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2012年9月12日 (水)

モーツァルトのピアノ協奏曲第9番「ジュノーム(Jeunehomme)」聴き比べ~内田光子新旧2盤、ペライア、アシュケナージ&バレンボイム(旧盤)

モーツァルトのピアノ協奏曲は、
第20番以降はいずれも傑作ですね。
(ただし、第25番は除きますが・・・)
では、第20番以前の傑作といえば・・・
私なら、第9番と第15番、第17番、第18番を選びます。
この中で一番好きなのは、第9番です。
第15番ならバーンスタイン指揮・ピアノによるウィーン・フィルの名盤がありますし、
第17番、第18番なら、ペライアの名盤があり、
かなり前から好きでした。

バーンスタイン盤(SACD)

一方、第9番は、特に好きになったのが数年前でした。
東京方面へ長旅した後、北海道に戻ってから、
なにげなく内田光子/テイトのモーツァルトピアノ協奏曲全集のCDを順番に聴いていて、
非常に心の琴線に触れたのが、この第9番でした。
音楽の天使が戯れているような・・・(うまく表現できませんが・・・)
それから集中的に何度も聴き、
以来、モーツァルトのピアノ協奏曲の中で最も聴く頻度が多い曲となっています。
今では私にとっては、第20番とかの一般的な人気曲よりも好きな曲です。

今回この記事を書いてみようと思ったのは、
内田光子がクリーブランド管弦楽団を弾き振りした新しいCDが出たからです。
ピアノ協奏曲第9番と第21番のカップリングです。

内田盤(新盤)※国内盤

同※輸入盤

このCDと聴き比べしたのは、我が家にある以下のCDです。
どれも、ピアノ協奏曲全集にある1枚です。

アシュケナージ盤(旧盤)

バレンボイム盤(旧盤)

ペライア盤

内田光子盤(旧盤)

なお、アシュケナージとバレンボイムはピアノ協奏曲第9番を2回録音しています。
(我が家にはありませんが・・・)

(参考)
アシュケナージ(新盤)NHK交響楽団

バレンボイム(新盤)ベルリン・フィル※廃盤?


それぞれの録音時間を書きます。
第1楽章
アシュケナージ盤 
10:36
バレンボイム盤
10:39  
ペライア盤
10:02
内田旧盤
10:19
内田新盤
11:08

第2楽章
アシュケナージ盤
12:29
バレンボイム盤
13:32
ペライア盤
11:31
内田旧盤
11:46
内田新盤
11:47

第3楽章
アシュケナージ盤
10:36
バレンボイム盤
10:32
ペライア盤
9:58
内田旧盤
9:31
内田新盤
10:08

演奏のカデンツァ部が一番印象的なのは、ペライア盤です。
アシュケナージ盤は水準以上の演奏ですが、この中では印象が薄いです。
バレンボイム盤は、いつもの彼らしい、きわめて男性的なモーツァルト像を提示しています。
どれも合格点の演奏といえます。

さて、内田光子の新旧2盤こそが、この曲の名盤を語る上で本命となります。
新盤は、全体的にゆったりとした印象を受けます。
特に第1楽章が顕著です。
内面的な演奏としては、すばらしいのですが、
いまひとつ愉悦感が乏しいように思えます。
まるで、シューベルト晩年のピアノ・ソナタみたいな感じでしょうか・・・
その点、旧盤は愉悦感があり、停滞した感じはみじんもありません。
内田光子ファンならどちらも持っていて損はありませんが、
どちらか1枚というなら、断然旧盤の方をとります。

内田光子の旧盤は国内盤のバラ売りがまだありますよ。

※今回、アーティスト名はすべて敬称略としました。

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