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2012年5月の13件の記事

2012年5月30日 (水)

パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団によるロックなベートーヴェン・交響曲第7番~NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「ボン・ベートーベン音楽祭2009 パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団演奏会」(2012年5月28日放送)

パーヴォ・ヤルヴィは現在注目すべき中堅指揮者の一人ですね。
間違いなく、21世紀の巨匠となるべき存在です。

2012年5月28日(5月27日深夜)放送の、
NHKBSプレミアム「プレミアムシアター」では、
4時間超番組の後半1時間弱で、
ボン・ベートーベン音楽祭2009 パーヴォ・ヤルヴィ指揮  
ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団演奏会
」を放送していました。
ベートーヴェンの交響曲全曲演奏のうち、第6番「田園」と第7番の放送でした。

大変録音状態がよく、たとえば「田園」の第4楽章「雷雨、嵐」のティンパニや
金管の咆哮などは驚愕するようなダイナミックレンジがありました。
また、演奏のみならず、頻繁に変わるカメラワークが魅力の映像作品となっていました。
特に第7番における演奏者たちの躍動感は秀逸でした!

どちらもすばらしい演奏でしたが、
「田園」と第7番では、第7番の方が名演といえます。
21世紀のスタンダードになるような、躍動感ある演奏でした。
スポーツカーでドイツのアウトバーンを快走!みたいな感じなのでしょうか?
(車はアウディ?)
ティンパニとトランペットが古楽器スタイルでした。
しかし演奏は古くさいどころか、「ロックなベートーヴェン」像(?)を造形していました。
指揮者、オケともにノリにのった爽快・豪快な演奏でした。
(惜しいのは、第2楽章アレグレットに深みがないことぐらいでしょうか?)

第7番はカルロス・クライバーの名演もありますが、
しばらくはパーヴォ・ヤルヴィの演奏で堪能することになるかも?

(参考)
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92 (Beethoven : Symphonie No.7 / Carlos Kleiber, Bayerisches Staatsorchester) [SACD Hybrid] [輸入盤] [Hybrid SACD, Import, From UK]

今回放送された演奏は、DVD化されて発売済みです。
ベートーヴェン:交響曲全集~2009年ボン・ベートーヴェン音楽祭ライヴ [DVD]

輸入盤※第5番~第8番まで

パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団による、
「田園」と第7番のCDです。

ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」&第2番 [Hybrid SACD]

ベートーヴェン:交響曲第4番&第7番 [Hybrid SACD]

パーヴォ・ヤルヴィはフランクフルト放送交響楽団を率いて、
2012年5月31日に来札し、Kitaraで演奏します。
公演情報
チケットは高いので今回は諦めましたが、いつかナマで聴いてみたいなぁ~

2012年5月29日 (火)

「N響アワー」的要素を少し取り戻した「ららら♪クラシック」~「N響スペシャル 鬼才ノリントンの音楽」(2012年5月27日放送)

N響アワー」亡き後、
結局なんだかんだ言って「ららら♪クラシック」を録画して観ています。
司会者2人のトークの部分はほとんど飛ばして、
演奏部分のみを取り出して視聴しています。

2012年5月27日放送回の「N響スペシャル 鬼才ノリントンの音楽」では、
2012年4月14日東京・NHKホールでの、
ノリントン指揮N響によるベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」を、
第2楽章を除いて放送していました。
ノリントン指揮N響によるベートーヴェンの交響曲演奏は、
昨年の第1番・第2番が大変な名演だと思いましたので、期待しました。

NHK番組表から引用)
今月のN響スペシャルは、4月の定期公演に登場した指揮者、ロジャー・ノリントンによるベートーベン「英雄」に焦点を当てる。ノリントンはベートーベン時代の演奏スタイルにこだわる独自の音作りで知られる。N響はノリントンが要求するサウンドに応えるべく、特別のティンパニーを用意してリハーサルに臨んだ。スタジオにN響ティンパニー奏者・久保昌一を招き、ノリントンの音楽作りの舞台裏や、演奏に懸ける思いについて伺う
(引用終)

興味深かったのは、N響ティンパニ奏者の久保昌一さんによる、
この演奏会での特別なティンパニ演奏についてのトークでした。
普段使っているフェルトがついているマレットではなく、
木のマレットと、通常より小さいティンパニを使う苦労などについて語っていました。

上記の演奏会(もちろん全曲)は、
2012年6月の「特選オーケストラライブ」で放映されますから、
演奏の評については改めて書く予定です。
番組では、単に番組宣伝・長い予告編に終わるのではなく、
ティンパニ奏者にスポットを当てた別録画を見せていました。
これはいい試みだと思いました。

なお、6月は3週にわたって、2012年4月のノリントン&N響の演奏会が放送されますよ。
楽しみにしています。
以前、ノリントン&N響について記事を2つ書いています。
ノリントンの指揮でリフレッシュされたベートーヴェンの交響曲第1番~
N響アワー「鬼才ノリントンの魅力 ~ 最近の演奏会から ~」(2011年5月8日放送)

ベートーヴェン演奏のデジタルとアナログ~
NHKBSプレミアム・特選オーケストラ・ライブ
N響コンサート -第1699回定期公演-(ロジャー・ノリントン指揮)(2011年6月19日放送)

