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2014年7月29日 (火)

サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン」聴き比べ5種

サン=サーンスの代表作である、交響曲第3番「オルガン(付)」。
オーディオ好きな人には大人気のド派手な曲です。
私がこの曲を聴いたのは高校生の時でした。
第2楽章第2部冒頭の豪快なオルガンの音に圧倒されました。
あらゆる交響曲の中でも最も派手な作品ではないでしょうか?
(他に比較するとすれば、マーラーの交響曲第8番の冒頭と終結部かな?)
一番最初に聴いたのがデュトワ指揮モントリオール交響楽団の演奏でした(後述)。
その後ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団のCDに鞍替えしましたが、
いつの間にか飽きてしまい、手放してしまいました。
デュトワ盤は廉価な輸入盤を再度手に入れたのですが、
気のせいか、はたまたリマスタリングの貧弱さ故か、
音に迫力がなく、また手放してしまいました。

ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団


そんな中、我が家でSACDを再生できる新しいCDプレーヤーを購入したのをきっかけに、
改めて、昔聴いて感動したCDや、
リマスタリングの良さそうなCDを次々と買って聴いています。
(ちなみに、私が購入したのは、パイオニアのPD-70です。)

PD-70


SACDが聴けるCDプレーヤーだから、
SACD化されているものを、と思い、
ミュンシュ指揮ボストン交響楽団のCDを選びました。
そこから、再び聴き比べのために何種類か購入しました。

今回聴き比べするCD5枚を、録音年順に紹介します。

シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(1959)BMG※SACDハイブリッド
オルガン:ベルイ・ザムコヒアン


第1楽章第1部 9:53
第1楽章第2部 9:36
第2楽章第1部 7:33
第2楽章第2部 7:40

ダニエル・バレンボイム指揮シカゴ交響楽団(1976)DG※CD
オルガン:ガストン・リテーズ


第1楽章(全) 19:27
第2楽章第1部  7:28
第2楽章第2部  7:28

ユージン・オーマンディ―指揮フィラデルフィア管弦楽団(1980)TELARC※CD
オルガン:マイケル・マレー


第1楽章(全) 19:23
第2楽章(全) 15:39

シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団(1982)DECCA※CD
オルガン:ピーター・ハーフォード


第1楽章第1部 10:18
第1楽章第2部  9:27
第2楽章第1部  6:47
第2楽章第2部  7:45


ジョルジュ・プレートル指揮ウィーン交響楽団(1990)WARNER※CD
オルガン:マリー=クレール・アラン


第1楽章第1部 10:20
第1楽章第2部 10:39
第2楽章第1部  7:32
第2楽章第2部  8:58


本来なら、演奏の素晴らしさだけで評価すべきですが、
これはオーディオチェック的な要素も強い曲なので、
演奏の出来と、録音(特にオルガン)の出来を分けて評価します。

演奏そのものとしては・・・
1位:デュトワ盤
2位:プレートル盤
3位:バレンボイム盤
4位:ミュンシュ盤
5位:オーマンディ盤

録音(特にオルガン)の良さ・・・
1位:デュトワ盤
2位:バレンボイム盤
3位:オーマンディ盤
4位:ミュンシュ盤
5位:プレートル盤


デュトワ盤は演奏、録音共にベスト1です。
オケとオルガンのバランスが最も素晴らしいのではと思います。
結局、一番最初に聴いたのが、一番良かったワケですか・・・
(新約聖書の放蕩息子の話か、
音楽で言えば「ペール・ギュント」みたいなものか・・・)
オルガン以外のオケの響きも明快です。
このCDがあれば、他はある意味いらないかも?

プレートル盤は、オルガンの迫力ではイマイチかもしれませんが、
最も深い演奏かな、と思いました。
特に第1楽章第2部の、宗教的な瞑想のような部分(Poco Adagio)は、
この5種類の盤の中で最も優れています。
ド派手な第2楽章第2部だけがこの曲の魅力ではない、
ということを証明するような演奏です。
ただ、オルガンのド派手さを求める人には不向きだと思います。

バレンボイム盤は、オルガンの音が最も鮮明です。
というのも、実はこの録音、オーケストラとオルガンは別録りなのです。
オーケストラ部分は勢いがあります。
まさに爆演という感じです。

ミュンシュ盤は、SACDを楽しむにはいい録音だと思います。
演奏は標準的です。

オーマンディ盤の聴きどころは、第2楽章第2部の終結部です。
オルガンの重低音がものすごいです!
この5種類の盤で、重低音が一番迫力ある盤です。
オーディオファン涙モノなのかもしれません。
ただ、全体的には感銘度が薄いかもしれません・・・


この交響曲第3番は、中身がウスイとか、いろいろ言われますが、
たまにはつべこべ言わずに、
音のド派手さを楽しむのもいいではないですか?
(音楽は深刻さよりも、やはり本来「音」を「楽」しむものですよね?)

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