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2013年2月 8日 (金)

宿題を出す先生、出さない先生、どちらがいい先生?〜学力をつけるのは授業か、宿題か?

宿題をよく出す教師と、あえて出さない教師、
どちらが教育的に考えて良い教師なのでしょうか?
ふくしま国語塾・福嶋​隆史の教育情報局No.50
というメールマガジンを読んで、考えさせられました。
(最近、氏はNHKEテレの「テストの花道」にも出演してましたよ。)

このメルマガでは、フランスでの宿題廃止論争を紹介してから、
著者の意見として、宿題廃止に賛成を表明した後、
日本の代表的な教育者の一人、陰山英男氏の意見を紹介しています。
少し長くなりますが、メルマガで紹介されているリンク先から引用します。
(引用元→「陰山英男の必ず成績が上がるメルマガ〜教育最前線
サンプルの「No.7」)

(引用)
 先生の話に戻しますと、良い先生とは、どんな教科、どんな勉強も「面白く」
できる先生です。つまり、面白く思わせて、基礎の力をつけるための「意欲をも
たせる」ことのできる先生です。『授業はエンターテインメント』、そう思って
いる先生は良い先生です。

 もっというと、授業とは「意欲=やる気」を育てるものです。何度も言います
が、『授業はエンターテインメント』です。授業で、その教科を面白く思わせて
好きにさせ、勉強するための意欲を育てるのが授業の本来の目的です。

 では、実際に学力をつけるのは何なのか? それは「宿題」です。宿題を出さ
ない塾はないでしょう? 例えば、非常に授業のうまい公文の先生なんて聞いた
ことないですよね?(笑)公文は、毎日、家でプリントをやらせます。宿題を家
でやってくる。それで力がつくのです。つまり、学力をつけるのは授業ではなく
て、あくまで宿題なのです。

 ですから、先生のレベルを判断するには、その先生が出す宿題を見れば一発で
わかります。授業がエンターテインメントとなっているかどうかを、保護者が見
る機会はなかなかありませんが、宿題をチェックすればその先生の力量が分かる
のです。

 宿題を出さない先生は最低です。「僕は学力をつける気はありませーん」と言
っているようなものです。即刻クレームを入れてください。ドリルをそのままコ
ピーして出すような先生は……うーん、まあまあですね。手作りの宿題をしつこ
く出す先生は(そういう先生はすでに信頼されている先生だと思いますが)OK!
合格の先生です。手書きの算数プリントを作っている先生はそれだけでマルです。

(引用終)※下線は筆者による。

陰山氏は、
学力をつけるのは授業ではなくて、あくまで宿題なのです
宿題を出さない先生は最低です」と述べ、
福嶋氏は真っ向から反対してその逆を述べています。
さて、どちらの言い分が妥当なのでしょうか?
一般の感覚からすると、宿題を出す先生の方が良い先生のように思えますが・・・

宿題廃止論の福嶋氏は、教師が出す宿題を4つに分類しています。
(詳しくは、福嶋氏の「小学校教育が危ない!」の
No.7 宿題は、出すべきか? 出さざるべきか?」をご一読ください。)
その中で問題になるのが、本来授業で消化すべき内容(計算や漢字)を、
家庭でやらせる、というものです。
算数の問題解決型授業で、1時間に1問をあれこれ「練り上げ」やっていたら、
当然、計算練習の時間が無くなる訳です。
ツケは家庭に・・・
児童生徒がきちんとやっているならばマシですが、
たいていは「やっつけ仕事」になってしまうようです。
漢字に至っては、一生懸命間違ったものを覚えてしまう・・・
だからこそ、授業でやるべきものをきちんとやり、
宿題は原則出すべきではない、というのが氏の主張です。

TOSS代表の向山洋一氏も、宿題を出すことには否定的です。
様々な著書の中で述べています。
授業の中で力をつけるのであって、宿題で力をつけるのではない、という意見です。
また、教師の自作プリントを「がらくたの山」とまで喝破しています。
(『プロ教師が拓いた教育技術の基礎基本』(明治図書))
陰山氏の「授業はエンターテイメント」、「学力をつけるのは宿題」、
手書きの算数プリントを作っている先生はそれだけでマル」といった発言は、
向山氏からすればナンセンスな訳です。
(ついでに言えば、向山氏は陰山氏の「百マス計算」にも否定的です。)

プロ教師が拓いた教育技術の基礎基本


私としては、授業内容がしっかりと定着しているなら、
少なくとも小学校では宿題はいらないと考えています。
家庭での学習習慣が身に付かない、という反論もあるでしょう。
しかし、イヤイヤやるようなものなら身につかないはずです。
学校での勉強が楽しいから、家でも自発的に勉強するというのが理想です。
たとえそうならなくても、基礎基本が身についているなら十分ではないでしょうか?

余談ですが、こういう記事を読みました。
学校教師のトンデモ実態&発言!塾任せ、使い込み、授業放棄、生徒数水増し…
東京都の公立中学校教師のこんな発言、皆さんはどう思いますか?
(引用)
「授業がわからない、成績が上がらないのは学校のせいではないですよ。塾に行かせないからです」
(中略)
「英語の代理の先生ねぇ~。たしかに教え方はヘタですよ。でも、そういう人間もいますから、我慢してください。わからないとこは塾にでも行ってください」
「補習? ほかの生徒との差別化はできないですから、塾に行かせてください」

(引用終)
こんな発言を平然と言えるような教員はさっさと辞めて後進に道を譲るのが、
国益といえるでしょう。税金のムダです。

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コメント

ZAPPERさん、コメントありがとうございます。
TOSS&福嶋氏の意見は正論だと思いますが、北海道では現実問題として、
下手な宿題でも無いよりはマシという状況ですよね。
宿題を出さなくても学力向上を実現できる教員が増えることを願うばかりですが・・・

福嶋さんと向山さんに賛成です!
しかし、宿題を出させるように仕向けなければならない陰山さんの主張も納得できます。
素晴らしい記事に触発されて綴ってみました。
ありがとうございます。

この記事へのコメントは終了しました。

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