正直言って、司会者2人のトークには未だにさほど魅力を感じません。
むしろ、音楽のウラ側やスコアについてなどの知識を、
わかりやすく効果的な形で多く提供し、
音楽の演奏時間も長くしてくれるなら、
ららら♪クラシック」も観る価値が出てくるのでは、と考えています。
N響アワー」的要素(や「名曲探偵アマデウス」的要素)を
もっと取り入れてほしい、かな~

2012年5月26日 (土)

NHK・情報LIVE ただイマ!「うちの子供も満点ゲット! 教育現場の新たな挑戦」(2012年5月25日放送)

最近、書店で、
6時間でできる!2ケタ×2ケタの暗算―岩波メソッドゴースト暗算
という本が平積みになっているのをよく見かけます。
2ケタ×2ケタが一瞬で解ける、という触れ込みは確かに魅力的ですね。

6時間でできる!2ケタ×2ケタの暗算―岩波メソッドゴースト暗算


2012年5月25日のNHK
情報LIVE ただイマ!うちの子供も満点ゲット! 教育現場の新たな挑戦」で、
このやり方が紹介されていました。
番組HP
2ケタ×2ケタの計算をあっという間に答える子供達の姿はオドロキでした。
なお、小学館での特集サイトもごらんください。
特集ページ

Amazonでの上記のレビューはアンチ派の心無いコメントが多いので辟易します。
やっかみが多いようですね。
曰く、「インド式と同じだ」とか、「筆算の方がましだ」とか・・・
(珠算で暗算ができる人なら、わざわざ買う必要がないだろうし、
筆算で問題を書いて解くよりは遥かに早いのは確かでしょう。
まさに、「コロンブスの卵」のようなものなのでしょうね・・・
この解き方が学校現場で教えられる筆算にとって変わるものではなく、
あくまで解法の一つとして考えれば、そのような罵詈雑言にはならないはずです。)

番組では、これに引き続いて、
NPO「ティーチフォージャパン」の活動についても紹介していました。
私としては、こちらの方が興味深かったです。
番組HPから、このNPOの活動内容やモデルについて引用します。
(引用)
NPO「ティーチフォージャパン」の活動

「寺子屋教室」と呼ばれる学習サポートプログラム

ボランティアの大学生が先生となり経済的・社会的に困難を抱えた子どもや、震災により学習環境が十分でない小学生から高校生を対象に無料の学習教室を開いています。
※この教室は地元自治体の教育委員会や各種ボランティア団体と連携し運営しているため、そうした組織を経由しなければ通うことが出来ません。

教師派遣プログラム

厳しい基準で採用、250時間以上の研修をNPOで行った上で、教員免許を持つ新卒学生や若手社会人を、教育課題を抱える小中学校に2年程度、教師として派遣するプログラム。
来年度から本格的にスタートする予定で30名から40名程度の教師を派遣する計画です。

NPO「ティーチフォーアメリカ」について

モデルとなったNPO「ティーチフォーアメリカ」は1990年にプリンストン大学の女子学生が設立。新卒学生を2年間、教育困難校に派遣し、これまでのべ3万人以上が参加し、生徒の学力向上に大きな成果を上げています。また、派遣教師として教育現場で様々な課題に向き合う中で「リーダーシップ」や「課題解決能力」などの社会でも通用する高い能力を身につけていくため、派遣教師の経験は一流企業へのキャリアパスとなっています。また派遣教師が終了した後、結果的には参加者の6割が教育関連の分野で働く道を選択、大勢の優秀な人材を教育界へ送る 貢献を果たしています。

活動に参加したい!などの問い合わせは…

NPO「Teach For Japan」(本部:東京千代田区有楽町 交通会館内)
団体ホームページ: http://teachforjapan.org/
問い合わせ用ページ:http://teachforjapan.org/contact/

(引用終)

結果ではなく過程をほめ、やる気を引き出す」といったところは教育現場のみならず、
一般の職場でも使えそうですね。またまた番組HPから引用します。
(引用)
「おだてるのではない」ほめ方、そこが大事!

では、的確な褒め方とは?ティーチフォージャパンの実践する褒め方

単に「結果を褒めるのではなく、努力の過程・プロセスを褒める」ことが重要!子どもは地道な努力を褒められることで小さな成功体験を積み重ね、次へ挑戦する意欲が沸いてくるといいます。 とにかく、子どもの日々の変化をじっくりと見てあげて、子どもの言うことに耳を傾けてあげる。これが褒めるポイントを見つけるコツです。
(引用終)

このような取り組みが、公立学校にどんどん普及し、
児童・生徒の学力向上と、若者のリーダーシップ能力育成に役立てばいいですね。
⇒(公式HP)NPO「Teach For Japan」

2012年5月20日 (日)

書評:片山ユキヲ作『花もて語れ』1~4巻 ~ 朗読の魅力の伝道師

最近、書店のコミックコーナーで、
花もて語れ』というマンガを見つけました。
「朗読コミック」というふれこみでした。
1巻には、「声には色や、匂いや、重さがある。そして力がある。
というキャッチフレーズと、「声優の坂本真綾さん大推薦の朗読コミック!!」
という帯がかかっていました。
(帯の裏面には、もう少し詳しいコメントが書いてありました。)
なんとなく、「面白そうかも?」と思い、買って読みました。

