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2014年7月の11件の記事

2014年7月31日 (木)

ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調〜アリス=紗良・オットの演奏と、アルゲリッチ旧盤、グリモー盤

先日(2014年7月5日)、BSスカパー!(241ch)の無料放送で、
マゼール指揮ミュンヘン・フィルと、
アリス=紗良・オットによる、
ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調が放映されていました。
クラシカジャパン presents 
マゼール&ミュンヘン・フィル「アリス=紗良・オットを迎えて」

(他には、「ペトルーシュカ」とかの演奏もありましたが・・・)
この映像にはすっかり魅了され、何度も観入ってしまいました・・・
ソリストのアリス=紗良・オットの表情が実にイイ!
まさにお宝映像という感じでした(^-^;
(映像なしの音声だけだったら、
少し物足りないのかもしれませんが・・・)
マゼールの指揮は今までどちらかというと敬遠していたのですが、
実は結構イケているのでは?と再評価してしまいました。
(残念ながら、2014年7月13日に、マゼールは逝去・・・)
その動画を紹介しているブログ記事と、動画を紹介します。

ロリン・マゼールとアリス=紗良・オット(ブログ名:クラリネット記)

動画(Youtube)

HD動画はコチラ
Lorin Maazel trifft Alice Sara Ott

さて、ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調の名盤といえば、
やはりアルゲリッチの演奏でしょう。
2種類あります。
どちらも指揮はアバド。
旧盤はベルリン・フィル、新盤はロンドン交響楽団。

旧盤


新盤


以前、新盤の方を持っていたことがありますが、
結局、手放してしまいました。
最近、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番を聴きたいがために、
旧盤の方を手に入れました。
実にイキイキとした、ピアノが跳ねまわるようなキラキラした演奏です!
録音も40年近く前のものとは思えないほど鮮明です。
CDで聴くなら、この1枚があればOKかも・・・

ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調では、
グリモー(P)、ジンマン指揮ボルティモア交響楽団のCDも持っています。
以前はこのCDで十分満足だったのですが・・・
改めて聴いてみると、やはりアルゲリッチには及ばないかな、
と思ってしまいました・・・
ただし第2楽章の寂寥感、憂愁、孤独さはアルゲリッチ盤を凌駕しています。
グリモーもラヴェルのピアノ協奏曲を2回レコーディングしていますね。

グリモー盤(新盤)

以前、ラヴェルのピアノ協奏曲について書いた過去記事です。
萩原麻未のはじけるラヴェル!
〜テレビ朝日系(BS朝日)・題名のない音楽会
「前代未聞!ネット実況風ピアノ協奏曲」(2013年2月24日、3月2・3日放送)

※今後ラヴェルのピアノ協奏曲のCDを出してほしいピアニストは、
萩原麻未、ユジャ・ワン、アリス=紗良・オットかな・・・

2014年7月30日 (水)

道徳教育は万能ではない〜善悪を教えるのは学校の役目なのか?

先日、長崎県佐世保市で、高校1年の女子生徒が、
同級生によって殺害され、遺体の一部を切断されるという、
大変悲惨で痛ましい事件が起こりましたね。
(この事件そのものへのコメントは避けます。)
長崎県佐世保市では、
10年位前にも学校内でクラスメイトによる殺人事件があり、
長崎県では「命の大切さを伝える教育」を熱心にやっていたとのこと。
今回の事件を受けて、長崎県の県教育長が、
命の大切さを伝える教育の効果が至らなかった、というような発言をしていました。
佐世保高1殺害…長崎県教委、命の教育見直し(2014年07月30日 11時00分)
教育の責任者として陳謝したい、という気持ちはわかりますが、
私としては、かなり違和感をおぼえました。

学校が、「命の大切さを伝える教育」、もっといえば道徳を教えることに熱心であれば、
このような悲惨な事件や、あるいは、いじめはなくなるのでしょうか?
私は否!と思います。

道徳教育は決して万能ではありません。
そもそも、人を傷つけてはいけない、殺してはいけない、いじめてはいけない、
という人間として当たり前の事を教えるのは、
学校ではなく、家庭の役割ではないでしょうか?

