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2015年3月16日 (月)

書評:『くちびるに歌を』(原作:中田永一 漫画:モリタイシ)

映画「くちびるに歌を」が公開されていますね。
評判がいい、と聞いています。
(私はまだ観ていませんが・・・)
先日、原作の小説をマンガ化した作品『くちびるに歌を』(全3巻)を、
ふと手にとり、面白そうだったので一気に読みました(レンタル店で借りました。)。

映画では(予告編を観る限りでは)、
新垣結衣さん演じる音楽の先生(柏木ユリ)が主人公ですが、
マンガ版では、自閉症の兄を持つ桑原サトルが主人公(の一人)です。
マンガ版では、柏木先生が背景的要素になっていることが、
物語に深みをもたせたと思いました。

兄(その存在は周りには秘密)の世話をするため、
「ぼっちのプロ」を自認し、誰とも付き合いがないまま中3を迎えた主人公。
ふと聴いた合唱部の歌声(その時は女声だけ)に衝撃を受け、
合唱部に入部することになります。
他に、音楽の先生目当てで来た男子も何人か入部するものの、
だらけた練習が多いまま、Nコン(NHKコンクール)の日が近づいてきます・・・
Nコンの課題曲はアンジェラ・アキの「手紙〜拝啓十五の君へ」(2008年度)。
このうたにちなんで、柏木先生は合唱部員に、
「誰にも見せる必要がないから、十五年後の自分に向けて手紙を書け」
と課題を出します。
サトルは、「誰にも打ち明けられない思い」として、
兄のことを手紙に書きます・・・

兄との関わりのところや、
終盤、兄のことを合唱部のみんなにカミングアウトするところは涙モノでした・・・

舞台が長崎県の五島列島なので、主人公一家はミサに行く(=カトリック)とか、
自閉症の兄が独り言でⅠコリント13章の一部や、
ガラテヤの信徒への手紙5章の一部をつぶやく(3巻に出てきます)とか、
そういう設定も少し興味深かったです。

もともと少年漫画誌「ゲッサン」に連載されていたので、
いわゆる「サービス」描写が何箇所かありますが、
読後感はとても爽やかな感じがしました。

それにしても、「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」は名曲だと思います。
歌詞も素晴らしく、メロディも素敵ですね。
好きな歌の一つです。

マンガ版
1巻

2巻

3巻

原作小説

アンジェラ・アキ「手紙〜 拝啓 十五の君へ」Single, Maxi

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