1巻の第0話では、主人公の佐倉ハナが小学校1年生の頃、
朗読と出会うきっかけの話として、
学芸会でグリム童話の『ブレーメンの音楽隊』のナレーション役で
大成功を収めたエピソードが描かれていました。
第1話以降は、主人公が社会人となってからの話です。

本題は第2話から始まる『やまなし』(宮澤賢治の童話)の朗読から。
やまなし』といえば、小学校6年の国語の教科書に掲載されている作品ですね。
誰もが知っている(はずの)作品です。
当然、私も読んだことがありますし、小学校では、音読もしたはずです。
しかし、この作品が描く、『やまなし』の朗読は、
あえて哲学用語を使って思わず”Que sais-je ?”(クセジュ⇒我何を知るか?)
と叫びたくなるような内容でした!

たとえば、『やまなし』冒頭部のこのセリフ・・・
「クラムボンはわらったよ。」
「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」
「クラムボンは跳ねてわらったよ。」
「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」

黙読すると、「クラムボン」が何であるかとか、たいして気にせず、
先に読み進めてしまいますね。
何の感動も疑問もなく、新幹線のように通過してしまいそうな文章です。

しかし、『花もて語れ』では、ここを鮮やかに読み解きます。
(詳しくは、ぜひ作品そのものを読んでいただきたいので、あえて詳述しません。)
分析の根拠にも驚きました!
結局、1巻に続いて残る2~4巻も一気に買って読むことに・・・

1~4巻では、他に『花咲き山』(斎藤隆介作)、
トロッコ』(芥川龍之介作)といった、
小中学校の国語や道徳で取り上げられる作品の朗読が展開されます。
みなさんの多くが一度は読んだ(黙読、朗読)はずの作品ですね。
ホントに朗読はここまで表現・分析ができるの?と思わされるほど、
驚嘆すべき読み解きがありました!

2巻で、引きこもり中の社長令嬢・満里子のセリフに、
この朗読の感想は、とてもじゃないけど今は言えないわ・・・・・・」(P.73)
というのがありますが、
まさに、この作品を読んだ感想そのものだと思いました。
地下鉄の中で3巻を読んだときには、しばらく目を閉じて、
じっと涙がこぼれないようにガマンしたほどでした・・・
久しぶりに、すばらしい感動を与える作品にめぐり合うことができました!!!

朗読って、誰でもできそうですが、こんなに奥深いとは・・・
朗読という芸術に開眼させられました。
朗読の魅力を伝える伝道師というべき作品です。
国語を教える先生なら特にご一読をおすすめします。

この作品、マンガをアニメやドラマにすることは可能でしょうが、
作品が求める朗読を実演できる声優・俳優は果たしているのでしょうか?
そんなことまで考えてしまいました・・・


花もて語れ 1


花もて語れ 2


花もて語れ 3


花もて語れ 4

この作品は朗読協力・朗読原案として、東百道(ひがしももじ)さんが、
共著者扱いとなっています。
感動を作る・日本朗読館」というブログを書かれています。
著書の『朗読の理論―感動をつくる朗読をめざして 』は近々読んでみたいと考えています。


朗読の理論―感動をつくる朗読をめざして

2012年5月19日 (土)

D・フィッシャー=ディースカウ氏、死去~20世紀最高のバリトン歌手

2012年5月19日の朝刊を読むと、
ドイツのバリトン歌手のD・フィッシャーディースカウ氏死去
という小さな記事が載っていました。
ご逝去を悼み,謹んで哀悼の意を表します。

最も好きな声楽家を挙げてください(現役であるかどうかを問わず)、と質問されたら、
私なら迷わず、フィッシャー=ディースカウの名を挙げます。
そのビロードのような美声と超人的なレパートリーのすごさを否定できる人はいないでしょう。

彼が歌うシューベルトの歌曲集CDを何度も聴いて、
彼のマネをして歌いたくなり、ドイツ語(の読み)を覚えたものでした。
(易々と歌っているように聴こえるので、ついマネしたくなります。
本当はものすごい芸当なのに・・・)
シューベルトの三大歌曲集(「美しき水車小屋の娘」、「冬の旅」、「白鳥の歌」)は、
最近でこそテノールのイアン・ボストリッジの歌唱という新たな解釈を見いだしたものの、
やはりフィッシャー=ディースカウの声が基準となるものです。

フィッシャー=ディースカウの録音は膨大です。
私はそのわずかを知っているに過ぎません。
その中から、思い出に残る名演奏CDを3枚挙げます。

シューベルト:歌曲集「冬の旅」

フィッシャー=ディースカウは公式録音だけで、
7回も「冬の旅」を録音しています。
このCDはその中で最もベストといえます(他の録音も甲乙つけがたい名演ですが・・・)。

マーラー:さすらう若人の歌

若き日のフィッシャー=ディースカウが、
巨匠フルトヴェングラーの指揮のもと、まるで彼のためにこの曲が書かれたかのように、
曲そのものと一体となった鮮烈な歌唱を聞かせてくれます。
モノラル録音ですが、そんなことを忘れさせてくれるようなすごい録音です。