安倍首相のもと、学校現場では、道徳の教科書を使って、
道徳教育を熱心に推し進めようとやっきになっています。
(実際のところ、現場教師は冷めた見方をしているようですが・・・)
道徳教育を推進すれば、いじめはなくなるのでしょうか?
素晴らしい日本人ばかりになるのでしょうか?
答えは当然ながら、NO!です。
(どんなに教育が奮闘しようとも、精神疾患はなくなりませんね・・)
私見では、現在の、コミュニケーション重視の教育は、
同調圧力を強めるだけで、いじめはより陰湿化するのでは、と危惧しています。
(実際、「LINE外し」といった、
スマホの普及に伴う新手のいじめが増えているそうです。)
そもそも、集団的自衛権容認の詭弁や、
グローバル化した勝ち組企業の経営者を「民間議員」として優遇して、
強い立場の企業におもねり、
配偶者手当の廃止など、弱い立場の人につらくあたる政策そのものが、
まさに「いじめ」ではないでしょうか?
上に立つ者から弱い者いじめの構造を作っておきながら、
下の者には道徳を強制するのは、噴飯ものではないでしょうか?

佐世保の事件は、「佐世保だから」起こったのではなく、
たまたま条件が重なって、佐世保で起こったに過ぎません。
日本全国どこでも起こりえるのかもしれません。
10年前の佐世保での事件と関連づける必要はないと思いますし、
県の道徳教育の敗北、ということでもないと思います。

道徳教育は、学校ではなく、家庭で行うものではないでしょうか?
(宗教がある人なら、教会や寺院などによる教化も期待できるのでは?)
また、社会全体で、本来「豊かな国」である日本と日本人が、
その豊かさを享受し、素直に喜ぶことができるなら、
心の余裕につながり、ひいてはもっと寛容な世の中になるのではないでしょうか?

学校は、善悪を教えるところや、保育園的役割よりも、
まともに勉強を教えることに専念してほしいものです。

2014年7月29日 (火)

NHKBSプレミアム・ゴジラ映画特集(2014年7月)9作品を観て

ハリウッド版Godzillaの公開と、ゴジラ上映60周年記念として、
NHKBSプレミアムで、2014年7月にゴジラ映画9作品と、
関連番組を放送していました。
(関連番組と、ゴジラ1作目については、以前記事を書きましたので、
よろしければお読みください。)
NHKBSプレミアム・「ゴジラの大逆襲~お前は何者なのか」(2014年7月5日放送)
&映画「ゴジラ」(1954年版)(2014年7月8日放送)

関連番組で前回書いていないものとしては、
音で怪獣を描いた男 ~ゴジラ VS 伊福部昭~」があります。
こちらも観ました。
ゴジラの鳴き声がどうやってできたのかと、
作曲家・伊福部昭の人物像を知ることができました。
出身地・釧路でのことにも触れていました。

さて、今回NHKBSプレミアムで取り上げた9作品、
どれも録画して観ましたが、
正直言って、まるきり駄作というのもありましたので、
そういう作品は、早送りして観ました。
よって、必ずしも全部きちんと観た、というわけではありません。
9作品は以下のとおりです。
(以下、引用はNHKホームページから)

■ゴジラ 60周年記念 デジタルリマスター版(1954年/日本)
7月8日(火)午後9:00~
出演:志村喬、河内桃子、宝田明、平田昭彦、堺左千夫 ほか

■ゴジラ(1984年/日本)
7月15日(火)午後9:00~
出演:小林桂樹、田中健、沢口靖子、宅麻伸、夏木陽介 ほか

■モスラ対ゴジラ(1964年/日本)
7月21日(月・祝)午後1:00~
出演:宝田明、星由里子、小泉博、ザ・ピーナッツ、藤木悠、佐原健二 ほか

■三大怪獣 地球最大の決戦(1964年/日本)
7月22日(火)午後1:00~
出演:夏木陽介、小泉博、星由里子、若林映子、ザ・ピーナッツ、志村喬、平田昭彦 ほか

■ゴジラVSデストロイア(1995年/日本)
7月22日(火)午後9:00~
出演:辰巳琢郎、いしのようこ、林泰文、大沢さやか、篠田三郎、河内桃子、高嶋政宏 ほか

■怪獣大戦争(1965年/日本)
7月23日(水)午後1:00~
出演:宝田明、ニック・アダムス、田崎潤、沢井桂子、水野久美、土屋嘉男 ほか

■ゴジラVSメカゴジラ(1993年/日本)
7月24日(木)午後1:00~
出演:高嶋政宏、佐野量子、小高恵美、原田大二郎、宮川一朗太、佐原健二、川津祐介 ほか

■ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年/日本)
7月25日(金)午後1:00~
出演:新山千春、宇崎竜童、佐野史郎、南果歩、大和田伸也、津川雅彦 ほか

