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2013年7月 9日 (火)

ホルスト「惑星」(The Planets)聴き比べ〜メータ、ショルティ、カラヤン、ボールト、レヴァイン

ホルストの「惑星」(The Planets, op32)、
実は結構好きです。
平原綾香の「Jupiter」の原曲があることでさらに有名になりましたね。
ただし、全体を通して聴くことは稀で、
たいていは、「火星ー戦争をもたらす者」(Mars,the Bringer of War)と、
「木星ー快楽をもたらす者」(Jupiter,the Bringer of Jollity)だけを聴きます。
あと、たまに「金星ー平和をもたらす者」(Venus, the Bringer of Peace)と、
終曲「海王星ー神秘をもたらす者」(Neptune, the Mystic)も合わせて聴く程度。
他の3曲は・・・「惑星」マニアの皆さんには申し訳ないですが、パスでございます・・・
(クラシック音楽だからといって、必ず全曲通して聴かねばならない、
という考えは私にはないです。)

この曲との出会いは・・・
確か何十年か前の「24時間テレビ」で、
読売交響楽団が「木星」のところだけ演奏しているのを、
テレビで観たのが一番最初です。
高校生になってから、クラシック音楽を本格的に聴くようになって、
派手な管弦楽曲の代表曲の1つとして、
ショルティ指揮ロンドン・フィルの演奏CDを買いました。
(当時はショルティ指揮のが結構好きでした。)
「火星」と「金星」、「木星」、「海王星」の音楽を聴きながら、
様々なヴィジョンの世界に入り浸っていました。
(「海王星」などはまさに宇宙空間を漂うな感覚ですよね。)

ショルティ指揮のは一度手放し、
後年、宇野センセイオススメの、
ボールト指揮ロンドン交響楽団(1978年)を手に入れ、
その盤だけで満足していました。
しかし、近年のCD価格の下落で、
1000円前後で名盤が容易に手に入るようになった結果、
いろいろ買ってしまった次第です。
現在、我が家には5枚の「惑星」CDがあります。
改めて聴き比べをしてみました。
本来なら全曲通してを評すればいいのでしょうが、
手っ取り早くわかりやすい、演奏時間、カップリング曲、
「火星」と「木星」の演奏評(満足度)についてのみ書きます。
①→火星
②→金星
③→水星
④→木星
⑤→土星
⑥→天王星
⑦→海王星
で表します。

第5位:メータ指揮ロサンジェルス・フィル(1971)
カップリング曲:ジョン・ウィリアムズ「スター・ウォーズ組曲」

ホルスト:惑星 / ウィリアムズ:スター・ウォーズ

①7:11
②8:05
③3:48
④7:49
⑤9:52
⑥5:38
⑦7:10

「惑星」を聴くよりは、
カップリングの「スター・ウォーズ組曲」を聴くために買ったCDです。
輸入盤で、買った当時は600円か800円ぐらいでした。
それなりに楽しめますが、「惑星」はオマケと思った方がいいかも?


第4位:ショルティ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1978)
カップリング曲:エルガー「威風堂々」作品39(全5曲)

ホルスト:組曲「惑星」、エルガー:威風堂々第1番-第5番

①6:41
②8:20
③3:49
④7:15
⑤9:49
⑥5:34
⑦8:02

高校時代には嬉々として聴き入って異次元世界へ誘ってくれた演奏なのですが、
現在の私にとっては、もはやあの頃の感動とはほど遠くなってしまったなぁ・・・
というのが偽らなぬ感想でした。
もちろんそれなりの演奏です。
こちらも実はカップリングの「威風堂々」全5曲を聴くために、
改めて買い直したわけです。
(「威風堂々」は文句なくオススメです!)
なお、このCDでは、従来あった訳の「火星ー戦争の神」等、
「◯星ー△△の神」がまだ使われていますが、
訳としては間違いですね。

