« ドラマ「孤独のグルメ」Season3〜オジサンがメシ食って心の中でつぶやいているだけだが・・・ | トップページ | 雑誌「教室ツーウェイ」2013年8月号・9月号で「学び合い」、「問題解決学習」をKO! »

2013年8月25日 (日)

『カラフル』(作:森絵都)〜原作とアニメ映画

森絵都さんの小説『カラフル』を読みました。
生前の罪により輪廻のサイクルから外れる(消滅する)ことになった、
「ぼく」が、天界での抽選に当たって、
自殺した少年、「小林真」として地上で再チャレンジする、
という物語です。
(ネタバレはやめておきます)
手元の文庫本では、2007年9月10日に第1刷で、
2012年4月15日で第24刷となっていますから、
ロングセラーというわけですね。
何でこの本を手にとったのかは忘れてしまいましたが、
オキナワ旅行あたりから少しずつ読み始めていました。

前半は暗澹としたものですが、
後半は表題の「カラフル」が実感できるものとなっています。
結論はなんとなく予想できましたが、
結論よりも、途中で主人公の「ぼく」が自分自身の人生を肯定するところが、
最も感動するところでしょう。

私が特に感動したのは、真が父親と釣りに行くところ(11章)と、
真が前世でのあやまちとは何だったかに気づくところ(14章)です。

私はクリスチャンなので、輪廻転生は信じませんが、
物語の道具立てとしては「アリ」でもいいと思っています。
(SFとか空想の世界なら、何でも「アリ」ですよね。)
※ただ、「輪廻のサイクルから外れる」というのをよくよく考えてみたら、
「解脱」とか「涅槃」というの同じになってしまいますね。
自殺者がお釈迦様並になってしまうことになりますので、
トンデモナイものです。

小説に感動したので、
アニメ版の映画もレンタルDVDで妻と一緒に観てみました。
妻は熱心に観ていました。
私は・・・
どうしても、原作と異なるところや、
イメージ通りでないところが気になってしまいました。

原作でも早乙女君との友情は大きなものですが、
アニメ映画版では、家族以上に大きな存在になっていました。
あと、やはり2時間でまとめないといけないので、
真の母の内面(どうして不倫にまで至ったのか)が、
バッサリとカットされていたのも残念です。
原作で感動した父親とのエピソードも、一応ありましたが、
もう少し丁寧に描いてほしかったな〜と思いました。

特に違和感があったのは真の「ホームステイ先」でのガイドである、
プラプラの描かれ方でした。
それと、「カラフル」という題名があまり生きていないのも残念でした。

映画でのキャラ造形や背景などはある程度満足が行くものでしたが、
声優さんは正直言って誰も「当たり」がないのはガッカリでした。
主人公の声はもうちょっと男らしい声の方がいいと思いましたし、
プラプラの大阪弁ぽいセリフの言い方と、キンキンした声は、
天使よりも、食器用洗剤のCMを連想してしまいました・・・

ただ、原作を読まずに先入観なしで観たなら、
それなりに感動するのかもしれませんね。
(私の妻がそうであったように・・・)

実写版もあったのですね。
(観るのは・・・遠慮しておきます。)
この作品は、映画よりも原作の方が断然オススメです。

カラフル(原作)


カラフル(アニメ映画版)

« ドラマ「孤独のグルメ」Season3〜オジサンがメシ食って心の中でつぶやいているだけだが・・・ | トップページ | 雑誌「教室ツーウェイ」2013年8月号・9月号で「学び合い」、「問題解決学習」をKO! »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

にほんブログ村

  • にほんブログ村
無料ブログはココログ