■ゴジラ×メカゴジラ(2002年/日本)
7月29日(火)午後9:00~
出演:釈由美子、宅麻伸、中尾彬、水野久美、松井秀喜 ほか


この中でベスト3は次のとおりです。
1位:ゴジラ(1954)
2位:ゴジラVSデストロイア(1995)
3位:ゴジラ×メカゴジラ(2002)

ゴジラVSデストロイア(1995)


ゴジラ×メカゴジラ(2002)


番外として、B級映画としてのチープさがオモシロイのが、
怪獣大戦争(1965)でした。

怪獣大戦争(1965)


2位の「ゴジラVSデストロイア」は伊福部昭の音楽も迫力があり、
ゴジラが「メルトダウン」して消滅するところは崇高な音楽が使われていました。
3位の「ゴジラ☓メカゴジラ」は、
かなり「新世紀エヴァンゲリオン」の影響が強いのでは、とも思いました。
(エヴァの暴走、ヤシマ作戦・・・)
大島ミチルの音楽は、伊福部昭の作品には及ばないものの、
十分迫力と重厚感がありました。
市街地の破壊シーンは迫力がありましたが、
CGの多用はかえってチープな感じがして少し残念・・・

「怪獣大戦争」は、X星人のチープさが結構笑えました(*^-^)
そもそもゴジラなんか使わなくても、地球侵略できたのでは?
とツッコミたくなるほど高度な文明を持ちながら、
あっさり負けてしまうというマヌケさです・・・
ゴジラが「シェー!」のポーズをとる、というギャグもあります。
昔はSF映画だったのでしょうが、今観るとSFギャグという感じです。

ちなみに、1984年版のゴジラは、
怖いゴジラの復活という面では評価できますが、
やはり音楽がイマイチというのがマイナスでした。
(私は劇場公開時に観ましたよ・・・年とったなぁ・・・)

9作品の中では、やはり最初の作品(1954年版)が最も素晴らしい出来です。
何より、音楽が圧倒的なのと、白黒映画ならではの恐怖感・・・
今日的なメッセージも未だに有効です。
なにしろ、この作品がなければ、そもそも他の作品自体がありえないのですから!
改めて、ゴジラという作品の持つ力を思い知りました。
東日本大震災を経て、これらのゴジラ映画を観てみると、
ゴジラが大自然の猛威の象徴であり、人間の罪深さの結晶のようにも思えます。
(水爆実験がゴジラを目覚めさせた、という設定ですから・・・)
NHKでこういう企画をしたのは賞賛に値しますね。

サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン」聴き比べ5種

サン=サーンスの代表作である、交響曲第3番「オルガン(付)」。
オーディオ好きな人には大人気のド派手な曲です。
私がこの曲を聴いたのは高校生の時でした。
第2楽章第2部冒頭の豪快なオルガンの音に圧倒されました。
あらゆる交響曲の中でも最も派手な作品ではないでしょうか?
(他に比較するとすれば、マーラーの交響曲第8番の冒頭と終結部かな?)
一番最初に聴いたのがデュトワ指揮モントリオール交響楽団の演奏でした(後述)。
その後ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団のCDに鞍替えしましたが、
いつの間にか飽きてしまい、手放してしまいました。
デュトワ盤は廉価な輸入盤を再度手に入れたのですが、
気のせいか、はたまたリマスタリングの貧弱さ故か、
音に迫力がなく、また手放してしまいました。

ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団


そんな中、我が家でSACDを再生できる新しいCDプレーヤーを購入したのをきっかけに、
改めて、昔聴いて感動したCDや、
リマスタリングの良さそうなCDを次々と買って聴いています。
(ちなみに、私が購入したのは、パイオニアのPD-70です。)

PD-70


SACDが聴けるCDプレーヤーだから、
SACD化されているものを、と思い、
ミュンシュ指揮ボストン交響楽団のCDを選びました。
そこから、再び聴き比べのために何種類か購入しました。

今回聴き比べするCD5枚を、録音年順に紹介します。

シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(1959)BMG※SACDハイブリッド
オルガン:ベルイ・ザムコヒアン


