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2012年11月の19件の記事

2012年11月28日 (水)

「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

【解答乱麻】TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」
という記事を読みました。
2012年11月24日付のMSN産経ニュース掲載のものです。
学び合い学習」とは、ここ最近、教育現場で実践されている教育法の一つで、
学校ぐるみ、地域一体で取り組むところも現れている、
いわば教育法のトレンドです。
しかしこの記事では、見事なまでにこの教育法の問題点を指摘されています。
学力向上・教師の指導力向上を積極的に推進しているTOSSの代表、
向山洋一氏から、
子供の学力に責任を持たない亡国の指導法」、
このまま放置すると、日本の義務教育は崩壊する。」とまで断罪される、
学び合い学習」とは、一体どんなものか、ご存じですか?

学び合い学習」は、今年の2月、NHKEテレでも大きく取り上げられました。
この教育法を推進する元東京大学教育学部教授・佐藤学氏も出演していました。
その時の番組を観た感想と疑問点については、
既に記事にしましたので、よろしければご覧ください。
「学びあい」という美名の下の教育の堕落~NHKEテレ・ETV特集「輝け二十八の瞳 ~学び合い 支えあう教室~」(2012年2月5日放送)
(2012年11月現在、「学び合い」で検索すると、
たいていトップ10に入る記事となっています。)
学び合い学習」とは、早い話が、教師が教えるのを半ば放棄して、
子どもたち同士で教え合う、というものです。

TOSS代表、向山洋一氏は「学び合い教育」に対して次のように述べています。
(引用)
ところで、今、日本にとんでもない指導法が広がっている。子供の学力に責任を持たない亡国の指導法である。「学び合い学習」という。

子供に問題を出し、子供の話し合いに丸投げする教育法だ。

教師には楽な指導法だ。何もしなくても良い。

塾などで習っている子供が、やり方を説明して話し合いが進む。

教師の指導はない。子供に丸投げだ。これを推進するのは、元東大教授だ。教師は楽なので、取り入れる。
(中略)
習い事で考えてみよう。

ピアノ、野球、書道、ソロバン、運転、踊り、何でもいい。

生徒に話し合いという丸投げをして、上達することはあるだろうか。

第1に、レベルが低くなる。

第2に、できない子が続出する。

第3に、発達障害の子が、スポイルされる。テレビでは、教師が怒鳴りつけていた。

第4に、知的水準が高い子を導けない。レベルの低い授業のままだ。

この指導法が広がれば、日本は崩壊していく。
(引用終)

学び合い学習」は、わかる子・できる子が、
わからない子・できない子に教えて、成立します。
これは算数の問題解決型授業でも言えることですが、
子どもの説明というのは、概してすっきりせず、わかりづらいものです。
訓練によって、
ある程度までは立派なプレゼンテーションができるようになるとは思いますが、
そのために、発達障害を抱える子や低学力の子が「練習台」(踏み台)となるという、
「犠牲」を強いられるわけです。
また、高学力の子も、本来教師が担うべき「教える」という仕事を強いられますので、
思うように学力が定着しない、ということにもなりかねません。
行きつく先は、いわば「共倒れ」でしょう。
そもそも、子どもの説明でわかる程度なら、
教師の仕事なんて、最初から必要性がない、ということになりませんか?
教育大学も必要ないことになるでしょう。
「学び合い学習」が効果的で、学力向上も図ることができる、というなら、
教師は廃業すべきでしょう。
しかし、実際にはそうなっていないようです。
根拠のない「輝く瞳」とか「子供がいきいきとしている」といった、
極めて主観的なデータしかないのではないでしょうか?

算数の例でいえば、
わかりやすく説明する訓練をするのは、本来、国語科でやるべきことです。
しかし実際には、
国語科ではあいかわらず「道徳」まがいの感傷的な授業が行われていますね。
算数では、1問に1時間かけて解く「算数の問題解決型授業」が頻繁に行われ、
低学力の子を増産中です・・・
(授業で子どもたちによる間違った説明で迷わせて、
挙句の果てに「予習はダメ!」とし、結局そのツケは塾に回す、
税金泥棒のような教え方です!)
具体例は以前記事に書きましたので、よろしければお読みください。
算数の問題解決型学習~学力「崩壊」の決め手

学び合い学習」は、「問題解決型授業」の変形版に過ぎず、
基礎基本を教えるべき小学校には合わない指導法です。
大学の研究でやっていればいいぐらいのシロモノといえます。

学び合い教育」は、
市民感覚と教育現場の感覚がいかにずれているかを浮き彫りにしています。
向山洋一氏はそろばんなどの習い事を例に挙げて、
平易に問題点の数々を列挙しています。

授業として考えても、説明に時間がかかりすぎるから、
結局、練習問題をこなす時間がなくなるのは目に見えます。
宿題として丸投げするのがオチでしょう。

「みんな(結果は)平等」という悪平等を打ち破るのが、教師の責務ではないでしょうか?
(共産主義に洗脳されているなら別でしょうけど・・・)
結局、みんな平等とみせかけた、一種のエリート教育なのかもしれません。
(みんな平等のはずの共産主義国に、超エリート特権階級がいるように・・・)

学び合い学習について批判的にもっと知りたい、問題点を追及したい方は、
以下の記事が便利です。
「学びの共同体」という魔物
文責 別府教育史料館 安部浩之
学び合い学習の思想的原点を見事にとらえ、問題の本質をつかんでいます。

「学び合い」教育の諸問題(1) ― 上越教育大学・西川純とのやりとりを通じて思ったこと 2011年02月17日
「学び合い」教育の諸問題(2) ― 上越教育大学・西川純とのやりとりを通じて思ったこと 2011年02月18日
「学び合い」教育の諸問題(3) ― 上越教育大学・西川純とのやりとりを通じて思ったこと 2011年02月22日
(ブログ名:芦田の毎日
※多面的に「学び合い学習」の問題点を分析しています。

2012年11月27日 (火)

NHKBSプレミアム・プレミアムシアター プロムス2012ラスト・ナイト・コンサートと、「アントアーヌの四季」(2012年11月26日放送)

イギリスの真夏の一大音楽イベント「プロムス」。
そのしめくくりとなる、「ラスト・ナイト・コンサート」、
今年(2012年)もNHKBSで放送されていました。
録画して、かなり飛ばして視聴しました。

今回の指揮者は、イルジ―・ビェロフラーヴェク
このコンサートで、BBC交響楽団の首席指揮者を退任するそうです。
(後任はサカリ・オラモ
ゲストソリストはテノールのジョセフ・カレヤと、
ヴァイオリンのニコラ・ベネデッティでした。

全3時間のうち、前半のプログラムはかなり飛ばしました。
ニコラ・ベネデッティのヴァイオリン・ソロによる、
ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番が目玉プログラムだったと思いますが、
「きれいな音楽ネ」で終わっていたように思えました。

ニコラ・ベネデッティのヴァイオリン・ソロでよかったのは、
ショスタコーヴィチ作曲の「ロマンス」(映画「馬あぶ」から)でした。
作曲者がショスタコーヴィチ、と聞かなければ、
どこの映画音楽作曲家が、こんな甘美な曲を作ったのだろうか、と思うほどです。
しかめ面で晦渋なイメージのショスタコーヴィチが作った甘口な名曲ですね。

ニコラ・ベネデッティによる、映画音楽のアルバムです。
ショスタコーヴィチの「ロマンス」も含まれていますよ。

Silver Violin

テノールのジョゼフ・カレヤのCDも紹介しておきますね。
Joseph Calleja, Tenor Arias

第2部は例年のとおり、
エルガーの「威風堂々第1番」や、「エルサレム」、「英国国歌」など・・・
第2部の祝祭的な光景は何度観ても楽しいですね。
露骨なまでの愛国心の発露がうらやましい限りです・・・

「プレミアムシアター」4時間枠のうち、残り1時間はある意味「おまけ」だったのですが、
今回は「おまけ」の方が面白かったです。

アントアーヌの四季」という、実写と演奏とアニメーションを組み合わせた、
映像芸術作品を放映していました。

ヴァイオリン製作をしているおじいさんと孫(アントアーヌ君)。
おじいさんはアントアーヌに1冊のノートをあげます。
そのノートにアントアーヌが線や絵を描いたり、枯葉をはさんだりすると、
あら不思議、ページの裏側に住む(?)音楽家たちが、
描かれた絵にあわせてヴィヴァルディの「四季」を奏でる、という内容でした。

「四季」といえば、「春」の第1楽章があまりにも有名ですが、
この映像作品では、「秋」の第1楽章から始まります。
秋⇒冬⇒春⇒夏と季節は進み、やがて再び秋が来ます。
演奏はコンチェルト・イタリアーノ
残念ながら、「春」の第1楽章など、
「四季」のいくつかの楽章は演奏されないものがありましたが、
映像の楽しさはそれを補って余りあります。
何をきっかけに音楽とアニメーションが始まるか、
かなりワクワク感がありました。

おじいさんと孫のやり取りには、ほぼ台詞がありません。
どうしてノートに絵を描くと音楽が始まるのか、
外の世界とノートの裏側の世界はどうつながっているのか、
まったくといっていいほど説明はありませんが、
だからこそ、「余白」を想像力で補うことができます。
芸術の国フランスらしい、魅力的な映像作品に仕上がっていました。
音楽の演奏の方も奔放なイメージの広がりがありました。
昔の音楽、という感じではなく、
新しい音楽かのようにいきいきと演奏されていました。

お子さんのクラシック入門としていいかもしれませんね。
私の妻もよろこんで観ていましたよ。
(配偶者や恋人と一緒に観るのもいいと思いますよ。)

コンチェルト・イタリアーノによる「四季」のCDです。

2012年11月25日 (日)

わずか0.05点差で鈴木明子選手2位・・・~フィギュアスケートNHK杯2012を観て

2012年11月の三連休、いかがお過ごしでしたか?
我が家では、金・土はフィギュアスケートNHK杯一色でした。
(日ハムパレードとかもありましたけど・・・)
人気の男女シングルだけでなく、不人気なアイスダンスやペアもしっかりと観ました。
(全部録画して、下位選手の演技と採点までの時間、練習時間は早送りしました。)

アイスダンスでは、メリル・デービス/チャーリー・ホワイト組の演技に圧倒されました。
アイスダンスのすばらしさを堪能できました。
男子シングルでは、ショートプログラムの羽生選手の演技はすばらしかったですが、
フリーでの高得点は少しだけ?でした。
前日のショートプログラムではオトコらしい感じが出ていましたが、
フリーではいつもの女性的なイメージの衣装でしたね。
ともあれ、優勝おめでとう、デスネ!

