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2011年11月 3日 (木)

ヒラリー・ハーンのバッハとバーバー

ヒラリー・ハーンというヴァイオリニスト。
名前はもちろん知っていましたが、
若手だし、テクニックばっかりの人なんでしょ・・・
という食わず嫌いの認識しかありませんでした。

先月、「An die MusikクラシックCD試聴記」というサイトで、
ヒラリー・ハーンを聴く-クラシック音楽を聴く楽しみに浸る-」という記事を読みました。
相当なクラシックマニアの方が、ハマってしまったヒラリー・ハーンの演奏とは?
私は興味を持ち、いくつか試聴してみました。
確かに、美音ですね~
ちょうど、HMVのサイトで、安いCDを見つけたので、
思い切って2枚購入してみました。
彼女のデビュー盤である、「Plays Bach」(輸入盤)
(※J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番・第3番と
無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番)と、
CDジャケットが美しい、バーバーのヴァイオリン協奏曲他のCDです。


Plays Bach」(輸入盤)※ジャケットは新聞記事みたいで貧相・・・
購入したのはコチラでした。


上記の国内盤「ヒラリー・ハーン デビュー! バッハ:シャコンヌ


バーバー : ヴァイオリン協奏曲 / エドガー・メイヤー : ヴァイオリン協奏曲
彼女のCDのジャケットでは、一番美しいのでは?
私もイメージ先行でつい買ってしまいました・・・

この2枚のうち、絶賛に価するのは、
もちろん、バッハのアルバムの方です。
正直に言えば、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータというのは、
苦手な曲でした。
堅苦しくてつまらない、というイメージ・・・
聴いているうちに眠くなってしまうか、飽きて別なCDを聴くか・・・

一般的に、名盤として名高いのは、ヘンリク・シェリングのCDです。
何回か聴いたことがありますが、魅力を感じたことはありません。
(模範的・標準的な演奏ではありますが・・・)

シェリングのCD

2003年に、札幌コンサートホールKitaraで、
札幌古楽の夏音楽祭2003 コンサートシリーズIというコンサートをやっていました。
その時に、ルーシー・ファン・ダールという古楽のヴァイオリニストを知り、
NAXOSで販売していた4枚組のCDを買いました。
(現在は1枚もののみの販売のようです。)
時々、「シャコンヌ」だけ聴いていたアルバムです。


ルーシー・ファン・ダール
J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV Volume2


しかし、ヒラリー・ハーンによるバッハのCDの前では、
シェリングやルーシー・ファン・ダールその他の演奏は、
色あせてしまった感があります。
たとえていえば、普通の特急の指定席と、
特急「北斗星」ぐらいの違いかもしれません。

手元にあるCDで、無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番の時間の比較をしてみましょう。
左がルーシー・ファン・ダールの演奏、
右がヒラリー・ハーンの演奏です。

①Allemande 4:19⇔5:13
②Courante  2:47⇔2:09
③Sarabande 3:18⇔4:44
④Gigue    4:28⇔3:23
⑤Chaconne 12:13⇔17:52

シャコンヌではなんと5分以上の差があります。
さすがに、ヒラリー・ハーンの「シャコンヌ」の演奏を初めて聴いたときは、
遅すぎる、と思いましたが、
シャコンヌの部分だけつまみ食い的に聴くのではなく、
アルバム全体として聴くと(あるいは、無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番全体で)、
違和感はすぐに消えてしまいました。

ヴァイオリン一挺で、こんなに豊かな音楽を奏でることができるんだ~
無伴奏ヴァイオリンの曲は退屈、という私の固定観念を見事に覆してくれました。
ここ数日、続けてヒラリー・ハーンのバッハのCDを聴き続けています。
私もハマってしまいました・・・

いままで魅力を感じたことがなかった、
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番もすばらしいです。
「ヴァイオリンでフーガができちゃうんだ、へぇ~」で終わっていた曲でしたが、
楽しんで聴くことができます。
そう、ヒラリー・ハーンのバッハのCDに言えることは、
「堅苦しいバッハ」ではなく、「優雅に楽しめるバッハ」なのです。

バーバーのCDについては、演奏自体はもちろん絶品です。
曲自体の印象の薄さをぬぐうまでには至らないようですが・・・
CDジャケットの写真から出発して、
秋の公園・野山を散策して、きれいな紅葉を眺めるような気持ちで、
ゆったりした気分で聴いてみると、心に沁みるでしょう・・・
エドガー・メイヤーのヴァイオリン協奏曲は・・・
BGM程度に聴くならいい曲だといえます。

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