バッハ:マタイ受難曲 ハイライツ
(カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団1958年録音)

私にとって、フィッシャー=ディースカウの代表的録音といえば、
この1枚です。
第2部 第75曲:アリア「わが心よ、おのれを潔めよ」のバスアリア。
これだけでも、このCDを聴く価値があるといえます。
何十回聴いたことか・・・
「マタイ」全体の中で最も好きなアリアです。
「マタイ」は十種類以上の盤を聴いていますが、
このアリアでフィッシャー=ディースカウ以上の歌唱は聴いたことがありません。

おまけとして、ユーモラスな歌唱としては、
バッハの「コーヒー・カンタータ」の録音や、
オルフの「カルミナ・ブラーナ」(ヨッフム指揮)を挙げておきます。
特に「カルミナ・ブラーナ」での歌唱はスゴイ!
謹厳な父親が泥酔して失態を晒しているかのような・・・

オルフ:カルミナ・ブラーナ


フィッシャー=ディースカウの著書も紹介します。

自伝 フィッシャー=ディースカウ―追憶 (国際フランツ・シューベルト協会刊行シリーズ)

未読ですが、大著ですね・・・機会があれば読んでみたいです。

ワーグナーとニーチェ (ちくま学芸文庫)

こちらは読んだことがあるような記憶が・・・
フィッシャー=ディースカウは「ニーチェ歌曲集」なるCDも確か出しています。)

2012年5月16日 (水)

NHKBS1・BS世界のドキュメンタリー「インサイド フクシマ」(原題:Inside Japan's Nuclear Meltdown)(2012年5月15日放送)~福島原発事故を適切にまとめた教科書的番組

どうして日本では、このような番組を作れないのでしょうか?・・・
観終わった後、思わずそうつぶやきたくなります。

アメリカのPBSで今年放送された、
東日本大震災発生直後から10日間の福島原発事故を追ったドキュメンタリー番組、
インサイド フクシマ」(原題:Inside Japan's Nuclear Meltdown)が、
2012年5月14日深夜(5月15日午前)にNHKBS1で放送されていましたので、
録画して観ました。
福島原発事故を記録してコンパクトにまとめた、
教科書的な放送といえます。

菅元首相への直接インタビューや、原発作業員、
原発に放水作業を行った自衛隊員、消防職員、
原発周辺住民、アメリカの原子力関係者へのインタビューが、
適切に構成されて、わかりやすいものとなっていました。
現場での作業の生々しい様子や、ベントが遅れた理由、
枝野官房長官(当時)の欺瞞報道、
東電の動揺などがコンパクトにまとめられていました。
原発問題に関心のある人なら必見の映像資料といえます。
広く日本国民に観てもらいたい、観る価値のある番組でした。

既に動画(ただし英語版)は無料公開されています。
英語版の番組を観た人が3月に記事を書いています。
番組の詳しい内容も書かれていますので、ぜひご一読を!
福島第一原発事故直後の緊迫の10日間の真実を追った、
迫真のドキュメンタリーを観て

(※英語版の動画も観ることができます。)

日本ではどうしても扇情的な内容に陥るか、
感傷的な内容になってしまい、事実を客観視できない場合が多いです。
一方、このドキュメンタリー番組は外国で作られたので、
事実を客観視して伝えることができているのはさすがでした。
(SPEEDIを活用しなかったり、
放射能汚染物質拡散状況はドイツやノルウェーのものに頼ったり・・・)

メディアの役割は、政治家や東電を断罪することではなく、
まず事実を伝えることです。
日本のメディアがその基本的なことさえきちんとできていないのは、
非常に残念な限りですね・・・

番組ではどちらかというと菅元首相に同情的でしたが、
情報隠蔽による住民の被曝その他諸々の「罪」は逃れられません。
どんなに客観的に見ようとも・・・

福島原発事故についてまとめた本を集めてみました。

福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書


検証 福島原発事故・記者会見――東電・政府は何を隠したのか


FUKUSHIMAレポート~原発事故の本質~


メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故


レベル7 福島原発事故、隠された真実

2012年5月14日 (月)

NHKEテレ・グレーテルのかまど「壇一雄の杏仁豆腐」(2012年5月14日再放送)

今年の4月以降、NHKEテレで欠かさず録画して観ている番組の一つが、
グレーテルのかまど」です。
たまたまテキトーにチャンネルを合わせたら、
スヌーピーのチョコチップクッキー」という放送をやっていました。
(先日5月5日にも再放送されていました。)
作り方ばかりではなく、教養ある内容が魅力でした。
イケメン君(十五代目ヘンゼル瀬戸康史さん)が、
かまど(声:キムラ緑子さん)と楽しくおしゃべりしながら、
ステキなスイーツを仕上げていくところも、女子には魅力でしょうね~
男子としても、「ちょっと作ってみたいな~」と思わせてしまいます。

今まで観た回ではその他に、
アメリのクリームブリュレ」、「ムーミンママのパンケーキ」、
ゴッドファーザーのカンノーリ」がとても興味深かったです。
(番組HPで放送のダイジェストとレシピが掲載されています。)