高橋選手の「道化師」の演技もステキでした。
残念だったのは、スペインのハビエル・フェルナンデス選手。
フリーでミスがなければ、非常に表現力あるプログラムになっていたでしょうね・・・
グランプリファイナルにぎりぎり出場できたのは何よりです。
男子シングルの中で使われていた音楽では、
カナダのケヴィン・レイノルズ選手が使っていた、
アンドレ・マテューの「ピアノ協奏曲第4番」という曲が初耳で、
なおかつとても気になった曲でした。
CDは売っていなく、MP3のダウンロードなら可能のようです。

Andre Mathieu: Concerto No. 4, Orchestral Works

さて、一番くやしいなぁ・・・と思ったのが、女子シングルでした。
我が家では真央ちゃんよりも、鈴木明子選手を応援しています。
金曜日のショートプログラムでの、鈴木明子選手の演技は、
1回のジャンプミスを除いて、とても見ごたえがあるスゴイものでした!
だからこそ、1回のジャンプの失敗が実に痛かった・・・
真央ちゃんのショートプログラムでの高得点は、まぁ妥当なものだったでしょう。

フリーの演技、鈴木明子選手の演技はダントツでした。
音楽をきちんと表現しており、わかりやすく明快でした。
腕に力が入るところの筋肉の美しさは、
ミケランジェロが描いた聖家族の絵の中の聖母のようでした。
(かなり筋肉質な聖母・・・)

真央ちゃんの演技はまぁまぁでしたね。
わずか0.05点差で鈴木選手が優勝を逃してしまったのは、
とっても悔しいなぁ・・・と我が家では落胆・・・
「なんで!?」という思いがしばし続きました。
真央 0・05点差で優勝!明子も2位でファイナル進出決めた
スポニチアネックス 11月24日(土)20時40分配信

女子シングルでは、4位の李子君選手が注目株でした。
なんとなく、井上真央さんに似ていませんか?
(妻には否定されてしまいましたが・・・)
中国の女子シングルの選手で、
いよいよメダルを狙える実力を持つ人が出てきましたね。
これからの活躍が楽しみです。

2012年11月22日 (木)

書評:内藤朝雄著『いじめ加害者を厳罰にせよ』(ベスト新書)~学校を治外法権の「聖域」にするな!

昨日(2012年11月21日)、NHKでは
探検バクモンSP「いじめ × 爆笑問題」と題して、
不登校(だった)の子どもたちのための私立中学校「東京シューレ葛飾中学校」を舞台に、
学校の紹介と、いじめ問題に一家言ある著名人と、
いじめられた経験のある若者が、
いじめの問題について議論を交わす番組を放送していました。

私としては、東京シューレ葛飾中学校の校舎環境整備の徹底さと、
教育方針・教育体制に「なるほど!」と思わされることが多かった一方、
ゲストの面々(尾木ママこと尾木直樹さんやROLLYさん、
サヘル・ローズさん、志茂田景樹さん他)の発言にはやや疑問を覚えました。
特に、自分は元いじめられっ子だ、とその経験を語った著名人の発言と、
いじめや不登校を経験した若者たちとの議論は、
いじめの問題を結局「ココロ」の問題にすりかえているように思えました。
若者たちは反感を露わにしていました・・・

今回紹介する内藤朝雄著『いじめ加害者を厳罰にせよ』(ベスト新書)では、
第3章「いじめ隠蔽の構造とマスコミ報道」において、
著名人のコメントをほとんどの場合「有害」と主張しています。
(P.102~103から引用)
 何よりも有名人のコメントで有害なのは、諸悪の根源が学校制度にあることから目を逸らし、いじめ問題を「心」の問題にすり替えていく点である。
(引用終)


いじめ加害者を厳罰にせよ


NHKの番組での議論で私が特に不満に思ったのは、
学校という構造を変える、という視点がなかったことです。
一方、本当に見るべきは、
学校と言う構造を変えた東京シューレ葛飾中学校の方でした。
いじめ防止対策に、トイレの個室を増やしたり、
個室上からの攻撃を防ぐ構造になっていたり・・・

書評の方に戻りましょう。
著者は、明治大学文学部准教授で、社会学者です。
著者の主な主張をまとめてみましょう。

・学校が治外法権の「聖域」となっているため、
隠蔽体質が生まれ、いじめがはびこり、半ば「北朝鮮」化(強制収容所化)している。
・学級では「ノリ」が神聖視され、「ノリ」に合わない者はいじめの対象にされる。
・マスコミによるいじめ報道はかえっていじめ被害者を追い詰めている。
・いじめの防止には、カリスマ教員を養成するようなことに無駄なカネを使わず、
学級制度の廃止と学校への法の導入が効果的と考えられる。
・いじめ加害者を法のもとに処罰せよ。
・加害者の「教育を受ける権利」よりも、被害者を守れ!
・少年法の「可塑性」(かわりやすさ)という基準はおかしい。
・いじめや少年犯罪を何でも「心の問題」にするな。
・命や尊厳の価値を暴落させるな。

この本におけるいじめ問題解決の手立ては、
学級制度の廃止と学校への法の導入」です。
さすがに、学級制度の廃止はあまり現実的ではないと思いますが、一考に値します。
著者は大学のような単位制・選択制の授業形態にすれば、
「シカト」などの「コミュニケーション操作系のいじめ」は成立が難しくなると考えています。
難点は、安全管理をどうするのか、というところでしょうね・・・

学校への法の導入には大賛成です。
学校での傷害事件・暴行事件・恐喝にも、
法を厳正に適用させればいいのです。
犯罪を犯すことがどれだけ「損」なのか、身をもって知るべきでしょう。
また、少年法では被害者よりも加害者が守られてしまう、という不条理がありますが、
これも改正が必要でしょうね。

タイトルは過激で行きすぎ、とも思えますが、
内容の8割ぐらいは傾聴に値するものといえます。

学校を「聖域」にして、法の手を拒むところにしている限り、
いじめの問題は解決しません。
現に、こんなニュースが出ています。
小中高でのいじめ、半年で14万件超 昨年度の2倍に急増 文科省の緊急調査
(2012.11.22 17:06 MSN産経ニュース)
教育ムラの論理からすれば、いじめはもみ消したい不祥事ですから、
学校をあげて、隠蔽工作が行われるのはよくある事のようです。
また、仙台育英高校のように、甲子園出場校でいじめ問題が発生しても、
マスコミに学校名報道されない、という不当なことが行われることもあるのです。

どのような理由や、不幸な生い立ちがあろうとも、
法を厳正に適用して、いじめ加害者=犯罪者を処罰することこそ、
社会正義であり、いじめの防止につながります。
いじめの問題を単なる「心の問題」にしてはならないのです。
いじめ被害者を学校という小さな「北朝鮮」から解放する必要があるのです。
学校という「聖域」に、ぜひ法のメスを入れてほしいものですね。

2012年11月20日 (火)

学校は部活や学校行事のためにあるのか?~釧路市の基礎学力保障条例への反対コメントの数々を読んで

以前、釧路市の基礎学力保障条例(案)について応援するための記事を書きました。
釧路市議会の「学力保障条例」案可決を応援しよう!
~釧路から、北海道から、全国のスタンダードへ!

釧路市議会にこの条例案を提案予定の、
釧路市議会基礎学力問題研究議員連盟が、
Yahoo!ブログでパブリックコメントを求めていました。
この記事を書いている現在、64ものコメントがありました。
(※注 11月21日以降、記事そのものが削除されたため、
本文、コメントともに見ることができません。)

一般市民の方は賛成の意見が多い中、
明らかに教員や大学関係者の方々は、揚げ足取りのような理由や
教員は忙しい」(!!!!)、といった理由で反対意見を書き込む方が多いようでした。
(ちなみに私は、釧路市民ではないので、コメントは控えました。)

この中で、一つだけすご~~く気になったコメントがありましたので、
紹介します。
みなさん、どう思いますか?

(引用)
部活で忙しく、学校行事で忙しく、帰宅は午後7時すぎです。
こんなに忙しいのに、これ以上なにかをやれというのは困ります。
教師だって人間です。労働者です。もっと休ませてください。
土日ないんです。学力向上なんてやっている時間ありません。
2012/11/10(土) 午前 0:40[ 無名 ]

(引用終)

何のために児童生徒は学校に行くのでしょうか?
部活のため?学校行事をこなすため?
あたりまえのことですが、勉強するために学校に行くわけですよね。
部活や学校行事は二の次、三の次です。
部活や学校行事が主で、勉強がおろそかになるなら本末転倒です!

