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2012年5月 7日 (月)

NHK・クローズアップ現代「検証 高速ツアーバス事故」(2012年5月7日放送)とおすすめWEB記事「高速バス事故の「事故の責任」は、あなたにも私にもあるかもしれない。ブラック企業を生み出す「ブラック消費者」という問題」

2012年のゴールデンウィークは、
夜間バスの悲惨な事故に始まり、春山登山での遭難、竜巻の猛威・・・という、
なんだかブラックウィークとなってしまいましたね。
天気だけならグレーウィーク(雨が多かったので・・・)でしょうか。

特に衝撃的だったのは、4月29日の高速バスツアー事故でした。
乗客7人が死亡、39人が重軽傷を負いましたね。
単なる乗務員の居眠り事故、にとどまらず、
運行会社の安全管理軽視・法令違反はたたけばたたくほど出てきました。
格安を売り物にしているバスツアー、実は高くつくかもしれませんね・・・
安さの代償に、命までコストカットされたら大変です。

2012年5月7日放送のNHK・クローズアップ現代では、
検証 高速ツアーバス事故」と題して、
事故の背景となっている高速バスツアーの構造的な問題点をあぶりだしていました。

番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
先月29日、金沢市を出発し東京ディズニーランドに向かっていた大型バスが、関越自動車道の道路脇の壁に衝突。乗客7人が死亡、39人が重軽傷を負った。バスの運転手は「居眠りをしていた」と語り、道路にはブレーキをかけた跡がなかった。料金の安さや手軽さから急成長した高速ツアーバス。平成17年におよそ23万人だった利用者は5年間で600万人にまで増加した。その一方で、価格競争は激化。国は、安全面にしわ寄せが起きないように、様々な対策をとってきた中での事故だった。なぜ事故を防ぐことはできなかったのか。なぜ何より大切にされるはずの乗客の命を守れなかったのか。高速ツアーバス事故の「構造的」な原因を探る。
(引用終)

価格競争の激化が、
法律で禁止されている日雇いバス運転手という「コストカット」へ向かい、
人件費を削るため深夜に運転手一人で長距離を運転する、という、
いつ事故が起きてもおかしくない状況を作り出しています。
法律もかなり不備があります(犠牲者が出てから動きだす、といういつものパターン・・・)。
番組の中では、日雇いバス運転手が、
自分の親族には絶対に夜間バスに乗るな、と言っている、というのが印象に残りました。

番組の中でも出ていましたが、
高速ツアーバス利用者が平成17年には23万人だったのが、
現在では600万人まで増えています。
番組スタッフのブログ記事から引用します。
(引用)
乗客7人が亡くなった今回の事故。
バスの運転手が「居眠りをしていた」と語り、
道路にはブレーキをかけた跡がなかったことが当初から大きな注目を集めました。
今回の番組でも、
まずは、事故の背景、
激化する高速バスの戦いの中で、安全管理がおろそかになっていたのでは?
という点に迫ります。

難しいのは
今回のような、「高速ツアーバス」と呼ばれる形式の、
比較的自由に価格を設定できる高速バスが、
利用者から一定の支持を集めていた点です。
「平成17年におよそ23万人だった利用者は5年間で600万人にまで増加。
「安全とコスト」を強く意識すれば、
「安い分だけ危険だ」とも言うことができますが、
ほとんどの場合は、普通に目的地に行くことができるので、
「安全とコスト」に注意を向けることがなかなかできないと思います。

(引用終)

この問題について、先日、なるほど!と思わされる記事を読みました。
高速バス事故の「事故の責任」は、あなたにも私にもあるかもしれない。
ブラック企業を生み出す「ブラック消費者」という問題

この記事の要旨といえる箇所を引用します。
(引用)
 従業員に過重労働を強いるという「ブラック企業」を生み出しているのは、それにも増しておそろしい「ブラック消費者」とはいえないでしょうか。より安くよりよいサービスを求めるのは賢い消費者の条件であります。しかし、それが度を超えてブラック消費者になってしまってないでしょうか。

 お客様は神様なのでしょうが、そのような客としての傲慢がその会社の従業員やアルバイトにしわ寄せを生んではいないでしょうか。タクシーの運転手のささいな口の利き方で腹を立てたりしていませんか。本来はサービスの受け手と出し手は平等なはずです。お客様に感謝をするのは商売人としては当たり前ですが、消費者としてもサービスの担い手にも感謝をするのが当然ではないかと思っています。

 よりよくてより安いサービスを。しかし、それが行き過ぎてしまい、過当な価格競争をするのはサービスの提供者だけでなく受け手の行動にも原因があります。多少価格が高くてもより安全性の高いものがウケるということになれば、サービスの提供者も安全性を高くし少しコストをかけて、その中で価格競争をしていくでしょう。
(中略)
 ある意味では、今回の事故を引き起こした原因を知らず知らずにうちに私たち全員で作り出しているかもしれない。

 この負の連鎖を断ち切るのはどうしたらよいのでしょうか。政府が悪い、政治が悪い、官僚が悪い、大企業が悪い、と言っても天に唾する様なもので、すべて私たちに帰ってきます。ならば、まず自分たちでできることから始めたらどうでしょうか。

 より良いサービスにお金を払う、「適切に支払う」ということは私たちが今日から行動できることです。「安く」でも「高く」でもなく「適切に」です。ほんの少しのトレンドの変化が世の中を変えます。少なくとも今回の高速道路の事故を少しでも「自分事」と受け止めて、少しずつ行動を変えることが、このような悲惨な事故を減らす、遠回りなようで、一番確実な方法です。

 ブラック消費者にならずに賢明な消費者になろうとすれば、それが日本経済を発展させることができるでしょう。ひとりひとりが日本経済を支えているのですから。
(引用終)

番組でも、ゲストの関西大学教授・安部 誠治さんが、
「適切に支払う」ことについて言及していました。
あまりに安すぎる買い物は、あとで高くつくのかもしれませんね・・・
あと、法律での規制も望みたいものですね。

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