さて、5月14日再放送の回は、「壇一雄の杏仁豆腐」でした。
小説『火宅の人』などで知られる作家・壇一雄の料理本『壇流クッキング』の中にある、
「杏仁豆腐」にスポットをあて、杏仁豆腐から家族との絆を語っていました。
壇一雄の「家族」とは、「ただし妻は除く」だったようですね・・・)

壇流クッキング

壇流クッキング』は、何年か前に、どこかの雑誌で記事があったので、
興味を持ち、買って読みました。
この本は料理の楽しさや醍醐味がわかる反面、
分量とかが全然載っていないのが「壇流」なのでしょうね・・・

今回の放送、私は杏仁豆腐大好きなので、結構興味深かったです。
(中華料理店に行ったら、たいてい注文します。)
ただ、今回の放送で紹介されたレシピ、かなり面倒そうですね・・・
買って食べた方が早いかな~
番組HPではレシピを紹介していますので、
興味のある方は、ぜひ他のレシピもあわせて作ってみては?

余談ですが、先月、ついに我が家初めてのオーブンを購入しました!
デロンギのオーブンです。
かなりアナログな作りですが、これから活用していこうと考えています。

デロンギ コンベクションオーブン EO1258J

2012年5月12日 (土)

荻上直子監督の映画「バーバー吉野」と映画「めがね」

BS日テレで、2012年のGW中に、
荻上直子監督の映画が2本放映されていました。
1本目は4月29日の映画「バーバー吉野」。監督のデビュー作です。
2本目は5月5日の映画「めがね」です。
どちらも、もたいまさこさんが出演して、独特の存在感を醸し出しています。
(両方とも、録画して観ました。)

バーバー吉野 スペシャル・エディション [DVD]

めがね(3枚組) [DVD]

めがね[Blu-ray]

バーバー吉野」はコメディ映画としてなかなか面白かったです。
少年たちが村の「伝統」に反して、少しずつオトナの階段を歩む様子と、
村のヘンな伝統、ゆるやかな日常が描かれています。

めがね」は、荻上直子監督の代表作「かもめ食堂」に劣らない作品といえます。

かもめ食堂 [DVD]

かもめ食堂[Blu-ray]

前作「かもめ食堂」から、
小林聡美さん、もたいまさこさんという主要キャストを引き継いでいます。
舞台は南の島(鹿児島県与論島)。
あらすじは無いに等しいような感じでした。
登場人物の背景や、島に来る前は何をやっていたのかは、一切語られません。
思い切り「たそがれる」のがこの島のよさ。

セリフが少なく、島の美しい青い海や夕焼けの景色と、
食べるシーンが多いのが特徴です。

私はこの映画を観て、
日本人の休暇の過ごし方と、
西洋人のヴァカンスが実は対比されているのでは、と思いました。
日本人の休暇は、いろいろな観光名所を観てまわることが多いですね。
一方、ヨーロッパでは、ヴァカンスといえば、風光明媚なところへ行って、
一日中日光浴をする、といった過ごし方が多いですね。
ちょうど、「めがね」のキーワード「たそがれる」を
実践しているようなものです。
(ちょっと意味合いが違うかもしれませんが・・・)
あるいは、「To DO」(する)から「To BE」(ある・存在する)への価値観の転換が、
象徴的に語られているのでしょうか?
観る人によってかなり違う印象を受ける作品かもしれません。

私は気に入りましたが、妻はさすがにこのノンビリすぎる時間の流れに、
少し退屈を覚えたようでした・・・
かもめ食堂」が楽しい、と思えた人なら大丈夫だと思います。

ところで、映画の最後のシーンですが・・・
もたいまさこさん演じる謎の女性、サクラが、
島に戻ってくる場面。
サクラは夏から冬にかけて、どこへ行っていたのでしょうか?
これは私流の勝手な解釈・想像ですが、
実はフィンランドの「かもめ食堂」に行っていたのでは?
(そんなワケないか・・・)

2012年5月10日 (木)

千住真理子のCD「G線上のアリア」~名曲!「スノーダイヤモンド」と「風林火山~大河流々~」

先日、千住真理子さんのエッセイ集
聞いて、ヴァイオリンの詩 』(文春文庫)を読んでから、
千住真理子さんのCDを1枚買いました。
2007年に発売された「G線上のアリア」です。

聞いて、ヴァイオリンの詩

G線上のアリア

購入理由はただ一つ。
NHKアニメ『雪の女王』の主題曲「スノーダイヤモンド」が収録されているからでした。
作品自体も好きでしたが、
それ以上に、ヴァイオリンで奏でられる「スノーダイモンド」の美しい調べが魅力的でした。
千住真理子さんの兄、千住明さんの作曲です。
アニメのOP曲は、千住真理子さんのソロと壮麗なオーケストラ伴奏での演奏でした。

雪の女王 Vol.1 [DVD]

※DVDは全7巻です。

前述の『聞いて、ヴァイオリンの詩 』の巻末に、
千住真理子さんのディスコグラフィー(ただし、東芝EMIに移籍以降のもののみ・・・)が
掲載されており、そこで、「スノーダイヤモンド」が
このCDに収録されていることを知りました。
既にアニメのサントラ盤は廃盤ですので、
貴重な存在です。