帰宅は午後7時すぎです」とありますが、
民間企業と比較すれば、恵まれすぎているといえないでしょうか?
(教員でも、夜8時、9時までクレーマー親の対応をしているような人もいますし、
夜10時近くまで授業案に取組むような人も中にはいるようです。
一方、定時で帰る人もいますが・・・
定時で帰るか、残業をするかよりも、子どもたちの学力が保障されるのが大事ですね。)
生徒の学力向上よりも「もっと休ませてください」を求めるなら、
永久の休み(=退職)をいただいた方がいいのでは?

そもそも、本来おまけでしかない部活動が、
教師の土日返上、学力向上を妨げるようなものになっているなら、
是正する必要があります。

生徒ができるようになる・わかるようになる・テストでいい点がとれる、
という目に見える事実こそ、教師が自らの仕事の価値を実感する時です。
学力向上なんてやっている時間ありません。」なんてコメントは、
教師として自ら失格だ、と告白しているようなものです。

あと、学習指導要領の要求が高すぎる、などと書いた人も見受けられました。
これも現状認識ができていないものといえましょう。
現在の学習指導要領は、「最低基準」なのですから・・・
小学校に限って言えば、ただでさえ薄い教科書を、
たとえば算数なら1時間で1問だけ解くとかの
学力低下を招く教え方(算数の問題解決型授業)や、
壁新聞とかくだらない感想文を書かせて終わりとかの教え方こそ、
問われるべきものなのです。

現役教員は、上記コメントを書いたような人ばかりではないことを私は期待しています。

それはともかく、条例案ブログへのコメントは、
条例案そのもの対するコメントよりも、
何だかコメント者の持論の展開の場になって、
あまり建設的な意見がないようにも思えました。
教育関係者(と思われる方々)の志の低さにはガッカリでした・・・

ぜひ、ブログ「情熱空間」の記事もあわせてお読みください・・・
かみ合わぬ議論
(引用)
忙しい。
大変だ。

いいなぁ、忙しくて。
うちの会社は、残念ながら最近はヒマでさ。
うらやましいなぁ、忙しくて。

民間社会人同志の、ごくごくあたり前の会話です。

《追記》
ebisuさんのコメント。
なるほど、「常識」があまりにも違いすぎるわけですね。

議論がかみ合わないのは、ベースになっている「常識」に大きな違いがあるから。

教職員の常識と世間一般の常識が違いすぎる。
独りよがりで、論理的に破綻している世間知らずな議論が、基礎学力保証条例案のパブリックコメントに並んでいます。
おそらく危機感を感じた一部の党派に属する教職員関係の方々でしょう。

反対論には学力向上へ具体論(代替案)を述べたものがありません。
どういう常識をお持ちで、世間一般の常識とどれほどずれているか、これほど明確にした論の羅列は滅多にない。
学力問題の「抵抗勢力」のレベルがよくわかります。

問題は、一部の教職員の方々と一般社会人の間に「常識」の違いがあるということのようです。
釧路の教育を考える会にはじつにさまざまな職業の人々が学力問題に危機感をもちそれぞれ偶然の機会で集っています。教育の関心のある一般市民の代表と言えるでしょう。

(引用終)

NHK・クローズアップ現代「広がる“派遣教師” 教育現場で何が」(2012年11月20日放送)

教育の分野にまで「派遣」が広がっているとは・・・
東京の私立高校で増えている派遣教員の実態を、
派遣先、派遣元、授業を受ける生徒たちという角度から、
問題点と改善点について論じていた好内容でした。

2012年11月20日放送のNHK・クローズアップ現代では、
広がる“派遣教師” 教育現場で何が」と題して、
増えつつある派遣教師について報道していました。

番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
かつて聖職と言われた教師の現場が、いま大きく変わろうとしている。人材派遣会社から派遣される教師が増えているのである。活用しているのは私立中・高校。少子化や不況の影響で生徒が集まらない私立校が、人件費を削減するために“派遣教師”を利用しているのだ。一方で、教師を志す人たちも、正規教員の採用が年々“狭き門”になる中、“派遣教師”にならざるを得ないという実情もある。派遣教師の広がりは、教育現場に何をもたらすのか考えていく。
(引用終)

今回取り上げられたのは私立高校における派遣教員の問題ですが、
では公立高校(小中もあわせて)はどうかというと・・・
実際のところ、さすがに派遣は使っていないと思いますが、
非常勤講師、期限付教諭などの非正規教員は増える一方のようです。
(これは後で論じます。)

番組で取り上げられた私立高校の例では、
少子化による定員割れから経営難になり、
派遣教員を使うことによってコストカットをはかっている、というのが紹介されていました。

私立高校では、教育委員会の人事の手が及びませんから、
適切な人員配置が難しい、という事情はわかります。
しかし、コストカットついでに教育レベルまで下げるのなら、
何のために高い授業料を払っているのかわからなくなるのではないでしょうか?
番組の中で紹介されたある私立高校では、
生徒を難関大学受験を目指す特進クラスとそうではない一般クラスにわけ、
一般クラスには派遣教師を割り当て、正教員は特進クラスの担当、
というやり方をしていました。
その時間割を見たら、
「この学校の一般クラスの人たちはある意味詐欺の被害者なのでは?」と思ったほどでした。

派遣教員として働く人たちの労働環境も問題です。
番組の中では、月17万円の収入しかない派遣教員が紹介されていました。
教師の仕事は、時間だけ教壇に立ってハイ、おしまい、というわけにはいきません。
一つの授業をするにも、たくさんの勉強や準備時間が必要なのです。
生活保護よりはマシとはいえ、教員という大事な仕事をするのに、
あまりにも割にあわないのではないでしょうか?
しかも、来年の仕事が保障されているとは限りません。
派遣教師自体も、雇用上・経済上のさまざまな不安を抱えながら教えるわけです。
これでは、生活が成り立たないですね・・・

派遣教員なら、契約上、生徒との関係をきちんと築くことができないなど、
教育上のさまざまなデメリットがあります。
放課後、生徒がわからないところをセンセイに聞きにいっても、
センセイがいない・・・
こんな事態になり、もしかすると、学習意欲の低下につながるかもしれません。

実際、ある私立高校では、人件費抑制等のために、
一時期、非常勤講師や派遣教員が全体の3割ほどいたのですが、
学力低下を招き、結局、その割合を1割程度に抑えた結果、
学力向上につながった、というのが紹介されていました。

番組スタッフのブログ記事「スタッフの部屋」では、
こういうコメントを寄せた方がいます。
切実な訴えです・・・

(引用)
私は秋田県の公立高校で非常勤講師をやっている39歳男性です。派遣教師と言うことで取り上げられていますが、公立も人件費削減のために同じことをしております。私は低賃金のために結婚も諦めました。派遣でしたら会議等も免除ですが、雇用継続をちらつかされて職務外のことも断るに断われない環境です。派遣教師の業態は公立学校にもあることを知って欲しいと思います。

投稿日時:2012年11月20日 19:36 | 9R
(引用終)

私立高校では派遣教師ですが、
公立校では非常勤講師や期限付教諭が増え続けています。
小学校ではフルタイムで働くため、時間契約にはならない場合が多いはずですが、
中学校・高校では時間契約(1コマいくら)になるので、
時間には余裕ができるものの、経済には余裕がなく、
ワーキングプアを招いているそうです。

番組の中では、尾木ママこと尾木 直樹さんがコメントしていました。
この人の教育論は私はあまり好きではありませんが、
コメントは的確でした。

文部科学省は、監督官庁として、
私立高校を含む全学校(学校教育法第1条に規定される「1条校」)には、
教員の正規・非正規(派遣含む)教員の数と割合の報告義務を課し、
あわせて、その情報を公開するよう義務づけるなどの法的措置をとるべき、と考えます。
また、非正規教員が全教員の2割を超えてはならない、などの制限も設けるべきでしょう。
守れないなら、私立学校なら認可取り消しなどの重い行政処分もあった方がいいと思います。
児童生徒の学ぶ権利を保障し、あわせて、教員の身分をきちんと保障するためです。

教育は日本の未来を築き、その生徒の将来を大きく左右します。
教育の分野こそ、もっと大幅に税金を投入すべきところだと私は考えます。

2012年11月19日 (月)

札幌グッドアワー教会・西森昌二牧師の早すぎる逝去を悼む

新聞を購読している最大のメリットは、おくやみ欄を読むことができることです。
(さすがにインターネットでは出ていないですね・・・)
久しくご無沙汰している方、もう音信不通になっている方、かつてお世話になった方・・・
逝去された方々の年齢を見渡すと、70代、80代、時には100歳以上の方もいますね。
その場合なら、「もう十分生きた」とある程度思うことができますが、
20代、30代、時には10歳にも満たない方の死亡広告は、痛々しいものがあります。

さて、2012年11月19日の朝刊のおくやみ欄をざっと眺めていると
(最近、朝刊を夜帰宅してから読むことが多いのですが・・・)、
久々に「えっ、ウソ?!、どうして?」と思う名前がありました。

(読売新聞2012年11月19日朝刊 29面 北海道12版から引用)
【豊平区】(※札幌市)西森 昌二さん(51)(中略)
前夜式19日18時 召天式20日9時(中略)ICF教会(以下省略)
(引用終)

西森さんって、もしかして、札幌グッドアワー教会の牧師さん?
札幌グッドアワー教会のHPを調べ、確認してみました。
やっぱり、亡くなられたのは、あの牧師さんでした・・・
ご逝去を悼み,謹んで哀悼の意を表します。

私は以前、
札幌市豊平区の日本キリスト教団十二使徒教会に少し通っていたことがありました。
そこで何度か西森牧師のメッセージを聞いたことがあります。
確信に満ちた、大変力強いメッセージでした。
私は結局そこに所属することはありませんでしたが、
西森牧師の伝道熱心さ、真剣さには心を打たれました。

