ちました。
(端的に言えば、公式テキストは買わなくてよかったのかも・・・)
暗記モノが得意な人なら、クラシック音楽にたいして詳しくなくても、
たぶんシルバークラス程度までなら合格できると思います。

改めて、この「クラシックソムリエ検定」なるもの、
何のための試験か、実際にやってみて、結局よくわかりませんでした。

たとえば、こんな感じの問題が出ました。
エントリークラスの問題です。
(正確な引用ではありませんが・・・選択肢も少しテキトーです。)
「題名のない音楽会の新しい司会者となった五嶋龍の出身大学は?」
①ケンブリッジ大学
②ハーバード大学
③ボストン大学
④コロンビア大学
(試験の正確な引用ではありません。あしからず・・・)
正解は(後で調べてみましたが)「ハーバード大学」でした。
(私は勘で正答!)

しかし、よく考えてみると、五嶋龍氏がハーバード大学出身である、というのが、
クラシック音楽の鑑賞に何か関係があるのでしょうか?
こういうたぐいの問題が結構出てきます。

あと、今回の試験では、ハイドンの交響曲第60番「うかつ者」や、
「悪妻」という曲についても出てきました。
私に限って言えば、どちらの曲も聴いたことがありません。
しかし、聴いたことがなくても、知識として知っておけば、
あるいは、論理的に消去法で考えていけば、
正解にたどり着けるのも多かったです。
(もっと言えば、上記の「知る人ぞ知る」といった曲でなくとも、
私はオペラにあまり興味がないので、
ドニゼッティのオペラなどは、
タイトルと簡単なあらすじ程度しか知らず、実際に鑑賞したことがなくても、
解けてしまうたぐいの問題が多かったです。)

試験後に妻と、今回の試験について話しあってみました。
「たとえば、曲の最初の4小節を聴いてタイトルを当てるとか、
そういう試験にした方がいいのでは?」といった意見が出ました。
音楽の試験なのに、ヒアリング問題が全然ないというのも、
寂しい限りです。
「クラシックソムリエ」というよくわからない資格よりも、
「クラシックトリビア検定」と変えた方が実質的なのかもしれません。
そもそも、この検定でシルバークラス、ゴールドクラスに合格したとしても、
「で、それで?」といった程度です。
(タワレコでクラシック音楽のCDがいつでも10%引きとか、
そういう特典でもあれば燃えますが・・・)

クラシック音楽に関する自分の知識を客観的に点数付けしてほしい、
という願いがあればともかく、
高い検定料の価値があるのか、私にとっては疑問で終わりました。
(検定料と公式テキスト等の代金でCD数枚買った方がはるかにいいのかも・・・)
みなさんはどう思いますか?

2015年11月 3日 (火)

道庁赤れんが付近の紅葉2015晩秋

今日は文化の日、妻と一緒に札幌の中心部を散策しました。
道庁赤れんが付近の紅葉がきれいだったのでスマホで撮影しました。

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頭の中ではブラームスのクラリネット五重奏曲や、
マーラーの交響曲第1番が流れていました・・・

2015年11月 1日 (日)

晩秋の北大イチョウ並木2015

北大のイチョウ並木が黄色に染まる晩秋となりました。
今年(2015年)も妻と一緒に北大の並木道を散策してきました。
11月1日の日曜日は快晴に恵まれ、人もたくさんいました。
撮影はすべてスマホで行いました。

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ところで、イチョウ並木の自動車通行規制は、
今年は10月25日(日)だけでした。
見頃なイチョウ並木の入口近くで、警備員さんが、
「ここは道路です!」云々と怒鳴り口調で観光客に注意するより、
10月最後の土日と11月最初の土日及び文化の日を、
車両通行規制していただいた方が、
気持よく観光出来るのではないでしょうか?
(本来業務ではないとはいえ・・・)
札幌と北大のさらなるイメージアップのために、
ぜひ配慮してほしいものです。

余談ですが、北大のHPをみると、
近々NHK総合の「ブラタモリ」で、
北大札幌キャンパスが紹介されるとのことです。
NHK「ブラタモリ」で札幌キャンパスが紹介されます!
放送日は2015年11月7日(土)の予定です。

2015年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2015年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.紅葉深まる豊平峡2013秋〜大渋滞・大混雑でしたが・・・
二位.書評:山花典之作『オレンジ屋根の小さな家』①~⑧巻
三位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』
(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

四位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?~
おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

五位.NHKBSプレミアム・世界で一番美しい瞬間
▽湖上にアリア響くとき オーストリア ブレゲンツ
(2015年9月23日放送)&プレミアムシアター◇
ブレゲンツ音楽祭2015 歌劇『トゥーランドット』(2015年9月21日放送)

六位.組み体操は学校教育に必要か〜書評:内田良著『教育という病』(光文社新書)
七位.道北旅行2015年秋(その2)〜2日目・宗谷丘陵・豊富温泉から増毛町へ
八位.絶品!洋菓子ラ・ヴェリテのタルトタタン(Tarte Tatin)
九位.どの聖書が一番いいか?(新約聖書編)
十位.道北旅行2015年秋(その1)〜旅の経緯と1日目・札幌から稚内へ

先月は四位までが過去記事で占められていました。
二位の記事はどうして突然読まれるのかよくわからなかったので、
調べてみると、Yahoo!コミックで1巻が無料公開していたので、
レビューを知りたいと思った方々がアクセスしてきたようです。

秋もまもなく終わり、冬が近づいています。
今月もご愛読よろしくお願いします。

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