(参考)NHKアニメ劇場「雪の女王」<オリジナルサウンドトラック>

今回購入したCDでは、ヴァイオリンとピアノの二重奏でした。
オーケストラ伴奏の壮麗さはありませんが、
十分に曲の美しさを堪能できます。
アニメの主題曲という位置を飛び越えて、
もっと多くの人に聴かれてほしい曲だと思います。
ヴァイオリンのアンコール・ピースの1曲にぜひ早く仲間入りしてほしいものです。

このCDでもう1曲気に入ったのは、
千住明さん作曲による、
NHKの大河ドラマ「風林火山」で使われた、
風林火山~大河流々~」です。
このCDで唯一のオーケストラ伴奏です。
雄大なスケール感と哀切なヴァイオリンの音色が魅力的です。
(この録音、おそらくオリジナルサントラ「風林火山」完結版と同一音源なのでしょうね・・・)

NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック「風林火山」完結編 [Soundtrack]

その他、どの曲も聴きやすく、気に入りました。
上記2曲だけでも購入の価値があると感じています。

以前、アニメ「雪の女王」と千住真理子さんの演奏について、
それぞれ記事を書いていますので、よろしければお読みください。
雪の女王」⇒
NHKBSプレミアム・雪の女王 The Snow Queen(再放送)
~よい作品なのになぜ深夜放送?誰のための放送?

千住真理子さんの演奏⇒
NHKBSプレミアム「名曲探偵アマデウス」・フランク「ヴァイオリン・ソナタ」
※番組での曲の演奏者が千住真理子さん。

(追記)
スノーダイヤモンド」のオーケストラ伴奏版で、
現役盤を見つけました。
2010年に出された千住兄妹によるベスト盤です。
NHK朝ドラ「ほんまもん」の主題曲「君を信じて」も収録されています。
こちらも千住真理子さんが奏でる名曲ですね・・・

Senju Plays Senju KIZUNA

君を信じて(動画)

2012年5月 7日 (月)

NHK・クローズアップ現代「検証 高速ツアーバス事故」(2012年5月7日放送)とおすすめWEB記事「高速バス事故の「事故の責任」は、あなたにも私にもあるかもしれない。ブラック企業を生み出す「ブラック消費者」という問題」

2012年のゴールデンウィークは、
夜間バスの悲惨な事故に始まり、春山登山での遭難、竜巻の猛威・・・という、
なんだかブラックウィークとなってしまいましたね。
天気だけならグレーウィーク(雨が多かったので・・・)でしょうか。

特に衝撃的だったのは、4月29日の高速バスツアー事故でした。
乗客7人が死亡、39人が重軽傷を負いましたね。
単なる乗務員の居眠り事故、にとどまらず、
運行会社の安全管理軽視・法令違反はたたけばたたくほど出てきました。
格安を売り物にしているバスツアー、実は高くつくかもしれませんね・・・
安さの代償に、命までコストカットされたら大変です。

2012年5月7日放送のNHK・クローズアップ現代では、
検証 高速ツアーバス事故」と題して、
事故の背景となっている高速バスツアーの構造的な問題点をあぶりだしていました。

番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
先月29日、金沢市を出発し東京ディズニーランドに向かっていた大型バスが、関越自動車道の道路脇の壁に衝突。乗客7人が死亡、39人が重軽傷を負った。バスの運転手は「居眠りをしていた」と語り、道路にはブレーキをかけた跡がなかった。料金の安さや手軽さから急成長した高速ツアーバス。平成17年におよそ23万人だった利用者は5年間で600万人にまで増加した。その一方で、価格競争は激化。国は、安全面にしわ寄せが起きないように、様々な対策をとってきた中での事故だった。なぜ事故を防ぐことはできなかったのか。なぜ何より大切にされるはずの乗客の命を守れなかったのか。高速ツアーバス事故の「構造的」な原因を探る。
(引用終)

価格競争の激化が、
法律で禁止されている日雇いバス運転手という「コストカット」へ向かい、
人件費を削るため深夜に運転手一人で長距離を運転する、という、
いつ事故が起きてもおかしくない状況を作り出しています。
法律もかなり不備があります(犠牲者が出てから動きだす、といういつものパターン・・・)。
番組の中では、日雇いバス運転手が、
自分の親族には絶対に夜間バスに乗るな、と言っている、というのが印象に残りました。

番組の中でも出ていましたが、
高速ツアーバス利用者が平成17年には23万人だったのが、
現在では600万人まで増えています。
番組スタッフのブログ記事から引用します。
(引用)
乗客7人が亡くなった今回の事故。
バスの運転手が「居眠りをしていた」と語り、
道路にはブレーキをかけた跡がなかったことが当初から大きな注目を集めました。
今回の番組でも、
まずは、事故の背景、
激化する高速バスの戦いの中で、安全管理がおろそかになっていたのでは?
という点に迫ります。

難しいのは
今回のような、「高速ツアーバス」と呼ばれる形式の、
比較的自由に価格を設定できる高速バスが、
利用者から一定の支持を集めていた点です。
「平成17年におよそ23万人だった利用者は5年間で600万人にまで増加。
「安全とコスト」を強く意識すれば、
「安い分だけ危険だ」とも言うことができますが、
ほとんどの場合は、普通に目的地に行くことができるので、
「安全とコスト」に注意を向けることがなかなかできないと思います。

