« NHK・双方向クイズ天下統一「アニメ」(2013年5月4日放送)に挑戦してみました! | トップページ | NHKEテレ・冨田勲のイーハトーヴ交響曲~初音ミクが歌う賢治の世界~(2013年5月4日放送)〜第5楽章「銀河鉄道の夜」はさながら「東北レクイエム」・・・ »

2013年5月 4日 (土)

映画「おおかみこどもの雨と雪」〜中途半端なリアリズム

先日、TSUTAYAに行くと、細田守監督の2012年作品、
「おおかみこどもの雨と雪」が既に「準新作」扱いになっていましたので、
借りて妻と一緒に観ました。
細田守監督の「時をかける少女」、「サマーウォーズ」は、
どちらもアニメ映画として傑作だと思っていますので、
この作品にも期待していましたが・・・

大学生の花がある日おおかみおとこと恋に落ち、
在学中に妊娠・出産。
2人の子どもを設けますが、
おおかみおとこの彼はあっさり事故死。
2人の子どもたちは頻繁におおかみに変身してしまうので、
人目を避けるように田舎暮らしを始める親子3人。
やがて子どもたちは大きくなり、
女の子の雪は人間として生きることを選び、
男の子の雨は狼として生きることを選ぶ・・・
だいたいこんな話ですね。

見終わってからの妻の感想は・・・
「まるで(ドラマの)『14歳の母』みたい・・・」
いくら好きな「人」とはいえ、
獣に女性が犯されるのを示唆させる描写はなんとなくイヤな感じがしました。

主人公・花への共感というのは、正直言ってありませんでした。
苦労は自業自得というものでしょう。
子を産むのも、田舎暮らしもなんとなく衝動的・・・

この作品、リアリティを追求したところも多いのですが、
どうも中途半端な感じがします。
たとえば・・・
・二人の子に予防接種や検診をうけさせていない、と言うことで、
児童相談所職員がやって来る・・・(リアル)
・「おおかみおとこ」が引越の仕事等で稼いだお金で数年過ごした。
(非リアル)
金銭的な問題や食べるといったことはかなり非現実的・夢物語です。
中高生が思い描くような「オトナ像」に近いのかもしれません。

唯一、いいシーンだと思ったのは、
雪が自分の正体を草平に打ち明けるところ、くらいでしょうか・・・
花を主人公にして中途半端なリアリティを追求するよりも、
雪を主人公にした思春期の葛藤みたいなものをテーマにした方が、
より楽しめる作品になったのでは、とあれこれ考えてしまいました・・・
ただ、アニメ映画のテーマに、子育てを全面的に持ってきたのは慧眼かもしれませんね。
(あの富野監督絶賛とか・・・)

子どもと狼の二面性、というのを、
私は発達障がい、知的障がいのメタファーなのかな、
と深読みしすぎましたが(特に就学前の暴れぶりから連想・・・)、
後半はその図式があてはまらなくなりました。
「おおかみこども」という設定で監督が何を訴えようとしたのか、
作品全体からは見えてきませんでした。
細田守監督の次回作に期待したいものです。

おおかみこどもの雨と雪

« NHK・双方向クイズ天下統一「アニメ」(2013年5月4日放送)に挑戦してみました! | トップページ | NHKEテレ・冨田勲のイーハトーヴ交響曲~初音ミクが歌う賢治の世界~(2013年5月4日放送)〜第5楽章「銀河鉄道の夜」はさながら「東北レクイエム」・・・ »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

この記事へのコメントは終了しました。

« NHK・双方向クイズ天下統一「アニメ」(2013年5月4日放送)に挑戦してみました! | トップページ | NHKEテレ・冨田勲のイーハトーヴ交響曲~初音ミクが歌う賢治の世界~(2013年5月4日放送)〜第5楽章「銀河鉄道の夜」はさながら「東北レクイエム」・・・ »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

にほんブログ村

  • にほんブログ村
無料ブログはココログ