日本キリスト教団十二使徒教会は2000年代前半までは伝道熱心で、
札幌の聖霊派の拠点のひとつでしたが、
残念ながら、教会分裂があり、現在ではかつての面影がないそうです。
私ももう何年もそこには縁がありません。

そこの枝教会であった、
ススキノ近くの札幌グッドアワー教会の主任牧師として活躍されていた西森牧師は、
ススキノ伝道に燃えていました。
壮大なヴィジョンをもっておられたようです。

ところで、今年(2012年)になってから、
休日に妻と一緒に円山公園から大通公園周辺をぶらぶら散歩していると、
「(中央区)北1西18」のところに、
ひっそりと札幌グッドアワー教会があるのを見つけました。
もともと、札幌大通キリスト教会の会堂がある場所です。
間借りしているようです。
よく看板を読むと、以前はあった「日本キリスト教団」の文字がありません。
「ついにあそこ(=日本キリスト教団)から脱退したんだ・・・」と思いました。
(実際、水と油状態だったのでしょうから・・・)

しかし西森牧師が闘病中、というのは全然知りませんでした。
ましてや、逝去されるとは・・・
志半ばにて天に召されることになろうとは・・・

わたしは思った。人生の半ばにあって行かねばならないのか
陰府の門に残る齢をゆだねるのか、と。

(旧約聖書イザヤ書38:10新共同訳)

献花の代わりに、故人の生き様を偲び、御言葉を手向けます・・・

わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、信仰を守り抜きました。今や、義の栄冠を受けるばかりです。正しい審判者である主が、かの日にそれをわたしに授けてくださるのです。しかし、わたしだけでなく、主が来られるのをひたすら待ち望む人には、だれにでも授けてくださいます。
(新約聖書テモテへの手紙Ⅱ4:7~8新共同訳)

また、わたしは天からこう告げる声を聞いた。「書き記せ。『今から後、主に結ばれて死ぬ人は幸いである』と。」“霊”も言う。「然り。彼らは労苦を解かれて、安らぎを得る。その行いが報われるからである。」
(新約聖書ヨハネの黙示録14:13新共同訳)

2012年11月17日 (土)

ハマスの非道は非難されず、イスラエルだけが悪者扱いでいいのか?~イスラエルのガザ空爆報道について思うこと

わたしは不幸なことだ
メシェクに宿り、ケダルの天幕の傍らに住むとは
平和を憎む者と共に
わたしの魂が久しくそこに住むとは。
平和をこそ、わたしは語るのに
彼らはただ、戦いを語る。

(旧約聖書 詩編120:5~7新共同訳)

ここ数日(2012年11月中旬)、
連日のようにイスラエルによるガザ地区への空爆のニュースが報道されていますね。
(⇒政府施設も標的に=イスラエル、ガザ空爆強化
時事通信 11月17日(土)20時22分配信

ガザ地区のハマス本部や行政府にあたる施設をピンポイント攻撃しています。
しかしイスラエルはガザ地区の無辜の民を無差別虐殺しているかのような印象を与えています。
実際はどうなのでしょう?

報道されていることを整理すると、
まず、ガザ地区からのロケット弾(無差別攻撃!)がテルアビブやエルサレムに着弾し、
その報復として、ハマス本部や行政府施設をピンポイント攻撃しているのです。

イスラエルは非道で残虐だ、と非難する前に考えてみましょう。
Yahoo!ニュースの上記記事にこんなコメントをしている人がいましたので紹介します。
zakulo(zak...)さんという方のコメントです。
(原文のまま引用)
現地でいると海外ニュースで流れている情報とは結構違うことが起こっているのですが。。(イスラエル側)
今回はまず2日間のガザからのミサイル攻撃が続いた後
イスラエルが迎撃ミサイルを飛ばしたり、
ガザへの進攻という運びになっています。
これはイスラエルにいると実際にラジオやテレビで実況中継と視覚的(まだないですが)にも聴覚的に(サイレンや着弾音)
も確認できることなので、間違いはないはずです。
個人的には国民を守る為に断固たる姿勢をとり、処置をするイスラエルに安心感を持ってます。
今は街中は通常通り機能していて、殆どの人が日常生活を送っています。
論理的でないコメントにも意見したいところですが、とりあえず現地の現状を書きたいと思いました。
皆さんは大陸からミサイルが2日連続で日本国内に着弾したとしたら、じっと我慢しますか、、
それとも国にそれなりの処置をしてもらいたいと思うのでしょうか、、

(引用終)

たとえば、かつての某教団のような狂信的な団体が、
山梨県とかの東京近郊から、
首都・東京に向かってミサイル攻撃や無差別テロを繰り返したら、
あるいは、隣国から「人工衛星打ち上げだ」といってミサイルを飛ばされてきたら、
それでも黙って耐え忍びますか?
攻撃するのは正当な防衛行為です。

イスラエルが平和共存を望んでいるのに、
それを認めようとせず、無差別攻撃を繰り返すハマスのような団体こそ、
非難すべきなのです。自業自得といえます。
中東和平の問題は往々にして偏向報道があるから注意が必要です。

エルサレムの平和を求めよう。「あなたを愛する人々に平安があるように。
あなたの城壁のうちに平和があるように。あなたの城郭のうちに平安があるように。」

(旧約聖書 詩編122:6~7新共同訳)

インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

何週間か前に、NHK朝のニュース「おはよう日本」で、
重度の障害がある子どもが普通の小学校に入学して、
一緒に学んでいる、という報道をしていました。
(⇒詳しく調べてみると、「2012年10月31日放送」でした。)
(NHKのサイトから引用)
2012年 10月31日(水)  学校が変わる “ともに学ぶ”ために

いま教育現場が大きく変わろうとしています。国は、重度の障害のある子どもが、特別支援学校だけでなく一般の学校に進学することも選択できるよう法令を改正することにしています。この流れを先取りして、この春、京都府京丹後市の小学校に重度の障害がある女の子が入学しました。受け入れた小学校では課題に直面する一方、“ともに学ぶ”ことで周囲の児童に変化が生まれました。学校はどう取り組み、どう変わったのか、お伝えします。
(引用終)

私が観た率直な感想を言いますと・・・
重い障害を持っていても、普通の小学校に通わせたい、
という保護者の気持ちは分かります。
障害がない子どもたちが障害を持っている子への配慮ができるようになった、
という教育効果も認めます。
大人はその光景を見て大満足でしょう。

しかし、当の子どもたちの気持ちは本当にはどうなのでしょう?
テレビ報道されたのはあきらかな形で目に見える障害だから、
子どもにもわかりやすいですが、
現在増えている発達障害の子どものように、
外見では判断がつきにくい子の場合には、
いじめや偏見をかえって助長しないでしょうか?

今、国際的には「インクルーシブ(インクルージョン)教育」が推し進められようとしており、
日本の文部科学省も少しずつ重い腰を動かしつつあります。
人権団体・障害者団体からの圧力・要請もあることでしょう。
「インクルーシブ(インクルージョン)教育」とは、
わかりやすく言えば、障害を持った子が学校で大半の時間を、
普通の子どもと一緒に通常教育を受けることです。

確かに、障害のある・ないに関係なく人々が共存できる社会、
というのは理想です。
私もそれに異存を唱えるものではありません。
しかし、こと教育に関しては、大人の理想よりも、
子どもの幸福を重視すべきではないでしょうか?
近年増加の一方をたどる発達障害と診断された子どもたちにとって、
普通学級にいることは苦痛であることが多いようです。
また、インクルーシブ教育を実際に導入・推進している国では、
障害ある子のお世話役を押し付けられた子が、
成人してから障害者排除の思想を持つことがあるようです。

先日たまたま教育関係のブログをいろいろ読んでいた時に、
脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)という記事を見つけました。
発達障害のお子さんを持つ方のブログです。
オトナの上から目線の理想論ではなく、
子どもの目線で、子どもが教育を受ける権利について論じられています。

記事から一部引用します。
下線は記事で私が注目したところです。
(引用)
周りと違うことによるいじめを受け、自己肯定感の低さで苦しむ発達障害の子が少なくない現状を考えれば、お互いが未熟である成長過程で両者をインクルーシブして教育するメリットは、デメリットよりもかなり小さいのではないでしょうか。「小さい頃からその存在を認め合うこと大切だ」というご意見もありますが、未熟さゆえに相互の多様性を認められる土壌がまだできていないのであれば、やむを得ないことだと認識しています。

例えば、外国人と共に育たないと国際人になれないかと言えばそうじゃないですし、むしろ人種や民族のルツボと言われる国々で相互理解が足りずに紛争が起こっている現実を見れば、一緒に育てば相互の存在を認め合える関係を築けるということも無いと思います。要は外国語能力に加えて人を個人として尊重できる資質を育てることが肝要かと。

「似たもの同士はよく混ざり合う」というのは、私が高校時代の化学の先生から教わったことで、要は水酸基(-OH)を持つ分子同士は混ざり合うし、持たないものと持つものは混ざらない、水と油が混ざらない理由はこれだ、ということです。こういう自然の摂理を無視してもしょうがないでしょう。

これは、自閉の有無だけの問題ではなく、自閉のない単なる知的障害者と健常者が同じ学級にいて学ぶことについても同様だと思います。片方には授業内容が難しく片方には簡単で、休憩時間に会話をしても成り立たない状況であるならば、そこに一緒にいることは双方にとって辛くなる可能性があると思います。そしてこれを敷衍すると、頭が突出して良い子が人間的な深みを持つためには同レベルの子と切磋琢磨する環境が必要なのに自然には出会えない状況だから、意図的に出会える環境を作ることが大切ではないか、そういう環境の方が歪んだ優越感やプライドを持つことも無く、ノブレスオブリージュを意識させることで社会により貢献できるようになるのではないか、と考えています。
(中略)
よくできる子はさらに伸ばす、できない子は教え方を工夫する、それぞれ別の環境を用意するのが本来のあり方だと思います。