第1楽章第1部 9:53
第1楽章第2部 9:36
第2楽章第1部 7:33
第2楽章第2部 7:40

ダニエル・バレンボイム指揮シカゴ交響楽団(1976)DG※CD
オルガン:ガストン・リテーズ


第1楽章(全) 19:27
第2楽章第1部  7:28
第2楽章第2部  7:28

ユージン・オーマンディ―指揮フィラデルフィア管弦楽団(1980)TELARC※CD
オルガン:マイケル・マレー


第1楽章(全) 19:23
第2楽章(全) 15:39

シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団(1982)DECCA※CD
オルガン:ピーター・ハーフォード


第1楽章第1部 10:18
第1楽章第2部  9:27
第2楽章第1部  6:47
第2楽章第2部  7:45


ジョルジュ・プレートル指揮ウィーン交響楽団(1990)WARNER※CD
オルガン:マリー=クレール・アラン


第1楽章第1部 10:20
第1楽章第2部 10:39
第2楽章第1部  7:32
第2楽章第2部  8:58


本来なら、演奏の素晴らしさだけで評価すべきですが、
これはオーディオチェック的な要素も強い曲なので、
演奏の出来と、録音(特にオルガン)の出来を分けて評価します。

演奏そのものとしては・・・
1位:デュトワ盤
2位:プレートル盤
3位:バレンボイム盤
4位:ミュンシュ盤
5位:オーマンディ盤

録音(特にオルガン)の良さ・・・
1位:デュトワ盤
2位:バレンボイム盤
3位:オーマンディ盤
4位:ミュンシュ盤
5位:プレートル盤


デュトワ盤は演奏、録音共にベスト1です。
オケとオルガンのバランスが最も素晴らしいのではと思います。
結局、一番最初に聴いたのが、一番良かったワケですか・・・
(新約聖書の放蕩息子の話か、
音楽で言えば「ペール・ギュント」みたいなものか・・・)
オルガン以外のオケの響きも明快です。
このCDがあれば、他はある意味いらないかも?

プレートル盤は、オルガンの迫力ではイマイチかもしれませんが、
最も深い演奏かな、と思いました。
特に第1楽章第2部の、宗教的な瞑想のような部分(Poco Adagio)は、
この5種類の盤の中で最も優れています。
ド派手な第2楽章第2部だけがこの曲の魅力ではない、
ということを証明するような演奏です。
ただ、オルガンのド派手さを求める人には不向きだと思います。

バレンボイム盤は、オルガンの音が最も鮮明です。
というのも、実はこの録音、オーケストラとオルガンは別録りなのです。
オーケストラ部分は勢いがあります。
まさに爆演という感じです。

ミュンシュ盤は、SACDを楽しむにはいい録音だと思います。
演奏は標準的です。

オーマンディ盤の聴きどころは、第2楽章第2部の終結部です。
オルガンの重低音がものすごいです!
この5種類の盤で、重低音が一番迫力ある盤です。
オーディオファン涙モノなのかもしれません。
ただ、全体的には感銘度が薄いかもしれません・・・


この交響曲第3番は、中身がウスイとか、いろいろ言われますが、
たまにはつべこべ言わずに、
音のド派手さを楽しむのもいいではないですか?
(音楽は深刻さよりも、やはり本来「音」を「楽」しむものですよね?)

2014年7月28日 (月)

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番聴き比べ4種〜アルゲリッチ新旧2種、アシュケナージ、ラン・ラン

プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番、
ようやく最近になってその面白さ、素晴らしさがわかるようになりました。
以前は敬遠したいたのですが・・・
きっかけはアシュケナージ(P)、
プレヴィン指揮ロンドン交響楽団による、
プロコフィエフのピアノ協奏曲全集(2枚組)(※後述)を購入したことです。
模範的な演奏といえますが、かえって余計な味付けをしないからこそ、
作品のよさがわかりました。
(ただし、理解できたのは、今のところ、第1番と第3番のみですが・・・)

第1楽章の冒頭は、ロシアの朝焼けと白樺の林が見えてくるような感じです。
シベリウスの交響曲第6番第1楽章と似た雰囲気があるかもしれません。
都会性・モダンさとロシアの大自然の同居・・・
わかれば実にオモシロイ!
初めて覚えるブラックコーヒーの味に近いのかもしれませんね。
(最初はただ苦いだけですが・・・)

