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2012年1月21日 (土)

国際養子縁組を考える~NHKBS1・BS世界のドキュメンタリー「過ぎし日々への旋律」(2012年1月20日再放送)

まるで短編映画でも観ているかのような、味わい深いドキュメンタリーでした。
2012年1月20日(1月19日深夜)に、NHKBS1で、
BS世界のドキュメンタリー「過ぎし日々への旋律」が再放送されていました。
幼少時に諸事情で韓国から国際養子縁組でオランダの家庭に引き取られ、
その後国際的なハープ奏者として活躍している、
ラビニア・メイジャー(Lavinia Meijer)さんが、
生まれ故郷である韓国に演奏会で招かれ、実父と会う、というものでした。

番組HPから放送内容を転載します。
(引用)
世界的なハープ奏者、ラビニア・メイジャー(27歳)は韓国生まれのオランダ人。色々な事情で1歳の時、実の兄とともに韓国からオランダに渡り養子となった。愛情深い養父母の元で育てられたラビニアは、音楽の才能を開花させてハープ奏者となり、世界中を回り公演を行っている。そんなラビニアの元に韓国から演奏の誘いが舞い込む。新年コンサートでオーケストラと共演して欲しいというのだ。
始めて訪れた生まれ故郷の韓国。ラビニアは迷いながらも実の父親との面会を決意する。その前年、連絡を取りたいという手紙をもらっていたのだ。養父母は自分を捨てた実の父親とラビニアが会うことに不安を隠せない。
演奏会が始まる直前、一人楽屋で待つラビニア。ドアが開き、父親が入ってくる。優しい笑顔を見せるラビニア。父親は「すまない、すまない」と言いながら号泣・・・。「優しい父母、すばらしい夫に恵まれて私は幸せ。謝ることはないわ」と言いながら、やがて彼女の目にも涙が・・・。
番組ではラビニアの心象が、印象的な映像と彼女自身が演奏するハープの音でつづられる。一人の女性が自らの過去を整理し、一歩前に進む様を描いた秀作ドキュメンタリー。
原題:Play for the Past
制作:PLUGGIN’ Creative Lab (オランダ/韓国 2010年)

(引用終)

このドキュメントでは、音楽がコメント以上に心の内面を語っていました。
特にヘンデルのハープ協奏曲の美しい調べが、明るい中に陰を落として、
まるで涙のように思えるところが印象的でした。

ラビニアさんを引き取った家庭は、相当に裕福な家庭だと想像できます。
もし韓国に留まったままだったなら、
ラビニアさんはおそらく、ハープを演奏するような環境にはなかったはずです。
恵まれた環境であった反面、やはり実の親から引き離されたという「負い目」が、
ずっと心の中にあったのでしょう。
番組の途中では、「父を許すことはできません」というコメントをしていたものの、
最後には、実父と会うまでに至ります。
ドラマよりもドラマティックな展開だと感じました。

私はこの実話を観ながら、旧約聖書・創世記のヨセフの話を思い浮かべました。
ヨセフは兄弟たちにねたまれたあげく、エジプトに売られてしまいます。
奴隷の生活で一時成功したものの、濡れ衣を着せられて牢獄へ。
その後、ファラオの夢を解き明かすことでエジプトの大臣に上り詰めます。
中近東一帯が大飢饉に襲われた時に、彼を売り渡した兄弟たちと再会します。
(詳しくは旧約聖書の創世記37章~50章をお読みください。)
大臣となったヨセフが兄弟たちに自分の正体を明かした際に、
わたしをここへ遣わしたのは、あなたたちではなく、神です。
(創世記45:8新共同訳)とヨセフが言い、兄弟たちと和解します。
メイジャーさんが実の両親と引き離されたのは確かに不幸なことですが、
大きな視点でみれば、やはり神様のはからいであったといえましょう。
実の父に会えたことが、ヨセフと兄弟たちの和解を想起させました。

最終的には、実の父よりも育ての両親の方が、本当の「親」ですね。
この番組を通して、里子の立場の心理を少し垣間見ることができました。

ラビニア・メイジャーさんのハープ演奏の動画を紹介します。
サン=サーンスの曲のハープ独奏です。

番組の中で出てきた、彼女のCDです。
番組の終盤で、実父にサインして渡すシーンが映し出されていました。
(Amazonでは、MP3ダウンロードのみの扱いです。)
※HMVでは、輸入盤SACDの注文ができます。

Divertissements

なお、HMVでの日本語表記は、「ラヴィニア・マイヤー」となっています。
オランダ語の名前をカタカナ表記すると、「ラビニア・メエヘル」だそうです。
彼女のSACDに関する国内情報では、下記のサイトがあります。
【SACD】『ハープのための幻想曲と即興曲』ラヴィニア・マイヤー
本人の公式HPがあります(ただしオランダ語・英語)
http://www.laviniameijer.com/

ヘンデルのハープ協奏曲の第1楽章はとても美しい曲ですね。
現在持っているCDは、昨年の秋に購入しました。
実に典雅な演奏です。
ヘンデル以外の曲は知名度が低いですが、聴き易くて美しいですよ。

ヘンデル/ディッタースドルフ/フレンセ ハープ協奏曲集

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