今は脱「ゆとり」の流れなのか、小学校も高学年の算数では事実上の能力別授業をやっていると聞きます。それを差別というのは時代遅れだと思いますし、個々人の能力を高めるという教育本来のあり方に戻していくべきだと思います。
(引用終)

子どもは天使なんかではなく、意外と残酷なものです。
容易に差別と偏見が生まれます。
本来、特別な支援を要する子を一般の子と同じ条件におきさえすれば、
自然に友達になれる、ボランティア精神が芽生える、というのはあまりにも楽観的すぎます。
むしろ、もっと分別がついてからの交流と共生でも遅くないと思います。

特別支援学級では天真爛漫としているような子が、
交流学級(通常のクラスに、体育や音楽の時間だけ一緒に授業を受けるクラス)に行った場合、
たいていは、窮屈だったり余計な緊張をして、「借りてきたネコ」状態になるようです。
オトナは「きちんと『交流』している!」と悦にいっていたとしても・・・
同じような子同士でいる方が、子どもにとっては安心できるようですね。

障害がある、ないだけではなく、
学習の習熟度にもそれぞれ差があります。
しかし、どの子だって、程度の差こそあれ、「できる」ようになりたいのは変わりません。
「みんな大切!みんなが輝くクラス」などと感動的な言葉で言いくるめられながら、
できない子(たとえば九九)はできないままほっておかれ、
「練り上げ」(算数の問題解決的授業)とかの訳のわからない教育法でスポイルされ、
あげくには不登校やいじめの対象にされたり、
学級崩壊が起きてしまう・・・
これこそ、子どもの学ぶ権利を阻害している状況を作り出していないでしょうか?

一人ひとり、教育的ニーズは違います。
そのすべてに対応することは無理でしょう。
しかしながら、特別支援教育をもっと手厚くしたり、
習熟度別学習によるクラス分けを推進していくことにより、
水と油ほどあわない子と一緒に学ばねばならない、
という子どもの苦痛を少しでも軽減できるのではないでしょうか?

結論を申せば、私はインクルーシブ(インクルージョン)教育には否定的ですし、
小学校でも習熟度別のクラス編成を推進すべきだ、と考えます。

学校は保育園ではありません。
まずは、教科の勉強を学ぶところです。
その次が、社会性でしょう。
社会性を学ぶことを優先するために、
教科の勉強が制限されるなら本末転倒ではないでしょうか?
(それとも、学校は社会性を身につけるところで、
塾が勉強するところ、というのが正しいとでも思いますか?)

(2012年11月29日追記)
「ヘンリー」さんから長文のコメントをいただきました。
発達障害者の方のようですね。
当事者からのコメントは実に貴重です。
ぜひお読みください。
読むとコメントされた方の子ども時代の痛々しさが生々しく伝わってきます・・・

思うに、特別支援学級や特別支援学校への偏見が強いので、
保護者が世間体を考えて、発達障害傾向の子を、
よかれと思って普通学級に無理に入れようとするから、
子どもが苦しむことになっていないでしょうか?

特別支援学級や特別支援学校の教育は、
一人一人に合わせた、オーダーメイドの教育であり、
もっと評価されるべきものなのです。
決して、恥ずべきものなどではありません!

親の思いはもちろん大切ですが、それ以上に、
子ども自身の「生きづらさ」を少しでも解消してあげる方が、
教育を受ける権利を真に保障することになるはずです。

ヘンリーさんのコメントから一部引用します。
(引用)
「ヘンリーは、とんでもない無能な欠陥人間だ。学級内のみんなはがんばっている。しかし、ヘンリーだけが役立たずで負担や迷惑をかけ続けている。ヘンリーは、他のみんなにフリーライドする極悪人だ。それだけではない。ヘンリーは、やってもらってあたりまえだと思っている図々しい奴だ。ヘンリーのようになったらおしまいだ。」ということを、私のクラスの人は「共に学んだ」のだと思います。
そして私は、「お客様役」「かませ犬役」を板につけることを「共に学び」ました。

(引用終)
こんな事を「共に学ぶ」教育なんて、おかしいではありませんか?
「お情け」や「おこぼれ」で「仕方なく」、「フツーの人々」に入れてもらえて、
嬉々としているフリをする屈辱的な生き方を、
発達障害を初めとした、
さまざまな障害を持つ子どもたちは望んでいないはずです。

映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」(原題: The Three Musketeers)~ブッ飛んだありえなさ!

2012年11月11日に、テレビ朝日系の「日曜洋画劇場」で、
映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」が放映されていました。
録画して妻と一緒に観ました。

従来の「三銃士」の話に、飛行船での空中戦や、
ミラ・ジョヴォヴィッチによる「バイオハザード」的な派手なアクションを盛り込んだ、
痛快なアクション映画となっていました。
まさに、「飛んでる」作品でした!

本来は1600年代前半の時代設定なのに、
空飛ぶ戦艦が出て空中戦を繰り広げるところは奇想天外ですが、
そこよりも、ワイヤーアクション、ストップモーション、CGを駆使した戦闘シーンは、
ありえなさすぎて、実写というよりはアニメに近いですね。

ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるミレディは、
最後まで、誰の味方なのかよくわからず、
絶えず裏切りを重ねていくところと派手なアクションは、
さながら「ルパン三世」の峰不二子でした・・・


アラミスが「主の祈り」を唱えた後に殺人をするとか、
ゴシック様式の教会の尖塔が落ちてくる飛行船を突き破って破壊する、
といったところがあったとはいえ、
うるさいことを言わなければ、十分楽しめる内容になっていました。

欲を言えば、「ダ・ヴィンチがなぜ空飛ぶ戦艦という高度な技術を発明できたのか」
などといった謎解き要素も欲しかったですけど・・・
エンディングはおそらく続編がありそうだな、という感じでした。

元々は3D映画なので、2D版、3D版のブルーレイが出ています。

3D&2D版ブルーレイ

2D版ブルーレイ

DVD版

三銃士」は何度も映画化されていますね。
NHKBSでディズニー映画の「三銃士」(1993)も少し観たことがありますが、
冒頭で飽きてしまいました・・・
今回紹介した映画の方が面白いと思いますよ。

(参考)三銃士(1993)DVD版

2012年11月14日 (水)

野田総理VS安倍総裁の党首討論雑感と、12月の衆議院総選挙~マスコミのイメージ操作に惑わされない賢い選択をしよう!

いつもはふてぶてしいタヌキのように見えていた野田総理(失礼!)。
覚悟が決まり、党内の反対を押しのけてでも、
「ウソツキ」の汚名を返上しようとする姿は立派で、
久々にテレビのチャンネルを変えずに見いってしまいました・・・
(最近、野田総理がテレビニュースに出てくるとすぐさまチャンネルを変えていましたから・・・)
この党首討論に関するいくつかのブログを読みましたが、
好感を持って受け止められていました。
たとえば・・・
党首討論に学ぶ「愚直」という美徳(ブログ名:命と性の日記~日々是命、日々是性
「痺れた」党首討論・野田VS安倍 -16日衆議院解散へ 絶対に選挙へ行こう!-
(ブログ名:時事小言 ‐日本の針路‐
※いずれも2012年11月14日記事

上の「党首討論に学ぶ「愚直」という美徳」では、
(引用)
やはり、野田首相のツボは「正直」のようです。きっと「辞めろ!」と言われるより「嘘つき」と呼ばれる方が辛い方のようです。条件付とは言え、明後日の解散約束は、様々な思惑もあるのでしょうが、「嘘つきレッテルはがし」「嘘つき呼ばわり回避」「嘘つきとして後世に名を残したくない」との個人的モチベーションも大きかったのではないかと推測しています。
(引用終)と分析。

私も最近では子どもたちに「ウソつきは政治家のはじまり」と教えてしまうほど、
ウソ八百がひどい民主党政権ですが、
野田総理は最後の花道で、崩壊寸前の党よりも自分の名誉をとったのでは、
と思いました。
※読売新聞でも同様な分析をしています。
「うそつき」批判が効いた…突然の解散発言- 読売新聞(2012年11月14日21時20分)
(上記新聞記事から引用)
首相の解散表明に、公明党幹部は、「『うそつき』呼ばわりされることを最も嫌がったのだろう」と解説した。首相周辺からは「やはり『うそつき』批判が効いた。政局的判断より、自らの道徳観を優先した結果だ」との指摘も出た。
(引用終)

下の「「痺れた」党首討論・野田VS安倍 -16日衆議院解散へ 絶対に選挙へ行こう!-」では、
(引用)
それにしても今日の党首討論、評価は人それぞれだろうが、僕は今まで見た中で最高のものだったと感じた。野田氏、安倍氏とも気迫が漲っており、解散を賭けての真剣勝負。討論の後、安倍氏の顔が紅潮しているように見えたのが印象的だった。

今までの党首討論は、気の抜けたコーラのような、形式だけ整えた討論とも呼べないような退屈な「儀式」のようなものだった。しかし今回は、絶対解散に追い込むという強い意気込みを持って臨んだ安倍氏に対し、解散先延ばしを図る民主党内を押さえつけての野田氏の力強い発言。まさに真剣勝負。観ていたこちらも相当痺れた。しのぎを削る両党首の議論は、歴史に残る「名討論」だったと言っても言い過ぎではないだろう。
(引用終)と評価していました。
形式的な討論に終わらず、日本の新しい歴史を作る討論となりましたね・・・

そしてようやく、衆議院の解散総選挙の日程が決まりましたね!
民主党は公約違反を真摯に反省してほしいものです。
同時に、日本国民一人一人も、
今までは「政治家が悪い」と政治を政治家の責任にしたツケを猛省すべき時です。
その「悪い政治家」を選んでいたのは、ほかならぬ、我々国民だからです・・・
テレビや大新聞の都合のいい宣伝に振り回され、
あげくの果てにウソツキ集団に政治を任せてしまった、という痛い勉強をしました。
民主党がダメだから自民党・・・それでもダメなら第三極という短絡的な判断ではなく、
しっかりと日本の将来と自分とその家族の未来を考え、
賢明な1票を、2012年12月16日に投じようではありませんか!
(マスコミのイメージ操作を鵜呑みにしないで、自分でしっかりと考えてみましょうよ!)