今回聴き比べする4枚のCDを、録音年順に紹介します。
あわせて、各楽章の演奏時間も記載します。

アルゲリッチ(P)、アバド指揮ベルリン・フィル(1967)DG


第1楽章;9:01
第2楽章;9:03
第3楽章;9:00

アシュケナージ(P)、プレヴィン指揮ロンドン交響楽団(1974〜1975)DECCA


第1楽章;9:44
第2楽章;9:13
第3楽章;9:36

アルゲリッチ(P)、デュトワ指揮モントリオール交響楽団(1998)EMI


第1楽章;9:39
第2楽章;9:39
第3楽章;9:47

ラン・ラン(P)、ラトル指揮ベルリン・フィル(2013)SONY


第1楽章;9:46
第2楽章;10:13
第3楽章;10:21


この4枚におすすめ順位をつけるとしたら・・・
1位:ラン・ラン盤
2位:アルゲリッチ旧盤
3位:アシュケナージ盤
4位:アルゲリッチ新盤

ラン・ラン盤は、音の迫力と鮮明さ、楽しさが圧倒的です。
名盤として名高いアルゲリッチの旧盤よりもです!
ラトル/ベルリン・フィルも充実しています。
音の大サーカスといった感じです。

アルゲリッチ旧盤は、やはりアルゲリッチの奔放さが全開です。
アバド/ベルリン・フィルも燃えています。
4枚の中で各楽章とも最も演奏時間が短いです。
スポーツカーで疾走!みたいな爽快さがあります。
特に第3楽章が秀逸です。
ラン・ラン盤を聴いていなければ、文句なくベスト1の演奏でしたが・・・

アシュケナージ盤も、ラン・ラン盤やアルゲリッチ旧盤と比較しなければ、
十分立派すぎる演奏です。
アシュケナージ盤を聴いていなければ、
そもそもこの曲の価値がわからずじまいだったのですから・・・
以上3枚はオススメできます。

アルゲリッチ新盤は、旧盤の奔放さが影を潜めたのと、
録音がマイナスです。
旧盤が「総天然色映画」だとしたら、
新盤は白黒映画に戻ってしまった感があります。
デュトワの指揮もサポートで終わっているかのようです。
ただ、アルゲリッチファンにとっては十分価値があるとは思いますが・・・

2014年7月24日 (木)

NHKBSプレミアム・プレミアムよるドラマ「おわこんTV」(2014年7月1日〜)千葉真一さんの名演技と存在感が光る!

NHKBSプレミアムで毎週火曜日23:15から放映されている、
プレミアムよるドラマ」。
地味だけど傑作が多いのでは、と毎回思わされます。
2014年7月からは、「おわこんTV」という作品が放映中です。
テレビ制作会社を舞台とした、テレビの舞台裏を描いたものです。
「おわこん」=「終わったコンテンツ」という、
タイトルからしてかなり自虐的なものになっています。
テレビはどんどんつまらなくなっている、白痴化している・・・
確かにそのとおりなのでしょう。
お決まりのパターンを繰り返すだけのバラエティ番組や、
なぜか犯人が崖に追い詰められるサスペンスドラマ・・・
タイトルの「おわこんTV」とは裏腹に、
制作に汗水垂らして頑張りぬくスタッフたちを丁寧に描いています。

主役の千葉真一さん(役:荒巻社長)が実に味のある名演技を魅せています。
まるで往年の西部劇スター、ジョン・ウェインのような感じです。
出てくるシーンは主役の割には少ないものの、ドラマを見事に引き締めています。
セリフがそのまま名言集になってしまいそうな感があります。
脇役陣も小泉孝太郎さんをはじめとして、なかなかの顔ぶれです。
2014年夏のドラマで、「孤独のグルメSeason4」と並んで、
すごくオモシロイと思える作品です。
第3話ではドラマを、第4話ではバラエティ番組を取り上げています。
どちらも興味深く、30分があっという間でした・・・
BS視聴者しか見れないのは実にモッタイナイ!
ぜひ地上波でも放送してほしいと思っています。
それにしても、よくNHKでこういう内容を取り上げたものですね・・・
いや、NHKだからこそ、出来たのかも?

