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2012年9月 7日 (金)

「札幌の中学生自殺」報道は必要だったのか?~もうやめて、児童生徒の自殺報道!

2012年9月5日夜、
「札幌市白石区で、中学生が飛び降り自殺した。
手帳には、いじめを示唆するメモが残されていた」というニュースをテレビで知りました。
(私はなぜか直感的に、「これはいじめが原因ではないかも?」と思いましたが・・・)
原因は今のところよくわかっていないようです。
それはともかく、私はこの報道に対して憤りを覚えました。
なぜならば・・・

①原因が特定されていないのに、手帳に「いじめられた」と書かれていただけで、
「いじめが原因で自殺」と断定できるのでしょうか?
②十代でも、自殺願望の子はたくさんいます。
こういう報道により、自死を選ぶことで注目を浴びようと、
連鎖自殺が起きる可能性があります。
(滝川いじめ自殺事件とか・・・)

①について言えば、学校・教育委員会の調査では特に「いじめ」がなかった、
とされています。(実際にはどうかはまだわかりませんが・・・)
手記には「死んだらどうなるのだろう?」みたいなことも書かれていたそうです。

ところで、岡真史ぼくは12歳』という本をご存知ですか?
12歳で自死を選んだ少年が書いた詩集です。
(どんな詩か、ということについては、
岡真史『ぼくは12歳』書評という記事にいくつか出ています。)

その中身はともかくとして、私が言いたいのは、
いじめを受けたからとか、親から虐待を受けたからではなく、
岡少年のように、理由らしき理由がないまま自死を選ぶケースだってあるのだから、
安易に、「いじめが原因で自殺」と断定すべきではない、ということです。

また、原因は内的な状況も考えられます。
発達障がいの子を理解するための本の中で、こんな記事がありました。
発達障がいのため特別支援学級に所属している子(A君、とします)が、
通常学級の子と一緒に体育をしていた時に、
通常学級の子(B君、とします)から、
「A、しっかりがんばれよ」と声をかけられたそうです。
すると、A君は特別支援学級の担任の教師に、
「先生、僕はB君からいじめられました」と訴えたそうです。
その先生は事情をB君から聞くと、B君は励ましのつもりで言った言葉であって、
いじめを意図したものでは決してなかった、とのことでした。
A君にとっては「がんばれないボクに『がんばれ』とはいじめだ」と感じたのでしょう。
このように、近年増えている発達障がいの影響、というものも考慮すべきなのです。
ささいなきっかけで、突発的に死を選ぶ、ということもありえるのです。
(宿題がイヤだったから・・・など)
発達障がいでなくとも、子どもだって「うつ」になることはあります。
オトナと同じです。

今年の7月に明らかになった大津市の中学校での事件のような、
悪質な犯罪がらみのものは別ですが、
原因が定かでないものを勝手に「いじめ」と断定して報道する必要はないと考えます。

2011年の原発事故では、マスコミは本来報道すべきものをしないことにより、
多くの人を被曝させてしまいました。
いじめ報道は、必要のない報道によって、
不安を抱えている子供達に自殺の口実を与えてしまいます。
報道によって、多くの人の命や健康が大きく損なわれてはならないのです!
よほどのことがない限り、自殺(特に若者の)を報道することは、もうやめてほしいものです。

いじめ自殺報道の問題点については、以前にも記事を書いています。
よろしければお読みください。
いじめ自殺報道と、報道に価しないような教育ニュース

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