(引用終)

この問題について、先日、なるほど!と思わされる記事を読みました。
高速バス事故の「事故の責任」は、あなたにも私にもあるかもしれない。
ブラック企業を生み出す「ブラック消費者」という問題

この記事の要旨といえる箇所を引用します。
(引用)
 従業員に過重労働を強いるという「ブラック企業」を生み出しているのは、それにも増しておそろしい「ブラック消費者」とはいえないでしょうか。より安くよりよいサービスを求めるのは賢い消費者の条件であります。しかし、それが度を超えてブラック消費者になってしまってないでしょうか。

 お客様は神様なのでしょうが、そのような客としての傲慢がその会社の従業員やアルバイトにしわ寄せを生んではいないでしょうか。タクシーの運転手のささいな口の利き方で腹を立てたりしていませんか。本来はサービスの受け手と出し手は平等なはずです。お客様に感謝をするのは商売人としては当たり前ですが、消費者としてもサービスの担い手にも感謝をするのが当然ではないかと思っています。

 よりよくてより安いサービスを。しかし、それが行き過ぎてしまい、過当な価格競争をするのはサービスの提供者だけでなく受け手の行動にも原因があります。多少価格が高くてもより安全性の高いものがウケるということになれば、サービスの提供者も安全性を高くし少しコストをかけて、その中で価格競争をしていくでしょう。
(中略)
 ある意味では、今回の事故を引き起こした原因を知らず知らずにうちに私たち全員で作り出しているかもしれない。

 この負の連鎖を断ち切るのはどうしたらよいのでしょうか。政府が悪い、政治が悪い、官僚が悪い、大企業が悪い、と言っても天に唾する様なもので、すべて私たちに帰ってきます。ならば、まず自分たちでできることから始めたらどうでしょうか。

 より良いサービスにお金を払う、「適切に支払う」ということは私たちが今日から行動できることです。「安く」でも「高く」でもなく「適切に」です。ほんの少しのトレンドの変化が世の中を変えます。少なくとも今回の高速道路の事故を少しでも「自分事」と受け止めて、少しずつ行動を変えることが、このような悲惨な事故を減らす、遠回りなようで、一番確実な方法です。

 ブラック消費者にならずに賢明な消費者になろうとすれば、それが日本経済を発展させることができるでしょう。ひとりひとりが日本経済を支えているのですから。
(引用終)

番組でも、ゲストの関西大学教授・安部 誠治さんが、
「適切に支払う」ことについて言及していました。
あまりに安すぎる買い物は、あとで高くつくのかもしれませんね・・・
あと、法律での規制も望みたいものですね。

2012年5月 5日 (土)

プーランクのヴァイオリン・ソナタという準・名曲の発見と期待できそうな若手ピアニスト・萩原麻未~NHKBSプレミアム・クラシック倶楽部「フランスの情景~小林美恵、萩原麻未と仲間たち~」(2012年5月4日放送)

月曜日から金曜日までの毎朝6時から放送されている、
NHKBSプレミアムの「クラシック倶楽部」。
最近では毎日録画しておいて、取捨選択しています。
2012年5月4日放送は、
フランスの情景~小林美恵、萩原麻未と仲間たち~」と題して、
2012年3月29日に東京・ヤマハホールで収録された、
小林美恵さん(ヴァイオリン)、萩原麻未さん(ピアノ)他のコンサートを放映していました。

放映された曲目は以下のとおりです。

プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ミヨー:屋根の上の牛作品58b(ヴァイオリンとピアノ)
メシアン:「世の終わりのための四重奏曲」から
第7楽章「世の終わりを告げる天使のための虹の錯乱」

このうち、申し訳ないですが、メシアンの作品はタイトルからして意味不明だし、
ちょっと聴いてすぐに退屈を覚えたので、即消去しました。
よってコメントできません。

プーランクのヴァイオリン・ソナタとミヨーの「屋根の上の牛」、
どちらも初めて聴きました。
「屋根の上の牛」のタイトルは知っていましたが・・・
プーランクがヴァイオリン・ソナタを作っていた事自体、初めて知りました。

正直言えば、どれも20世紀モノばかりなので、
ちょっと聴いてパスしようかな、と思っていたところなのですが・・・
プーランクのヴァイオリン・ソナタの冒頭1分程度で、まず引き込まれてしまいました。
激しいヴァイオリンの短調のメロディも印象的ですが、
それ以上に、ピアノが一瞬美しい長調のメロディを奏でるところがあります。
ピアニストの萩原麻未さんの演奏の魅力といえましょう。
小林美恵さんのヴァイオリンと火花を散らすような名演でした。

この曲はあまり知られていないし、レコーディングもそれほど多くはありませんが、
実は結構イイ曲ではないでしょうか。
「名曲」と呼ぶにはちょっと躊躇しますが、「準・名曲」には十分該当するでしょう。

この記事を書くにあたって、Amazonで数種類のCDを試聴してみました。
本来なら一番オススメしたいのは、小林美恵さんのCDなのでしょうが、
15年以上前の録音よりも現在の方がよほど深みと鋭さがあります。
(一応紹介しておきますが・・・)