2012年11月13日 (火)

錦繍の平岡樹芸センター(2012年11月)

札幌市清田区の平岡樹芸センターをご存じですか?
梅林で有名な平岡公園(見頃は5月中旬)から1㎞ほど離れたところにあります。
先日、平岡樹芸センターの紅葉が新聞に出ていました。
とても見事なので、ぜひ観たいと思い、先日11月11日に妻と二人で行きました。
行くのは今回初めてでした。

読売新聞の写真記事(2012年11月4日)
札幌「平岡樹芸センター」の紅葉が見頃に、一面に深紅のモミジ広がる /北海道
(2012年11月9日 みんなの経済新聞ネットワーク)

天気は快晴でしたが、もうすぐ冬がそこまで来ているかのような寒さでした・・・
本当はこの後、北大のイチョウ並木も観に行こうとしていましたが、
寒さで体調を少し崩したのでそちらへ行くのは断念しました・・・
しかし、ここの紅葉は今まで観たことのないほどの美しさでした!

正門から入ってすぐの四阿。
20121111_hiraoka1

妻が撮った写真です。
20121111_hiraoka_3

20121111_hiraoka_4

紅葉のトンネル・・・
20121111_hiraoka_5

20121111_hiraoka6

デジカメ写真を水彩画風に加工したものです。
(カメラにこういう機能がついています。)
20121111_hiraoka_2

私どもが行った日の、平岡樹芸センターのブログです。
今朝の庭園の様子

ちなみに今年度の営業は11月11日までです。
入場料は無料です。

2012年11月12日 (月)

ショパンのピアノ協奏曲第2番聴き比べ~バレンボイム、カーチャ・ブニアティシヴィリ、ツィメルマン

先日(2012年11月10日)早朝、BSスカパー!(241ch)の無料放送時間帯に、
ダニエル・バレンボイムのピアノ独奏による、
ショパンのピアノ協奏曲第2番、第1番他の放映がありました。

曲目は以下の通りです。
(DVD、Blu-ray版と同じプログラム)
HMVから転載

・ハイドン:交響曲第44番ホ短調 Hob.I:44『悲しみ』
・ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
・ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
・ショパン:華麗なるワルツ イ短調 Op.34-2

ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
シュターツカペレ・ベルリン
アンドリス・ネルソンス(指揮)

収録時期:2010年
収録場所:エッセン、フィルハーモニー(ライヴ)

今回取り上げるショパンのピアノ協奏曲第2番の評は後回しすることにしますが、
それ以外の曲目についてコメントを・・・
アンドリス・ネルソンスという指揮者、今回初耳でした。
現在はバーミンガム市交響楽団の首席指揮者・音楽監督を務め、
ベルリン・フィルやウィーン・フィルへの客演もあるそうです。
まだ30代の若手ですが、実力はなかなかなものではないでしょうか?
地味なハイドンの交響曲の指揮ぶりや、
バレンボイムがソロのショパンのピアノ協奏曲での指揮はその優秀さを十分に窺わせました。
ソリストを十分に引き立てながら、しっかりとオケの手綱を握ってドライブしていました。
今後の活躍が期待できそうです。

(近々、ショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」のCDをリリースするそうです。)
ショスタコーヴィチ : 交響曲 第7番 ハ長調 op.60 「レニングラード」 (Shostakovich : Symphony No. 7 ''Leningrad'' / Andris Nelsons, City of Birmingham Symphony Orchestra)

さて、今回聴き比べで取り上げるのは、
ショパンのピアノ協奏曲第2番です。
実は、近年までそんなに好きな曲ではありませんでした。
どちらかといえば、ピアノ協奏曲第1番の方が好きでした。
それも、ツィメルマンの弾き振りによる超名盤があったからこそ、
ようやくその音楽的価値に気付いたものでした。
とはいえ、わざわざ他のCDを買ってまで聴いてみたい曲ではありませんでした。

しかし最近、カーチャ・ブニアティシヴィリによるショパンのCDを買い、
ショパンのピアノ協奏曲第2番が含まれていたのと、
今回のバレンボイムの演奏を聴き、
聴き比べの記事を書くことにしました。

まず、バレンボイムの演奏から。
バレンボイムは今では指揮者としての方が有名ですね。
映像で観ると、指揮者が二人いるかのような感じです。
バレンボイムのピアノは、ショパン向きというよりも、
ベートーヴェンやブラームス向きです。
鮮やかでピアニスティックなショパンを求めるなら、
この演奏には失望するかもしれません。
しかし、ピアノだけに専念したピアニストの演奏とは一味も二味も違うからこそ、
この演奏は存在意義があります。
たとえていえば、一般的なピアニストによる演奏をソプラノの美声とすれば、
バレンボイムは少々ダミ声か、あるいはアルトの深々とした声のようです。
(もっといえば、「演歌」的とさえいえます・・・)
派手さはなくとも、しみじみと落ち着いて聴けるよさがあると思いました。
オーケストラも立派で、オーケストレーションの薄さをあまり感じさせません。

今回放送されたコンサートは、Blu-ray、DVDが出ています。
また、ショパンのピアノ協奏曲だけを収録したCDも出ています。

DVD国内盤

Blu-ray国内盤

CD国内盤

Warsaw Recital: Daniel Barenboim Plays Chopin [DVD]

Chopin Piano Concertos [Blu-ray]

CD輸入盤

※国内盤CDの方が安いです・・・

カーチャ・ブニアティシヴィリのCDでの、
ピアノ協奏曲第2番は、実に若々しい、青春のショパンそのものといえます。
パーヴォ・ヤルヴィの指揮も好サポートです!

輸入盤

国内盤

さて、本命である、ツィメルマンのCDに移りましょう。
今回改めて聴き直してみますと、
さすがにピアノパートはバレンボイム、ブニアティシヴィリよりも聴きごたえがあります!
しかし、オーケストラは、バレンボイム盤、ブニアティシヴィリ盤の方が上かもしれません。
(それでも、このCDが現れなければ、
ショパンのピアノ協奏曲のオーケストラ・パートは所詮添え物、響きが薄い・・・という、
悪評をぬぐうことができなかったのですから、画期的な演奏といえましょう!
私はこのCDを聴いて、初めてショパンのピアノ協奏曲の価値に気付きましたし、
ツィメルマンのピアノが大好きになりました。)
2枚組のCDで特筆に値するのは、どうやらショパンのピアノ協奏曲第1番の方です。
(第1番冒頭のところは他のCDとまったく違う、
時代錯誤とさえいえるほどの濃厚なロマンティックさを感じます。
アルゲリッチ&デュトワの素晴らしい演奏でさえも、
この演奏の前ではかすんでしまうほどでした・・・)
総合点としては、このCDのすばらしさは当分揺るぐことはないでしょう。

国内盤

輸入盤

(参考)
ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番(アルゲリッチ&デュトワ、新盤)

※ツィメルマンのCDさえなければ、名盤ものだと思いますが・・・

ちなみに・・・
バレンボイム盤、ブニアティシヴィリ盤、ツィメルマン盤それぞれの演奏時間を記載します。

バレンボイム盤(楽天ブックスから転載)
第1楽章 14:16
第2楽章 8:59
第3楽章 9:05

ブニアティシヴィリ盤
第1楽章 13:09
第2楽章 8:54
第3楽章 7:33

ツィメルマン盤
第1楽章 15:36
第2楽章 11:06
第3楽章 9:06

2012年11月11日 (日)

みんなが主役?~主役が埋もれるような学芸会劇の愚

先日、縁あって、ある小学校の学習発表会(昔の「学芸会」)を観に行きました。
観たのはある学年の劇。
この劇、学年全員(約100名)が参加していました。
それぞれセリフが最低一言は割り当てられていたそうです。

当然のように、ほとんどの子はセリフが1回しかありません。
主役級と思われる役でさえ、セリフは多くて4つか5つでした。
(「あの子ばっかり目立って!」というやっかみ防止や、
モンスター・ペアレント対策にはいいのでしょうけど・・・)
劇は冗長で、最後のオチは「えっ、これで終わり?」とさえ思いました。
そもそもこの劇、何を訴えたいのか意味不明でした。

もしかすると「みんなが主役!」というのが、劇のコンセプトなのかもしれません。
保護者は親バカ(場合によっては「モンスター・ペアレント」)が多いから、
我が子が一言でもセリフを言っているところをパチっと1枚撮れたら十分なのでしょう。

しかし、「作品」という視点で、その価値から論じれば、
「みんなが主役!」というのは愚かなるものです。
(劇を観る人のことをまったく考えていません・・・)
主役がいて、脇役がいるのは当然です。
また、劇に学年全員が出演する必要なんて、そもそもあるのでしょうか?
こんなくだらないことに約1か月(場合によっては2学期始まってからすぐ・・・)の
準備期間をかけるぐらいなら、
もっと基礎学力の定着に力を入れてほしいものだ、と思ってしまいました・・・
そもそも「学習発表会」と言う割には、「何を学習したのか」がよくわかりません。
(それなら、「全員が九九を暗唱できる」とかの方が、
よっぽど「学習発表会」としてふさわしいのではないでしょうか?)
運動会と学習発表会(学芸会)は、通常の教育を妨げる大きな要素ではないでしょうか?
毎年やっているから、今年もやる、という惰性でやっているに過ぎないものです。

何年か前、車のCMで、
学芸会の「桃太郎」クラス全員が主人公、というユーモアあるCMをやっていましたね。
えっ! 全員主役 !?」(ブログ名:透明人間たちの気まぐれ日記)という記事を読みました。
(面白い記事ですのでぜひご一読を!)
「桃太郎」や「一寸法師」の主役・脇役の関係や、
従属関係をとことんフラットにした、学芸会の劇について書かれています。
なんでも対等な関係、勧善懲悪もなし・・・
道徳的にもお粗末だし、カタルシスもないわけです。
ということは、教育効果ゼロか、もっといえば、マイナスなのではないでしょうか?