第3位:カラヤン指揮ベルリン・フィル(1981)
カップリング曲:なし

ホルスト:組曲「惑星」

①7:20
②8:37
③4:15
④7:32
⑤9:22
⑥6:02
⑦8:49

「惑星」を拡めるのに大いに貢献したカラヤンの2回目の録音です。
ダイナミックな演奏で満足できます。
「火星」も迫力満点です。
「火星」だけなら、2位にしてもいいかな・・・

第2位:ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1978)
カップリング曲:エルガー「エニグマ変奏曲」

ホルスト:組曲「惑星」、エルガー:エニグマ変奏曲

①7:56
②7:21
③3:42
④7:53
⑤8:17
⑥6:22
⑦6:22

この曲の初演者であり、この曲を5回もレコーディングしたことがある、
ボールトの指揮はさすがに深みがあります。
これは最後の5回目の録音です。
イギリス音楽としての側面を垣間見ることができます。
後述の、レヴァイン盤とこのボールト盤があれば、
後は何枚も買う必要がないと思います。
カップリングの「エニグマ変奏曲」も実に見事な演奏です。
(こちらも、第9変奏Nimrodだけ取り出してよく聴きます。)
「木星」中間部は、
悠々自適に田園生活を送る英国紳士の姿が目に浮かびそうです。


第1位:レヴァイン指揮シカゴ交響楽団(1989)
カップリング曲:なし

ホルスト:惑星

①7:26
②7:24
③3:45
④7:33
⑤9:08
⑥5:44
⑦8:12

昔から気になってはいたCDですが、つい最近になって、
ようやく手に入れました。
このCDの特徴は、超優秀な録音です!
音の迫力が、上述した他の4枚とまるで違います。
「火星」のラストあたりでは、床が震えるほどです。
オーディオを同じボリュームにしても、
このCDだけ他の1.2〜1.5倍ぐらいの響きで圧倒されます。
あえて難点を1つだけ言えば、「木星」のある部分で、
ほんのちょっとだけ「タメ」を作ってくれればよかったのに、
と思えたところです。
(開始〜1:00あたりのところ及び5:40前後のところ)
音の立派さから言えば、「これぞ「惑星」!」とオススメできる1枚です。
ファーストチョイスでこの盤を選んでしまうと、他のが聴けなくなってしまいそう・・・

ところで、世の中には、「惑星」の超マニア的な人がいるのですね〜
こんなサイトを見つけました。
ホルスト 「惑星」 所有盤 ディスコグラフィ
なんと、「惑星」だけで116種類の盤を所蔵し、
そのすべてについてコメントを書いている、という凄さ!
ちなみにこの方のイチオシ盤は、私の第3位のカラヤン盤とのこと。

今回の5種類の聴き比べなど、
上記サイトに比べるとごくごくささやかなものですが、
参考になれば幸いです。

(2013年7月16日追記)
当ブログによくコメントをくださる「題なしの及川」様から、
コメントをいただき、興味深い記事をご紹介いただきました。
コメント欄にも載っていますが、
本文中にも記載します。
ちなみに、「題なしの及川」様のオススメは、
カラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏です。

ホルスト 惑星--- こんなに人気のある曲になるとは! ---

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コメント

「題なし」の及川様、コメントありがとうございます。
ご紹介いただきました記事について、本文中でも紹介させていただきました。
とても興味深く拝読いたしました。

てんしな?日々さん

「題なし」の及川です。
この曲、お好きな方が結構おられるようで、私も然りです。私の「題名のない音楽館」内に「この曲大好き」として、この曲の作品論を書いています。是非ともご笑覧下さい。

http://homepage3.nifty.com/tkoikawa/music/opus/holst_the_planets.htm

私もそれなりに色々と聴いてきましたが、結局は、この曲を最初に日本に紹介した(はず)の、カラヤン指揮ウィーンフィルをベストと考えています。
この盤が最初に登場した頃は、こんなに幅広く親しまれる曲になるとは思っていませんでした。
それが如何なる経過でポピュラリティを持つに至ったかについての考察も展開しています。

この記事へのコメントは終了しました。

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