小林美恵 ルクー:ヴァイオリン・ソナタ他

他に、カントロフや樫本大進さんなどのCDも試聴しましたが、
第1楽章冒頭の鋭さがなく、鈍い感じがしました。
小林美恵さんの演奏も同様でした・・・)
今回放送された小林美恵さんの演奏に最も近いスタイルは、
五嶋みどりさんのCDでした。

フレンチ・ヴァイオリン・ソナタ集

放映されたもう1曲、ミヨーの「屋根の上の牛」は、
ピアノの雄弁さが光りました。
萩原麻未さんは2010年のジュネーブ国際音楽コンクール優勝者ですね。
豪快で明瞭なピアニズムが魅力です。
これからの活躍が期待できそうです。
CDは2012年4月末現在まだなく、
ジュネーブ国際音楽コンクールでの演奏の様子のDVDだけが出ています。

萩原麻未 優勝 ≪ジュネーブ国際音楽コンクール2010ライヴ≫ [DVD]

2012年5月 3日 (木)

映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(原題:The Nightmare Before Christmas)~芸術的なブキミさ・・・

2012年5月2日深夜に、NHKBSプレミアムで、
ティム・バートン監督のミュージカルアニメ映画
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(原題:The Nightmare Before Christmas
が放送されていましたので、録画して妻と一緒に観ました。
ハロウィン・クリスマスどちらにも遠い放送時期でしたが・・・

冒頭の”♪Halloween, Halloween, this is Halloween・・・”というブキミな歌と、
気持ち悪いがどこかユーモラスなキャラクターの数々が脳裏に焼きつきました。
(映画「ゴジラ」(初代)の有名なテーマ曲に似ていませんか?)

ハロウィン・タウンのパンプキン・キング、ジャック・スケリントンが、
毎年のハロウィンにうんざりしている中、
ふとしたことからクリスマス・タウンに迷い込み、
その楽しさに感激して、
恐怖と不気味さが支配するハロウィン・タウンでもクリスマスをやろう、と計画します。
しかしハロウィンとクリスマスは相容れることがないのに、
さまざまな誤解をしたまま、計画は進みます・・・
勘違いされたクリスマスが実にユーモラスでした!

ストーリー展開もさることながら、描写の細かさとイメージの豊かさに魅了されました。
アニメ映画ですが、子ども向けの作品ではありません。
ブラックユーモアに満ちた、オトナが堪能する傑作といえましょう。

NHKでは二ヶ国語放送で放映しており、
歌の場面などは英語版にして視聴しました。
英語版と日本語版は見事なまでに違和感がありません。
むしろ、メイヤー町長(表裏2つの顔がある)役の大平透さんなどは、
日本版の方が上なのでは、とさえ思いました。
主役、ジャック・スケリントンを日本語版で演じる市村正親さんの美声も魅力でした。

この作品はぜひ、Blu-rayで観て堪能した方がいいですよ~
細やかで美しい映像はまさに芸術的です。
あわせて、同じティム・バートン監督の「コープス・ブライド」も紹介しておきます。
こちらも、ブキミながら美しい作品です。

Blu-ray版

DVD版

オリジナル・サントラ

ティム・バートンのコープスブライド [Blu-ray]

ティム・バートンのコープスブライド [DVD]

2012年5月 1日 (火)

2012年4月のアクセス数ベスト10記事一覧

2012年4月のアクセス数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.見ごたえがあったフィギュアスケート世界選手権2012男子シングル
~おめでとう高橋選手、羽生選手!

二位.ウコンは肝臓に悪い?~NHK・ためしてガッテン「肝臓の健康を守れSP」
(2011年6月29日放送)

三位.アシュリー・ワグナー選手の「ブラック・スワン」に感動!
~フィギュアスケート世界選手権2012女子シングル

四位.TBS系・料理の別人(2012年4月2日放送)
~下手なお笑いより刺激的な料理バラエティ

五位. NHKEテレ・「ららら♪クラシック」はクラシック音楽版「歌うコンシェルジュ」?
六位.退職すると訴訟?!社畜から奴隷へ?ブラック企業の恐怖・・・
~NHK・クローズアップ現代「やめさせてくれない~急増する退職トラブル~」
(2012年4月26日放送)

七位.埼玉県の道徳教材掲載「天使の声」は美談・美徳としてはいけないのか?
八位.「学びあい」という美名の下の教育の堕落
~NHKEテレ・ETV特集「輝け二十八の瞳 ~学び合い 支えあう教室~」
(2012年2月5日放送)

九位.18歳で選挙権という希望?
~NHK・クローズアップ現代「18歳は大人か!? ~ゆれる成人年齢引き下げ論議~」
(2012年4月11日放送)

十位.NHK・クローズアップ現代「広がる放射能“独自基準” ~食の安心は得られるか~」
(2012年4月10日放送)

ベスト1とベスト3がフィギュアスケートネタ、という過去にない結果となりました。
その他は毎月変わらずNHKネタが強かったですね・・・

札幌もようやく桜咲く春を迎えました。
2012年5月もご愛読よろしくお願いします。

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