(上記ブログ記事からの引用)
いずれにしても、あまりに過保護で過干渉なうえに無神経で 「木を見て森を見ない」 どころか、木についた虫を駆除しようとして、木そのものを腐らせているようだと言わざるを得ません。
(引用終)

2012年11月10日 (土)

妻と聴くベートーヴェン交響曲全集

昨日(2012年11月9日)、帰宅してからオーディオコーナーを見ると、
ベートーヴェンの交響曲第5番のCDが「演奏中」のところにありました。
(どのCDをかけているかわかりやすくCDジャケットを置く場所を設けています。)
ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団による、
ベートーヴェン交響曲全集の中の1枚です。

ジンマン盤(全集・CD)

※我が家にあるのは、序曲を含まない古い盤です。

先日はカルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団による、
ベートーヴェンの交響曲第7番のCDもかかっていました。
「のだめ」の曲!と結構気にいっているようです。
特に第4楽章!

クライバー盤(第7番・CD)

実は、今年私の妻は「第9」のコーラス(アルトパート)で歌いました!
コンサートの何カ月も前から、我が家は「第9」漬けでした!
「第9」は妻にとって(もちろん私にとっても)特別な曲となりました。
帰宅してみると、料理中の妻が「第9」(主に第4楽章)を聴いていることはしばしばありました。

最近になって、妻の興味範囲が「第9」以外にも徐々に広がりつつあるようです。
それで昨晩、
寝る前に「明日、ベートーヴェンの交響曲全部聴いてみようか?」と妻に持ちかけました。
ベートーヴェンの交響曲の聴きどころなどを説明しながら、眠りにつきました・・・

土曜日の朝一番で聴いたのは、交響曲第3番「英雄」でした。
最初はパーヴォ・ヤルヴィのDVDで視聴しようかな、と思い少し聴いてみましたが、
かなり速い演奏でしたので途中でやめました。

パーヴォ・ヤルヴィ盤(全集・DVD)

※「第9」とかは素晴らしいのですが・・・

そこで、上述のジンマン盤で「英雄」を聴き、
ついでに第4番、第8番も聴きました。
しかし、妻にとってはイマイチだったようです・・・

続いては、交響曲第6番「田園」を、
我が家にあるもう一つのベートーヴェン交響曲全集である、
ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団の盤で聴いてみました。
以前、車の中でBGMにしていたことがありましたが、
改めて新しいオーディオで聴いてみると、
非常に素晴らしい演奏であることを実感しました!
楽譜そのものが忠実に音楽化・結晶化された、
まさに「自然そのものが聞こえるような」演奏です。

ヴァント盤(全集・CD)

昼食を食べに出かけた時には、
妻に「交響曲の歴史」(概観)をレクチャーできました。
ハイドンからショスタコーヴィチ、メシアン、吉松隆まで・・・

帰宅途上で妻の方から、
「もう一度、「第3番」(英雄)を聴いてみたい」と申し出がありました。
そこで、今度はジンマン盤ではなく、
ヴァント盤で第3番、ついでにカップリングの第8番を聴きました。
ようやく「英雄」の真価がわかったそうです。

続いて、第1番⇒第2番⇒第7番⇒第5番⇒第9番の順に、
ヴァント盤で次々とベートーヴェンの交響曲を「制覇」していきました。
(都合上、第4番は今回ヴァント盤で聴きませんでしたが・・・)
私はクラシック音楽を本格的に聴くようになって20年以上経ちますが、
1日でベートーヴェンの交響曲全曲を聴く、というのはさすがに初めてでした・・・
(「第9」では、当然のように、妻は自分のパートを歌いながら聴いていました。
私も「第9」のアルトパートがよく聞こえるようになりました・・・)

ヴァント盤で素晴らしいのは、
第1番と第6番(1枚のCDにカップリングされています)、第3番、そして第9番です。
第6番は上述の通りです。
第1番・第3番はとても恰幅のいい、堂々とした演奏です。
(妻は「第1番って、なかなかいい曲ね。聴きやすい・・・」とのコメント。)
第9番は、以前から妻がよく聴いていた1枚です(「第9」だけで何枚もありますので・・・)。
楽譜そのものが鳴り響いている、ドイツ的で堅実な演奏といえます。

ちなみに、昨日、第7番の第4楽章冒頭だけを3種類のCDで聴き比べしてみました。
ヴァント盤、ジンマン盤、クライバー盤を車でたとえたら・・・
ヴァント盤はベンツ、ジンマン盤は軽自動車、クライバー盤はBMWといったところでしょうか・・・

ピアノ協奏曲とかモーツァルトの曲など、
聴きやすいものはよく妻と聴いていたものの、
まさかベートーヴェンの交響曲全曲を一緒に楽しめるなんて・・・
(私自身、特に「第5番」とかは敬遠しがちでしたが・・・)
思いがけない、芸術の秋の1日でした。
神様の恵みに感謝!
そして、妻の愛情にも感謝!

2012年11月 6日 (火)

釧路市議会の「学力保障条例」案可決を応援しよう!~釧路から、北海道から、全国のスタンダードへ!

以前から、私の愛読ブログの一つ「情熱空間」で動きは知っておりましたが、
ついに「学力保障条例」案が、今年12月にも釧路市議会に提案される、と新聞で読みました。
「ついにやった~!」と喜ばしい限りでした!
可決されるのを強く望みます!

私が読んだのは読売新聞2012年11月6日朝刊でしたが、
リンクできるものを紹介します。
学力は「数値で把握」 釧路市議 「向上条例」案を発表(11/06 07:10)(道新)
釧路市超党派議連、学力向上の条例案提案へ(2012年10月31日)(朝日)
この条例案の立役者である、
釧路教育活性化会議(C-PEK)代表・釧路の教育を考える会副会長の
三木さんの記事も紹介せずにはいられません。
以下は三木さんのブログ「情熱空間」のものです。
基礎学力保障条例(読売新聞)2012.11.06
基礎学力保障条例(北海道新聞)2012.11.06
基礎学力保障条例(釧路新聞)2012.11.06
※上記リンクでおすすめは釧路新聞の記事と、それに対するコメントを書いたものです。

読売新聞2012年11月6日朝刊から、
学力保障条例」案
(正式に言うと、
釧路市の子どもたちの基礎学力の習得を保障するための推進に関する条例」案)の
要旨を転載します。

(引用)
(定義)
・「学力」は客観的な数値指標で把握できるもの。
・「基礎学力」は義務教育の課程で習得する読み、書き、計算の知識と技能。
(市長の責務)
・教育委員会の機能強化に最大限努力するほか、必要な財政上の措置を講じる。
(教育委員会の責務)
・教育推進計画の進行状況を毎年度公表する。
(市立小中学校の責務)
・授業の進度を保護者に対し、適宜説明する。
(議会の責務)
・基礎学力の習得を保障する教育の実施状況の監視、評価を行う。
(保護者の責務)
・教育委員会や小中学校からの要請の実行に努め、家庭教育の推進に万全を期す。

(引用終)

⇒条例案全文はコチラ
釧路市の子どもたちの基礎学力の習得を保障するための教育の推進に関する条例
(ブログ名:釧路市議会基礎学力問題研究議員連盟
基礎学力保障条例案(通称)について市民意見を募集しています

※釧路市民の方はぜひコメントしてみてください!
期間は、平成24年11月7日(水)から同20日(火)までの2週間だそうです。

この条例案のポイントは、「学力」、「基礎学力」を、
万人(一部のヘンな教育関係者を除きますが・・・)が納得するような形で定義したことでしょう。
教育関係者の定説であり、逃げ口上が、「学力は数値化できない」でしたから・・・

ちなみに、文部科学省では、
学力」の重要な3要素として以下を挙げています。
(文部科学省「新学習指導要領・生きる力」から引用)
(引用)
○学力の重要な3つの要素を育成します

● 基礎的な知識・技能をしっかりと身に付けさせます
● 知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力をはぐくみます
● 学習に取り組む意欲を養います

(引用終)

道教育大釧路校の玉井康之教授は、
この条例案に対して2つの新聞上で否定的なコメントを述べていますね。
曰く、
学力の定義が文科省とそぐわず、時代に逆行している」(釧路新聞)とか、
「生活力やコミュニケーション力などを含め『学力』を広くとらえないと、目の前の点数を上げることだけになりかねない。罰則はないにしても、家庭への負担が重くならないよう注意も必要だ」(朝日)とも・・・
これで、「学力問題に詳しい」(朝日)人だそうです。
基礎学力が保障されないことで、地元生徒・学生の就職難や離職率の増加を招いていても、
「生徒の目が輝く授業!」とかの空理空論メガネによって、
現実が見えなくなっているのでしょう・・・

市議会が市教委を監視・評価する、というのは、
不当な支配」(教育基本法第16条から)などではありません。
教育を「聖域」にしてはいけないのです。
今までの公教育は、やりっぱなしでも成果が問われませんでした。
これからは、有権者・納税者である市民に対して、
教育委員会や各学校は、説明責任をきちんと果たすべきです。
公教育での行きすぎた部活動偏重を戒め、最低ラインの基礎学力を保障する・・・
また、教科書のやり残しも問題です。
市民の税金によって成り立っている公立学校が、
きちんとその責務を果たすように、市議会が監視するのは当然なはずです。
今までの慣例こそおかしかったのではないでしょうか?