原作は『チョコレートTV』という小説、とのこと。

水野宗則『チョコレートTV』(徳間文庫)

2014年7月22日 (火)

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番聴き比べ〜アルゲリッチとアシュケナージ

2014年7月のマイブームはプロコフィエフのピアノ協奏曲第1番、第3番と、
バルトークのピアノ協奏曲第3番です。
(あとついでに言えば、ハイドンのトランペット協奏曲も!)
プロコフィエフとバルトークのピアノ協奏曲第3番についてはまた別の機会として、
今回はプロコフィエフのピアノ協奏曲第1番について書きます。

聴き比べはこの2枚。
1枚目は、マルタ・アルゲリッチ(P)、デュトワ指揮モントリオール響盤。
カップリングは、プロコフィエフとバルトークのピアノ協奏曲第3番です。

2枚目は、アシュケナージ(P)プレヴィン指揮ロンドン交響楽団の全集盤です。

アルゲリッチ盤は、ピアノが生き生きしているものの、
EMIの録音でかなり損しているように思えます。
後述のアシュケナージ盤よりも後の録音、しかもデジタル録音なのに、
なんとなく「しなびた」感じがするほどです。
プロコフィエフよりはアルゲリッチを堪能すべきCDといえます。

アシュケナージ盤は、極めて模範的な演奏だと思います。
模範的だからこそ、作品そのものの楽しさが十分に伝わってきます。
愉悦感がたっぷりです。
録音も優秀です。

ピアノ協奏曲第1番は、プロコフィエフの全5曲のピアノ協奏曲中、
最も短く、かつ、最も親しみやすい作品です。
ピアノ協奏曲第3番が最も有名ですが、
この作品も劣らず名作だと思います。

2014年7月21日 (月)

ユリ満開の百合が原公園2014年夏

毎年7月の海の日前後に、
札幌市北区の百合が原公園では、たくさんのユリが満開になります。
私ども夫婦もこの時期にユリを見に百合が原公園へ出かけます。

百合が原公園で撮った写真です。

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「ポリアナ Pollyanna」というユリ。
由来は小説『少女ポリアンナ(パレアナ)』からなのでしょうね。
百合が原公園のブログ記事で知りました。
いつも喜んでいるのかな?
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恋しいあの人はわたしのもの
わたしは恋しいあの人のもの
ゆりの中で群れを飼っているあの人のもの。

(旧約聖書雅歌6:3新共同訳)

なぜ、衣服のことで思い悩むのか。
野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。

(新約聖書マタイによる福音書6:28新共同訳)

2014年7月15日 (火)

アナと雪の女王 MovieNEX [Blu-ray]届きました!

2014年上半期最大のヒット作、
映画「アナと雪の女王」のMovieNEX(Blu-ray+DVD+α)が、
店頭発売日より1日前の2014年7月15日に届きました。
私が予約注文したのは楽天ブックスでした。
(7月16日発売のはずなのに、
セブン-イレブン等では7月15日にレジ横で売っていましたが・・・)
早速妻と観てみました。
映画館では観ていない、日本語版を観てみました。
日本語版では文字(タイトル、途中に出てくる「オーケンの店」等)も
日本語になっているのですね。
吹替版も素晴らしい出来でした。

作品そのものには文句のつけようがありませんが、
日本語の字幕については少しガッカリしたところがありました。
日本語字幕が英語版へのものだけであり、
日本語吹替版の字幕がなかったのは残念でした。
(日本語吹替版でカラオケみたいに使う、というのができませんね・・・)
シング・アロング機能がついていればなおさらよかったと思います。

さて、改めて自宅のテレビで観ての感想ですが・・・
やはり、映画館で観た大迫力の画面には及ばないなぁ・・・
というのが正直な感想です。
別なたとえで言えば、
スイス旅行に行って本物のマッターホルンを眺めてから、
日本に帰ってきてテレビの旅行番組(あるいは自分で撮ったビデオ映像)で、
マッターホルンを見るようなものでしょうか・・・
しかし、映画館での感動を思い起こすには十分すぎるほどです。
字幕の件はともかく、買ってよかったなと思っています。

アナと雪の女王 MovieNEX [Blu-ray]

アナと雪の女王の過去記事があります。
よろしければどうぞ。
映画「アナと雪の女王」(原題:Frozen)〜2D版、3D版共に観て・・・

2014年7月 9日 (水)

NHKBSプレミアム・「ゴジラの大逆襲~お前は何者なのか」(2014年7月5日放送)&映画「ゴジラ」(1954年版)(2014年7月8日放送)

