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2013年5月14日 (火)

映画「青い鳥」〜教育現場の事なかれ主義をえぐった佳作

阿部寛さん主演の2008年公開の映画「青い鳥」が、
NHKBSプレミアムで2013年5月14日に放映されました。
この映画、私ども夫婦は映画館で観たことがあります。

この映画が公開されてから何年かして、
大津市のいじめ自殺が社会問題化し、
学校・教育委員会の隠蔽体質が厳しく糾弾されました。
映画の中では、学校の事なかれ主義が暴かれています。
2013年の今から考えると、ある意味予言的な映画ともいえます。

(あらすじ)※Amazon.co.jpから転載
前学期、いじめられていた一人の男子生徒 野口が起こした自殺未遂で東ヶ丘中学校は大きく揺れていた。
新学期初日、そんな2年1組に一人の臨時教師が着任してくる。
村内という男性教師の挨拶に、生徒たちは驚く。
彼は、吃音だったのだ。
うまくしゃべれない村内は、その分“本気の言葉”で生徒たちと向かい合う。
そんな彼が初めて生徒に命じたのは、倉庫にしまわれていた野口の机と椅子を、教室の元の位置に戻すことだった。
そして毎朝、その席に向かって「野口君おはよう」と声をかけ続けた。

(引用終)

阿部寛さん演じる吃音の臨時教師、村内先生は、
KYすぎる存在で、言葉数が少ない中、
本気の言葉で生徒たちに向かい合います。
セリフが少ない分、表情や存在感で、
見事な演技を見せています。

映画の中で注目すべきは、
いじめが起きた中学校の事なかれ主義でしょう。
いじめが起きたクラスで、
「もういじめを起こさない」という反省文を、
5枚以上、しかも校長を始めとする教師の添削付で、
「立派に」証拠を残そうとする不毛な努力・・・
「説明責任」云々は今の時代大切なのですが、
心のこもらない、形式的な作文をたとえ原稿用紙10枚書いたって、
歪んだ心は治らないし、真の反省には至らないものです。
あるいは、タイトルにもなった「青い鳥」投書箱。
教師のアリバイ工作にしかみえませんでした。

タイトルの「青い鳥」。
いろいろな解釈があるでしょうが、
「青い鳥」=幸福をもたらすもの、として、
偽物の青い鳥(投書箱→いつもそこにあるけど所詮はニセモノ)と、
本物の青い鳥(村内先生→いつかいなくなってしまう)を対比させた、
という解釈はいかがですか?

ラストシーンは、劇場で観た時と同様、
あっさりしすぎているなぁ・・・と思いました。
生徒たちや学校はこの後どうなるのだろう、と余韻を残すように・・・
教育関係者は一度は観た方がいい作品ではないでしょうか?


青い鳥 [DVD]


重松清作『青い鳥』(原作)

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