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2014年2月21日 (金)

ソチ五輪・フィギュアスケート女子シングル・フリー〜カロリーナ・コストナー選手の妖艶さ!

ソチ五輪のフィギュアスケート女子シングル、ついに結果が出ましたね。
読売新聞の夕刊1面を見ると、
まるで浅田真央選手がメダルをとったかのような扱い・・・
ニュースも真央ちゃん一色で辟易してしまいます。
フィギュアスケート女子シングル結果

フィギュアスケート女子シングル・フリーの演技、
私は起きる時間が遅かったので、結局リアルタイムで観たのは、
キム・ヨナ選手の演技だけでした。
ショートプログラムの神々しさはなく、控えめでありながら、
要所要所はしっかりと決める、オトナの演技でした。

その後、放送中のプレイバックで浅田真央選手の演技を観ました。
ジャンプは見事キレイに決まっていましたね。
彼女はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の第1楽章を使ってましたが、
演技とあまり関係ない感じがしました。
別にこの曲じゃなくてもいいのでは
(たとえばストラヴィンスキーの「火の鳥」とかでも・・・)
とも思いました。
次々と決められる高度なジャンプは、日本中のファンを喜ばせたのでしょうが、
私はなんとなく醒めた目で観てしまいました。
ただ、ショートプログラムでの鬱憤を晴らすかのような演技構成は、
やはり賞賛に値しますね。
森元首相の失言コメントが問題視されていますが、
勝てそうもないフィギュアの団体戦に出場させて、
「恥をかかせることはなかった」というのは実は私も同感です。

ロシア選手の例で言えば、
団体で出たリプニツカヤ選手が振るわず、
男子のプルシェンコ選手はシングルでは演技も出来ずに棄権の一方、
シングルだけ出たソトニコワ選手が優勝したりするなど、
団体と個人どちらも出る選手は不利になるのでは?
(フィギュアスケートの団体はなくてもいい競技のように思えます。)

他の選手の演技については、録画したもので観ました。
・李子君選手(中国):「コッペリア」の音楽を巧みに使っていましたが、
動きまで少しぎこちなく、コッペリア的になってしまいました。
音楽使用のセンスはよかったと思います。これから伸びる選手だと思います。
・鈴木明子選手(日本):「オペラ座の怪人」の曲を見事に表現していました。
出場した日本人女子選手の中では、一番楽しめた演技でした。
8位入賞おめでとうございます!そして、お疲れ様でした・・・
・リプニツカヤ選手(ロシア):例のごとく暗めの悲しげな音楽を使用。
(今回は「シンドラーのリスト」)
浅田選手と同じく、テクニックの羅列という感じでした。
音楽も表現には全然関係なさそう・・・
表現力が身につけば、4年後の五輪でのメダルは確実かも?
・ソトニコワ選手(ロシア):ショー的要素満載でした。
余裕をもって演技していました。
ただ、キム・ヨナ選手やカロリーナ・コストナー選手の演技に比べると、
美しさや気品には欠けていたように思えます。
149.95点というのは、開催国としてのオマケが入っているのでは、
とも邪推してしまいました。
(140点以上であるのは間違いなさそうですが・・・)
・G・ゴールド選手(アメリカ):こじんまりとしていましたが、
バレエ的な優雅さがあり、「眠れる森の美女」の音楽をよく表現していました。
・ワグナー選手(アメリカ):筋肉美がスゴイ人ですね。
サン・サーンスの「サムソンとデリラ」の音楽をうまく表現していました。

カロリーナ・コストナー選手(イタリア)の演技が、
私にとっては女子フリーの中で最も印象に残りました。
ラヴェルの「ボレロ」の音楽を、バレエのように表現していました。
ジャンプとかの要素さえ、静かにさりげなく、音楽的必然であるかのように、
淡々と軽やかにこなしていました。
しかも、持ち前の手足の長さを活かして、美しく優雅に決めていました。
ショートプログラムでの演技が「聖母マリア的」だとすれば、
フリーの演技は、「ヴィーナス的」で妖艶ささえ漂うものでした。
その対称さは、ティツィアーノの『聖愛と俗愛(聖なる愛と俗なる愛)』
という絵画を連想させました。
(女性は誰しも、この二面性を持っているものなのですが・・・)


ティツィアーノ『聖愛と俗愛(聖なる愛と俗なる愛)』

Tiziano


浅田真央選手、キム・ヨナ選手の演技も改めて観直しました。
改めて観ると、
浅田真央選手は少しは音楽を表現しようとしているのがわかりました。
ただ、どのタイミングでジャンプするかというような、
言わば「壁紙」的に音楽を使っているに過ぎないのかな、と思いました。
彼女には、憂鬱なラフマニノフの音楽ではなく、
ワルツとかの華やか・軽やかな音楽で、
弾けるように演技してもらった方が観ている側でもより幸せになれたのかも?

キム・ヨナ選手の演技も改めて観ると、
メダルよりも、韓国人であることよりも、
自分の世界を表現したい、ただそれだけの一心で、
オトナの余裕というか、
倦怠感さえ漂わせるような気品ある演技を魅せていました。
終わってからのコメントが、
「気が楽だ。苦労したものをすべてお見せした。終わってとても幸せ」
というのは納得です。
フラワーセレモニーの前後でも、悔しさなどそぶりも見せない、
凛とした態度で結果を受け入れていたのはさすがと思いました。

稀に見るハイレベルな試合でした。
夜更かししても観る価値がありましたね!

キム・ヨナ選手が浅田真央選手をねぎらうコメントを述べた、とのこと。
キム・ヨナ 「一番のライバル」浅田にねぎらい
(引用)
 キムはこれまで最も記憶に残ったライバルを問われ、迷わず浅田の名前を挙げた。「長い間比較もされ、競争もした。もうそのような競争はしなくなる。私たちのように比較され続け、共に競技した選手は多分ほかにいないだろう」と振り返った。
 浅田に掛けたい言葉を問われると、自分が言う立場にないとして言葉を選びながら、「大変なことがたくさんあったと思う」と述べた。
 ショートプログラム(SP)でまさかの16位となった浅田はフリーで巻き返し、6位入賞を果たした。浅田はフリーの演技を終えるとこらえ切れずに涙を流した。
 キムは「浅田は日本で、私は韓国で最も注目を浴びたフィギュア選手という共通点がある。その選手の心情を私も理解できると思う。浅田が泣きそうなときは、私もこみ上げてくる」と長年のライバルへの共感を込めて振り返った。

(引用終)
これはすばらしいですね!

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