「ゴジラ」は今年(2014年)で誕生から60年とのこと。
ハリウッド版ですが、最新作が作られるなど、
まだまだキャラクターの生命力はありそうですね。
NHKはBSプレミアムでは、誕生60周年と最新版公開を記念して、
2014年7月に9本のゴジラ映画を放映する予定です。
それに先立ち、2014年7月5日に、
ゴジラの大逆襲~お前は何者なのか」という特集番組を放映しました。
録画して観ました。

戦争や自然災害、原水爆の恐怖といったものが結晶化したゴジラ。
その強烈な誕生から、
子どものトモダチ化、正義のヒーロー化という「堕落」を経て、
再び原点回帰で蘇り(1984年版)、
ハリウッド版が作られるまでを、映画監督等へのインタビューで、
多角的に捉えていました。
日本のオリジナル版と、アメリカ版の違いや、
アメリカでどうしてゴジラがウケたのかなど、興味深いものがありました。

NHKでは、「名曲アルバム」でも、「ゴジラ」の音楽を放映していました。
(「ゴジラ」がついに名曲に!?)
そして、最初の「ゴジラ」がNHKBSプレミアムで、
2014年7月8日に放映されました。
結局、リアルタイムで妻と一緒に観ました。
(録画もしましたが・・・)
実はきちんと観るのは今回が初めてでした。

白黒映像だからこその細部が見えないが故の恐怖感・・・
そして、圧倒的な音響効果!
今年生誕100周年の、伊福部昭の有名な「ゴジラのテーマ」は言うに及ばず、
それ以外でも、迫力ある低音が不気味さや恐怖感を煽り立てていました。
日本の映画史上、最高の映画音楽なのかもしれませんね・・・
野蛮だが耳に残る名旋律です。
伊福部昭の音楽がなければ、
ここまで歴史に残る作品になったかは、はなはだ疑問です。
それぐらい、音楽の力はすさまじいものがあります。

テーマは意外にも当時の世相を反映したかなり時事的なものでした。
映画公開時に観た人々にとっては、
東京の焼け野原は悪夢の再来のように思えたのかもしれないな・・・
などと考えてしまいました。
オキシジェン・デストロイヤーであっさりとゴジラが白骨になってしまうのは、
イマイチな感じがしましたが、
東京を破壊し尽くすシーンはやはり圧巻でした。
改めて、傑作なのだなぁ〜と実感しました。
映像はかなり見やすくなっていましたが、
やはり経年劣化のため、音声は少し聞き取りづらかったです。
NHKさん、古い日本映画については、
ぜひ字幕放送を検討願いたいデスネ・・・

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2014年7月 1日 (火)

2014年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2014年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.映画「アナと雪の女王」(原題:Frozen)〜2D版、3D版共に観て・・・
二位.ウコンは肝臓に悪い?~NHK・ためしてガッテン「肝臓の健康を守れSP」
(2011年6月29日放送)

三位.公立学校で習熟度別授業の導入はプラスか、マイナスか?
~読売新聞北海道版・連載「学力危機」第1部・札幌の格差 (10)を読んで

四位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』
(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

五位.アバド/ウィーン・フィルによるマーラー:交響曲第9番〜和食テイストのマラ9?
六位.書評:沖田☓華 作『ニトロちゃん: みんなと違う、発達障害の私』
(光文社知恵の森文庫)

七位.ドヴォルザーク:交響曲第8番聴き比べ
〜カラヤン・VPO2種、ジュリーニ、アバド、ブロムシュテット・・・

八位.映画「ひみつの花園」(矢口史靖監督作品)
九位.算数の問題解決型学習~学力「崩壊」の決め手
十位.バルトーク再発見〜オケコン&弦チェレ、ピアノ協奏曲全集
(ただし妻には不評・・・)

先月は久々に「ウコン・・・」がトップから陥落し、
代わって、「アナと雪の女王」の記事がトップとなりました。
そういえば、今月にはもうブルーレイが発売されますね。
(かくいう私も予約注文した一人ですが・・・)
しかし、公開から3ヶ月以上も経っているのに、
未だに(2014年6月末)興行成績が毎週1位というのは驚異的ですね・・・

アナと雪の女王 MovieNEX

あと、先月は教育関係の過去記事と、
クラシック音楽、映画の記事が3位以下を占めたのもよかったです。
北海道ではようやく夏らしい日々になってきました。
今月もご愛読よろしくお願いします。

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