このブログを読んでくださっている道民のみなさん、
特に釧路市民のみなさん!
全国に先駆け、誇ることができるこの条例案が、
釧路市議会で採決されるように願い、行動しましょう!
また、釧路市と同じように学力低下問題に悩む地方都市に住むみなさん方、
ぜひ、自分の街でもこのような「学力保障条例」が採択されるよう、
声をあげてみませんか?
日本の格差社会を糺す最も有効な手立ての一つは教育改革ではないでしょうか?
教育こそ、日本の、そして地域の未来を創る大きな力なのです!
教育は子どもたちが自分で未来を切り開けるツールです。
ある地域に住んでいる(釧路市とか・・・)からといって、
その権利を奪っていい理由はありません。

部活動が忙しいとか、教職員組合とか、
運動会や学習発表会に力を入れ過ぎているとか・・・
教員のこういう「不当な支配」から学校・子どもたちを解放し、
市民目線で教育の機会均等・教育水準の向上を実現したいものですね!

教育基本法第16条
2  国は、全国的な教育の機会均等と教育水準の維持向上を図るため、教育に関する施策を総合的に策定し、実施しなければならない。

(付記)
今回で通算1300本目の記事となりました。
皆さまのご愛読と神様の恩寵、我が妻の理解と寛容に感謝!

2012年11月 3日 (土)

フィギュアGP中国杯2012~浅田真央選手とユリア・リプニツカヤ選手のフリー・チャイコフスキー対決

フィギュアスケートの中国杯2012女子シングル
優勝は浅田真央選手でしたね。
浅田真央が逆転優勝=フィギュア・中国杯
スポーツナビ 11月3日(土)19時29分配信

今回は、ショートプログラム・フリー共にクラシックの曲を使っていました。
ショートプログラムはガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム変奏曲」、
フリーではチャイコフスキーの「白鳥の湖」からの曲でした。
ガーシュウィンの楽しい音楽と、まばゆいオレンジの衣装はステキでした。
フリーの演技もなかなかだと思いました。

ガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム変奏曲」、
私はファジル・サイの演奏CDで聴いています。
このアルバム、相当な回数聴いていますが、楽しさは尽きることがありませんよ。
収録されている「ラプソディ・イン・ブルー」もオススメです!

ラプソディ・イン・ブルー~サイ・プレイズ・ガーシュウィン

2位となった14歳のユリア・リプニツカヤ選手(ロシア)の演技、
ショートプログラムの演技、
というよりは中国雑技団や新体操並み(それ以上?)の驚異的な体の柔軟さには、
かなりビックリしました。
ハチャトゥリアンの「剣の舞」にあわせた演技は、
「もしかして優勝できそう?」と思ったほどでした。
しかし、フリーの「くるみ割り人形」からの曲での演技は、
イマイチ伸びがありませんでした。
これからの活躍が期待できそうですね。
奇しくもチャイコフスキー対決となったフリーの1・2位、
軍配は真央ちゃんでしたね。

3位のキーラ・コルビ選手(フィンランド)は、美貌では金メダルですね。
フリーで使っていた、エンニオ・モリコーネの曲をヨー・ヨー・マがチェロ独奏しているCDは、
私の愛聴盤の一つです。

ヨーヨー・マ プレイズ・モリコーネ(国内盤)

Plays Ennio Morricone(輸入盤)

男子シングルでは、本命だった高橋大輔選手がフリーでイマイチ、
2位となったのは残念でした。
期待の新星、町田樹選手の優勝を祝福します。

フィギュアスケートは男女シングルだけでなく、ペアやアイスダンスもあります。
日本人選手が出場していなくとも、ペアやアイスダンスも少しは放送してほしいな・・・

2012年11月 2日 (金)

大学新設にストップをかけた田中真紀子文部科学相の判断を支持!~大学をこれ以上新設する必要があるのか?(追記と反省:やっぱり民主党は信用できない・・・)

(追記と反省)
真紀子サン 信じた私が バカだった
恥ずかしいけど 記事はそのまま・・・

見事な英断!と思いきや、
結局、尻尾を丸めて逃げちゃった真紀子大臣。
会議前にたまたま虫の居所が悪く、
会議で八つ当たりしただけなのでしょうか?
真相は不明ですが・・・
結局、期待外れで、
「やっぱり民主党はアテにならない・・・」という確信を深めました。
本来ならこの記事自体を撤回したいぐらいですが、
自省の意味で、記事はそのままにします。
以下の記事は2012年11月2日時点で思ったことに基づきます。
大臣の判断変更はともかくとして、
大学はこれ以上増やすべきか、否、むしろどんどん減らすべき、
という考えは撤回するつもりはありません。


(元記事)
田中文科相:3大学の新設認めず…審議会の答申覆す」(2012年11月2日毎日新聞)
という新聞記事(私が読んだのは読売新聞でしたが・・・)を読みました。
(参考)⇒「認可答申」一転…開校不可能 田中文科相、3大学の新設認めず
2012.11.2 21:44産経
出来レースで決まっていた新規大学開設申請を不認可としたものです。
(大学関係者の方はとんだとばっちりを受けて気の毒だ、とも思いますが・・・)
失策が多い(失策続き・・・)民主党政権ですが、
田中文科相の判断は賢明である、と評価したいです。
大臣の気まぐれ、人気とり、思い付きにすぎない場当たり的なもの・・・と悪評することは可能ですが
(実際、新聞での報道ではどちらかというと否定的評価のようです。)、
大学のインフレ化が進み、大卒しても就職できない人が増えている中、
問われるのは大学の価値です。
一部の大学で行われている、中学校で学ぶような問題を大学で教えなおすとか、
九九や分数の計算でさえアヤシイ大学生を増やすだけなら、
大学の存在意義が問われます。
田中文科相がこうコメントしています。
全国に大学の数が約800あるが、質が低下している。量より質が重要だ
「量より質だ」 田中文科相、大学設置認可を厳格化、審議会を改革
2012.11.2 11:46産経)

小⇒中⇒高⇒大学、という単線コース(その他に高専とか専門学校とかはあるものの・・・)で、
職業に関する専門教育を求めるのはかなり無理があります。
欧米諸国(特にドイツなど)のように、10歳程度でもう人生のプラン設計を考える方が、
職場定着率や雇用確保など、社会の安定につながるのではないでしょうか?
また、本来、大学は就職斡旋の場ではなく、学問を究めるところのはずです。
大学4年間のうち2年間も就職活動に費やされる無駄は、
日本の学問レベルを下げるものです。
世界各国から集まる優秀な留学生にとって、あきれる現状となっています。
就職だけを目指す人には、専門学校や職業訓練を充実させ、
800もある大学に大ナタをふるってどんどん大学の数を減らしていった方が、
国益にかなうのではないでしょうか?

就職氷河期だ、不景気だ・・・とよく言われますが、
大学生の名に値しない学生が多いから、
企業の側としても採用しないだけ、というのが実際ではないでしょうか?、
大学の乱立、ひいてはたくさんの大学をむやみに作りすぎた文科省の責任、
さらにいえば、自民党政権下での教育行政のあり方こそ、問われるべきでしょう。
そういう意味で、今回の政治判断は、
なあなあでやっていた教育行政の魑魅魍魎を退散させる第一歩となってほしいものです。
(おすすめ記事)
【連載:ユダヤ人の発想に学ぶ42】 ~日本の大学に求められていること~
手島 佑郎 (ギルボア研究所所長・ヘブライ学博士)

2012年11月 1日 (木)

2012年10月のアクセス数ベスト10記事一覧

2012年10月のアクセス数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.ウコンは肝臓に悪い?~NHK・ためしてガッテン「肝臓の健康を守れSP」
(2011年6月29日放送)

二位.「学びあい」という美名の下の教育の堕落~
NHKEテレ・ETV特集「輝け二十八の瞳 ~学び合い 支えあう教室~」(2012年2月5日放送)

三位.退職すると訴訟?!社畜から奴隷へ?ブラック企業の恐怖・・・
~NHK・クローズアップ現代「やめさせてくれない~急増する退職トラブル~」
(2012年4月26日放送)

四位.公立学校で習熟度別授業の導入はプラスか、マイナスか?
~読売新聞北海道版・連載「学力危機」第1部・札幌の格差 (10)を読んで

五位.NNNドキュメント’12「マザーズ~「特別養子縁組」母たちの選択」
(2012年3月26日放送)

六位.NHKBSプレミアム・特選 オーケストラ・ライブ
「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会」(2012年10月14日放送)
~マーラー・交響曲第3番

七位.NHK・クローズアップ現代「大人がハマる“数学ブーム”の謎」
(2011年7月27日放送)

八位.算数の問題解決型学習~学力「崩壊」の決め手
九位.2012年10月13日の札幌・脱原発デモとその報道
十位.18歳で選挙権という希望?~
NHK・クローズアップ現代「18歳は大人か!? ~ゆれる成人年齢引き下げ論議~」
(2012年4月11日放送)

ベスト1は相変わらずですね・・・
今回は教育ネタが4件ベスト10入りしていたのはうれしいです。

はや11月・・・北海道ではもう晩秋というよりも冬間近です。
いつ初雪が降るかな?
今月もご愛読よろしくお願いします。

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