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2013年6月15日 (土)

「味噌汁・ご飯授業」と、「ごちそう授業」というよりは「ジャンクフード授業」〜読売新聞北海道版「シリーズ学力危機」:学校力の現場(1)(読売新聞2013年6月13日朝刊記事)を読んで

北海道の教育は、
長年の北教組・道教育大による現場支配により、
低学力に悩んでいますが、
本気を出せばやれるんだ(まだ、「やれるかもしれない」ぐらいでしょうが・・・)、
という証拠のような好記事を読みました。

読売新聞北海道版のシリーズ「学力危機」は実にすばらしい企画記事です。
今までも読み応えがありましたが、新シリーズも期待できます。
2013年6月13日から新連載となりました。
今回の副題は「学校力の現場」。
道教育委が2012年度に開始した、
「学校力向上の総合実践事業」の指定校への取材により構成されるそうです。

第1回目は、北広島市立大曲小学校の取り組みでした。
算数でのTT(チームティーチング)の様子などを紹介していました。
記事の中で特に印象に残ったところを引用します。
(引用)
 大曲小は、2012年度に道教育委員会が開始した「学校力向上の総合実践事業」の指定校の一つだ。「味噌(みそ)汁・ご飯授業」を合言葉に、児童全員の授業参加を学校全体で推し進めている。この考え方は、同事業のアドバイザーで元横浜市立小学校教諭の野中信行さん(65)が3年前に提唱した。12年度に同校へ着任すると同時に取り入れた横藤雅人校長(58)は「授業は毎日食べる味噌汁やご飯のようなもの。全ての児童に学力という『栄養』が行きわたることを目指している」と意図を説明する。

 「味噌汁・ご飯授業」の反対語は「ごちそう授業」だ。特定の授業に力を入れ、手の込んだイラストやスライドを用意することを指す。準備に時間を割かれ、普段の授業がおろそかになりがちだ。立派に見える授業だが、学力の向上につながらないという指摘がある。同校では、ごちそう授業の傾向があったことを反省し、地道な指導を徹底している。(中略)

 道教委幹部は「ごちそう授業を続けている学校は多いが、学力の向上につながるかどうかは疑問だ」と話す。学校力アドバイザーの野中さんは「児童に基礎的な学力を身につけさせることは教諭の責任だ。日常の授業を大切にして、児童全員を参加させることが不可欠だ」と指摘している。
(引用終)

この記事(及び道教委)では、
「味噌汁・ご飯授業」と「ごちそう授業」という言葉で、
基礎基本の学力を保障する前者の教育を賞賛し、
後者の、ほとんどの小学校での「研究授業」に見られる、
イベント的な授業を疑問視しています。

「ごちそう授業」なんていい言葉を使っていますが、
「ごちそう授業」のほとんど(おそらく9割以上)は、実際には、
「ジャンクフード授業」なのではないか、とさえ思います。
(たくさん食べれば栄養に偏りがあり、害になる・・・)
算数の問題解決型授業に代表されるような、成果がでないのに続く「研究授業」・・・
こういうひどい授業でなくとも、
ただただ体裁を整えるため、見せびらかすためだけに、
たった1時間のためにあまりにも時間を費やしすぎる「研究授業」も問題です。
結局、日常の授業がおろそかになりがちです。
薄っぺらい教科書を最後まで教えるだけでも弱音を吐くような教員が多いようですが、
余計な仕事としての「ごちそう授業」は、自分で自分の首を絞め、
なおかつ、児童・生徒の基礎学力を阻害するものになります。

記事の中で紹介されていた、
元横浜市立小学校教諭の野中信行さんのブログ記事を拝見しました。
ブログ名「風にふかれて」です。
いくつかおすすめ記事を紹介します。
味噌汁・ご飯」授業 その1
北海道教育委員会からの報告書を読んで
そのような「重点研修システム」に改善していくべきである
ブログ記事には含まれませんが、
野中信行さんの「味噌汁・ご飯」授業という考えについて、
わかりやすい記事も紹介します。
「味噌汁・ご飯」授業を考える
元横浜市立小学校初任者指導教員 野中 信行先生

読売新聞北海道版の「学力危機」の新シリーズ「学校力の現場」は、
2013年6月15日に第2回目の記事が出ました。
次は登別市の幌別小学校の取り組みでした。
どこまで児童生徒がきちんと最低限の学力を身につけたか、という、
「成果」を問う、という当たり前のことが、
残念ながら、きちんとなされていなかったのを、
実際にやってみる取り組みをやっているそうです。
今までの授業は、悪く言えば、やりっ放しです。
特に研究授業は教師の自己満足(というよりは、アリバイ作り?)で終わりがちです。
道教委の新たな取り組みにエールをおくりたいものです。
(札幌市教委はカヤの外なのですが・・・
相変わらず、「児童の輝く瞳」が成功した授業なのでしょうか・・・)

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