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2015年5月29日 (金)

ドラえもん、特別支援教育を語る?〜「ぼくよりダメなやつがきた」(2015年5月29日放送)

アニメ「ドラえもん」を毎回観ています。
妻が「ドラえもん」が好きなのと、
子どもたちと話をするネタになるからです。
さて、2015年5月29日放送の回では、
「ぼくよりダメなやつがきた」という話を放映していました。
久々に感動しました。
(→参考記事「ぼくよりダメなやつがきた」)

のび太くんのクラスに、「多目(ため)くん」という転校生が来ます。
この多目くんは、のび太くん以上に「ダメなやつ」でした。
(※注:のび太くん自体、今日の教育なら、
特別支援教育乃至「学びの支援」の範疇に入りますが・・・
なにせ、ADHDという言葉は「のび太・ジャイアン症候群」という言葉で、
日本に紹介されたわけですから。)
のび太くんは「5回に1回」0点を取りますが(20%)、
多目くんは「10回に3回」0点(30%!)を取るそうです。
運動能力ものび太くん以下・・・
のび太くんは、ドラえもんの道具に頼らずとも、
多目くんに対して優越感を持つようになりました。
(今話ののび太くんはストレートなくらいイヤなヤツです・・・)
しまいには、宿題を忘れることやテストで0点をとることでも、
「協定を結ぼう」と多目くんに持ちかけますが、
「ぼくだって、忘れ物したくないし、0点をとりたくないんだ・・・」
(※セリフの引用は正確ではありませんが・・・)
とのび太くんの提案を拒否します。
(ここのところは、観ていて泣けてきました・・・
できない子だって、本当はできるようになりたいんです!)
のび太くんはそれに怒り、
ちょうど来たジャイアンからの野球の誘いに、
自分の代わりに多目くんを推薦します。

のび太くんは家に帰ってから、
多目くんに対する態度をドラえもんから指摘されます。
「配役いれかえビデオ」というひみつ道具で、
のび太くん→多目くんを、たとえばスネ夫くん→のび太くん、
で入れ替えて見せつけられます。
いかに自分が多目くんに対してひどい仕打ちをしていたか、
はっきりわかったのび太くんは、
野球のミスでジャイアンに殴られそうになっていた多目くんの代わりに、
殴られにいきました。
結局、多目くんはまた転校していきます。
多目くんはのび太くんと別れるにあたって、感謝の言葉を残していきますが・・・
少し後味の悪い(良く言えば、余韻のある)最後ですが、感動しました。

今回の話は、小学校の道徳教育でそのまま使えそうな題材かもしれませんね。
インクルーシブ教育が進む現代の小学校では、
「特別支援教育」乃至「学びの支援」に該当する子が、
クラスに何人かいて当たり前の時代になっています。
小学校6年生になっても、1桁同士の足し算ができなかったり、
運動能力が極端に低い子など様々です。
(教師の教え方の問題というよりは、その子の能力の問題なのですが・・・)
そういう子たちと、どう接していくか・・・
教師が「弱い者イジメはよくない!」と正論を振り回して、
いわゆる「道徳」を説くよりも、
子どもたち自身が考えて、自分の言葉で表現した方がいい内容ですね。
のび太くんの行動・言動は、子どもの素直なホンネそのものでした。
「ダメなやつ」と自分を置き換えてみる、という視点の転換・・・
下手な道徳の読み物よりも、ズシンと心に響くことでしょう。

ちなみに、この話は、原作者のコミック23巻に収録されているとのこと。

今回の記事で、ちょうど通算1700本目となりました!
支え導いてくださっている主なる神様と、
拙記事を読んでくださっている皆様に感謝します!

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